ウェーククイナ

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ウェーククイナ
1936年頃に撮影されたウェーククイナ
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: ニュージーランドクイナ属
Gallirallus
: ウェーククイナ
G. wakensis
学名
Gallirallus wakensis
和名
ウェーククイナ
英名
Wake Island Rail

ウェーククイナ(学名:Gallirallus wakensis)は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種。絶滅種。中部太平洋の孤島であるウェーク島に生息していた。体色は茶色でからにかけて白と茶色のまだら。飛べない。ウェーク島に生息する唯一の鳥であった。

絶滅の経緯[編集]

1940年頃までは普通に見られたという。1941年12月第二次世界大戦でウェーク島は日本海軍陸戦隊に占領された。ウェーク島は絶海の孤島であるため、米軍はとくに奪回作戦を行わず封鎖と空爆のみにとどめた。このためウェーク島の日本軍守備隊は食糧が欠乏し、飢えをしのぐために飛べないウェーククイナに目をつけた。なぜか赤い布を振ると寄ってきたともいう。そして終戦後の調査ではウェーククイナは1羽もいなくなっていた。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

  • ウェーク島の戦い
  • レイサンクイナ - ウエーククイナ同様、第二次大戦中の軍事行動が原因で絶滅した(ただし、本来の生息地であるレイサン島の個体群は戦争以前に絶滅しており、戦争の影響で他の島に移入された個体群も絶滅したことにより完全な絶滅に至った)。
  • ガルハタネズミ - 米西戦争により生息地が要塞化されたことが一因となって絶滅した。