ショウブ科

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ショウブ科クロンキスト体系
Acorus calamus1.jpg
ショウブAcorus calamus
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: サトイモ目 Arales
: ショウブ科 Acoraceae
: ショウブ属 Acorus

ショウブ科(Acoraceae)は単子葉植物ショウブ属のみからなる小さい科である。

特徴[編集]

川などの水中に生える多年草で、北半球の熱帯から温帯に分布する。旧来、日本を含むアジアからヨーロッパと北アメリカに分布するショウブと、日本および中国の一部に分布するセキショウの2種のみだったが、現在は北米産の亜種とされていたもので、独立した種となるものがあり、5、6種あるとされている。

英語ではsweet flagというが、flagは「旗」の意味ではなく、剱状の葉の植物のことである。

この科は古い新エングラー体系では、サトイモ科に含められていた。は肉穂花序を作り、その根元には仏焔に当たる苞葉がある点でサトイモ科に似ている。しかしは平行脈で細長く、羽状脈で幅広い葉のサトイモ科とは見掛けも大きく違う。クロンキスト体系の分類ではこのような違いを重視して独立のショウブ科とした。

近年の分子系統学的分析によれば、ショウブ科はサトイモ科とはかなり離れた系統で、単子葉植物の中でも最初に分かれた(系統的には"原始的")と考えられる。このため、新しいAPG分類体系では単独でショウブ目(Acorales)としている。