テキサス州知事

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テキサス州
知事
知事章
知事旗
現職者
グレッグ・アボット

就任日 2015年1月20日
呼称
庁舎テキサス・ガヴァナーズ・マンション英語版
任期4年
任期数制限なし
初代就任ジェームズ・ピンクニー・ヘンダーソン英語版
1846
創設テキサス州憲法英語版
俸給$153,750 (2019年)[1]
ウェブサイトgov.texas.gov

テキサス州知事は、アメリカ合衆国テキサス州元首政府の長、最高責任者である。知事は州政府の立法府と行政機関を指揮し、テキサス州軍英語版の最高指揮官を務める。知事はテキサス州議会英語版が可決した法案を承認または拒否する権限を持っている。また知事は弾劾反逆罪を除く刑事事件においてテキサス恩赦仮釈放委員会英語版の推薦に基づいて恩赦を与える権限を持っている。

現職は2015年に就任した共和党グレッグ・アボットである。

資格[編集]

テキサス州知事に立候補するには以下の資格を満たさなければならない[2]:

  • 満30歳以上であること
  • 選挙直前に5年以上のテキサス州居住歴があること

歴史[編集]

1845年に採択されたテキサス州憲法では知事の任期は2年で、6年間で4年を超えないように定められた(2期を超える任期の制限)[3]。1861年の分離時の憲法では選挙後の11月第1月曜日を任期開始日に定めた[4]南北戦争直後に採択された1866年憲法では任期は4年に伸ばされ、12年間で8年までと定められ、就任日は立法府組織後の最初の木曜日または「その後、可能な限り早急に」に変更された[5]。1869年のリコンストラクション期の憲法改正によって任期数の上限は撤廃され、テキサス州は現在まで任期数上限英語版のない14州の1つとなった[6][7]。1876年の改憲で任期は2年に縮められたが[8]、1972年の改憲で再び4年に延びた[9]

テキサス州知事選挙は4年に一度、11月の第1月曜日の直後の火曜日に開催される。知事は1月の第3火曜日に副知事と共に就任宣誓を行う。

任期の上限が定められていないものの、19世紀および20世紀のテキサス州知事で最長政権はビル・クレメンツ英語版の8年(4年任期を非連続で2回)、次いでアラン・シヴァース英語版の連続7年半(途中昇格後に2年任期を連続3回)である。2000年から2015年までのリック・ペリーはこれらの記録を更新し、4年任期を3回連続で務めた初のテキサス州知事となった。ペリーは2010年11月2日の州知事選英語版で勝利したことでシルヴァース、プライス・ダニエル英語版ジョン・コナリーと並んで3度選出されたテキサス州知事となった(シルヴァース、ダニエル、コナリーの任期は各2年)。知事が任期途中で空席となった場合は副知事が昇格する[10]

大統領選挙戦[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ CSG Report on 2019 Governor Salaries”. The Council of State Governments. 2020年7月21日閲覧。
  2. ^ Qualifications for All Public Offices”. www.sos.state.tx.us. 2021年1月21日閲覧。
  3. ^ 1845 Const. Art V sec 4
  4. ^ 1861 Const. art V sec 12
  5. ^ 1866 Const. art V sec 4
  6. ^ 1869 Const. Art IV sec 4
  7. ^ Executive Branch Archived 2011-06-29 at the Wayback Machine. retrieved 23-October-2008
  8. ^ TX Const. Art IV sec 4
  9. ^ Texas Politics - The Executive Branch Archived 2009-02-11 at the Wayback Machine.. Texaspolitics.laits.utexas.edu. Retrieved on 2013-07-15.
  10. ^ TX Const. art IV sec 16 graf d

関連項目[編集]