アストンマーチャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
アストンマーチャン
2007桜花賞
現役期間 2006年 - 2008年
欧字表記 Aston Machan
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2004年3月5日
死没 2008年4月21日(4歳没)
アドマイヤコジーン
ラスリングカプス
母の父 Woodman
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム
馬主 戸佐眞弓
調教師 石坂正栗東
競走成績
生涯成績 11戦5勝
獲得賞金 2億4899万7000円
テンプレートを表示

アストンマーチャンとは日本競走馬である。

おもな勝鞍はスプリンターズステークスフィリーズレビューファンタジーステークス小倉2歳ステークス

馬名の由来[編集]

イギリスの高級車・アストンマーティン馬主である女医の戸佐眞弓(とさ まゆみ)の愛称をもじったもので、アストンマーティンのように速く走ることを願って名付けられたとされる[1]が、JRAの公式ホームページでは「サーキット名+人名愛称」とある。

戦績[編集]

2歳[編集]

2006年7月、鞍上に武豊を迎え小倉競馬場でデビュー。新馬戦こそクビ差及ばず2着に敗れるも、和田竜二に乗り替わった2戦目の未勝利戦で単勝1.3倍の人気に応えて順当に勝ち上がった。続く小倉2歳ステークスではフェニックス賞を制したシルバーストーンに人気が集まり、アストンマーチャンは3番人気であった。レースは序盤の3ハロンの通過タイムが32秒5というハイペースで展開する中、2番手を追走。4コーナーで先頭に立つと、そのまま2馬身半差を付けると言う力強い競馬で重賞初制覇を果たした。更に、鞍上の鮫島良太にとってもこれが重賞初勝利であった。この後はファンタジーステークスに出走。鞍上が再び武に乗り替わったものの有力馬が揃ったことや距離延長も不安視され、3番人気に留まった。道中では好位につけ直線半ばから一気に抜け出し、イクスキューズに5馬身差を付け勝利を飾った。レース中に左後脚を落鉄したにも拘らず、勝ち時計は1分20秒3。2歳レコードでの重賞連覇だった。そして迎えたGI競走の阪神ジュベナイルフィリーズでは圧倒的1番人気に推され最後の直線では早めに先頭に立ち押し切りを図るものの、ゴール直前でウオッカに交わされ2着に敗れた。

3歳[編集]

2007年の初戦は桜花賞トライアルフィリーズレビュー。1400mでのレコード勝ちの実績もあり、単勝1.1倍の圧倒的1番人気に推される。道中は若干掛かり気味で追走するも直線では後続をちぎり、重賞3勝目を挙げた。しかしウオッカとの再戦となった桜花賞ではパドック・返し馬で激しくイレ込む様子が見られ、レースでもスタート直後から引っ掛かり最後の直線で粘りきれず、ダイワスカーレットの7着に敗れた。

その後、NHKマイルカップ優駿牝馬(オークス)は回避し春シーズンは休養。サマースプリントシリーズの第3戦・北九州記念で復帰し騎手も岩田康誠に乗り替わった。しかし先行馬には厳しい展開となり、圧倒的1番人気であったが見せ場なく6着に敗れた。その後、中舘英二を鞍上に迎えた第41回スプリンターズステークスでは大雨降り頻る不良馬場の中、スタートから果敢に逃げるとそのまま逃げ粘り古馬を抑え初めてのGI制覇を飾り、10月3日に発表された重賞・オープン特別競走レーティングでは112の評価を得た。その後は10月27日スワンステークスに出走、前走同様果敢に逃げたが距離延長が響いたのか、最後は失速して14着に敗れた。なお香港スプリントに予備登録を行っていたが、10月23日馬インフルエンザの影響で検疫期間が当初1ヶ月かかることが想定されたことで回避することが発表された。スワンステークス後は放牧に出され、12月21日に帰厩した。

4歳[編集]

復帰戦はシルクロードステークス。桜花賞以来に武が騎乗してのレースとなったが、直線半ばで失速し10着。その後秋春スプリントGI制覇を目指して高松宮記念に向けての調整を続けていたが3月3日の朝に突然体調を崩したことにより、高松宮記念を回避。その後X大腸炎を発症して栗東トレーニングセンター診療所に入院。加療の甲斐なく4月21日、急性心不全の為に死亡した[2]

特徴・エピソード[編集]

脚の回転が非常に速い独特のピッチ走法で走ることでも知られている。また、キュートな顔立ちだがグラマラスであるがために担当厩務員に柳原可奈子と呼ばれていた。なお同じ厩舎のブルーメンブラットは端整な顔立ちからリア・ディゾンと呼ばれている[3]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手
距離
(馬場)
タイム(上3F タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 7. 22 小倉 2歳新馬 13 3 3 2.6(2人) 2着 武豊 54 芝1200m(良) 1:08.2(34.3) 0.0 シャルマンレーヌ
8. 6 小倉 2歳未勝利 13 1 1 1.3(1人) 1着 和田竜二 54 芝1200m(良) 1:08.9(35.3) -0.1 (アントラン)
9. 3 小倉 小倉2歳S GIII 14 7 12 5.0(3人) 1着 鮫島良太 54 芝1200m(良) 1:08.4(35.9) -0.4 ニシノマオ
11. 5 京都 ファンタジーS GIII 14 7 12 4.8(3人) 1着 武豊 54 芝1400m(良) R1:20.3(33.6) -0.8 イクスキューズ
12. 3 阪神 阪神JF GI 18 5 9 1.6(1人) 2着 武豊 54 芝1600m(良) 1:33.1(34.5) 0.0 ウオッカ
2007 3. 11 阪神 フィリーズレビュー JpnII 16 6 12 1.1(1人) 1着 武豊 54 芝1400m(良) 1:21.8(35.0) -0.4 アマノチェリーラン
4. 8 阪神 桜花賞 JpnI 18 7 15 5.2(2人) 7着 武豊 55 芝1600m(良) 1:34.9(34.9) 1.2 ダイワスカーレット
8. 12 小倉 北九州記念 JpnIII 16 4 7 1.8(1人) 6着 岩田康誠 53 芝1200m(良) 1:08.1(35.7) 0.4 キョウワロアリング
9. 30 中山 スプリンターズS GI 16 4 7 5.6(3人) 1着 中舘英二 53 芝1200m(不) 1:09.4(36.3) -0.1 サンアディユ
10. 27 京都 スワンS GII 18 3 6 3.6(1人) 14着 中舘英二 55 芝1400m(稍) 1:22.3(37.1) 1.6 スーパーホーネット
2008 2. 10 京都 シルクロードS GIII 16 6 12 2.5(1人) 10着 武豊 56 芝1200m(稍) 1:10.0(36.3) 0.9 ファイングレイン

※タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統表[編集]

アストンマーチャン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 カロ系→フォルティノ系グレイソヴリン系ナスルーラ系
[§ 2]

アドマイヤコジーン
1996 芦毛
父の父
Cozzene
1980 芦毛
Caro *フォルティノ
Chambord
Ride the Trails Prince John
Wildwook
父の母
アドマイヤマカディ
1991 栗毛
*ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
*ミセスマカディ
Mrs.Mcardy
*トライバルチーフ
Hanina

ラスリングカプス
1993 黒鹿毛
Woodman
1983 栗毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
*プレイメイト
Playmate
Buckpasser
Intriguing
母の母
*フィールディ
Fieldy
1983 鹿毛
Northfields Northern Dancer
Little Hut
Gramy Tapioca
Gracile
母系(F-No.) 2号族(FN:2-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ アストンマーチャン 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com アストンマーチャン 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ アストンマーチャン 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com アストンマーチャン 5代血統表2017年9月4日閲覧。


脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 07プレイバック スプリンターズステークス” (日本語). 競馬・レース. デイリースポーツ (2007年). 2012年3月24日閲覧。
  2. ^ アストンマーチャンが死亡”. ラジオNIKKEI. 2008年4月24日閲覧。
  3. ^ 2008年2月3日放送の『みんなのケイバ』にて細江純子の情報より。

外部リンク[編集]