コンテンツにスキップ

「西京区」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 曖昧さ回避ページ松尾村へのリンクを解消、リンク先を松尾村 (京都府)に変更(DisamAssist使用)
編集の要約なし
56行目: 56行目:
==歴史==
==歴史==
;古代
;古代
古来より現在の西京区や右京区を含む地域には、渡来系の一族である[[秦氏]]が居住していた。この秦氏の氏寺的な存在が右京区の[[広隆寺]]で、祭祀が行われたのが[[松尾大社]]であると言われている。西京区の山田地区には秦河勝末孫の東家の墓が京都市街を見守るように立っている。秦氏は[[5世紀]]ごろに桂川の治水工事を行っていたとの説があるが、西京区の桂川沿岸では[[洪水]]がたびたび起こったという。
古来より現在の西京区や右京区を含む地域には、渡来系の一族である[[秦氏]]が居住していた。この秦氏の氏寺的な存在が右京区の[[広隆寺]]で、祭祀が行われたのが[[松尾大社]]であると言われている。西京区の山田地区には秦河勝末孫の東家の墓が京都市街を見守るように立っている。秦氏は[[5世紀]]ごろに桂川の治水工事を行っていたとの説があるが、西京区の桂川沿岸では[[洪水]]がたびたび起こったという<ref>{{Cite journal|last=片平|first=博文|date=2005|title=平安京を襲った北からの洪水|url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/hgeog/2005/0/2005_0_20/_article/-char/ja/|journal=人文地理学会大会 研究発表要旨|volume=2005|pages=20–20|doi=10.11518/hgeog.2005.0.20.0}}</ref>


この時代の行政区画としては桂村・川岡村・松尾村は[[葛野郡]]、大原野村・大枝村は[[乙訓郡]]と分かれて存在していた。
この時代の行政区画としては桂村・川岡村・松尾村は[[葛野郡]]、大原野村・大枝村は[[乙訓郡]]と分かれて存在していた。

2024年6月2日 (日) 09:20時点における版

にしきょうく ウィキデータを編集
西京区
華厳寺
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 京都府
京都市
市町村コード 26111-4
面積 59.24km2
総人口 143,803[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 2,427人/km2
隣接自治体
隣接行政区
京都市右京区南区
向日市長岡京市亀岡市
大阪府高槻市三島郡島本町
西京区役所
所在地

615-8522
京都府京都市西京区上桂森下町25番地の1
北緯34度59分6秒 東経135度41分36秒 / 北緯34.98500度 東経135.69333度 / 34.98500; 135.69333座標: 北緯34度59分6秒 東経135度41分36秒 / 北緯34.98500度 東経135.69333度 / 34.98500; 135.69333
西京区総合庁舎

地図
外部リンク 京都市西京区役所
西京区位置図
ウィキプロジェクト

西京区(にしきょうく[注釈 1])は、京都市を構成する11区の1つ。山科区と同時に誕生した、京都市で最も新しい区の1つである。洛西ニュータウン桂坂ニュータウンなどの住宅街が中部にある。

西京区桂川以西の地域と乙訓郡(向日市・長岡京市を含む)を合わせて、「西山」と称される。

地理

嵐山桂川

主な山として、ポンポン山松尾山小塩山大枝山がある。

主な河川として桂川小畑川がある。

区を構成する町については京都市西京区の町名参照。

人口

西京区に相当する地域の人口の推移
1970年(昭和45年) 71,947人
1975年(昭和50年) 88,828人
1980年(昭和55年) 109,325人
1985年(昭和60年) 130,683人
1990年(平成2年) 142,677人
1995年(平成7年) 151,118人
2000年(平成12年) 155,928人
2005年(平成17年) 154,756人
2010年(平成22年) 152,974人
2015年(平成27年) 150,962人
2020年(令和2年) 149,837人
総務省統計局 国勢調査より

隣接自治体・行政区

京都府の旗京都府
大阪府の旗大阪府

歴史

古代

古来より現在の西京区や右京区を含む地域には、渡来系の一族である秦氏が居住していた。この秦氏の氏寺的な存在が右京区の広隆寺で、祭祀が行われたのが松尾大社であると言われている。西京区の山田地区には秦河勝末孫の東家の墓が京都市街を見守るように立っている。秦氏は5世紀ごろに桂川の治水工事を行っていたとの説があるが、西京区の桂川沿岸では洪水がたびたび起こったという[1]

この時代の行政区画としては桂村・川岡村・松尾村は葛野郡、大原野村・大枝村は乙訓郡と分かれて存在していた。

中世
近世

京都に政権中枢があった室町時代には、将軍足利義満の時代に、将軍直属の軍勢として西ヶ岡土豪衆を中心に「奉公衆」が結成された。彼らは明徳の乱応仁の乱など市街地が舞台となった合戦で活躍し、応仁の乱では細川勝元の指示で大内政弘を攻撃するなど、室町政界に参与した。

江戸時代には山陰街道が、現在の西京区域を横断するように敷かれ、沿道の桂、樫原、大枝は宿場町として栄えた。また山陰街道脇に八条宮(桂宮)初代の八条宮智仁親王が桂別業を造営した(後の桂離宮)。また、桂は保津川水運の発着所ともなった。

近現代

行政

  • 西京区役所
〒615-8522
京都府京都市西京区上桂森下町25番地の1
  • 洛西支所
〒610-1143
京都府京都市西京区大原野東境谷町二丁目1番地の2

施設

西京警察署
京都桂病院
洛西郵便局

防衛省

自衛隊

警察

警察署
庁舎
  • 桂川庁舎
交番
  • 大枝交番(西京区大枝北沓掛町六丁目)
  • 大原野交番(西京区大原野灰方町)
  • 桂交番(西京区桂市ノ前町)
  • 桂西口交番(西京区川島有栖川町)
  • 上桂交番(西京区上桂西居町)
  • 川岡交番(西京区川島粟田町)
  • 松尾交番(西京区嵐山宮ノ前町)
  • 洛西交番(西京区大原野東境谷町二丁目)

消防

消防署
出張所
  • 桂:西京区桂市ノ前町12
  • 松尾:西京区松尾木ノ曽町59-6
  • 洛西:西京区大枝東新林町2-4

医療

主な病院

郵便局

右京区から分区した名残で、西京区の担当集配郵便局は、洛西地区(洛西郵便局)を除いて右京区内にある右京郵便局または京都西郵便局の管轄となっている。

主な郵便局

図書館

経済・通信

ラクセーヌ

主な商業施設として、TauT阪急洛西口ミュー阪急桂ラクセーヌ(核店舗は高島屋洛西店・ニトリ洛西ラクセーヌ店)がある。

ケーブルテレビ放送局としてZTV(かつてのRCV京都)がある。

教育・研究機関

京都大学
桂キャンパス
国際日本文化研究センター

大学・短大・専修学校

国立大学
公立大学
短大

私立京都経済短期大学

専修学校

そのほか、前述の総研大京都桂坂キャンパスでもある大学共同利用機関人間文化研究機構国際日本文化研究センターが立地する。

高等学校

府立
私立

中学校

市立

小学校

市立

なお、大原野出灰町および大原野外畑町の児童は大阪府高槻市への委託により、両地区からの通学に便利な高槻市立樫田小学校および高槻市立第九中学校に通学する。

特別支援学校

交通

鉄道

京都市の行政区で唯一、市営地下鉄が通っていない。

阪急電鉄(阪急)

HK
HK
京都本線
- 洛西口駅 - 桂駅 -
HK
HK
嵐山線(全線区内)
桂駅 - 上桂駅 - 松尾大社駅 - 嵐山駅
西日本旅客鉄道
西日本旅客鉄道

西日本旅客鉄道(JR西日本)

E山陰本線嵯峨野線
- 保津峡駅※ -
※保津峡駅は亀岡市との境界に位置する。

嵯峨野観光鉄道

嵯峨野観光線
(至トロッコ嵯峨駅) ← トロッコ保津峡駅 → (至トロッコ亀岡駅

バス

営業所
バスターミナル

路線バス

道路

高速道路

  • E9京都縦貫自動車道国道478号) - 有料道路

国道

府道

主要地方道
その他の府道

観光

桂離宮
西芳寺

名所・旧跡

主な城郭
主な寺院
主な神社
主な遺跡
宿場

観光スポット

温泉

出身関連著名人

脚注

注釈

  1. ^ 当地域の行政区画名は、正しくは、にしきょうである。

参考文献

関連項目

外部リンク

  1. ^ 片平, 博文 (2005). “平安京を襲った北からの洪水”. 人文地理学会大会 研究発表要旨 2005: 20–20. doi:10.11518/hgeog.2005.0.20.0. https://www.jstage.jst.go.jp/article/hgeog/2005/0/2005_0_20/_article/-char/ja/.