サバティカル
表示
サバティカルとは、使途に制限がない職務を離れた長期休暇のことで、長期間勤続者に対して付与され、少なくとも1ヵ月以上、長い場合は1年間となることもある。6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書のラテン語 "sabbaticus" (安息日)に由来する。
伝統的には大学教員に多く採られている制度で、研究休暇制度などの呼称もある。また、研究者、カトリックの聖職者やプロテスタント系の牧師、小説家、漫画家、音楽家、スポーツ選手などがしばしばサバティカルを使い、長期研究調査や執筆などの目標達成、あるいは休息する充電期間として用いる。
ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の理念などを踏まえ、ヨーロッパを中心に企業でも取り入れるところが出てきており、例えばイギリスでは20%の企業がキャリア・ブレーク制度を有し、10%がその導入を検討しているとした調査結果もあるが、日本企業での導入例はまだ少ない。
また企業の機密情報保護という観点から、欧米圏では特にエグゼクティブの転職の際に、旧在籍企業が一定の給与を保証した上で強制的に長期休暇を取らせることがある(これにより、企業側は休暇の間に情報漏れ対策の時間を稼ぐことができる)。この場合は特に「ガーデニング休暇」とも俗称される[1][2]。
関連項目
脚注
- ^ ガスコイン・ルノーTDが"ガーデニング休暇" - 東京中日スポーツ・2003年9月25日
- ^ レッドブル、悪夢の自滅(4/4) - OCNスポーツ・2010年10月24日