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カリアリ・カルチョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリアリ・カルチョ
原語表記 Cagliari Calcio S.p.A.
愛称 Casteddu(サルデーニャ語)
Rossoblù(赤と青)
クラブカラー     紺色
   
創設年 1920年
所属リーグ セリエA
所属ディビジョン 1部(2023-24
昨季リーグ順位 5位(2022-23
ホームタウン サルデーニャの旗 カリャリ
ホームスタジアム
サルデーニャ・アレーナ
収容人数 16,000
代表者 イタリアの旗 トンマーゾ・ジュリーニイタリア語版
監督 イタリアの旗 クラウディオ・ラニエリ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

カリアリ・カルチョCagliari Calcio)は、イタリアカリャリサルデーニャ島)を本拠地とするサッカークラブである。2023-24シーズンからはセリエAに所属。

1969-70シーズンにはエースストライカーのルイジ・リーヴァを擁し、現在のところ唯一となるセリエA優勝を果たした。

チェッリーノ会長と監督

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カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長は、パレルモマウリツィオ・ザンパリーニ会長やリヴォルノアルド・スピネッリ会長と並んで、セリエA屈指の名物会長として知られており、他の名物会長の例に漏れず監督関連のエピソードは事欠かない。

まず、監督交代が非常に多いことで有名で、年間3~4回の監督交代も珍しくない。 2005-06シーズンは、開幕前に就任したアッティリオ・テッセルを開幕戦で破れた直後に解任し、前シーズン指揮を執っていたダニエレ・アッリゴーニを呼び戻すも2節終了後に辞任し、第3節にしてシーズン3人目の指揮官が指揮を執るという極めて異常な事態に陥った。その3人目のダヴィデ・バッラルディーニも成績不振でシーズン中盤にチームを去り、4人目のネド・ソネッティでようやく落ち着いた。

2006-07シーズンは、マルコ・ジャンパオロが開幕から指揮を執るが、クラブ上層部と揉め事を起こし、シーズン中盤に解任するも、後任のフランコ・コロンバ就任後、チームは極度の成績不振に陥ったため、ジャンパオロを再任させて事なきを得た。

2007-08シーズンもジャンパオロがそのまま引き続き指揮を執ったものの、主力を大量に失った穴を埋めきれず序盤から低迷し解任される。後任には、05-06シーズンにチームを残留へと導いたネド・ソネッティを招聘するものの、低迷を続け、ソネッティを解任しジャンパオロ復任を目論むも、ジャンパオロが復任を拒否。その為、クラブはとりあえずソネッティを留任させたものの、またすぐに解任し、ダヴィデ・バッラルディーニが指揮を執ってクラブを残留に導いた。バッラルディーニもその功績にもかかわらず留任せず、若手のマッシミリアーノ・アッレグリが招聘された。

2011-12シーズンは、開幕前の2011年8月12日ロベルト・ドナドーニを解任し、マッシモ・フィッカデンティを招聘したものの、低迷を続け、フィッカデンティを解任し、バッラルディーニが復任したものの、またすぐに解任し、フィッカデンティを再任させて事なきを得た。

チェッリーノ会長の行動には批判が多いものの、監督交代の成功率が非常に高く、結果的に戦力の貧弱なカリアリをセリエAに残留させ続けている手腕を評価する声もある。2004-05シーズンには、セリエC1でしか実績を残していないアッリゴーニを招聘して大旋風を巻き起こしたことを皮切りに、2007-08シーズンにはほぼ降格が確実な情勢から、トップチームで指揮を執った経験のないバッラルディーニを起用して奇跡的な残留を遂げたり、アッレグリも下部リーグでしか経験のない監督で、就任当初40歳と若いことから能力を疑問視されていたが、結果的には上位進出を果たすなど、無名の新人監督に機会を与えて成功させており、保守的でベテラン監督が起用されやすいプロビンチャでは非常に珍しい監督人事を行っている。

以前からのホームスタジアムであったスタディオ・サンテーリアの老朽化の問題からカリャリより遠く離れたトリエステスタディオ・ネレオ・ロッコでたびたび主催試合が行われている。2012-13シーズンからスタディオ・イス・アレナスをホームとしているが、安全面で問題があるとして観客の収容が認められず、ホーム開幕戦となった第2節アタランタBC戦は無観客試合となった。続くASローマ戦でも無観客試合が通達されていたがチェッリーノはこれに従わずサポーターに来場を促したため、試合は延期され、後日3-0でローマの不戦勝とされた[1]。これらの失態とチームの不振を問われる形でフィッカデンティは解任された。後任には、クラブOBのイヴォ・プルガに、アシスタント・コーチにはディエゴ・ロペスが就任。2013-14シーズンからはディエゴ・ロペスがコーチから昇格した形で指揮を執ることとなった。

そしてカリアリは2014年7月11日、クラブのすべての株式を「Fluorsid Group」が取得すると公式サイトで発表。22年に渡りオーナーを務めていたチェリーノ会長が、ついにカリアリを手放すことになった。

タイトル

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国内タイトル

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  • セリエC:2回
    • 1951-52, 1961-62(ジローネB)

国際タイトル

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  • なし

過去の成績

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シーズン リーグ戦 コッパ・イタリア
ディビジョン 順位
1947-48 セリエB 34 7 4 23 32 79 18 18位
1948-49 セリエC 40 13 10 17 48 60 36 15位
1949-50 40 19 7 14 67 56 45 6位
1950-51 38 15 13 10 59 45 43 5位
1951-52 34 22 8 4 75 24 52 1位
6 5 1 0 12 5 11 1位
1952-53 セリエB 34 14 10 10 51 44 38 4位
1953-54 34 16 9 9 42 30 41 3位
1954-55 34 10 13 11 33 35 33 9位
1955-56 34 15 10 9 51 45 40 5位
1956-57 34 11 10 13 30 34 32 10位
1957-58 34 8 10 16 31 44 26 17位
1958-59 38 15 13 10 48 48 43 4位 2回戦敗退
1959-60 38 8 15 15 36 54 31 20位 1回戦敗退
1960-61 セリエC 34 19 7 8 48 26 45 2位
1961-62 34 17 10 7 51 23 44 1位
1962-63 セリエB 38 12 14 12 41 40 38 9位 1回戦敗退
1963-64 38 16 17 5 44 23 49 2位 3回戦敗退
1964-65 セリエA 34 13 8 13 33 35 34 6位 準々決勝敗退
1965-66 34 10 10 14 36 37 30 11位 2回戦敗退
1966-67 34 13 14 7 35 17 40 6位 1回戦敗退
1967-68 30 12 7 11 44 38 31 9位 1回戦敗退
1968-69 30 14 13 3 41 18 41 2位 準優勝
1969-70 30 17 11 2 42 11 45 1位 3回戦敗退
1970-71 30 8 14 8 33 35 30 7位 1回戦敗退
1971-72 30 15 9 6 39 23 39 4位 1回戦敗退
1972-73 30 9 11 10 26 28 29 8位 2回戦敗退
1973-74 30 7 14 9 25 32 28 10位 1回戦敗退
1974-75 30 6 14 10 22 30 26 10位 1回戦敗退
1975-76 30 5 9 16 25 52 19 16位 1回戦敗退
1976-77 セリエB 38 17 15 6 45 32 49 4位 1回戦敗退
1977-78 38 12 13 13 52 47 37 12位 1回戦敗退
1978-79 38 16 17 5 46 24 49 2位 準々決勝敗退
1979-80 セリエA 30 8 14 8 27 29 30 8位 1回戦敗退
1980-81 30 8 14 8 27 29 30 6位 1回戦敗退
1981-82 30 7 11 12 33 36 25 12位 1回戦敗退
1982-83 30 6 14 10 23 33 26 14位 ベスト16
1983-84 セリエB 38 10 16 12 31 32 36 11位 1回戦敗退
1984-85 38 12 10 16 29 32 34 16位 ベスト16
1985-86 38 13 9 16 27 38 35 14位 1回戦敗退
1986-87 38 9 13 16 32 47 26 20位 準決勝敗退
1987-88 セリエC1 34 11 9 14 34 34 31 11位 1回戦敗退
1988-89 34 16 13 5 37 21 45 1位
1989-90 セリエB 38 17 13 8 39 22 47 3位 1回戦敗退
1990-91 セリエA 34 6 17 11 29 44 29 14位 2回戦敗退
1991-92 34 7 15 12 30 34 29 13位 1回戦敗退
1992-93 34 14 9 11 45 33 37 6位 ベスト16
1993-94 34 10 12 12 39 48 32 12位 2回戦敗退
1994-95 34 13 10 11 40 39 49 9位 ベスト16
1995-96 34 11 8 15 34 47 41 10位 準々決勝敗退
1996-97 34 9 10 15 45 55 37 15位 ベスト16
1997-98 セリエB 38 15 18 5 53 36 63 3位 ベスト32
1998-99 セリエA 34 11 8 15 49 50 41 13位 ベスト32
1999-00 34 3 13 18 29 54 22 17位 準決勝敗退
2000-01 セリエB 38 12 14 12 53 45 50 11位 GS敗退
2001-02 38 10 17 11 39 39 47 12位 GS敗退
2002-03 38 14 12 12 47 46 54 8位 GS敗退
2003-04 46 23 14 9 80 51 83 2位 GS敗退
2004-05 セリエA 38 10 14 14 51 60 44 12位 準決勝敗退
2005-06 38 8 15 15 42 55 39 14位 ベスト16
2006-07 38 9 13 16 35 46 40 17位 2回戦敗退
2007-08 38 11 9 18 40 56 42 14位 ベスト16
2008-09 38 15 8 15 49 50 53 9位 4回戦敗退
2009-10 38 11 11 16 56 58 44 16位 3回戦敗退
2010-11 38 12 9 17 44 51 45 14位 4回戦敗退
2011-12 38 10 13 15 37 46 43 15位 4回戦敗退
2012-13 38 12 11 15 43 55 47 11位 ベスト16
2013-14 38 9 12 17 34 53 39 15位 3回戦敗退
2014-15 38 8 10 20 48 68 34 18位 ベスト16
2015-16 セリエB 42 25 8 9 78 41 83 1位 ベスト16
2016-17 セリエA 38 14 5 19 55 76 47 11位 4回戦敗退
2017-18 38 11 6 21 33 61 39 16位 4回戦敗退
2018-19 38 10 11 17 36 54 41 15位 ベスト16
2019-20 38 11 12 15 52 56 45 14位 ベスト16
2020-21 38 9 10 19 43 59 37 16位 ベスト16
2021-22 38 6 12 20 34 68 30 18位 ベスト16
2022-23 セリエB 38 15 15 8 50 34 60 5位 ベスト32
2023-24 セリエA 38

欧州の成績

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現所属メンバー

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セリエA2023-2024 基本フォーメーション(4-1-3-2
2023年11月14日現在[2]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK セルビア ボリス・ラドゥノヴィッチ
3 DF イタリア エドアルド・ゴルダニガ
4 DF イタリア アルベルト・ドッセーナ
5 MF イタリア マルコ・マンコース
6 MF クロアチア マルコ・ログ
8 MF ウルグアイ ナイタン・ナンデス ()
9 FW ペルー ジャンルカ・ラパドゥーラ ()
10 MF イタリア ニコラス・ヴィオーラ
14 MF イタリア アレッサンドロ・デイオーラ
16 MF イタリア マッテオ・プラティ
17 DF ギリシャ パンテリス・ハツィディアコス ()
18 GK イタリア シモーネ・アレスティ
19 MF イタリア ガエターノ・オリスターニオ
20 MF ウルグアイ ガストン・ペレイロ
No. Pos. 選手名
21 MF チェコ ヤクブ・ヤンクト
22 GK イタリア シモーネ・スクフェット
23 DF ポーランド マテウシュ・ヴィテスカ
24 DF イタリア エリオ・カプラドッシ
25 MF ガーナ イブラヒム・スレマナ
27 DF イタリア トンマーゾ・アウジェッロ
28 DF イタリア ガブリエレ・ザッパ
29 MF コンゴ共和国 アントワーヌ・マクンブ ()
30 FW イタリア レオナルド・パヴォレッティ キャプテン
32 FW イタリア アンドレア・ペターニャ
33 DF スロバキア アダム・オベルト
37 DF ブラジル パウロ・アッツィ ()
38 FW イタリア ヤコポ・デソグス
61 FW ウズベキスタン エルドル・ショムロドフ
77 FW アンゴラ ジト・ルヴンボ
99 DF イタリア アレッサンドロ・ディ・パルド

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

※11番はルイジ・リーヴァ、13番はダヴィデ・アストーリ 永久欠番

レンタル移籍選手

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in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
19 MF イタリア ガエターノ・オリスターニオ (インテル)
32 FW イタリア アンドレア・ペターニャ (モンツァ)
No. Pos. 選手名
61 FW ウズベキスタン エルドル・ショムロドフ (ローマ)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK イタリア ジュゼッペ・チョッチ (ペスカーラ)
-- DF イタリア ダヴィデ・ヴェローリ (カタンザーロ)
-- DF イタリア サルヴァトーレ・ボッキア (ノヴァーラ)
-- DF イタリア ジョルジョ・アルターレ (ヴェネツィア)
-- DF イタリア クリスティアン・トラヴァリーニ (テルナーナ)
No. Pos. 選手名
-- MF ルーマニア ラズヴァン・マリン (エンポリFC)
-- MF ギリシャ クリストス・クルファリディス (フェラルピサロ)
-- FW イタリア イサイアス・デルプーポ (USチッタ・ディ・ポンテデーラ)
-- FW スロベニア ニク・プレレツ (WSGティロル)
-- FW イタリア ジャンルカ・コンティーニ (オルビア)

永久欠番

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注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
11 FW イタリア ルイジ・リーヴァ
No. Pos. 選手名
13 DF イタリア ダヴィデ・アストーリ

歴代監督

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歴代所属選手

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脚注

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  1. ^ ローマ、延期のカリアリ戦は3-0での勝利が確定 Goal.com 2012年9月25日
  2. ^ PRIMA SQUADRA”. 2023年11月14日閲覧。

外部リンク

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