「ハナショウブ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Kojikaki (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
22行目: 22行目:


== 解説 ==
== 解説 ==
ハナショウブは[[ノハナショウブ]](学名''I. ensata'' var. ''spontanea'')の[[栽培品種|園芸種]]である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、ピンク、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。大別すると、'''江戸系'''、'''伊勢系'''、'''肥後系'''の3系統に分類でき、[[古典園芸植物]]でもあるが、昨今の改良で系統色が薄まっている。他にも原種の特徴を強く残す[[山形県]][[長井市]]で伝えられてきた'''長井古種'''や、海外、特に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でも育種が進んでいる'''外国系'''がある。
ハナショウブは[[ノハナショウブ]](学名''I. ensata'' var. ''spontanea'')の[[栽培品種|園芸種]]である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。大別すると、'''江戸系'''、'''伊勢系'''、'''肥後系'''の3系統に、原種の特徴を強く残す'''長井古種'''('''長井系''')を含め、4系統に分類でき、[[古典園芸植物]]でもある。他にも海外、特に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]でも育種が進んでいる'''外国系'''がある。


近年の考察では、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされている。これが江戸に持ち込まれ、後の三系統につながった。長井古種は、江戸に持ち込まれる以前の原形を留めたものと考えられている。
近年の考察では、おそらく[[東北地方]]でノハナショウブの色変わり種が選抜され、[[戦国時代]][[江戸時代]]はじめまでに栽培品種化したものとされている。これが[[江戸]]に持ち込まれ、後の三系統につながった。長井古種は、江戸に持ち込まれる以前の原形を留めたものと考えられている。


一般的に'''ショウブ'''というと、ハナショウブを指すことが多い。しかし、[[菖蒲湯]]に使われる[[ショウブ]]は、[[ショウブ科]](古くは[[サトイモ科]])に分類される別種の植物である。
アヤメ類の総称として、ハナショウブを'''アヤメ'''と呼称する習慣が多く見られる(施設名、創作物などで)。一方でショウブ呼称して、ハナショウブを指すこともあるが、[[菖蒲湯]]に使われる[[ショウブ]]は、[[ショウブ科]](古くは[[サトイモ科]])に分類される別種の植物である。


== 見分け方 ==
== 見分け方 ==
57行目: 57行目:
; 江戸系
; 江戸系
: 江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となった。ここで特筆されるのは、旗本[[松平定朝]](菖翁)である。60年間にわたり300近い品種を作出し名著「花菖培養録」を残し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られる。こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となった。
: 江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となった。ここで特筆されるのは、旗本[[松平定朝]](菖翁)である。60年間にわたり300近い品種を作出し名著「花菖培養録」を残し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られる。こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となった。
; 肥後系
: 肥後熊本藩主[[細川斉護]]が、藩士を菖翁のところに弟子入りさせ、門外不出を条件に譲り受けたもので、「[[肥後六花]]」の一つである。満月会によって現在まで栽培・改良が続けられている。菖翁との約束であった門外不出という会則を厳守してきたが、大正時代にこれを売りに出した会員がおり、瞬く間に中心的な存在となった。
; 伊勢系
; 伊勢系
: 伊勢松阪の紀州藩士[[吉井定五郎]]により独自に品種改良されたという品種群で、「伊勢三品<ref>菖蒲、菊、撫子</ref>」の一つである<ref>江戸の商人には[[三井高利]]に代表される伊勢出身者が多く互いの行き来も盛んであり、紀州藩士も参勤交代が頻繁であった。このことから、実際には江戸系の影響を受けたであろうことが有力視されている。</ref>。昭和27年(1952年)に「イセショウブ」の名称で三重県指定天然記念物となり、全国に知られるようになった。
: 伊勢松阪の紀州藩士[[吉井定五郎]]により独自に品種改良されたという品種群で、「伊勢三品<ref>菖蒲、菊、撫子</ref>」の一つである<ref>江戸の商人には[[三井高利]]に代表される伊勢出身者が多く互いの行き来も盛んであり、紀州藩士も参勤交代が頻繁であった。このことから、実際には江戸系の影響を受けたであろうことが有力視されている。</ref>。昭和27年(1952年)に「イセショウブ」の名称で三重県指定天然記念物となり、全国に知られるようになった。
; 肥後系
; 長井古種
: 肥後熊本藩主[[細川斉護]]が、藩士を菖翁のところに弟子入りさせ、門外不出を条件に譲り受けたもので、「[[肥後六花]]」の一つである。満月会によって現在まで栽培・改良が続けられている。菖翁との約束であった門外不出という会則を厳守してきたが、大正時代にこれを売りに出した会員がおり、瞬く間に中心的な存在となった。
: [[山形県]][[長井市]]で栽培されてきた品種群である。同市のあやめ公園は明治43年(1910年)に開園し、市民の憩いの場であった。昭和37年(1962年)、来訪した中央の園芸家によって三系統いずれにも属さない品種群が確認され、長井古種と命名されたことから知られるようになった。江戸後期からの品種改良の影響を受けていない、少なくとも江戸中期以前の原種に近いものと評価されている。長井古種に属する品種のうち13品種は長井市指定天然記念物である。
; 長井古種(長井系)
: [[山形県]][[長井市]]で栽培されてきた品種群である。同市のあやめ公園は[[1910年]]([[明治]]43年)に開園し、市民の憩いの場であった。[[1962年]]([[昭和]]37年)、来訪した中央の園芸家によって三系統いずれにも属さない品種群が確認され、長井古種と命名されたことから知られるようになった。江戸後期からの品種改良の影響を受けていない、少なくとも江戸中期以前の原種に近いものと評価されている。現在、34種の品種が確認されている<ref>[http://yamagata.kankou-nagai.jp/log/?l=322220 花菖蒲 長井古種物語(長井市観光ポータブルサイト)]</ref>。長井古種に属する品種のうち13品種は長井市指定天然記念物である。
{{seealso|長井あやめ公園#長井古種}}


== 自治体の花 ==
== 自治体の花 ==
*県の花
;県の花
**[[三重県]][[1969年]][[9月22日]]指定
*[[三重県]] - [[1969年]][[9月22日]]指定
*区の花
;市の花
*[[苫小牧市]] - [[北海道]])草本の花、[[1986年]][[9月27日]]制定
**[[葛飾区]]
**[[渋谷区]]([[1978年]][[102日]]告示)
*[[千歳市]] - 北海道)[[1986年]][[41日]]制定
*[[長井市]] - [[山形県]])指定は「アヤメ」であるが、アヤメ類の総称としてで、実質はハナショウブである
*市の花
**[[彦根市]]([[1975年]][[2月11日]]告示
*[[佐倉市]] - ([[千葉県]])
**[[城陽市]]([[1982年]][[11月7日]]制定
*[[碧南市]] - ([[愛知県]])
**[[千歳市]]([[1986年]][[4月1日]]制定
*[[桑名市]] - ([[三重県]])
*[[亀山市]] - (三重県)
**[[苫小牧市]](草本の花、[[1986年]][[9月27日]]制定
**[[市]]([[1989年]]4制定)
*[[彦根市]] - ([[滋賀県]])[[1975年]][[211日]]告示
*[[城陽市]] - ([[京都府]])[[1982年]][[117日]]制定
**[[佐倉市]]
*[[堺市]] - ([[大阪府]])[[1989年]]4月制定
**[[碧南市]]
**[[鳥栖市]]
*[[鳥栖市]] - ([[佐賀県]])
*[[宮崎市]] - ([[宮崎県]])[[1968年]][[9月21日]]制定
**[[長井市]](指定は「アヤメ」であるが、アヤメ類の総称としてで、実質はハナショウブである
;区の花
**[[亀山市]]
*[[渋谷区]] - [[1978年]][[10月2日]]告示
**[[桑名市]]
*[[葛飾区]]
**[[宮崎市]]([[1968年]][[921日]]制定
*町の花
;町の花
**[[川島町]]
*[[川島町]] - ([[埼玉県]])


== 花菖蒲の名所・花菖蒲園 ==
== 花菖蒲の名所・花菖蒲園 ==
97行目: 98行目:


''' 北海道・東北 '''
''' 北海道・東北 '''
* [[八紘学園花菖蒲園]]([[北海道]][[札幌市]][[豊平区]]) - 2 haの園内に約450種10万株
* [[八紘学園花菖蒲園]]([[北海道]][[札幌市]][[豊平区]]) - 2haの園内に約450種10万株
* [[あやめ公園 (岩見沢市)|あやめ公園]](北海道[[岩見沢市]]) - 敷地面積4.2ha、混植のアヤメ・カキツバタを含め168種約1万2000株(約15万本)
* [[あやめ公園 (岩見沢市)|あやめ公園]](北海道[[岩見沢市]]) - 敷地面積4.2ha、混植のアヤメ・カキツバタを含め168種約1万2000株(約15万本)
* 手づくり村鯉艸郷([[青森県]][[十和田市]]) - 約600種20万株
* 手づくり村鯉艸郷([[青森県]][[十和田市]]) - 約600種20万株
105行目: 106行目:
* [[長井あやめ公園]]([[山形県]][[長井市]]) - 3.3 haの公園内に500種100万本、原種のノハナショウブに近い'''長井古種'''34種が植栽されている
* [[長井あやめ公園]]([[山形県]][[長井市]]) - 3.3 haの公園内に500種100万本、原種のノハナショウブに近い'''長井古種'''34種が植栽されている
''' 関東 '''
''' 関東 '''
* [[前川あやめ園]]([[茨城県]][[潮来市]])
* [[華蔵寺公園|華蔵寺公園水生植物園]]([[群馬県]][[伊勢崎市]])
* [[華蔵寺公園|華蔵寺公園水生植物園]]([[群馬県]][[伊勢崎市]])
* [[館林花菖蒲園]](群馬県[[館林市]])
* [[館林花菖蒲園]](群馬県[[館林市]])
* [[前川あやめ園]]([[茨城県]][[潮来市]])
* [[水郷佐原水生植物園]]([[千葉県]][[香取市]])
* [[染谷花しょうぶ園]]([[埼玉県]][[さいたま市]][[見沼区]])- 約300種2万株
* [[染谷花しょうぶ園]]([[埼玉県]][[さいたま市]][[見沼区]])- 約300種2万株
* [[菖蒲城|菖蒲城趾]]あやめ公園([[埼玉県]][[久喜市]])- 約50種3万株
* [[菖蒲城|菖蒲城趾]]あやめ公園([[埼玉県]][[久喜市]])- 約50種3万株
* [[別府沼公園]](埼玉県[[熊谷市]])
* [[別府沼公園]](埼玉県[[熊谷市]])
* [[たまがわ花菖蒲園]](埼玉県[[ときがわ町]])
* [[たまがわ花菖蒲園]](埼玉県[[ときがわ町]])
* [[水郷佐原水生植物園]]([[千葉県]][[香取市]])
* [[皇居東御苑]]([[東京都]][[千代田区]])
* [[皇居東御苑]]([[東京都]][[千代田区]])
* [[小石川後楽園]](東京都[[文京区]])
* [[小石川後楽園]](東京都[[文京区]])
159行目: 160行目:
* [[花の郷滝谷]] 花しょうぶ園(奈良県[[宇陀市]]) - 2.5 ha約600種100万本
* [[花の郷滝谷]] 花しょうぶ園(奈良県[[宇陀市]]) - 2.5 ha約600種100万本
''' 中国・九州 '''
''' 中国・九州 '''
<!--* [http://yokoso.pref.tottori.jp/dd.aspx?menuid=1935 鳥取県内のカキツバタ・ショウブ見どころ] こういうところに外部リンクを埋め込まない-->
* [[吉香公園]]城山花菖蒲園・吉香花菖蒲園([[山口県]][[岩国市]]) - 2か所の菖蒲園に合計約140種11万株
* [[吉香公園]]城山花菖蒲園・吉香花菖蒲園([[山口県]][[岩国市]]) - 2か所の菖蒲園に合計約140種11万株
* [[夜宮公園]] ([[福岡県]][[北九州市]][[戸畑区]]) - 35種2万本
* [[夜宮公園]] ([[福岡県]][[北九州市]][[戸畑区]]) - 35種2万本
169行目: 169行目:


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[アヤメ属]]
*[[ノハナショウブ]]
*[[ノハナショウブ]]
*[[アヤメ]]
*[[ヒオウギアヤメ]]
*[[ヒオウギアヤメ]]
*[[カキツバタ]]
*[[キショウブ]]
*[[キショウブ]]
*[[ドイツアヤメ]]
*[[ドイツアヤメ]]
*[[シャガ]]
*[[シャガ]]
*[[イチハツ]]
*[[イチハツ]]
*[[ショウブ]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{commonscat|Iris ensata}}
{{commonscat|Iris ensata}}
* [http://www.japan-iris.org/ 日本花菖蒲協会]


{{Plant-stub}}
{{Plant-stub}}

2014年1月20日 (月) 07:37時点における版

ハナショウブ
肥後系ハナショウブ 雲井の雁 (六英咲き・覆輪系の大輪) 押田成夫(1965年)
ハナショウブ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
: アヤメ属 Iris
: ノハナショウブ(広義)
I. ensata
変種 : ハナショウブ
I. ensata var. ensata
学名
Iris ensata Thunb. var. ensata (1794)
シノニム
  • I. ensata Thunb. var. hortensis
    (Maxim.) Makino et Nemoto (1931)
  • I. kaempferi Siebold ex Lemaine (1858)
明月院のハナショウブ

ハナショウブ花菖蒲Iris ensata var. ensata)はアヤメ科アヤメ属多年草である。シノニムI. ensata var. hortensis, I. kaempferi.

解説

ハナショウブはノハナショウブ(学名I. ensata var. spontanea)の園芸種である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。大別すると、江戸系伊勢系肥後系の3系統に、原種の特徴を強く残す長井古種長井系)を含め、4系統に分類でき、古典園芸植物でもある。他にも海外、特にアメリカでも育種が進んでいる外国系がある。

近年の考察では、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされている。これが江戸に持ち込まれ、後の三系統につながった。長井古種は、江戸に持ち込まれる以前の原形を留めたものと考えられている。

アヤメ類の総称として、ハナショウブをアヤメと呼称する習慣が多く見られる(施設名、創作物などで)。一方でショウブと呼称して、ハナショウブを指すこともあるが、菖蒲湯等に使われるショウブは、ショウブ科(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物である。

見分け方

堀切菖蒲園には、ハナショウブ・カキツバタアヤメ・稲妻の見分け方として、次の記述の掲示がある(2005年6月現在)。

種別 花の色 花の特徴 適地 開花期
アヤメ 紫、まれに白 主脈不明瞭 網目模様
外側の花びらに黄色い模様がある
乾いた所に育つ 5月上旬から中旬
カキツバタ 青紫のほか紫、白、紋など 主脈細小 網目なし 水中や湿った所に育つ 5月中旬から下旬
ハナショウブ 紅紫、紫、絞、覆輪など 主脈太い 網目なし
花の色はいろいろある
湿ったところに育つ 6月上旬から下旬

外花被片の模様での見分け方

種別 花の特徴
アヤメ 外花被片に網目模様がある
カキツバタ 外花被片に網目模様なし
外花被片に白い斑紋がある
ハナショウブ 外花被片に網目模様なし
外花被片に黄色い斑紋がある

なお、「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。

伝統品種群の系統

江戸系
江戸ではハナショウブの栽培が盛んで、江戸中期頃に初のハナショウブ園が葛飾堀切に開かれ、浮世絵にも描かれた名所となった。ここで特筆されるのは、旗本松平定朝(菖翁)である。60年間にわたり300近い品種を作出し名著「花菖培養録」を残し、ハナショウブ栽培の歴史は菖翁以前と以後で区切られる。こうして江戸で完成された品種群が日本の栽培品種の基礎となった。
伊勢系
伊勢松阪の紀州藩士吉井定五郎により独自に品種改良されたという品種群で、「伊勢三品[1]」の一つである[2]。昭和27年(1952年)に「イセショウブ」の名称で三重県指定天然記念物となり、全国に知られるようになった。
肥後系
肥後熊本藩主細川斉護が、藩士を菖翁のところに弟子入りさせ、門外不出を条件に譲り受けたもので、「肥後六花」の一つである。満月会によって現在まで栽培・改良が続けられている。菖翁との約束であった門外不出という会則を厳守してきたが、大正時代にこれを売りに出した会員がおり、瞬く間に中心的な存在となった。
長井古種(長井系)
山形県長井市で栽培されてきた品種群である。同市のあやめ公園は1910年明治43年)に開園し、市民の憩いの場であった。1962年昭和37年)、来訪した中央の園芸家によって三系統いずれにも属さない品種群が確認され、長井古種と命名されたことから知られるようになった。江戸後期からの品種改良の影響を受けていない、少なくとも江戸中期以前の原種に近いものと評価されている。現在、34種の品種が確認されている[3]。長井古種に属する品種のうち13品種は長井市指定天然記念物である。

自治体の花

県の花
市の花
区の花
町の花

花菖蒲の名所・花菖蒲園

長井あやめ公園
水郷佐原水生植物園
堀切菖蒲園
北山公園菖蒲園
豊受大神宮勾玉池
城北公園菖蒲園
花の郷滝谷 花しょうぶ園
神楽女湖菖蒲園

北海道・東北

関東

中部

近畿

中国・九州

脚注

  1. ^ 菖蒲、菊、撫子
  2. ^ 江戸の商人には三井高利に代表される伊勢出身者が多く互いの行き来も盛んであり、紀州藩士も参勤交代が頻繁であった。このことから、実際には江戸系の影響を受けたであろうことが有力視されている。
  3. ^ 花菖蒲 長井古種物語(長井市観光ポータブルサイト)
  4. ^ 永田敏弘、『色分け花図鑑 花菖蒲』、学習研究社、2007年、ISBN 978-4-0540-2924-8、159頁

関連項目

外部リンク