真風涼帆

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真風 涼帆(まかぜ すずほ、7月18日 - )は宝塚歌劇団宙組に所属する2番手男役スター。

熊本県菊池郡出身[1]熊本県立大津高等学校出身[1]。身長175cm[1]。血液型はB型[2]。愛称は「ゆりか」、「すずほ[1]

略歴

  • 2004年、宝塚音楽学校に入学。92期生
  • 2006年、宝塚歌劇団に入団。宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台。その後、星組に配属。
  • 2009年2月、入団3年目で『My dear New Orleans(マイ ディア ニューオリンズ)』新人公演で初主演に抜擢される[3][4]。同年7月、『太王四神記 Ver.II』新人公演主演[5]
  • 2009年7月より1年間、夢妃杏瑠とともにTAKARAZUKA SKY STAGE第8期スカイ・フェアリーズを務める[6]
  • 2011年4月、アシックス社のコマーシャルに選抜メンバーとして出演[7]
  • 同年4月、『ノバ・ボサ・ノバ』にてオーロ、マール、メール夫人を紅ゆずる夢乃聖夏とともに役替わりで演じた[8]
  • 同年7月、宝塚歌劇団の2010年度「年度賞・新人賞」を受賞。
  • 同年8月、宝塚バウホール公演『ランスロット』で初主演を務めた[9]
  • 2013年10月、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・日本青年館公演『日のあたる方(ほう)へ -私という名の他者-』で主演を務める。
  • 2014年7月、宝塚歌劇団の2013年度「年度賞・努力賞」を受賞。
  • 2015年5月11日付で、宙組へ組替え[10]

人物・エピソード

母がダンス教室をやっていたこともあり、小さい頃から踊ることが好きだった[11]。6歳下の弟がおり、よく面倒をみていた[11]

自然に囲まれた環境で育ち、いつも外で遊び回っている活発な子どもだった[2][11]。小学校時代、ピアノ、習字、そろばんを習っていた[11]。そろばんは中学の終わりまで続け、算数が得意だった。中学では友人の誘いで、卓球部に所属していた[11]

中学3年生のときに熊本で月組全国ツアー公演『大海賊/ジャズマニア』を観劇し、宝塚歌劇と出会う[11]。会場に置いてあった宝塚音楽学校の願書を目にし、母の勧めもあり中学卒業時に受験するも、何の準備もせずに臨んだため二次試験で不合格となる[8][11][12]。受験後に、花組宝塚大劇場公演『琥珀色の雨にぬれて/Cocktail』を観劇し、「やっぱりここに入りたい!」と強く思うようになり、高校入学後に声楽やバレエを習い始める[11]

高校時代は、宝塚受験のためのレッスン代をまかなうために、ショッピングモール内のパン屋でアルバイトをしていた[2][11]。高校2年生のとき、体育祭の創作ダンス発表にクラスで取り組み、学校の代表に選ばれ熊本県の発表会に参加して入賞したことがある[2][11]。3度目の受験で、宝塚音楽学校に合格した[2][11]

主な舞台出演

星組時代

  • 2007年9月、日生劇場『Kean』フランシスコ
  • 2007年11月 - 2008年2月、『エル・アルコン-鷹-』ローズ、新人公演:キャプテン・ブラック(本役:和涼華)/『レビュー・オルキス -蘭の星-』
  • 2008年4月、宝塚バウホール『ANNA KARENINA』セルプホフスコイ
  • 2008年6月 - 10月、『THE SCARLET PIMPERNEL』新人公演:アルマン・サン・ジュスト(本役:和涼華
  • 2008年11月、日本青年館・宝塚バウホール公演『ブエノスアイレスの風』マルセーロ
  • 2009年2月 - 4月、『My dear New Orleans』ジョー・コールマン、新人公演:ジョイ・ビー(本役:安蘭けい*新人公演初主演/『ア・ビヤント』
  • 2009年6月 - 8月、『太王四神記 Ver.II -新たなる王の旅立ち-』チョロ 、新人公演:タムドク(本役:柚希礼音*新人公演主演
  • 2009年10月 - 11月、シアタードラマシティ・日本青年館『コインブラ物語』 ロドリゲス
  • 2010年1月 - 3月、『ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-』カール・アレクサンダー・フォン・ロートリンゲン、新人公演:フランツ・シュテファン(本役:凰稀かなめ)/『BOLERO -ある愛-』
  • 2010年4月 - 5月、全国ツアー『激情 ーホセとカルメンー』レメンダート/『BOLERO -ある愛-』ジラフA他
  • 2010年7月 - 8月、梅田芸術劇場メインホール・博多座『ロミオとジュリエット』死
  • 2010年10月 - 12月、『宝塚花の踊り絵巻 -秋の踊り-』/『愛と青春の旅だち』エディー、新人公演:フォーリー軍曹(本役:凰稀かなめ
  • 2011年1月 - 2月、宝塚バウホール・日本青年館『メイちゃんの執事-私の命に代えてお守りします-』忍
  • 2011年4月 - 7月、『ノバ・ボサ・ノバ』オーロ、マール、メール夫人[13]、新人公演(宝塚):メール夫人 (東宝):ドアボーイ(本役:麻央侑希)[14]/『めぐり会いは再び』エルモクラート 
  • 2011年8月 - 9月、宝塚バウホール『ランスロット』(タイトルロール)*バウホール初主演
  • 2011年11月 - 2012年2月、『オーシャンズ11』ライナス・コールドウェル、新人公演:ダニー・オーシャン(本役:柚希礼音*新人公演主演 
  • 2012年3月 - 4月、シアタードラマシティ 日本青年館 柚希礼音スペシャル・ライブ『REON!!』 
  • 2012年5月 - 8月、『ダンサ セレナータ』ルイス、新人公演:イサアク(本役:柚希礼音*新人公演主演/『Celebrity』
  • 2012年9月 - 宝塚バウホール・日本青年館『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン 
  • 2012年11月 - 2013年2月、『宝塚ジャポニズム~序破急~』/『めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~』 エルモクラート・オズウェル・マーキス/『Étoile de TAKARAZUKA』ヴァルゴオムS3他、新人公演:ムッシュエトワール他(本役:柚希礼音[15]
  • 2013年3月 - 4月、シアタードラマシティ・日本青年館『南太平洋』ジョセフ・ケーブル中尉
  • 2013年5月 - 8月、『ロミオとジュリエット』死/ティボルト(役替わり)[16]
  • 2013年10月、シアタードラマシティ・日本青年館『日のあたる方へ ―私という名の他者―』~スティーヴンソン作「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」より~ ジキル/イデー *ドラマシティ青年館初主演
  • 2014年1月 - 3月、『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯に-ミュラ
  • 2014年4月、宝塚歌劇100周年夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』 「ドンブラコ」の鬼の眷族
  • 2014年5月 - 6月、東急シアターオーブ 『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~ボーフォール
  • 2014年7月 - 10月、『The Lost Glory -美しき幻影-』カーティス・ダンフォード/『パッショネイト宝塚!!』
  • 2014年11月、柚希礼音スーパー・リサイタル『REON in BUDOKAN~LEGEND~』(日本武道館
  • 2015年2月 - 5月、『黒豹の如く』ラファエル・デ・ビスタシオ/『Dear DIAMOND‼︎』
  • 2015年3月、柚希礼音ディナーショー『The REON!!』(ホテル阪急インターナショナル・パレスホテル東京)

宙組時代

受賞歴

脚注

  1. ^ a b c d 『宝塚おとめ 2013年度版』阪急コミュニケーション、2013年、108頁。ISBN 978-4-484-13506-9
  2. ^ a b c d e 阪急コミュニケーションズ『RISING STAR GUIDE 2012』2012年、106-107頁。ISBN 978-4-484-12512-1
  3. ^ 真風涼帆、大型スター誕生の予感 星組「My dear-」新人公演”. SponichiAnnex. 2013年7月22日閲覧。
  4. ^ フェアリーインタビュー 星組 真風涼帆”. ウィズたからづか. 2013年7月22日閲覧。
  5. ^ 真風涼帆、蒼乃夕妃ら活躍が楽しみ 星組「太王四神記 Ver.II」新人公演”. SponichiAnnex. 2013年7月22日閲覧。
  6. ^ スカイ・フェアリーズ 第8期生”. TAKARAZUKA SKY STAGE. 2013年7月22日閲覧。
  7. ^ タカラジェンヌ7名がCMに一挙出演! 美しい“歩き”を颯爽と披露”. oricon. 2013年7月22日閲覧。
  8. ^ a b プレシャス!宝塚 初の役変わりに挑戦/真風涼帆”. nikkansports.com. 2013年7月22日閲覧。
  9. ^ 星組期待の男役ホープ、真風涼帆初主演の「ランスロット」”. SponichiAnnex. 2013年7月22日閲覧。
  10. ^ “北翔海莉&妃海風が宝塚歌劇団星組の次期トップコンビに決定 真風涼帆、七海ひろきの組替えも発表に”. シアターガイド. (2014年12月9日). http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2014/12/09.php 2014年12月10日閲覧。 
  11. ^ a b c d e f g h i j k 「波瀾爆笑!?我が人生 真風涼帆」『宝塚GRAPH』2011年12月号、阪急コミュニケーションズ、2011年、82-84頁。
  12. ^ フェアリーインタビュー 星組 真風涼帆”. ウィズたからづか. 2013年7月22日閲覧。
  13. ^ 夢乃聖夏紅ゆずるとの役替わり
  14. ^ 新人公演でメール夫人役を演じる予定だった漣レイラの休演による配役変更のため、本役を新人公演でも演じることになった。東宝では当初の配役通り、ドアボーイ(本役:麻央侑希)を演じた。
  15. ^ 本公演の主演者柚希の役を数人で分け合う形となり、公式にこのショーの新人公演主演者という発表は無かったが、「歌劇」2013年1月号の「星組宝塚大劇場新人公演評」には「こちらの主演は真風」と書かれている。開演アナウンスは真風が務めた。またプロローグやパレードなど主要場面では柚希の役をこなした。終演後、新人公演の長、妃白ゆあの挨拶の後、二本立てで上演された『めぐり会いは再び 2nd』(こちらに真風の出演は無し)の新人公演主演の十碧れいやに続いて真風が最後に挨拶を行った。東宝では妃白が「主演を務めました真風涼帆」と紹介した。
  16. ^ Aパターンでは「死」:麻央侑希との役替わり、Bパターンではティボルト:紅ゆずるとの役替わり

外部リンク