初台駅

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初台駅
北口(2007年6月)
はつだい
Hatsudai
新線新宿 (1.7 km)
(1.0 km) 幡ヶ谷
所在地 東京都渋谷区本町
北緯35度40分52.5秒 東経139度41分11秒 / 北緯35.681250度 東経139.68639度 / 35.681250; 139.68639 (初台駅)
所属事業者 京王電鉄
所属路線 京王新線
キロ程 1.7 km(新線新宿起点)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
52,958人/日
-2011年-
開業年月日 1914年大正3年)6月11日
備考 改正橋駅より改称
1978年現在地に移設
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1番線ホーム(2007年1月)
2番線ホーム(2007年1月)

初台駅(はつだいえき)は、東京都渋谷区にある京王電鉄京王線京王新線)のである。

駅構造

首都高速4号新宿線国道20号甲州街道)の地下に位置し、ホームは上り線と下り線で二層構造となっており、地下2階が上り線、地下3階が下り線である。階段は新宿寄りと幡ヶ谷寄りの2か所にあり、エスカレーターも設置されている。加えて新宿寄りにはエレベーターも設置されている。幡ヶ谷寄りの階段を上がると地下1階の中央口改札で、改札内にトイレがある。この中央口改札を西向きに出ると地下自由通路があり、右に行けば甲州街道の北側に出る北口、左に行けば南側に出る南口である。北口は新国立劇場に直結し、地下式の駐輪場ともつながっている。また、新宿寄りの改札は東口で、東京オペラシティに直結している。東口はオペラシティの営業時間に合わせて7時30分から23時30分まで利用できる。なお、東口改札自体とオペラシティ外に通じる出口は初電から24時まで利用できる。なお、中央口改札は地下駅化と同時に設置、東口改札は東京オペラシティからの要望によって設置されたものである。

当駅は、1978年に京王新線が開通した際に同線に並行する京王線から移転したもので、移転後も同線の新宿駅 - 笹塚駅間のトンネル内部に旧ホーム跡は残されており、保線資材置き場、資材搬入口およびトンネルの緊急避難路や駅のメンテナンス用の通路として使用されている[1]。階段で中央口改札に抜けられるが、このホームは各駅停車も含めてすべての本線電車が通過する。

また、駅のホーム脇に通風口がある。これは、駅開設当時に電車が接近する時の風圧がホームで待っている乗客から不評だったため、風を逃がすために後から作られたものである。

のりば

1 京王新線 幡ヶ谷笹塚明大前調布橋本方面
2 京王新線 新線新宿都営新宿線方面

利用状況

2011年度の1日平均乗降人員は52,958人である[2]。京王線の列車が停車するほとんどの駅より利用者が多いが、通勤快速・急行通過駅の仙川駅より少ない。 乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
1955年 21,224
1960年 24,467
1964年 26,427 [3]
1965年 26,936
1969年 41,939
1970年 26,853
1975年 22,702
1978年 21,382 [4]
1979年 20,299 [5]
1980年 21,169
1985年 23,866
1990年 29,290 14,074 [6]
1991年 14,388 [7]
1992年 14,164 [8]
1993年 14,307 [9]
1994年 14,825 [10]
1995年 31,983 15,505 [11]
1996年 17,488 [12]
1997年 20,268 [13]
1998年 21,970 [14]
1999年 22,077 [15]
2000年 43,767 23,153 [16]
2001年 23,973 [17]
2002年 23,701 [18]
2003年 23,923 [19]
2004年 24,334 [20]
2005年 50,101 25,047 [21]
2006年 52,292 25,411 [22]
2007年 54,908 27,066 [23]
2008年 56,033 27,699 [24]
2009年 54,310

駅周辺

バス路線

駅のそばに「東京オペラシティ南」と「新国立劇場前」停留所がある。なお、後者については「初台駅入口」も併せて表記している。

また、ハチ公バス春の小川ルート(本町・笹塚循環)のみが停車する「オペラ通り」と「新国立劇場(循環の都合上二か所)」がある。ちなみに、この場合は「新国立劇場前」ではなく「新国立劇場」である。

東京オペラシティ南

都営バス
宿75 新宿駅西口 - 東京オペラシティ南 - 新宿車庫
渋66 渋谷駅 - 東京オペラシティ南 - 阿佐ケ谷駅
京王バス東
渋66 渋谷駅 - 東京オペラシティ南 - 阿佐ケ谷駅
小田急バス
宿44 新宿駅西口 - 東京オペラシティ南 - 吉祥寺駅 - 武蔵境駅南口

新国立劇場前(・初台駅入口)

都営バス
渋66 渋谷駅 - 新国立劇場前 - 阿佐ケ谷駅
京王バス東
渋66 渋谷駅 - 新国立劇場前 - 阿佐ケ谷駅
渋63 渋谷駅 - 新国立劇場前 - 中野駅
渋61 新国立劇場前→初台駅→渋谷駅(循環区間)
小田急バス
宿44 新宿駅西口 - 新国立劇場前 - 吉祥寺駅 - 武蔵境駅南口
ハチ公バス
春の小川ルート 渋谷区役所 - 新国立劇場 - 笹塚駅/渋谷区役所 - 新国立劇場 - 渋谷区役所(循環)

歴史

駅名の由来

初代の駅名である「改正橋」は、線路付近の玉川上水に架かっていた橋に因んでいる。

現在の駅名である「初台」は、改名当時の駅南側の地域の地名「渋谷区代々木初台町」から来ている。

地名の由来は、代々木村に太田道灌が作った8か所ののうち、一の砦(狼煙台)のあった場所から初台と呼ばれるようになったといわれる。

この地に江戸幕府二代将軍徳川秀忠の乳母であった土井昌勝の妻が、徳川家康関東転封直後の1591年天正19年)にこの地に200石を拝領したことから、「初台局(はつだいのつぼね)」と名乗るようになった。初台局の娘で三代将軍徳川家光の乳母の梅園局が母の菩提寺として「正春寺」を現在の渋谷区代々木三丁目、当時の代々木村山谷(代々木村初台ではない)に創建した。

隣の駅

京王電鉄
京王新線
急行・通勤快速・快速・各駅停車
新宿駅新線新宿駅) - 初台駅 - 幡ヶ谷駅
なお、1945年(昭和20年)7月24日以前にも新宿駅 - 初台駅間には多くの駅が存在したが、いずれも廃止されている。詳しくは京王線の新宿駅付近の廃駅を参照。

脚注

関連項目

外部リンク