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== その他 ==
== その他 ==
全米一古い地方警察組織の一つである[[テキサス・レンジャー]](現在の正式名称は州公安局テキサス・レンジャー部)がある。
全米一古い地方警察組織の一つである[[テキサス・レンジャー]](現在の正式名称は州公安局テキサス・レンジャー部)がある。

===死刑制度===
テキサス州は全米で最も死刑執行数が多い州である。<small>[http://www.deathpenaltyinfo.org/article.php?scid=8&did=186] </small>
アメリカでは、近年、死刑を撤廃する州や執行数を減らす州が増えてきているにもかかわらず、テキサス州は異例である。


=== 同州出身の有名人 ===
=== 同州出身の有名人 ===

2007年12月10日 (月) 03:37時点における版

テキサス州
State of Texas
テキサス州の旗テキサス州の印
州旗(州章)
州の愛称: ひとつ星の州
Lone Star State
テキサス州の位置
州都オースティン
最大の都市ヒューストン
州知事リック・ペリー
公用語法的指定なし
面積
 - 総計
 - 陸地
 - 水域
全米第2位
695,622 km²
678,051 km²
17,570 km² (2.5%)
人口2003年
 - 総計
 - 人口密度
全米第2位
22,118,509
31.8人/km²
合衆国加入
 - 順番
 - 加入年月日

28番目
1845年12月29日
時間帯UTC -6, -7
DST -5, -6
緯度北緯25°50' - 36°30'
経度西経93°31' - 106°38'
東西の幅1,065 km
南北の長さ1,270 km
標高
 -最高標高
 -平均標高
 -最低標高

2,667 m
520 m
0 m
略称 (ISO 3166-2:US)US-TX
ウェブサイトテキサス州政府
上院議員{{{上院議員}}}

テキサス州 (Texas, TX) は、アメリカ合衆国の州のひとつ。合衆国本土南部にあり、メキシコと国境を接している。人口はカリフォルニア州、面積はアラスカ州に次いでに全米第二位の州である。「テキサス」は、先住民族ハシーナイ族カドー語の言葉で「友人」または「同盟者」を意味する「táyshaʔ」に由来する。

歴史

参照:テキサス州の歴史

テキサス共和国の領土

16世紀以来、スペイン領ヌエバ・エスパーニャ(「新しいスペイン」)に属し、1821年メキシコがスペインから独立すると、メキシコ領テキサス州となった。メキシコ政府はこの地方の開発を進めるため、米人移民を認め、米人人口が増加したテキサス各地でのアメリカ人入植者たちの発展が進むにつれてアメリカ人入植者とメキシコ政府との摩擦が起り、その為1830年にメキシコ政府はアメリカ人入植者がアメリカからテキサスヘ来るのを禁止する。メキシコの政策に不満を感じたアメリカ人入植者たちはテキサス革命を決心し1835年メキシコからの分離を目指して反乱を起こし1836年テキサス共和国として一方的に独立を宣言した。同年メキシコ軍の進軍によりアメリカ人入植者がたてこもっていたサンアントニオアラモAlamo Mission)の砦が陥落し、守備隊は全滅した。

アラモ伝導所

テキサス独立軍は「アラモを忘れるな」("Remember Alamo")を合言葉に、メキシコ軍と対峙、メキシコ軍を駆逐する。メキシコはやむを得ず、テキサス共和国の成立を認める。 1845年米国の28番目の州として併合された。 1846年テキサスを併合されたメキシコがアメリカに宣戦し米墨戦争が起こる。 1848年アメリカはメキシコを破り、現カリフォルニア州、現アリゾナ州などの現アメリカ西海岸を得る。 その後カリフォルニアで金鉱が見つかり1849年からゴールドラッシュが始まる。 1861年南北戦争ではアメリカ南部連合に属し、1870年合衆国への復帰が認められた。

地理

参照:テキサス州の郡一覧

位置

テキサス州は西部でニューメキシコ州、北部はレッド川を挟んでオクラホマ州に、及び東部はサビン川を挟んでルイジアナ州、およびアーカンソー州に接している。リオ・グランデ川を超えた、南西部において、テキサス州はチワワコアウイラヌエボレオン、及びタマウリパスメキシコの州と接している。テキサス州の南東部においてはメキシコ湾が展開している。

人口動勢

テキサス州民を指す英語の呼称は「テクサン」(Texan)であるが、かつてはテクシアン(Texian)と呼ばれていた。スペイン語ではテハーノTejano)という。

2004年現在、この州は人口22,490,022人である。この州は120万人が不法在留外国人 (不法在留外国人はテキサス州内の外国生まれの3分の1以上及び総計州人口の5.4%と計算する) であると見込まれる、3,450,500人の外国生まれ住民 (州人口の15.6%) が住んでいる。この州の人口は32.4%増大し、1990年及び2004年の間で550万人増加した。

民族血統

テキサス州の人口動勢 2004年 2003年 2002年 2001年 2000年
総計 22,490,022人 22,103,374人 21,723,220人 21,334,855人 20,851,790人
白人 (ヒスパニック以外) 10,986,937人 11,049,172人 11,094,951人 11,138,076人 11,190,222人
49.8% 50.4% 51.1% 51.8% 52.7%
ヒスパニック (民族問わず) 7,781,211人 7,519,603人 7,258,302人 6,993,458人 6,669,666人
34.6% 34.0% 33.4% 32.8% 32.0%
アフリカン・アメリカン (ヒスパニック以外) 2,535,285人 2,500,125人 2,463,047人 2,426,088人 2,378,444人
11.3% 11.3% 11.3% 11.4% 11.4%
アジア系 (ヒスパニック以外) 695,293人 666,261人 636,223人 604,846人 567,526人
3.1% 3.0% 2.9% 2.8% 2.7%
ネイティブ・アメリカン (ヒスパニック以外) 77,662人 76,071人 74,538人 72,762人 70,405人
0.3% 0.3% 0.3% 0.3% 0.3%
混血/他 210,349人 203,238人 196,159人 188,529人 178,812人
0.9% 0.9% 0.9% 0.9% 0.9%

すべてのデーターはアメリカ合衆国統計局 州人口見込みからの情報である[1]

テキサス州内で祖先グループと報告された最大の民族は:メキシコ人 (24.3%)、アフリカン・アメリカン (11.5%)、ドイツ人 (9.9%)、アメリカ人 (7.2%)、及びアイルランド人 (7.2%)。

国勢調査データーはテキサス州の人口の7.8%が5歳以下、28.2%が18歳以下および9.9%が65歳以上と報告している。女性はおおよそ人口の50.4%である。

宗教

テキサス州の住人の信仰する宗教および宗派は:

都市及び大都市圏

都市

サンアントニオ

テキサス州はグローバリゼーションと世界都市の研究グループ及びネットワーク(Globalization and World Cities Study Group & Network、GaWC)によって「ガンマ級世界都市」にランクされたヒューストン及びダラス2つの世界都市を持っている。

テキサス州
順位
U.S.
順位
都市 人口 地域
1 4 ヒューストン 2,012,626人 テキサス州南東部
2 8 サンアントニオ 1,236,249人 テキサス州中央部
3 9 ダラス 1,210,393人 テキサス州北部
4 16 オースティン 681,804人 テキサス州中央部
5 19 フォートワース 603,337人 テキサス州北部


参照:テキサス州の都市一覧

参照:2000年度のテキサス州の都市人口

大都市圏

テキサス州はアメリカ合衆国によって定義された25の大都市圏 (Metropolitan Statistical Areas、MSAs) がある。最大である2つはアメリカ合衆国大都市圏の上位10位の間に位置づけられた。2003年、アメリカの国勢調査はいくつかの大都市圏内部に "大都市区分 (metropolitan divisions)" を採用した。テキサス州はダラス–フォートワース–アーリントン MSA 内部に2つの大都市区分を持っている。

以下の人口表リストは人口の順位の中で、それらの大都市圏のための図示である。人口の数字は2003年現在のアメリカ合衆国国勢調査の見込みである。

順位 大都市圏 大都市区分 人口
1 ダラスフォートワースアーリントン   5,589,670
    ダラスプラーノアーヴィング 3,739,509
    フォートワースアーリントン 1,850,161
2 ヒューストンシュガーランドベイタウン   5,075,733
3 サンアントニオ   1,820,719
4 オースティンラウンドロック   1,377,633
5 エル・パソ   705,436
6 マッカレンエディンバーグミッション   635,540
7 コーパスクリスティ   406,830
8 ボーモントポートアーサー   382,629
9 ブラウンズヴィルハーリンゲン   363,092
10 キリーンテンプル   343,329
11 ラボック   257,188
12 アマリロ   233,231
13 ウェーコ   219,807
14 ラレード   213,615
15 ロングビューマーシャル   198,155
16 カレッジステーションブライアン   192,603
17 テイラー   184,015
18 アビリーン   158,488
19 ウィチタフォールズ   149,653
20 テキサーカナ   131,591
21 オデッサ   122,692
22 ミッドランド   118,624
23 シャーマンデニソン   115,153
24 ヴィクトリア   112,965
25 サンアンジェロ   105,270

参照:en:United States metropolitan areas


経済

主な会社など

テキサス州に本拠地のある企業には以下のようなものがある。

温室効果ガスの排出量

テキサス州の温室効果ガス排出量は全米50州中1位である。[1]仮に、テキサス州を1つの国に置き換えたとすると、世界7位の排出量であり、フランスイギリスカナダのそれぞれの1国の排出量をも上回る。[2][3] この理由には、二酸化炭素排出量が多い火力発電が中心である事、公共交通機関が少なく、さらに燃費の悪いフルサイズSUVピックアップトラックが多い事が主に挙げられる。また保守的な層が多く、環境問題に対して人々の関心が依然低いままである事も挙げられる。

教育

単科・総合大学

芸術・文化

ピックアップトラック

テキサス州は、「land of pickup trucks」と呼ばれ、州内で登録されている乗用車の約4分の1がピックアップトラックである。特に農村部では、乗用車の約半分がピックアップトラックである。[4]とりわけフルサイズのフォード・Fシリーズシボレー・シルバラードダッジ・ラムなどが多く、ガソリン価格が高騰している現在でも、根強い人気を誇る。そして、2006年に操業開始した、トヨタ自動車北米向けフルサイズピックアップトラックのトヨタ・タンドラの工場も、ここテキサス州サンアントニオに立地する。なお、テキサス州のトラックの自動車税は、その他のタイプの車の自動車税よりも安い。[5]

サンアントニオで生産されている2代目トヨタ・タンドラ

スポーツチーム

テキサスを拠点としていたヒューストン・オイラーズはメンフィス、更に ナッシュビルへ移転、現在は テネシー・タイタンズとなっている。ヒューストンには他にAFLチームのヒューストン・サンダーベアーズ、及びマイナーリーグのサッカーチームヒューストン・ホットショッツがある。 2004年にはエルパソにテキサスマイナーリーグのエルパソ・ディアブロズがあったがスプリングフィールドに移転、現在はスプリングフィールド・カージナルスとなっている。


その他

全米一古い地方警察組織の一つであるテキサス・レンジャー(現在の正式名称は州公安局テキサス・レンジャー部)がある。

死刑制度

テキサス州は全米で最も死刑執行数が多い州である。[2] アメリカでは、近年、死刑を撤廃する州や執行数を減らす州が増えてきているにもかかわらず、テキサス州は異例である。

同州出身の有名人

ニューヨーク市生まれであるが、テキサス州で育っている)

交通

日本の姉妹都市

脚注

  1. ^ Borenstein, Seth (04-06-2007). “Blame Coal: Texas Leads in Overall Emissions”. USA Today. http://www.usatoday.com/tech/news/2007-06-04-state-emissions_N.htm 2007年6月6日閲覧。 (英語
  2. ^ MSN City Guides. “Five Cities that Need help Getting Green”. http://cityguides.msn.com/citylife/greenslideshow.aspx?cp-documentid=4848635&imageindex=4 (英語
  3. ^ Heinrich Boll Foundation North America (2003年12月). “Approaches, Challenges, Potentials: Renewable Energy and Climate Change Policies in U.S. States”. http://www.cleanenergyfunds.org/international/downloads/RE_Publication_Online.pdf (英語
  4. ^ amarillo.com:Texans love their trucks(英語
  5. ^ Schedule Of Texas Registration Fees” (PDF). State of Texas (2007年1月1日). 2007年4月20日閲覧。(英語

外部リンク