ビリーヴ (競走馬)

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ビリーヴ
2003-10-19-Believe.JPG
2003年10月19日 京都競馬場(引退式パドック)
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1998年4月26日(19歳)
サンデーサイレンス
グレートクリスティーヌ
母の父 Danzig
生国 日本の旗 日本北海道鵡川町〈現:むかわ町〉)
生産 上水牧場
馬主 前田幸治
調教師 松元茂樹栗東
厩務員 吉田政弘
競走成績
生涯成績 28戦10勝
(国内)27戦10勝
(海外)1戦0勝
獲得賞金 4億6031万3000円
勝ち鞍 GIスプリンターズステークス(2002年)、
高松宮記念(2003年)
GIIIセントウルステークス(2002年)、
函館スプリントステークス(2003年)
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ビリーヴとは日本競走馬で、現在は繁殖牝馬である。馬名は英語のbelieve(信念)に由来する。通算10勝すべてが1200メートルという生粋のスプリンターであった。

戦績[編集]

4歳(2002年)の夏前から本格化し、短距離路線の有力馬となった。4歳夏に1600万下条件に降級したが、佐世保ステークス、北九州短距離ステークスと条件戦を2連勝し岩田康誠を背にセントウルステークスに出走、そこで勝って重賞を初制覇し、GIスプリンターズステークスに駒を進める。この年は新潟での開催で、鞍上には武豊で出走。ここまで3連勝の勢いを評価されてか、同年の高松宮記念を制したショウナンカンプや、安田記念を制したアドマイヤコジーンを抑え1番人気であった。レースでは終始最内を進み、直線で進路が狭くなりかけたが、逃げ粘るショウナンカンプと差してきたアドマイヤコジーンを半馬身差抑えて優勝した。同年に急死したサンデーサイレンスの産駒としては初のスプリントGI勝利であった。続いて12月にショウナンカンプとともに香港スプリントに出走したが、初の直線競馬や輸送などもあり12着に敗れた。

この年のJRA賞の選考で、ビリーヴは唯一古馬牝馬でGIを勝っているが、最優秀4歳以上牝馬のタイトルを受賞はならなかった[1]

2003年2月に阪急杯で復帰した。しかし前々から取り沙汰されていた気性難を露呈し、9着に敗れた。続いて春のスプリント王決定戦である高松宮記念に出走した。この年からJRAの騎手となった安藤勝己が初めて騎乗することになったが、前走の阪急杯での惨敗があってか3番人気に甘んじた。1番人気はその阪急杯を制した前年の覇者ショウナンカンプ、2番人気は4歳馬のサニングデールであった。レースでは圧倒的人気のショウナンカンプが逃げ、ビリーヴは3番手での競馬となった。かなりのハイペースとなり、逃げたショウナンカンプは直線で脚色が悪くなり、4コーナーで2番手につけていたビリーヴが抜け出して勝利した。高松宮記念とスプリンターズステークスを制覇したのはフラワーパークトロットスター以来3頭目である。騎乗した安藤勝己にとってはJRAでのGI初勝利となった。その後は京王杯スプリングカップと安田記念に出走したが、やはり距離が長いのか敗戦が続いた。得意距離に戻った函館スプリントステークスでは久々の勝利を挙げた。

秋緒戦となったセントウルステークスではテンシノキセキに差されハナ差の2着、そして引退レースとなったスプリンターズステークスではスプリント女王として1番人気に支持された。レースは4コーナーで早くも先頭に立ったが、大外強襲をしたデュランダルとの写真判定の結果、15cmの差で2着に敗れた。同年のJRA賞では最優秀4歳以上牝馬のタイトルを受賞し、これを土産に繁殖入りすることとなった。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
上り3F
時計
勝ち馬/(2着馬)
2000. 11. 11 京都 3歳新馬 12 2 2 1.5(1人) 1着 福永祐一 53 芝1200m(良) 1:10.5 (35.3) -0.4 (マッドパーティー)
12. 10 阪神 3歳500万下 12 1 1 3.8(2人) 6着 福永祐一 53 芝1600m(良) 1:36.6 (36.5) 0.7 ミレニアムバイオ
2001. 1. 6 京都 若菜賞 16 5 10 6.9(3人) 9着 松永幹夫 53 ダ1200m(良) 1:14.8 (38.5) 1.3 コウエイマーベラス
1. 27 京都 寒桜賞 16 4 8 8.4(4人) 4着 松永幹夫 53 芝1200m(不) 1:12.1 (37.4) 0.5 トーヨーリンカーン
3. 17 中山 フラワーC GIII 16 7 14 22.7(11人) 8着 宝来城多郎 53 芝1800m(良) 1:51.1 (37.6) 0.8 タイムフェアレディ
5. 4 京都 あずさ賞 18 8 18 6.9(3人) 3着 福永祐一 53 芝1600m(良) 1:34.9 (36.2) 0.2 ソレイユダンス
5. 19 中京 3歳500万下 18 2 4 4.4(2人) 1着 福永祐一 53 芝1200m(良) 1:08.3 (34.9) -0.1 (ゴールドディスク)
6. 10 中京 ファルコンS GIII 17 3 6 19.9(9人) 9着 福永祐一 53 芝1200m(良) 1:09.6 (35.3) 0.7 ルスナイクリスティ
11. 10 京都 醍醐特別 13 2 2 8.5(6人) 1着 福永祐一 53 芝1200m(良) 1:08.8 (35.1) -0.1 (チェックザラック)
12. 15 阪神 逆瀬川S 16 6 12 8.5(6人) 3着 小牧太 53 芝1600m(良) 1:34.2 (35.6) 0.3 メイショウキオウ
2002. 2. 17 京都 山城S 10 2 2 3.7(1人) 2着 福永祐一 54 芝1200m(良) 1:08.2 (34.1) 0.4 ショウナンカンプ
3. 10 阪神 武庫川S 15 8 15 5.3(4人) 3着 福永祐一 54 芝1600m(良) 1:34.0 (35.5) 0.8 グラスワールド
3. 24 中山 船橋S 11 6 6 2.5(1人) 3着 安藤勝己 54 芝1200m(良) 1:08.2 (34.1) 0.4 ハッピーマキシマム
4. 14 阪神 淀屋橋S 15 8 15 3.9(1人) 1着 岩田康誠 54 芝1200m(良) 1:07.7 (33.9) -1.0 (レスレクシオン)
5. 12 東京 京王杯SC GII 18 8 17 14.9(7人) 3着 福永祐一 55 芝1400m(良) 1:20.5 (34.4) 0.2 ゴッドオブチャンス
6. 8 中京 テレビ愛知OP OP 18 5 9 1.9(1人) 7着 福永祐一 53 芝1200m(良) 1:09.3 (35.7) 0.7 ネイティヴハート
7. 20 小倉 佐世保S 11 8 10 1.9(1人) 1着 福永祐一 56 芝1200m(良) 1:07.7 (34.4) -0.1 (オースミエルスト)
8. 17 小倉 北九州短距離S 10 6 6 2.0(1人) 1着 岩田康誠 56 芝1200m(良) 1:07.8 (34.3) -0.4 (オースミエルスト)
9. 8 阪神 セントウルS GIII 12 1 1 2.0(1人) 1着 岩田康誠 54 芝1200m(良) R1:07.1 (33.5) -0.1 (パイアン)
9. 29 新潟 スプリンターズS GI 11 4 4 2.2(1人) 1着 武豊 55 芝1200m(良) 1:07.7 (33.7) -0.1 アドマイヤコジーン
12. 15 沙田 香港スプリント GI 14 12着 武豊 55 芝1000m(良) 0.58.1 ( - ) All Thrills Too
2003. 3. 2 阪神 阪急杯 GIII 15 6 10 3.7(2人) 9着 武豊 57 芝1200m(稍) 1.09.6 (35.3) 1.1 ショウナンカンプ
3. 30 中京 高松宮記念 GI 18 1 1 10.1(3人) 1着 安藤勝己 55 芝1200m(良) 1.08.1 (34.9) -0.2 サニングデール
5. 18 東京 京王杯SC GII 13 6 9 6.9(4人) 8着 安藤勝己 57 芝1400m(良) 1:21.8 (35.1) 0.8 テレグノシス
6. 8 東京 安田記念 GI 18 3 5 22.4(9人) 12着 安藤勝己 56 芝1600m(良) 1.32.8 (34.8) 0.7 アグネスデジタル
7. 6 函館 函館スプリントS GIII 11 6 7 1.7(1人) 1着 安藤勝己 56 芝1200m(良) 1.09.3 (35.8) -0.3 (アグネスソニック)
9. 14 阪神 セントウルS GIII 13 2 2 1.8(1人) 2着 安藤勝己 57 芝1200m(良) 1.07.8 (33.7) 0.0 テンシノキセキ
10. 5 中山 スプリンターズS GI 15 6 11 2.2(1人) 2着 安藤勝己 55 芝1200m(良) 1:08.0 (34.4) 0.0 デュランダル

※1 タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖入り後[編集]

2003年11月20日よりアメリカに渡り、ケンタッキー州レキシントン近郊ミッドウェイレーンズエンドファーム・オークリースタッドで繁殖牝馬となった。

初仔(牡馬、父Kingmambo)は2005年1月28日に生まれた。ファリダット[2]という馬名で中央競馬に競走馬登録され、2007年12月1日阪神競馬場で行われた2歳新馬戦に勝利し、ビリーヴ産駒としての初勝利を挙げた。ファリダットはオープンクラスまで上がり、2009年の安田記念3着、同年の京王杯スプリングカップ3着、2012年のプロキオンステークス3着などの実績を残した。

2番仔(牡馬、父Kingmambo)は2007年3月11日に生まれた。カザンリク[3]と命名されて中央競馬でデビューしたが、中央で4戦未勝利の後、地方競馬兵庫県競馬組合)に移籍し、移籍後9戦1勝で引退した。

3番仔のCorundum(父A.P. Indy、牡→[4])は2008年3月28日に生まれた。アメリカで競走馬登録され、主に下級のクレーミング競走に出走している。2016年12月末時点での通算成績は78戦7勝[4]、通算獲得賞金は17万7422ドル[4]

4番仔(牡→騸、父A.P. Indy)は2010年4月7日に生まれ、2012年8月9日付でヴレロワ[5]という馬名で中央競馬に登録された。ヴレロワは体つきや血統の良さが評価されてデビュー前に注目を浴びた[6][7]が、デビュー戦では最下位に沈み[8]、騎乗していた武豊に酷評された[9]。2戦目も同じく最下位に終わる[10]と、気性改善のために去勢されることとなり[11]、地方競馬(兵庫県競馬組合)に移籍となった。移籍後の緒戦は12頭立ての9着[12] という自己最高の成績を残したが、次戦には通算3度目となるしんがり負けを喫し[13]、このレース限りで地方競馬の競走馬登録を抹消された。

5番仔(牝、父Medaglia d'Oro)は2012年2月17日に生まれた。フィドゥーシア[14]という馬名で中央競馬に登録され、栗東・松元茂樹厩舎に所属している。

6番仔(牝、父Smart Strike)は2013年2月27日に生まれた。2015年にエリシェヴァ[15]と命名され、栗東・角田晃一厩舎に所属している。エリシェヴァは2016年2月27日に小倉競馬場で行われたサラ系3歳未勝利戦(混合戦)にて1着となり、デビュー5戦目で初勝利を挙げた。また同年3月13日に阪神競馬場のサラ系3歳上500万円以下で1着となり、2勝目を挙げている。

7番仔(牡、父Kitten's Joy)は2015年4月25日に生まれ、ジャンダルムという馬名で中央競馬に登録された。

繁殖成績[編集]

馬名 厩舎 馬主 戦績
初仔 ファリダット Kingmambo 栗東松元茂樹 前田幸治 53戦5勝(引退)
2番仔 カザンリク Kingmambo 栗東・松元茂樹
西脇小牧毅
前田幸治 13戦1勝(引退)
3番仔 Corundum 牡→ A.P. Indy ・Paulo Lodo
→米・Todd Pletcher
→米・Flint W. Stites
→米・Gerald Brooks
→米・Timothy Hamm
→米・Gerald Brooks
→米・David Lezell
→米・Thomas Iannotti IV
→米・Ron Potts
→米・Gerald Brooks
→米・Jarod Thurston
→米・Gerald Brooks
→米・Robert Oliva
→米・Lucy Houle[4]
前田幸治
→米・Short Straw Stable
→米・Alexander R. Levengood
→米・Fighting Scot Stable LLC
→米・Alexander R. Levengood
→米・John Chamatsos
→米・The Elkstone Group LLC
→米・Gerald E. Brooks
→米・Ronald Clark
→米・Enpher Stable
→米・Three Rings Farm[4]
78戦7勝[4]
4番仔 ヴレロワ 牡→騸 A.P. Indy 栗東・中竹和也
→西脇・高馬元紘
前田幸治 4戦0勝(引退)
5番仔 フィドゥーシア Medaglia d'Oro 栗東・松元茂樹 前田幸治 19戦5勝
6番仔 エリシェヴァ Smart Strike 栗東・角田晃一 前田葉子 13戦2勝
7番仔 ジャンダルム Kitten's Joy 栗東・池江泰寿 (株)ノースヒルズ

通算成績・2017年2月3日現在

血統表[編集]

ビリーヴ血統 (血統表の出典)[§ 1]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*グレートクリスティーヌ
Great Christine
1987 鹿毛
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitoner
Great Lady M
1975 芦毛
Icecapade Nearctic
Shenanigans
Sovereign Lady Young Emperor
Sweety Kid
父系 サンデーサイレンス系
母系(F-No.) Sovereign Lady系(FN:22-d) [§ 2]
5代内の近親交配 Almahmoud 4×5、Nearctic 4・4(母内)、Native Dancer 5・5(母内) [§ 3]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17][16]
  3. ^ [16]

脚注[編集]

  1. ^ 受賞したのはダイヤモンドビコー。また、同年のエリザベス女王杯は3歳馬のファインモーションが優勝した。
  2. ^ アラビア語ダイヤモンド(宝石)という意味。
  3. ^ ブルガリアにある、薔薇祭りが行われる町の名前。
  4. ^ a b c d e f Horse Profile for Corundum - Equibase
  5. ^ フランス語で真の王という意味。
  6. ^ 母ビリーヴのヴレロワ『雰囲気がありますよ』/栗東トレセンニュース」、netkeiba.com、2012年08月17日、2017年3月8日閲覧。
  7. ^ 土曜阪神5R】母ビリーヴのヴレロワ『ズブいから芝の千八で』」、スポニチアネックス、2012年9月27日、2017年3月8日閲覧。
  8. ^ 2歳新馬|2012年09月29日」、netkeiba.com、2017年3月8日閲覧。
  9. ^ 【メイクデビュー】(阪神5R)」、ラジオNIKKEI競馬実況web、2012年9月29日、2017年3月17日閲覧。
  10. ^ 2歳未勝利|2012年10月14日」、netkeiba.com、2017年3月8日閲覧。
  11. ^ 井内利彰、「去勢されます」、2012年10月19日、2017年3月8日閲覧。
  12. ^ 3歳C1二|2013年03月20日」、netkeiba.com、2017年3月8日閲覧。
  13. ^ 3歳C2一|2013年05月01日」、netkeiba.com、2017年3月8日閲覧。
  14. ^ イタリア語で信頼という意味。
  15. ^ ヘブライ語でわが神はわが誓いという意味。
  16. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ビリーヴ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年2月5日閲覧。
  17. ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2017年2月5日閲覧。

外部リンク[編集]