南草津駅

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南草津駅
西口
みなみくさつ
Minami-Kusatsu
草津 (2.5 km)
(2.7 km) 瀬田
所在地 滋賀県草津市野路一丁目14-1
北緯35度0分13.5秒 東経135度56分50.21秒 / 北緯35.003750度 東経135.9472806度 / 35.003750; 135.9472806 (南草津駅)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線琵琶湖線
キロ程 493.9km(東京起点)
米原から48.0 km
電報略号 ミク
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
22,757人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1994年平成6年)9月4日
備考 直営駅
みどりの窓口
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構内
東口
改札機更新前の改札口
改札機更新後の改札口
フェリエ南草津
東口から街を俯瞰

南草津駅(みなみくさつえき)は、滋賀県草津市野路一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線である。「琵琶湖線」の愛称区間に含まれている。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅。12両編成に対応している。橋上駅舎を有し、東西に駅前広場を持つ。築堤上に駅を作ったため、駅前広場から橋上駅舎の改札までが高い。そのこともあり、開業時点でエレベータ3基(その後西口増設)・エスカレータ5基を備え、駅前広場と改札、改札とホーム間それぞれがバリアフリーに対応している。

自動改札機は車椅子対応改札機1レーンを含め、7レーンある(そのうちICOCA専用改札機は3レーン)。

直営駅草津駅の被管理駅)で、ICOCA・ICOCA相互利用カードが使用可能である。

南草津駅プラットホーム
ホーム 路線 方向(線路) 行先 備考
1 琵琶湖線 下り(外側線) 京都大阪方面 一部列車
2 琵琶湖線 下り(内側線) 京都・大阪方面
3 琵琶湖線 上り(内側線) 草津米原方面
4 琵琶湖線 上り(外側線) 草津米原方面 一部列車
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
  • 草津線直通列車(下りは一部を除く)と一部の新快速が外側線(1・4番のりば)を使用し、その他の列車は内側線(2・3番のりば)を使用している。

ダイヤ

日中時間帯は1時間あたり新快速が3本、普通(高槻駅 - 大阪駅間は快速)が4本の合計7本が停車する。朝夕時間帯は本数が多くなる。

利用状況

2010年度の一日平均の乗車人員は22,757人である。

この数字は、滋賀県内では草津駅・石山駅に次いで3番目であり、JR西日本管内でも39番目である。開業時はまだ周囲は休耕田が広がっていただけであったが、まず東側の区画整理が完成し、遺跡調査のため整地が遅れた西側も2007年に区画整理がほぼ終わり、駅前広場の整備とともに駅周辺には高層住宅が建ち並ぶようになった。また、立命館大学びわこ・くさつキャンパス (BKC) の開校とその後の拡大や、周辺に存在する工場の拡張などにより乗降客数は増加している。

滋賀県統計書によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1994年 3,986[1]
1995年 9,014[2]
1996年 10,145[3]
1997年 11,140[4]
1998年 14,095[5]
1999年 14,756[6]
2000年 16,216[7]
2001年 16,316[8]
2002年 17,099[9]
2003年 18,013[10]
2004年 18,598[11]
2005年 19,146[12]
2006年 20,182[13]
2007年 20,620[14]
2008年 21,895[15]
2009年 22,067[16]
2010年 22,757[17]

駅周辺

西口

2007年に、同店とJR南田辺駅前店の両店にICOCA電子マネーが試験導入された。その後2009年5月12日より、関西・山陽地区の各店(当初は約520店・一部店舗を除く)に拡大導入された。

東口

バス路線

東口

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
南草津駅 1
2
南草津立命線   立命館大学 近江鉄道 シャトルバス
平日朝昼運転
3 南草津立命線 しが県民芸術創造館・向山ニュータウン 立命館大学 近江鉄道 かがやき通り経由
朝~夕運転
笠山・クレスト草津前 立命館大学 笠山経由
4 南草津立命線 小野山・パナソニック東口 立命館大学 近江鉄道 パナソニック東口経由
5 瀬田草津線 国道南笠 瀬田駅 近江鉄道 平日朝1本
南草津医大線 小野山・パナソニック東口・クレスト草津前・大学病院前 県立長寿社会福祉センタ- 近江鉄道 平日朝運転
南草津松団線 小野山・パナソニック東口・パナソニック団地口 パナソニック前 近江鉄道 平日朝運転
南草津飛島線 小野山 かがやきの丘 近江鉄道 夕1本
小野山・パナソニック東口 松ヶ丘七丁目 パナソニック東口経由
平日朝昼、土休日夕運転
小野山・パナソニック東口・立命館大学 松ヶ丘七丁目 パナソニック東口経由
土休日朝夕運転
しが県民芸術創造館・向山ニュータウン 松ヶ丘七丁目 かがやき通り経由
夕夜間運転
6 82 小野山・パナソニック東口・クレスト草津・血液センター・大学病院 龍谷大学 帝産湖南交通 平日運転
22 小野山・パナソニック東口・桜ヶ丘北口・クレスト草津・大学病院 草津養護学校 帝産湖南交通 朝夕運転
小野山・パナソニック東口・桜ヶ丘北口・クレスト草津・大学病院・血液センター 草津養護学校 朝昼運転
162 小野山・パナソニック東口・パナソニック団地口・桜ヶ丘北口 南草津駅 帝産湖南交通 パナソニック循環桜ヶ丘循環
平日朝夕運転
小野山・パナソニック東口・桜ヶ丘北口 かがやきの丘 パナソニック東口桜ヶ丘循環
朝夜間運転
172 しが県民芸術創造館・向山ニュータウン・かがやきの丘・パナソニック東口 南草津駅 帝産湖南交通 かがやき通りかがやきの丘循環
夕運転
72 小野山・パナソニック東口 松ヶ丘七丁目 帝産湖南交通 パナソニック東口経由
朝昼運転
しが県民芸術創造館・向山ニュータウン 松ヶ丘七丁目 かがやき通り経由
夕夜間運転
52 しが県民芸術創造館・かがやきの丘・山寺 草津車庫 帝産湖南交通
南草津駅東口   中心市街地線(草津駅-南草津駅) 矢倉会館・立木神社前・草津川橋 草津駅東口 まめバス 平日土曜運転
ロクハ公園線(南草津駅-ロクハ公園) 矢倉市民センター前・フレンドマート志津東草津店 ロクハ公園 まめバス 平日土曜運転

西口

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
南草津駅西口 1 中野製薬線 南草津団地 中野製薬 近江鉄道 土曜朝1本
2 南草津イオンモール線 南草津団地・よし池・近江大橋 イオンモール草津 近江鉄道
南草津団地・草津総合病院・近江大橋口 イオンモール草津
南草津西口線 南草津団地・草津総合病院・草津職業安定所 草津駅西口 近江鉄道
  南笠笠山医大線 笠堂公園・南笠東市民センター・長寿社会福祉センター 大学病院 まめバス 平日土曜運転
老上線(小回り循環) 東新浜・草津総合病院・南草津団地 南草津駅西口 まめバス 平日土曜運転
南草津団地・草津総合病院・東新浜 南草津駅西口 平日土曜運転
老上線(大回り循環) 東新浜・草津総合病院・図書館前・南草津団地 南草津駅西口 まめバス 平日土曜運転
南草津団地・図書館前・草津総合病院・東新浜 南草津駅西口 平日土曜運転

歴史

駅開業の経緯

南草津駅の建設された野路地区は東海道に沿う街村や周囲の集落以外田畑の広がる地であった。その広い田畑を利用して草津市が南部新都心構想を起草し、南草津駅周辺50haについて、組合施行の土地区画整理事業により都市基盤整備の推進、大学誘致なども含めた新しい街づくりを進めた。

駅計画時は、上述の通り地名を取って仮称「野路駅」と呼ばれていた。駅名決定にあたり新駅名称を一般公募[18]した結果、976通62種類の中から1992年4月30日の期成同盟理事会にて「野路立命館」と地元要望案を決定した。その後地元自治会が「野路」とする嘆願書が草津市に提出される[19]などいくつかの案を巡り紛糾したが、最終的に地元・草津市がまとまりJRの了解により1994年6月28日に「南草津」が正式決定[20]となった。また、駅開業は当初大学開学と同時を予定していたが、駅前整備などの工事の遅れのため当年9月の関西空港開港に伴うダイヤ改正に合わせての開業となった。

新快速停車に至る経緯

駅の発展に合わせて新快速停車の声も地元から高まり、2007年11月19日には草津市・草津商工会議所・学校法人立命館・松下電器産業松下ホームアプライアンス社(現在のパナソニックホームアプライアンス社)の4者連名で、南草津駅での新快速電車の停車ならびに京都駅 - 西明石駅間で運転されている普通を草津駅へ延伸するようJR西日本に対し請願している。ただし当時JRは「南草津駅の利用状況からこの地域が重要な拠点として認識しているが、収益性や米原・長浜への速達性の確保の観点、さらには、南草津駅より乗降客数が多くても新快速が停車しない駅もあるなど、現状では大変厳しい」と草津市に回答した。

その後、2008年3月には新快速停車を公約に掲げた橋川渉が市長に当選し、2009年12月2日には、2011年春のダイヤ改正での南草津駅への新快速停車を目標に「南草津駅新快速停車促進期成同盟会」が設立され[21]、草津市・市自治連合会・草津商工会議所・立命館大学・パナソニックホームアプライアンス社など7団体が中心メンバーとなった。同会は設立とともに45,000名を目標に署名活動を始め、最終的には目標を大きく超える61,162名の署名が集まった。署名は要望書とともに2010年2月18日にJR西日本に提出された[22]

地元の要望を踏まえてJR西日本が検討した結果、南草津駅に新快速を停車させることで駅の利便性が高まって利用者のさらなる増加が期待でき、車両のやりくりにもめどがついた[23]として、2011年3月12日からのダイヤ改正で新快速が終日停車することが発表された。[24]

年表

  • 1980年昭和55年) - 南部副都心構想発表(第2次草津市総合計画)。
  • 1986年(昭和61年) - 草津市南部新駅設置期成同盟会結成。
  • 1990年平成2年) - 第3次草津市総合計画発表。
    • この計画に立命館大学の誘致が盛り込まれる。立命館大学(職員含めて15,000人)へのメインアクセスを野路新駅とし、早期に駅を整備していく必要性を説いている。
  • 1992年(平成4年)7月 - 草津市野路東部土地区画整理組合の設立(平成14年3月換地完了に伴い組合解散)。
  • 1994年(平成6年)
    • 4月 - 立命館大学BKC開学。
    • 9月4日 - 駅開業。東海道本線(琵琶湖線)草津駅 - 瀬田駅間に新設される形である。
  • 1999年(平成11年)10月 - 草津市野路西部土地区画整理組合設立(平成22年度事業終了予定)。
  • 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始[25]
  • 2007年(平成19年)5月24日 - 西口と東口を結ぶ地下市道が完成。
  • 2011年(平成23年)3月12日 - ダイヤ改正で新快速が終日停車するようになる[26]

隣の駅

西日本旅客鉄道
琵琶湖線(東海道本線)
新快速
草津駅 - 南草津駅 - 石山駅
普通(京都駅または高槻駅以西は快速となる列車を含む)
草津駅 - 南草津駅 - 瀬田駅

脚注

関連項目

外部リンク