ウェーク島

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ウェーク島

Wake Island
Flag of the United States.svg
ウェーク島の公式ロゴ
非公式旗
標語: 
"Where America's Day Really Begins"
「米国の1日が本当に始まる所」
ウェーク島の位置
ウェーク島の位置
ウェーク島の位置(北太平洋内)
ウェーク島
ウェーク島
北太平洋における位置
座標:北緯19度17分43秒 東経166度37分52秒 / 北緯19.29528度 東経166.63111度 / 19.29528; 166.63111座標: 北緯19度17分43秒 東経166度37分52秒 / 北緯19.29528度 東経166.63111度 / 19.29528; 166.63111
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
米国による領有 1899年1月17日
行政
 • 議会 アメリカ合衆国空軍アメリカ合衆国内務省管轄)
 • 民政長官

トーマス・E・エイヤース

米国空軍法務顧問
 • 最高司令官 ウィリアム・H・J・マイルズ派遣隊大尉
面積
 • 合計 5.35mi2 (13.86km2)
 • 陸地 2.85mi2 (7.38km2)
 • 水面 2.5mi2 (6.48km2)
 • 礁湖 2.00mi2 (5.17km2)
 • 排他的経済水域(EEZ) 157,237mi2 (407,241km2)
最高標高
21ft (6m)
最低標高
(太平洋)
0ft (0m)
人口
(2017)
 • 推計
0人
 • 非永住者
約100人
族称 ウェーク人(Wakean)
等時帯 UTC+12
ジップコード
96898
通貨 アメリカ合衆国ドル (US$)

ウェーク島(ウェークとう、Wake Island)は、北太平洋南鳥島(マーカス島)の東南東約1,400kmに位置する、アメリカ合衆国環礁。日本語では「ウェーキ島」とも表記される[1]

島名は1796年に来航したイギリス人船長ウィリアム・ウェーク (William Wake) の名に由来する。第二次世界大戦下で1941年から1944年にかけて日本軍が占領統治し、名前も「大鳥島」(おおとりしま)に変わった。

概要[編集]

WakeIsland ja.png

水没した死火山の縁に発達したサンゴ礁によって構成される環礁で、3つの(ウェーク本島 Wake Islet 5.8km2、ウィリクス島 Wilkes Islet 1.0km2、ピール島 Peale Islet 0.8km2)から成り、3.7km2ほどの砂州がある。これらに囲まれた6.0km2ほどの礁湖がある。島の標高は6mほど。日付変更線に東で接するタイムゾーン(UTC+12)を取る。

19世紀中盤以降のほとんどをアメリカが統治しているが、第二次世界大戦中は日本軍占領し、名前も大日本帝国によって大鳥島(おおとりしま)に変わった。

戦後はアメリカ軍が接収して軍事的戦略上の重要な拠点地となっていたが、1975年ベトナム戦争の終結と1989年冷戦の終結以来、戦略上の重要性は薄れている。現在は軍事施設はほぼ撤収されており、住人は空港および港湾などの施設のメンテナンス用の軍人と民間人の約200人となっている。

データ[編集]

歴史[編集]

ウェーク島の海岸

太平洋戦争[編集]

ウェーク島は中部太平洋における重要な拠点のひとつであったため、日本軍は1941年昭和16年)12月8日の開戦と同時に攻撃を開始した。その後、日本はこの島を占領し、直轄地として「大鳥島」と命名したうえで統治を行った。

その後も日本による占領・統治が続いたものの、1945年9月4日に、2日前の日本の連合国への降伏文書への調印を受けてウェーク島の日本軍も連合国軍に降伏し、連合国の1国であるアメリカによる統治に戻った。

戦後[編集]

1945年の日本の敗戦によってアメリカへ返還された後、1960年代中頃にかけて太平洋横断定期路線の民間航空機の燃料補給のための空港として日本航空パンアメリカン航空ノースウェスト航空などが使用し、日本航空では数時間滞在する乗客のために観光案内も配布された。しかし、それから航空機の航続性能が上がったため、定期便の燃料補給地として使用されることはなくなった。

その後もしばらくの間、アメリカ空軍アメリカ海軍航空基地として使用されていたが、1990年代初頭の冷戦終結を受けて現在は撤退している。なお、1975年には同年4月30日サイゴン陥落により、ベトナム戦争の終了に伴って発生したベトナム難民の収容施設も設けられていた。

現在[編集]

ウェーク島の領旗

グアム日本ハワイを結ぶ航空路上にあるため、民間貨物機や太平洋を横断して引き渡される小型機などの中継地(テクニカルランディング)、軍用機旅客機の緊急着陸飛行場として使われている。長さ2,438 mと3,047 mの2本の滑走路があったが、その後に施設の建設が行われ、現在は1本のみとなっている。

定期旅客便の就航もなく、港湾施設もないが、避難のための大型船泊地が設定されている。基本的には空港施設だけの島であり、戦争時の遺構は存在するものの観光施設の類はまったくない。

1999年、日本国内のアメリカ軍施設である相模総合補給廠に、アメリカ軍が使用したポリ塩化ビフェニル (PCB) が保管されていたことが発覚して問題化した。横浜ノースドックから日本国外に運び出されたが、アメリカ本土の港湾で次々と受け入れを拒否されたことから再び日本へ戻され、結局はウェーク島に一時保管されることになった。

領有権についての対立[編集]

隣国であるマーシャル諸島共和国が領有を主張している。しかし、あまり積極的に国際社会に訴えていないうえ、すでにアメリカが100年以上も実効支配し続けていることから、この主張に賛同する国は少ない[要出典]。なお、ウェーク島はロンゲラップ環礁から真北に890kmも離れている。

また、「エネンキオ王国英語版」なる団体が独立国として領有権を主張しているが、ミクロネーションの一種にすぎず、承認する国はまったくない。なお、エネンキオ王国の「国旗」はマーシャル諸島のそれに類似している。

通信[編集]

日本からの国際電話はダイヤル通話はできず、KDDIのオペレータ通話 (0051) しかない。

自然・環境[編集]

  • ウェーク環礁国立野生生物保護区が設置されている。
  • ウェーククイナ - ウェーク島に生息していた唯一の鳥類であった。太平洋戦争の戦禍で絶滅した。

ウェーク島が登場する創作物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 比較的古い表記だが、現在でも第二次世界大戦の戦史などで「ウェーキ」の表記が散見される。

外部リンク[編集]