王寺町
おうじちょう 王寺町 | |
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国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 奈良県 |
郡 | 北葛城郡 |
市町村コード | 29425-0 |
法人番号 | 8000020294250 |
面積 |
7.01km2 |
総人口 |
23,697人 [編集] (推計人口、2024年5月1日) |
人口密度 | 3,380人/km2 |
隣接自治体 |
奈良県香芝市 北葛城郡河合町、上牧町 生駒郡三郷町、斑鳩町 大阪府柏原市 |
町の木 | ウメ |
町の花 | サツキ |
王寺町役場 | |
町長 | 平井康之 |
所在地 |
〒636-8511 奈良県北葛城郡王寺町王寺二丁目1番23号 |
外部リンク | 王寺町公式WEB |
ウィキプロジェクト |
地理
北は大和川を境に生駒郡三郷町・斑鳩町と接し、東部は北葛城郡河合町・上牧町、南部は香芝市、 西部は大阪府柏原市と接する。町内は新興住宅地が多く、大阪市のベッドタウンとなっている。
大和川が県境を越えて大阪へ向かう、奈良県内における大和川水系の最下流の場所にあるため、県内で最も海抜が低い地域であり、1982年には町中心部で 水害による甚大な被害が出た。西方には葛城山地を控え、可住地面積は広くはない。ゆえに面積は全国の町村部でも最小級にありながら、人口密度は屈指の多さを誇り、奈良県内では大和高田市、上牧町に次いで第3位。また、農地面積、農業従事者は県内で最も少なく、水田は町の北部ではほとんど見られない。
王寺駅には西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線・和歌山線、近畿日本鉄道生駒線および田原本線(新王寺駅)が接続し、県北部のターミナルの一つとなっている。また、道路では国道25号や国道168号が交わる交通の要衝でもある。
地域
町内全域で住居表示が実施されている。
- 636-0002 王寺一丁目〜三丁目(おうじ)
- 636-0011 葛下一丁目〜四丁目(かつしも)
- 636-0003 久度一丁目〜五丁目(くど)
- 636-0023 太子一丁目〜三丁目(たいし)
- 636-0021 畠田一丁目〜九丁目(はたけだ)
- 636-0014 藤井一丁目〜三丁目(ふじい)
- 636-0001 舟戸一丁目〜三丁目(ふなと)
- 636-0012 本町一丁目〜五丁目(ほんまち)
- 636-0015 南元町一丁目〜三丁目(みなみもとまち)
- 636-0022 明神一丁目〜四丁目(みょうじん)
- 636-0013 元町一丁目〜三丁目(もとまち)
北部(王寺・久度・舟戸)
北は大和川、南は葛下川に挟まれ、中央部をJR線・近鉄線が横断する。 王寺駅を中心として市街地が広がり、駅南側の王寺地区に中高層のマンションが 林立するほか、町役場や消防署などの官公庁や、商業施設が集積している。
一方、駅北側の久度地区では市街地再開発事業が一段落したものの、未だ古い木造家屋や 道幅の狭い路地も多い。東側の舟戸地区では河合町境の馬見丘陵北端に 沿って住宅地が形成されている。
中部(葛下・本町・元町・南元町・藤井)
大和川・葛下川左岸の藤井・元町両地区では明神山麓に沿って住宅が点在する。2本の川に挟まれ、比較的なだらかな北部とは対照的に、起伏が激しい。
本町地区では町内を縦貫する国道168号沿道を中心に住宅が広がり、町内で最も人口が集中している。 河合町境の葛下地区では北の丘陵部が新興住宅地として開発がなされているが、南側の葛下川右岸 では田園風景を垣間見ることが出来る。
南部(畠田・明神・太子)
畠田駅や国道168号を核として住宅地・商業地が混在。町の南の玄関口である。 当地区だけでなく町内全域にも当てはまることであるが、国道の道幅が狭隘であり、 通勤時間帯を中心に渋滞が頻発する。特に畠田4丁目交差点付近においてその傾向が強い。
新興住宅地
南部の明神・太子両地区は、明神山東麓に開発された「王寺ニュータウン」を形成している。明神山への登山口でもある。現在も宅地の造成によって拡大を続けている。
2009年、中部の元町3丁目付近でも大規模な新興住宅地が造成され、新町名「南元町」が充てられた。
人口
王寺町(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
- データ出典 奈良県統計課の調査による各年10月1日の人口。
- 2007年10月1日現在 : 22,520人
- 人口増加率(2002年→2007年) : -3.4%
県人口に比例して微減傾向が続いている。
歴史
王寺の名は、聖徳太子が建立した放光寺(片岡王寺)に由来するとされる。 現在、放光寺は片岡山の南麓に位置するが、かつては王寺町立王寺小学校付近にあったものと され、同小学校付近では国道168号の拡幅工事にあわせ、発掘調査が行われている。
古代の大和国葛下郡品治(ほむち)郷の地で、延喜式内・片岡神社が鎮座する。 王寺の地名の由来は先述の片岡王寺からという他にも、「品治」が転訛したという説もある。 放光寺と同じく、聖徳太子が建立したと云われる達磨寺が同町本町にある。
近代、鉄道の開通と共に発展を歩んできた「鉄道の町」としての側面を持ち、王寺駅はその象徴と言えよう。西和地区の中枢を担い、 北葛城郡3町(王寺・上牧・河合)および生駒郡、香芝市北部をして、さながら小都市圏の様相を呈している。 なお、昭和35年の国勢調査から設定された人口集中地区では全ての調査において、奈良県で唯一設定されている町である。 (参考)
- 1889年 - 町村制施行に伴い、藤井村・王寺村が合併し葛下郡王寺村が成立。
- 1890年 - 奈良〜王寺を結ぶ鉄道(関西鉄道)が開通。
- 1892年 - 関西鉄道、大阪・湊町駅(現在のJR難波駅)まで全通。
- 1896年 - 葛下郡・広瀬郡が併合、北葛城郡王寺村となる。
- 1926年 - 町制施行し、王寺町となる。
- 1957年 - 香芝町大字畠田を編入。
- 1982年 - 台風10号の豪雨により、大和川と葛下川が氾濫、町内の広範にわたって浸水。甚大な被害を受ける。
- 2004年 - 1975年より王寺駅前久度地区再開発事業が計画・実行され、王寺駅北地区では大型商業施設(西友王寺店)を核とした再開発ビル「り〜べる王寺」がオープンした。
- 2005年 - ニチアス王寺工場と、同社子会社の竜田工業(斑鳩町)で、元従業員らがアスベストが原因による中皮腫により死亡していたことが判明。
- 2006年 - 毎年8月に大和川河川敷で開催されていた花火大会が、近年の見物客急増による警備上の問題を理由として中止になる。
- 2008年 - 国道25号と王寺駅南口を直結する「王寺大橋」が開通。1989年以来毎年秋分の日に行われてきた「ベルフェスタ」が20年の節目として本年を限りに終わる。
- 2009年 - 新町名、南元町ができる。国道168号王寺道路の一部区間が供用される。
- 2010年 - 都市計画道路王寺香芝線の太子〜元町間が開通。
教育
大学
- 私立白鳳女子短期大学(葛下)
高等学校
- 奈良県立王寺工業高等学校(本町)
中学校
- 王寺町立王寺中学校(本町)
- 王寺町立王寺南中学校(畠田)
小学校
- 王寺町立王寺小学校(本町)
- 王寺町立王寺北小学校(舟戸3丁目)
- 王寺町立王寺南小学校(太子)
医療機関
- 医療法人 果恵会 恵王病院(王寺)
※当町からほど近い位置に奈良県立三室病院(三郷町)も存在する。
官公庁
国・県の機関
町の機関
- 王寺町役場本庁舎(王寺)
- 出張所(畠田)
- 水道部(元町)
- やわらぎ会館(王寺)
- 町立図書館(王寺)
- 王寺アリーナ(王寺)
- 地域交流センター(久度)
- 中央公民館(久度)
- 文化福祉センター・南公民館(畠田)
コミュニティラジオ
隣接する自治体
交通機関
鉄道
王寺駅は快速停車駅であり、天王寺駅(大阪市)まで平均19分、奈良駅(奈良市)まで平均16分で結ばれ、利便性が高い。なお関西本線は三郷駅 - 河内堅上駅(大阪府柏原市)間でも王寺町を通過している。
バス
- 奈良交通:西大和営業所
- やまと号(奈良交通・京成バス)
- 五位堂駅・王寺駅⇔本厚木駅・横浜駅(YCAT)・京成上野駅・東京ディズニーリゾート・海浜幕張駅
- プレミアムドリーム号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 王寺駅⇔東京駅・東京ディズニーランド
- 青春エコドリーム号(西日本JRバス・JRバス関東)
- 王寺駅⇔新宿駅・東京駅
道路
一般国道
県道
経済・産業
日本郵政グループ
★印の郵便局はゆうちょ銀行ATMのホリデーサービスも実施(2010年4月現在)。
銀行・共同組織
- 三菱東京UFJ銀行 大和王寺支店・大和王寺ローンプラザ(久度、リーベル王寺西館)
- 三井住友銀行 大和王寺支店・奈良南ローン推進室(王寺)
- 京都銀行 王寺支店(王寺)
- 南都銀行 王寺支店(久度、リーベル王寺西館)、王寺南支店・王寺住宅ローンセンター(王寺)
- 大和信用金庫 王寺支店(王寺)
- 奈良中央信用金庫 王寺支店(久度、リーベル王寺東館)、畠田支店(畠田)
王寺町内には三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行のメガバンク2行が進出している。日本の郡部においては極めて珍しいことである。 また、上記の両銀行と南都銀行(王寺南支店)にはいずれも、住宅ローン相談窓口が設置されており、奈良県中南部の基幹支店である側面を垣間見ることが出来る。
証券会社
- 岡安証券奈良王寺支店(王寺)
農業協同組合
- 奈良県農業協同組合(JAならけん)
- 西やまと支店(本町)
大型商業施設
その他事業所等
- ニチアス王寺工場(王寺)
名所・旧跡・観光・祭事・催事
名所・旧跡
祭事
- 冬季イルミネーション(葛下川沿い)
町のキャッチフレーズ
和(やわらぎ)の鐘が鳴るまち王寺
和(やわらぎ)とは、聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条、「以和為貴」の精神を表している。町内には「やわらぎ」と名の付く施設が散見される。また、西和地区7町合併構想(詳細は後項参照の事)が掲げられていた際、新市名の候補に「やわらぎ市」があった。国道25号と国道168号が交差する、本町1丁目交差点角にはそのシンボルである和の鐘が設置されている。
政治
議員
奈良県議会
- 定数3(北葛城郡選挙区) - 服部恵竜(自由民主党)・森川喜之(民主党)・今井光子(日本共産党)
町議会
行政
町長
保井伸介(2009年3月1日就任。現在1期目)任期は2013年2月28日まで
合併問題
生駒郡の斑鳩町、安堵町、三郷町、平群町と北葛城郡の上牧町、河合町との合併が審議され、 新市名の候補は「西和市」「法隆寺市」「西奈良市」「やわらぎ市」「西大和市」の5つに決定。合併協議会での投票の結果、新市名は「西和市」と決まったが、 王寺町・斑鳩町・平群町で実施された住民投票の結果、財務状況が良好である王寺・斑鳩両町で反対票が多数となり、 両町が合併協議会を離脱。協議会は解散され、合併は白紙に。県内第二の人口となる15万都市は幻と消えた。
出身人物
- 井本貴史(お笑い芸人)