ジョルジ・ルイス・フレーロ・フィーリョ
この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓(母方の姓)はフレーロ、第二姓(父方の姓)はフィーリョです。 |
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![]() チェルシーFCでのジョルジーニョ (2019年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
ジョルジ・ルイス・フレーロ・フィーリョ Jorge Luiz Frello Filho | |||||
ラテン文字 | JORGINHO | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
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生年月日 | 1991年12月20日(27歳) | |||||
出身地 | インビトゥーバ | |||||
身長 | 180cm | |||||
体重 | 65kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム |
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ポジション | MF (CMF) | |||||
背番号 | 5 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2007-2010 | エラス・ヴェローナ | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2010-2014 |
![]() | 89 | (11) | |||
2010-2011 |
→ ![]() | 31 | (1) | |||
2014-2018 |
![]() | 133 | (2) | |||
2018- |
![]() | 37 | (2) | |||
代表歴2 | ||||||
2016- |
![]() | 17 | (1) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2019年5月12日現在。 2. 2019年6月11日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ジョルジーニョ(Jorginho)ことジョルジ・ルイス・フレーロ・フィーリョ(Jorge Luiz Frello Filho、1991年12月20日 - )は、ブラジル・サンタカタリーナ州インビトゥーバ出身のサッカー選手。イタリア代表。プレミアリーグ・チェルシーFC所属。ポジションはMF。
経歴[編集]
ブラジルで生まれ、15歳の時に祖父母の出身地であるイタリアに移住した[1]。6歳の時に両親が離婚しており、サッカーはアマチュア選手であった母親から習った[1]。
エラス・ヴェローナFCのユースチームでキャリアをスタートさせ、2010年にトップチームに昇格。その後ACサンボニファチェーゼにレンタル移籍した[2]。翌年ヴェローナに復帰し、2011年9月4日、USサッスオーロ・カルチョ戦でデビューした[3]。
昇格したヴェローナの主力として2013-14シーズンに活躍して一躍注目を浴び[4]、2014年1月SSCナポリ移籍が決定[5]。サッリ監督の下で主力として4シーズン半で公式戦160試合に出場し[6]、2017-2018年シーズンには欧州最多となる2860本のパスを成功させるなど[6]、ナポリの優勝争いの原動力ともなった[7]。
2018年7月14日、ナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリが監督に就任したプレミアリーグのチェルシーFCに移籍した[8]。契約期間は5年間で、背番号は5番、移籍金は推定5740万ポンド[6]。プレミアリーグ開幕戦となったハダースフィールド戦にアンカーのポジションで先発出場、ペナルティーキックを成功させ移籍後初ゴールを決めた[9]。
2019-20シーズンは恩師のサッリが退団し、かわりにフランク・ランパードが就任したため出場機会を失うと予想されていたが、変わらずアンカーのポジションにとどまった。
代表歴[編集]
ブラジルとイタリアの二重国籍のため、ブラジル代表とイタリア代表の両方を選択することが出来た[1]。
2012年からイタリア代表としてU-21代表に招集されている。A代表デビュー戦は2016年3月24日ウーディネで行われたスペイン代表との親善試合で89分にマルコ・パローロと交代で初キャップを記録した。2018 FIFAワールドカップ出場をかけた、スウェーデンとのプレーオフで代表に選出され、第2戦で先発出場しプレーしたが、ワールドカップへの出場を逃した[10]。
2018年9月7日のUEFAネーションズリーグ・ポーランド戦でペナルティーキックを決め、代表初得点を挙げた[11]。
2019年10月12日、2020年のユーロの予選ギリシャ戦でPKを成功させ、イタリアを本大会出場へと導いた[12]。
プレースタイル[編集]
中盤の底でプレーし、長短のパスを散らしゲームメイクをするミッドフィールダー[1][4][13][14]。スピードは無いものの味方や相手との距離感を調整し、次のパスコースを予測した上でパスを受けたり、味方にボールを預け相手のマークを剥がしたりといったポジショニング能力、戦術理解力に優れる[4]。
2016-17シーズンのカリアリ戦で1試合での欧州最多記録となる180本のパスを成功[15][16]、2017-18シーズンには欧州最多となる2860本のパスを成功[6]、2018年8月26日のニューカッスル戦では173本中158本のパスを成功させ、パス成功数のチェルシーのクラブ記録を更新するとともにジョルジーニョ一人でニューカッスルのチーム全体のパス成功数(131本)を上回る[14][17]、同年9月23日のウェストハム戦でイルカイ・ギュンドアンのプレミアリーグ記録(174本)を更新する180本のパスを成功させる[18]など、パスに関する多数の記録を持つ。
ペナルティーキックの際にはスキップに喩えられる変則的なステップを踏むことでゴールキーパーのタイミングをずらす[11][19]。
評価[編集]
恩師であるマウリツィオ・サッリは自身のサッカーの中心にジョルジーニョを据えており[1][4]、判断力の速さをジョルジーニョの最も重要な能力として評価している[1]。
リオ・ファーディナンドは2019年1月19日のアーセナルとのビッグ・ロンドン・ダービーで解説を務めた際に、アーロン・ラムジーのマンマークにより仕事ができなかったジョルジーニョについて「試合のテンポを作ることができる選手。中央でボールを持ったときは良いプレーをする。」と評価しながらも、この時点でアシスト数が0であることを強調し「ビッグクラブとの試合になると走り回るだけ。守備は上手くないし運動量もなく、守備面でチームに何も貢献できない。ゴール前でも決定的な仕事ができない。」と酷評した[20][21]。
所属クラブ[編集]
エラス・ヴェローナFC 2010-2014
- →
ACサンボニファチェゼ 2010-2011 (loan)
タイトル[編集]
クラブ[編集]
- コッパ・イタリア 2013-14
- スーペルコッパ・イタリアーナ 2014
- UEFAヨーロッパリーグ 2018-19
個人[編集]
- UEFAヨーロッパリーグ優秀選手賞 2018-19
脚注[編集]
- ^ a b c d e f “そのパスまさに“プレミアム”ジョルジーニョ樹立「1試合180本」リーグ新記録”. スポニチAnnex. (2018年9月25日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ Jorginho (Hellas Verona) Archived 2013年7月4日, at the Wayback Machine.
- ^ Verona vs Sassuolo
- ^ a b c d 結城康平 (2018年11月1日). “ジョルジーニョ。サッリに熱望されポジショナルプレー信奉者に愛される男”. foorballista 2019年2月28日閲覧。
- ^ Il Napoli ufficializza l'acquisto di Jorginho
- ^ a b c d “チェルシー、ナポリから85億円でMFジョルジーニョ獲得。新監督に続いて発表”. フットボールチャンネル. (2018年7月14日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ チェルシー、ナポリからMFジョルジーニョを獲得…今夏最初の補強 SOCCER KING 2018年7月14日
- ^ “ジョルジーニョがブルーズに加入”. ChelseaFC. (2018年7月14日) 2018年7月14日閲覧。
- ^ “「蹴る前から完璧だった」 プレミアデビュー戦でゴールを決めたチェルシーMFの“コロコロPK”を英紙も賛辞”. サッカーダイジェスト. (2018年8月12日) 2018年7月14日閲覧。
- ^ 【W杯欧州予選プレーオフ】イタリアが予選敗退。スウェーデンに屈し、60年ぶりに本大会出場を逃す! サッカーダイジェスト 2017年11月14日
- ^ a b “ジョルジーニョの“謎のスキップPK”でイタリアはポーランドと辛くもドロー”. ゲキサカ. (2018年9月8日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “Italy 2–0 Greece”. BBC Sport. (2019年10月12日) 2019年10月13日閲覧。
- ^ “チェルシー加入のジョルジーニョ「自分はプレミアリーグにいないタイプ」新天地での活躍に意気込み”. GOAL. (2018年7月20日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ a b “伊代表MFジョルジーニョがチェルシーを変える! パス数のクラブ記録更新に見る進化”. フットボールゾーンウェブ. (2018年8月28日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “「いま最もパスがうまい選手!世界最高のパサー、TOP10」”. Qoly. (2019年1月16日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “「世界で最も過小評価されている10人」。英メディア選出、韓国代表FWが6位”. フットボールチャンネル. (2018年2月10日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “ジョルジーニョの驚異的なパス成功数 たった1人で相手全体を凌ぐ”. 超ワールドサッカー. (2018年8月27日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “プレミアリーグここまでのパス総本数は? シティを抑えてあのチームがトップに”. 超ワールドサッカー. (2018年10月14日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “チェルシーMFジョルジーニョ、“スキップPK”に賛否両論 「ナイストリック」「汚い」”. フットボールゾーンウェブ. (2018年8月12日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “ファーディナンドがジョルジーニョをけちょんけちょんに言う”. 超ワールドサッカー. (2019年1月20日) 2019年6月12日閲覧。
- ^ “ファーディナンド、ジョルジーニョを糾弾 「走れない」「守備できない」「アシストできない」”. GOAL. (2010年1月20日) 2019年6月12日閲覧。
外部リンク[編集]
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