天理市

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てんりし
天理市
Tenri montage.JPG
左上:天理教本部 右上:天理高等学校
中左:山の辺の道 中右:龍王山城石碑
下:天理参考館
Flag of Tenri, Nara.svg
天理市旗
Symbol of Tenri, Nara.svg
天理市章
1954年9月24日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
団体コード 29204-4
面積 86.37km²
総人口 67,694
推計人口、2014年11月1日)
人口密度 784人/km²
隣接自治体 奈良市桜井市大和郡山市
磯城郡田原本町三宅町川西町
市の木 イチョウ
市の花 ウメ
天理市役所
所在地 632-8555
奈良県天理市川原城町605番地
北緯34度35分47.7秒東経135度50分14.1秒座標: 北緯34度35分47.7秒 東経135度50分14.1秒
Tenri city hall.JPG
外部リンク 天理市の公式ページ

天理市位置図

― 市 / ― 町・村

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天理市(てんりし)は、奈良県北中部に位置する。日本で唯一宗教団体の名称が市名となっており、市の中心部には天理教関連の施設が集中する等、宗教都市として知られている[1]

市名の由来[編集]

名称は市制開始当時に一帯に普及していた天理教に由来し、2014年現在、日本で唯一市名に宗教団体の名称が使われている例である[1]。自治体名としては、過去に金光教本部の所在地であることに由来する金光町岡山県浅口郡に存在したが、合併で浅口市となったことに伴い消滅している[1][注 1]。私的団体に由来する市名としても、現存するのはこの天理市と愛知県豊田市トヨタ自動車に由来。旧称・挙母市)のみである[注 2][注 3]。かつて、天理市民ではない天理教信徒が天理市の市名を「山辺市」に変更することを求めて天理市長を訴えたが、この訴えも却下された[2]

地理[編集]

奈良県北中部に位置する。市域を東西に西名阪自動車道名阪国道が貫き、南北軸と交わる交通の要所となっている。 東部は大和高原等が広がる山間地であり、西部は奈良盆地に含まれる平坦地となっている。 市の中心部には石上神宮大和神社天理教関連の施設が集中しており、宗教都市としての性格を持ち合わせる。西部は、近鉄西日本旅客鉄道の沿線であり、住宅地として開発が行われ、大阪へのベッドタウンとしての性格を持ち合わせる。都市としては、複数の顔を持ち、同市内でありながら、街の雰囲気、住民の指向は違いを見せる。

気候[編集]

奈良県を参照。

人口[編集]

Demography29204.svg
天理市と全国の年齢別人口分布(2005年) 天理市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 天理市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
天理市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 57,020人
1975年 62,909人
1980年 64,894人
1985年 69,129人
1990年 68,815人
1995年 74,188人
2000年 72,741人
2005年 71,152人
2010年 69,125人
総務省統計局 国勢調査より

天理市の人口

  • データ出典 奈良県統計課の調査による各年10月1日の人口。
  • 2007年(平成19年)10月1日現在 : 70,759人
  • 人口増加率(2002年→2007年) : -2.1%

1990年代後半 - 2000年代前半に掛けては増減が激しい時期があったが、近年は微減傾向である。

歴史[編集]

市名の由来[編集]

天理教の本部が丹波市町にあったことにちなんで新市名が選ばれたが、教団側は「山辺市」を推薦していた。

市域の変遷[編集]

明治22年 明治26年 明治27年 大正12年 昭和29年 現在
奈良県
山辺郡 天理市
山辺村 丹波市町
二階堂村
朝和村
福住村
式上郡 磯城郡
柳本村 柳本町
添上郡
櫟本村 櫟本町

行政[編集]

歴代市長[編集]

  1. 中島賢蔵1954年(昭和29年)4月 - )
  2. 北沢善之 (1957年(昭和32年) - )
  3. 堀内俊夫1966年(昭和41年)5月 - )
  4. 尾崎喜代房 (1976年(昭和51年)9月 - )
  5. 前川尭 (1988年(昭和63年)8月 - )
  6. 市原文雄 (1992年(平成4年)5月 - )
  7. 南佳策 (2001年(平成13年)10月 - )

市議会[編集]

  1. 議員定数:18名

なお、衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第2区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「天理市選挙区」(定数:2)となっている[4]

経済[編集]

産業[編集]

市の中心部には天理教関連の施設が多く、宗教都市の様相を呈しているが、市全体的には農業地帯である。 特にいちごの栽培が盛んである。

人口増に対応した商業活動も活発であり、大型ショッピングセンターも設置された。

また、「天理ラーメン」という、ひとつのジャンルとなった、トンコツ鶏ガラをベースにニンニク豆板醤で味付けされ、具には炒めた白菜豚肉を使用した彩華ラーメンや、天理スタミナラーメンが有名であるが、この二つはよく混同されるので注意したい。

市北部にはシャープの総合開発センターがあり、研究所およびLSI液晶ディスプレイの工場が置かれている。

新興住宅地[編集]

大阪から電車、車で1時間程度の距離であることから、ベッドタウンとしての役割を担っており、特に近鉄天理線沿いを中心に新興住宅地が現在も拡大し続けている。

企業[編集]

金融機関[編集]

農業協同組合[編集]

奈良県農業協同組合(JAならけん)

  • 二階堂支店・天理営農経済センター(前栽町)
    • 福住出張所(福住町)
  • 櫟本支店(櫟本町)
  • 天理支店(川原城町)
  • 朝和支店(成願寺町)
  • 柳本支店(柳本町)

上記の各支店・出張所、およびイオンタウン天理内にJAバンクATMが設置されている。

日本郵政グループ[編集]

(※2014年6月現在)

日本郵便株式会社

  • 天理郵便局(川原城町) - 集配局。
  • 二階堂郵便局(二階堂北菅田町)
  • 天理前栽郵便局(杉本町)
  • 天理櫟本郵便局(櫟本町)
  • 天理別所郵便局(別所町)
  • 天理親里館(おやさとやかた)郵便局(三島町)
  • 天理丹波市郵便局(丹波市町)
  • 天理朝和郵便局(西長柄町)
  • 天理三昧田(さんまいでん)郵便局(三昧田町)
  • 柳本郵便局(柳本町)
  • 天理福住(ふくすみ)郵便局(福住町)
  • 山田簡易郵便局(山田町)


ゆうちょ銀行

  • 大阪支店 天理よろづ相談所内出張所(三島町)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
  • 大阪支店 イオンタウン天理内出張所(東井戸堂町)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)

その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、天理・天理親里館の各郵便局ではホリデーサービスを実施。

天理市内の郵便番号は「632-00xx」(天理郵便局の集配担当)となっている。ただし、長滝町は「632-0123」、福住町は「632-0122」、山田町は「632-0121」(以上3地区は針ケ別所郵便局(奈良市針ケ別所町)の集配担当)となっている。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

  • なし

海外[編集]

地域[編集]

学校教育[編集]

小学校


中学校

高等学校

大学・短期大学

社会教育[編集]

ホール・集会場

  • 天理市文化センター
  • 天理市福祉センター

公民館

  • 朝和公民館
  • 櫟本公民館
  • 井戸堂公民館
  • 式上公民館
  • 祝徳公民館
  • 前裁公民館
  • 丹波市公民館
  • 東部公民館
  • 二階堂公民館
  • 福住公民館
  • 柳本公民館
  • 山田公民館


図書館

体育施設

  • 長柄総合運動公園
  • 天理市立三島体育館
  • 天理市立二階堂体育館
  • 天理市立二階堂運動場
  • 天理市立白川ダム運動場
  • 天理市立福住運動場
  • 天理市立天理ダム運動場
  • 温水プール(コナミスポーツ天理)
  • 親里競技場(ラグビー場、野球場、フィールドホッケー場 天理教本部運営)

隣接する自治体[編集]

奈良県[編集]

奈良市桜井市大和郡山市、磯城郡田原本町三宅町川西町

交通[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

高速道路・有料道路[編集]

一般国道[編集]

主要地方道[編集]

一般県道[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

名所・旧跡[編集]

龍王山城の石碑

文化財や史跡が散在。

天理教関連の施設[編集]

市街地に林立する天理教建築の例(天理参考館)

「詰所」と呼ばれる、天理教信者がおぢばがえりの際に宿泊するための施設が、市内中心の至る所に独特の様式(和風コンクリート)をもって林立している[6]。また、教団は「天理よろづ相談所病院」という総合病院も保有しており、近隣エリアに及ばず近畿地方でも最高水準の医療を行っている病院として県内はおろか近隣の他府県でも有名なわりに、建物が前述の詰所と同じような建築様式なのが独特である。なお、最近になって外来専用の建物が新築されたが外観は無国籍的な建物となっている。

祭り[編集]

天理市PR大使(観光大使[編集]

天理中学校天理高等学校天理大学出身。2014年10月10日 天理市が委嘱。

天理市と天理教[編集]

  • 天理教の二代真柱中山正善が、1960年(昭和35年)、名誉市民となっている。
  • 毎年、天理教から行政当局に対して多額の寄付金がなされているが[注 4]、教団側は特に使用目的を指定していない。寄付金は、毎年の当該年度の一般会計予算の中に組み入れられており、寄付金がどのように反映されているのかは不明[注 5][要検証 ]

天理市出身の有名人[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、後述の通り天理教側は別の市名案を出していた。
  2. ^ 過去の例としては、平成の大合併郡上市となった旧明宝村の例がある(元は明方村であったが、村おこしの明宝ハムの商品名に合わせ、明宝村に村名を変更していた)。
  3. ^ 日野自動車(トヨタ自動車系)がある日野市(設立時は日野村)や、日立製作所の所在する日立市(設立当時は日立村)は、企業が地名を社名に取り入れたものである
  4. ^ 毎年13億円以上の寄付金が教団よりなされている。[要検証 ]
  5. ^ 全国の自治体では寄付金があった場合、通常は基金として積み立て、特定の目的のために使用されることが多いが、天理市の場合、寄付金が多額に上るため、毎年の一般会計に組み入れている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 島田裕巳 『聖地にはこんなに秘密がある』 講談社、2011年6月、98頁。ISBN 978-4-06-216475-7
  2. ^ 奈良地裁昭和51年(行ウ)第2号市名変更請求事件、1976年(昭和51年)9月27日判決。「A市という市名をB市に変更せよとの訴えが不適法として却下された事例」『判例時報』(第836号pp. 47–48、1977年2月11日)参照。
  3. ^ 『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館2007年1月10日、初版第1刷、165頁。ISBN 4095263113
  4. ^ 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
  5. ^ 展示施設のご案内”. シャープ. 2013年6月12日閲覧。
  6. ^ #島田、聖地秘密75-76頁

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]