2012年アメリカ合衆国大統領選挙

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2012年アメリカ合衆国大統領選挙
アメリカ合衆国
2008 ←
2012年11月6日
→ 2016

  President Barack Obama, 2012 portrait crop.jpg Mitt Romney by Gage Skidmore 6 cropped.jpg
候補者 バラク・オバマ ミット・ロムニー
政党 民主党 共和党
州籍 イリノイ州 マサチューセッツ州
副大統領候補者 Joe Biden official portrait crop with alternative background.jpg
ジョセフ・バイデン
Paul Ryan, official portrait, 110th Congress.jpg
ポール・ライアン
獲得選挙人 332 206
勝利州数 26 + DC 24
得票数 61,713,131 58,504,025
得票率 50.5% 47.9

ElectoralCollege2012.svg

2012年大統領選挙における州別の選挙人数。

選挙前大統領

バラク・オバマ
民主党

選出大統領

バラク・オバマ
民主党

2012年アメリカ合衆国大統領選挙(2012ねんアメリカがっしゅうこく だいとうりょうせんきょ、United States presidential election of 2012)は、2013年1月20日から4年の任期を務める大統領および副大統領を選出するアメリカ合衆国大統領選挙である。2012年11月6日に一般投票が行なわれ、民主党現職のバラク・オバマ大統領とジョー・バイデン副大統領の再選が大差で確定した。

主なスケジュール[編集]

一般投票でオバマへの投票者が多かった郡(青)、ロムニーへの投票者が多かった郡(赤)
選挙人の数と面積を比例させたカルトグラム。青がオバマの獲得した州、赤がロムニーの獲得した州。
一般投票での州ごとの得票率差(横軸)と獲得選挙人数(縦軸)

2012年[編集]

2013年[編集]

  • 1月4日:大統領選挙人による投票を開票。大統領および副大統領当選者が正式決定。
  • 1月20日:大統領就任式

選挙人擁立団体[編集]

選挙人集会での投票をもって大統領に当選するには、大統領選挙人538名のうちの過半数、すなわち270名を獲得する必要があるため、その前提として少なくとも270名の選挙人候補を立候補させる必要があるが、立候補には一定数の署名を要する州もあるため小政党には容易ではない。民主党共和党の二大政党のみが全ての州で選挙人候補(538名)を立候補させているが、それ以外の政治勢力で270名以上の選挙人候補擁立を達成している政党・団体にはリバタリアン党アメリカ緑の党憲法党Constitution Party)、アメリカンズ・エレクト公正党Justice Party)がある。このうちアメリカンズ・エレクトは指名候補者を選出しない方針を示している。また2012年10月16日現在の憲法党と公正党は、記号式投票の投票用紙の選択肢に載せられる選挙人候補数が270名に満たないが、選択肢以外への追記投票(Write in)が可能な州を含めると270名以上の選挙人候補を擁する。総計の擁立選挙人候補数が270名に満たない小政党は、選挙人集会による選挙での当選の道は絶たれている。

ただし、選挙人投票でいずれの候補者も過半数に達しなかった場合は、得票上位3位以内(かつ3名以内)の候補者から下院での投票により大統領を選出する。アメリカ合衆国大統領選挙#投票日、およびアメリカ合衆国憲法修正第12条を参照。

候補者[編集]

民主党[編集]

指名大統領候補
指名副大統領候補

その他の泡沫候補

共和党[編集]

指名大統領候補
指名副大統領候補

予備選の候補者:

撤退:

転出:

その他の泡沫候補:

リバタリアン党[編集]

2012年5月2日から6日までの党大会で指名候補者を選出した。

指名大統領候補
指名副大統領候補

候補指名選挙得票者:

その他の候補指名争い参加者:

撤退:

  • R・J・ハリス 元陸軍州兵及び2010年のオクラホマ州第4選挙区の共和党下院議会候補者(オクラホマ州)※2012年4月11日オクラホマ州第4選挙区の共和党指名獲得の為、リバタリアン党指名のキャンペーンから撤退。

アメリカ緑の党[編集]

2012年7月12日から15日までの党大会で指名候補者を選出した。

指名大統領候補
指名副大統領候補

候補指名選挙得票者:

憲法党[編集]

指名大統領候補
  • ヴァージル・グード英語版 元連邦下院議員。当初は民主党候補として2期当選し、その後離党し無所属候補として3選。4期目より共和党から出馬し、2010年に民主党候補に敗れるまで務める。(ヴァージニア州
指名副大統領候補

公正党[編集]

指名大統領候補
指名副大統領候補

選挙戦[編集]

資金[編集]

アメリカ合衆国最高裁判所の判決により、候補者の直接関与しない第三者(スーパーPAC)による選挙運動への規制が違憲とされたため、スーパーPACが20億ドルに上る資金をCMに投下した。スーパーPACによる宣伝にはネガティブキャンペーンが多いことが指摘される[2]。規制下の資金を含めて、投下された金額は60億ドルを超えると見積もられている[3]

史上最大の中傷合戦」と呼ばれた[4]

討論会[編集]

大統領候補による討論会が3回、副大統領候補による討論会が1回、それぞれ開催される。全米メディアにより生中継され、有権者からの関心も高く、選挙戦の情勢に大きな影響を与える。

第1回討論会[編集]

2012年10月3日、コロラド州デンバーで行われた第1回目の討論会は、ロムニーが優勢との結果になった[5]。オバマには覇気がなく、顔もうつむきがちで、視聴者に対して指導者として不安な印象を与えた。一方のロムニーは、得意の経済分野で元経営者としての実績から堂々とした振る舞いを見せ、討論でオバマを圧倒した。

オバマは後日、「行儀が良すぎた」「ひどい夜だった」と振り返り、自身の敗北を認めた。この討論会を境に、支持率でもロムニーが急上昇し、数ヶ月ぶりにオバマを逆転するケースが目立つようになる。

副大統領候補討論会[編集]

2012年10月11日、副大統領候補の2人による討論会が開かれた。69歳の大ベテランの現職・バイデン副大統領に対して、42歳の若手ホープであるライアン候補が挑むという構図となった。特に民主党側としては、第1回討論会でオバマが惨敗を喫しただけに、形勢逆転を図る重要な場となった。

討論は外交や社会保障が主なテーマとなった。バイデンは時折ライアンの発言を遮るなど攻撃的な姿勢で臨み、オバマの失点を取り戻そうとした。ライアンも一歩も引かず、丁々発止のやり取りが続いた。放送後の世論調査では、ほぼ互角との結果が出た[6]

第2回討論会[編集]

2012年10月16日に開催された2回目となる討論会はタウンホール・ミーティング方式で行われた。場所はニューヨーク州ヘムステッドホフストラ大学。第1回討論会では攻撃的な姿勢を封印して惨敗を喫したオバマが、今回は一転して攻勢に出た。直後の世論調査では、ややオバマ優勢との結果となった[7]

第3回討論会[編集]

最後の討論会は2012年10月22日にフロリダ州で開催された。外交政策が中心テーマとなり、あまり国民から関心の高くない分野であり、選挙戦に与える影響もそれほど大きくはない。

ロムニーはオバマ政権の外交方針を「弱腰」と批判すれば、オバマは国際協調の重要性を訴えた。ただ、討論ではお互いに目立った違いは打ち出せず、世論調査でもややオバマ優位という結果となった[8]

結果[編集]

アメリカ東部標準時間の11月7日午前0時前の段階で、オバマ候補は選挙人団の過半数となる270以上を確保し、再選が確実となった。

オバマ=バイデン組は、1期目の大統領選一般投票で52.9%、2期目の大統領選一般投票で50.5%の票を獲得したが、結果的に1期目と2期目の大統領選一般投票でともに50%を超える票を得て当選したのは1980年大統領選1984年大統領選でともに勝利したレーガンブッシュ組以来のこと、また民主党指名候補に限って見れば1932年大統領選1936年大統領選でともに勝利したルーズベルトガーナー組以来の久々こととなった。

逆に共和党は、この時点までの直近6回の大統領選挙うち一般投票で勝利したのは2004年大統領選のただ1度のみとなっており、大局的に見た共和党の凋落傾向が続いていることが分かる。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]