フルオロカーボン

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Beaker with two layers of liquid, goldfish and crab in top, coin sunk in the bottom
非混和性ビーカー内の着色された水の層(上)とはるかに高密度のパーフルオロヘプタン(下)。金魚とカニは境界を越えられない。 25セント硬貨は一番下にある。

フルオロカーボン (: fluorocarbon) とは、炭素-フッ素結合を持つ有機化合物の総称。化学反応がおきにくく、温度を変化させても安定である。炭化水素の水素原子を全てフッ素原子で置き換えたものはパーフルオロカーボンと呼ばれる。

概要

冷蔵庫エアコンにおける冷媒や、精密電子部品の洗浄剤などとして用いられる。 医療の現場では目の手術や肺の洗浄などにも使われる[1]

家庭用冷蔵庫の冷媒として、1928年米国で開発された[2]。近年、温暖化係数の極めて高い気体として問題視されている。

フルオロカーボンの2016年度日本国内生産量は 58,748 t、工業消費量は 55,245 t である[3]


主なフルオロカーボン

脚注

  1. ^ 「かん腸液」で酸素供給=呼吸不全の新治療法開発―東京医科歯科大など臨床試験へ”. 時事メディカル (2021年5月15日). 2021年5月15日閲覧。
  2. ^ http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04074470V20C16A6MY1000/
  3. ^ 経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編

関連項目