フォード・Fシリーズ

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Fシリーズ(F-Series)は、フォード1948年から製造・販売するフルサイズピックアップトラック型の自動車。サイズが大きくなるに従って'F'に続く数字が大きくなる。1999年にF-250以上のモデルがスーパーデューティーとして独立したため、それ以降Fシリーズとは主にF-150を指す(英語圏での呼称はエフ・ ワンフィフティ)。メキシコではフォード・ロボFord LOBO スペイン語オオカミの意)の名前で発売されている。1999年以降のF-250、F-350、F-450、F-550については、フォード・スーパーデューティー(Ford Super Duty)を参照。

2010年5月に1948年の生産開始以来累計生産台数は3,390万台に到達し、年間販売台数世界一位になることもあり、全自動車部門で28年間、トラック部門で31年間、販売台数全米一位を誇る。2007年の年間売り上げは、76万台に達しており[1]、まさにアメリカを代表する車であり、ピックアップトラックの代名詞的な車である。アメリカ中西部アメリカ南部、特にテキサス州で非常に人気が高い。GMシボレー・シルバラードなど、ライバル各社が対抗車を投入する中、年間販売台数一位を維持するフォードの牙城ともいえる車両であり、近年[いつ?]経営に苦しむフォードの唯一の屋台骨とも言える。

一部の車両はタイヤが大きいため日本では準中型自動車(5t限定含む)に分類される。そのため2017年以降に普通免許を取得した場合、運転できない。

歴史[編集]

初代(1948年~1952年)[編集]

フォード・Fシリーズ(初代)
Ford F-Series.jpg
フォード・F-1(ローダウン車)
概要
販売期間 1948年-1952年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.5L、3.7L、3.9L、4.2L
V8 4.6L、5.2L、5.5L
変速機 3速MT、4速MT、5速MT

F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8という8種類のタイプがあった。

2代目(1953年~1956年)[編集]

フォード・Fシリーズ(2代目)
1955 Ford F-100 front.jpg
概要
販売期間 1953年-1956年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.5L、3.7L、3.9L、4.5L
V8 4.5L
変速機 3速MT、4速MT
1953年 F100ダイアグラム

名称がF-100、F-110、F-250、F-260、F-350、F-360、F-500、F-900に変更された。この型は根強いファンが多数おり、古いアメリカ車などのイベントではしばしば見かけることがある。

3代目(1957年~1960年)[編集]

フォード・Fシリーズ(3代目)
1959 and 1954 Ford F-100.jpg
概要
販売期間 1957年-1960年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.7L、4.5L
V8 4.6L

F-100、F-250、F-350、F-500の4種類。従来からのフレアーサイドに加え、スタイルサイドが追加された。

4代目(1961年~1966年)[編集]

フォード・Fシリーズ(4代目)
1966ford.jpg
概要
販売期間 1961年-1966年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.7L、3.9L、4.8L、4.9L
V8 5.8L

4ドアのアクセスキャブ仕様が登場。

5代目(1967年~1972年)[編集]

フォード・Fシリーズ(5代目)
Ford F-Series 1968.jpg
概要
販売期間 1967年-1972年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.9L、4.9L
V8 5.8L、5.9L、6.4L

F-110(3代目、4代目と設定されていなかった)などの名称が復活。種類が増加。

6代目(1973年~1979年)[編集]

フォード・Fシリーズ(6代目)
73-75 Ford F-100 XLT.jpg
フォード・Fシリーズ(6代目)
73-77 Ford F-150 Explorer.jpg
F-150
概要
販売期間 1973年-1979年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 3.9L、4.9L
V8 5.0L、5.8L、5.9L、6.4L、6.6L、7.5L

1975年モデルで、現在の主力モデル、F-150(エフ・ワンフィフティ)が登場する。1976年モデル以降、Fシリーズは全米売り上げ一位のトラックになり、以来現在まで一位を保持。

7代目(1980年~1986年)[編集]

フォード・Fシリーズ(7代目)
1985f250.JPG
概要
販売期間 1980年-1986年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 4.9L
V8 5.0L
V8 5.8L
V8 6.6L
V8 6.9L(ディーゼル
V8 7.5L

直線的なスタイルになり、このスタイルは8代目や9代目にも受け継がれる。ディーゼルエンジン搭載車が登場。グレードはF-100、F-150、F-250、F-350、F-600、F-700、F-800。

1982年にグレード名の「レンジャー」は廃止され、フォード・クーリエに代わる小型トラック(フォード・レンジャー)の車名として使用される。

8代目(1987年~1991年)[編集]

フォード・Fシリーズ(8代目)
Ford F Series.JPG
概要
販売期間 1987年-1991年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 4.9L
V8 5.0L
V8 5.8L
V8 6.9L(ディーゼル
V8 7.3L(ディーゼル)
V8 7.5L
変速機 4速MT/5速MT
3速AT/4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,967-4,277mm
全長 4,930-6,241mm
全幅 2,007mm
全高 1,773-1,994mm

トラックで初めて、後輪ABSが標準装備される。7代目の基本シャーシ、ドアパネルを踏襲した、実質的なマイナーチェンジモデルである。

9代目(1992年~1997年)[編集]

フォード・Fシリーズ(9代目)
92-96 Ford-F150.jpg
概要
販売期間 1992年-1997年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン 直6 4.9L
V8 5.0L
V8 5.8L
V8 7.3L(ディーゼルターボ
V8 7.5L
変速機 4速MT/5速MT
3速AT/4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,967-4,277mm
全長 5,006-6,322mm
全幅 2,007-2,423mm
全高 1,821-2,027mm

フロントグリルが丸みを帯びる。フレアーサイド仕様が復活。直列6気筒エンジン搭載車はこのモデルが最後になった。右ハンドルだったオーストラリア仕様のF-250をベースに、高規格救急車に改造されたものが、日本にも少数輸入された事がある。

7代目および8代目の基本シャーシ、ドアパネルを踏襲した、実質的なマイナーチェンジモデルである。

10代目(1997年~2003年)[編集]

フォード・Fシリーズ(10代目)
Ford-F-150.jpg
スタイルサイド仕様
Ford-F150-Harley.jpg
フレアーサイド仕様(ハーレーダビッドソン仕様)
Ford F-150 King Ranch.jpg
クルーキャブ(キングランチ仕様)
概要
販売期間 1997年-2003年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
3ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン V6 4.2L
V8 4.6L
V8 5.4L
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 3,053-3,990mm
全長 5,174-5,702mm
全幅 1,991-2,027mm
全高 1,839-1,948mm

基本シャーシやボディパネルまで大幅に刷新された。大きく丸みを帯びたボディが特徴。当時は、この斬新なデザインが話題を呼んだ。1999年モデルで、F-250、F-350が、スーパーデューティーとして独立。以降は、一般的なF-150とは別設計になる。2001年モデルで、フレアーサイド仕様にF-150初のクルーキャブ仕様が登場。オートバイメーカーハーレーダビッドソンや、テキサス州のキングランチ牧場とタイアップしたモデルなど多彩なモデルが登場し、11代目にも受け継がれている。その一方で衝突安全性が著しく低い事が実証されている[2][3]

2001年、スポーツカー顔負けの動力性能を持つハイパワーピックアップの人気を受け、F-150をベースにしたスポーツモデル、SVTライトニングを発表した。V8インタークーラースーパーチャージャーエンジンを搭載し、当初は360ps、最終的に385psを発揮した。動力性能は0-100mphが13.6秒、ゼロヨン加速が同等の13.7秒、最高速度が234km/hとcd値の高いピックアップトラックとしては高水準である。スキッドパッドでの最大旋回重力は0.88とチューニングされた足回り、駆動系が働きコーナリングでも高い性能を誇る。

このSVTライトニングは日本におけるニスモのようなメーカー純正のチューニングカーであったのでディーラーでも購入ができ、オプションを付けても4万ドル以下という価格も幸いしヒットした。

日本へ近鉄モータースにより正規輸入されていた。

11代目(2004年~2008年)[編集]

フォード・Fシリーズ(11代目)
Ford-F-150-SuperCrew.jpg
スタイルサイド仕様
Ford-F150-Flareside.jpg
フレアーサイド仕様
'07-'08 Ford F-150 Harley Davidson Double Cab.JPG
ハーレーダビッドソン仕様
概要
販売期間 2004年 - 2008年
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン V6 4.2L
V8 4.6L
V8 5.4L
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 3,200-3,683mm
全長 5,364-5,836mm
全幅 2,004mm
全高 1,867-1,933mm

再び直線的でがっしりとしたボディになり、車体の剛性も高まった。フロントグリルはグレード毎に異なり、様々な種類がある。先代では4ドアのクルーキャブは全てフレアーサイドであったので、フレアーサイド仕様の割合が高かったが、この現行型では、クルーキャブにもスタイルサイド仕様が導入されたので、スタイルサイド型に人気が集中している。2004年北米カー・オブ・ザ・イヤートラック部門など、数々の賞を受賞。2005年の年間売り上げ台数が939,000台となり、トラックの年間売り上げ台数の歴代記録を更新。2006年で右ハンドルの生産を中止(主にオーストラリア向けのF-250)。

12代目(2009年~2014年)[編集]

フォード・Fシリーズ(12代目)
2009 Ford F-150 XLT.jpg
レギュラーキャブ
Ford F-150 crew cab -- 05-28-2011.jpg
クルーキャブ
Ford F-150 SVT Raptor 6.2L 2013 (16949371641).jpg
SVTラプター
概要
販売期間 2009年-2014年
車体
乗車定員 2-5人
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン V8 4.6L
V8 5.4L
V8 4.4Lディーゼル
V8 6.2L
変速機 4速AT
6速AT
車両寸法
ホイールベース 3,200mm(ショートベッド)
3,670mm(ロングヘッド)
3,518mm(クルーキャブ)
4,140mm(エクステンディッドキャブ・ロングベッド)
全長 5,364-6,309mm
全幅 2,004mm
全高 1,867-1,943mm

2008年1月に北米国際オートショーで発表された。2009年モデルとして2008年10月から発売されている。アメリカ景気が減速していたため、発売が予定よりも2ヶ月繰り下げられた。基本シャーシ、ドアパネルは11代目をほとんど踏襲しており、実質的にはビッグマイナーチェンジだが、より大型のフロントグリルなどでさらに迫力が増したスタイルとなっている。V型6気筒エンジン車とマニュアルトランスミッション車が廃止され、代わりにディーゼル車がF-150にも導入される。リンカーン・マークLTの後継となる、高級グレードも登場した。先代に引き続き2009年の北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門を受賞している。SVTラプターやハーレーダビッドソン仕様の追加などバリエーションを増やしている。

ハーレーダビッドソン仕様

13代目(2014年~2020年)[編集]

フォード・Fシリーズ(13代目)
2015 Ford F150 Lariat, 9th Annual Super Cruise-in Valdosta.JPG
概要
販売期間 2014年-2020年
車体
乗車定員 2-5人
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン V6 2.7L EcoBoost(ツインターボ
V6 3.3L
V6 3.5L
V6 3.5L EcoBoost(ツインターボ)
V6 3.0Lターボディーゼル
V8 5.0L
変速機 6速AT
10速AT
車両寸法
ホイールベース 3,109-4,158 mm
全長 5,316-6,363 mm
全幅 2,029 mm
全高 1,910〜1,953 mm

2015年モデルとして2014年に発売。ボディ外板も一新したフルモデルチェンジ。フレームはこれまでどおりスチール製ラダーフレームが用いられたが、ボディとベッドにアルミを採用した。

14代目(2020年~)[編集]

フォード・Fシリーズ(14代目)
2021 Ford F-150 (fourteenth generation) front view 02.png
概要
販売期間 2020年-
車体
車体の形状 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
駆動方式 FR4WD
推進装置
エンジン V6 2.7L EcoBoost(ツインターボ
V6 3.0L PowerStroke(ターボディーゼル)
V6 3.3L
V6 3.5L EcoBoost(ツインターボ)
V6 3.5L PowerBoost(ツインターボハイブリット)
V8 5.0L
変速機 10速AT

2021年モデルとして2020年6月にフルモデルチェンジ。イメージは先代を踏襲している。グリルには自動開閉シャッターを採用、アクティブエアダムを採用するとともにキャブからテールゲートまでの形状を見直すことで空力面も大幅に向上している。パワートレインは5.0L V8、3.5L V6ターボ、3.3L V6、2.7L V6ターボ、3.0L V6ディーゼルターボ、3.5L V6+モーターのハイブリッドをラインナップ。

脚注[編集]

  1. ^ USAToday 2008年2月20日
  2. ^ Crash Test Ford F150 - YouTube
  3. ^ Crash Testing: MINI Cooper vs Ford F150

関連項目[編集]

外部リンク[編集]