大城立裕
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大城 立裕(おおしろ たつひろ、 1925年9月19日 ‐ )は、日本の小説家。
来歴
沖縄県中城村出身。1946年、上海の東亜同文書院大学を敗戦により中退。高校教師を経て琉球政府、引き続き沖縄県庁の職員となり、主に経済・歴史編集畑を歩む。1967年、『カクテル・パーティー』で芥川賞を受賞し、沖縄初の芥川賞作家となる。「沖縄」の矛盾と苦しみと誇りをみつめた小説、戯曲やエッセーなど多くの作品を発表した。県の文化行政にも積極的に関わり、1983年から1986年まで沖縄県立博物館長を務めた。
著書
- カクテル・パ-ティ-(文藝春秋、1967年)のち角川文庫
- 小説琉球処分(講談社、1968年)のちケイブンシャ文庫、講談社文庫
- 白い季節 沖縄風土記社 1968年
- 現地からの報告・沖縄(月刊ペン社、1969年)
- 内なる沖縄 その心と文化(読売新聞社、1972年)
- ぱなりぬすま幻想 三笠書房 1972年 のち角川文庫
- 同化と異化のはざまで(潮出版社、1972年)
- 恩讐の日本(講談社、1972年)
- 風の御主前 小説・岩崎卓爾伝 日本放送出版協会、1974年 のち角川文庫、ケイブンシャ文庫
- 神島(日本放送出版協会、1974年)
- 白い季節(日本放送出版協会、1976年)
- 沖縄,晴れた日に ある転形期の思想(家の光協会、1977年)
- まぼろしの祖国(講談社、1978年)
- 華々しき宴のあとに(日本放送出版協会、1979年)
- 沖縄歴史散歩 ─南海を生きたもう一つの日本史(創元社、1980年)
- 私の沖縄教育論 若夏社、1980年
- 般若心経入門 ─自由自在に生きる266文字の知恵(光文社、1981年)
- 朝、上海に立ちつくす──小説東亜同文書院(講談社、1983年)のち中公文庫
- 神女(筑摩書房、1985年)
- 花の碑(講談社、1986年)
- 天女死すとも(岩波書店、1987年)
- 休息のエネルギー―アジアのなかの沖縄(農山漁村文化協会、1987年)
- 私の仏教平和論 戦争を抑止する英知をもとめて 佼成出版社 1987年7月
- 神の魚(新潮社、1989年)
- ノロエステ鉄道(文藝春秋、1989年)
- 沖縄演劇の魅力 沖縄タイムス社 1990年11月
- 後生からの声(文藝春秋、1992年)
- 琉球の英傑たち(プレジデント社、1992年)
- 琉球の季節に 読売新聞社、1993年
- 日の果てから(新潮社、1993年)のち講談社文芸文庫
- さらば福州琉球館 朝日新聞社、1994年
- ハーフタイム沖縄 ニライ社、1994年
- 二十日夜(中央公論社、1995年)
- かがやける荒野(新潮社、1995年)
- 世替りや世替りや 戯曲集 三一書房 1997年3月
- 光源を求めて 戦後50年と私(沖縄タイムス社、1997年)
- 恋を売る家(新潮社、1998年)
- 水の盛装(朝日新聞社、2000年)
- 真珠道 琉球楽劇集 琉球新報社 2001年8月
- 大城立裕全集 全13巻(勉誠出版、2002年)
- 縁の風景 わたしの挿話たち100 (沖縄タイムス、2007年)
- 花の幻 琉球組踊十番 カモミール社 2007年11月
- 普天間よ 新潮社、2011
共編著
- 悪石島 疎開船学童死のドキュメント 嘉陽安男,船越義彰共著 文林書房 1961年
- 沖縄の百年 新里金福共著 琉球新報社編 太平出版社 1969年
- 沖縄の伝説 星雅彦,茨木憲共著 角川書店 1976年 日本の伝説2
- 対馬丸 嘉陽安男,船越義彰共作 理論社、1982年
- 最後の般若心経 貧しさから豊かさの超克へ 松原泰道共著 徳間書店 1987年12月
- 大城立裕文学アルバム(勉誠出版、2004年)