安息日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安息日(あんそくじつ、あんそくにち、あんそくび。日本語での読み方を参照)は、西方系の宗教において、何もしてはならない日と定められた日である。

目次

[編集] 概要

旧約聖書で週の7日目と定められており、実際には土曜日にあたる。ユダヤ教徒はこの日には戒律としていかなる労働も行わないことを求められる。キリスト教ではそれは厳密に求められることはない。なお、教会堂に集まって礼拝を行う日は宗派により土曜日と日曜日に分かれるが、その日と安息日とは直接関係がない。

またここでいう「日」は基本的に夕方で区切る。たとえばユダヤ教やイスラム教の多くの宗派では「土曜日」というのは深夜を一日の始まりとする現代の時法でいえば金曜日の日没から土曜日の日没までの間を言う。カトリック正教会などのキリスト教教派も同様である。

「何もしてはならない」の範囲は宗派によりかなり差異があり、ユダヤ教では基本的に厳格であり、家事を含め日中は一切の労働を行わない。ただし人命の救助など緊急の場合には安息日でも労働を行ってよいとされている。以前国際大会でボクシングの選手がたまたま試合の日が安息日になってしまったため、棄権したようなこともあった。キリスト教では歴史的には安息日の休日が重視されたが、一部の教派を除きそれほど強い禁止はない。ピューリタン改革派)の教派では、娯楽などもつつしみの崇拝に専念する日とする考え方がみられるが、キリスト教全般の傾向からすれば、むしろ例外に属する。現代キリスト教の多くの宗派では普段より少し心静かに過ごす程度か定まった禁忌をもたないことがある。

[編集] 起源

キリスト教やユダヤ教では創世記で啓典の神が天地創造の七日目に仕事をしなかったことに由来し、何も行ってはならないと定められた日とされている。一方で、バビロニア七曜制からきたものとする見方もある。

[編集] ユダヤ教

ユダヤ教の暦のなかで、安息日は一番大切な日である。それは出エジプト記20章と申命記5章に記されている十戒の中で守ることを教えられている日であるからである。

出エジプト記20章では、神が天地創造において7日目に休まれてこの日を祝福し聖であると宣言したゆえに安息日を覚えて聖なる日とし、労働してはいけないことを教える。また申命記5章では、神がユダヤ人をエジプトの奴隷状態から連れ出して休みを与えたゆえに、安息日を覚えて聖別し、労働してはいけないことを教える。 したがって、ユダヤ教で安息日は、神が天地を創造したこと覚えるとともに、神がユダヤ人の歴史を救い、ユダヤ人が神の民であることを覚える記念日である。

この日は捕囚期以後、シナゴーグにつどい、神を礼拝する日となった。

イスラエルでは、シェバト(シャバット)には機械の操作や火を扱うことができない(出エジプト記35章3節)とされている。このため、厳格なユダヤ教徒は金曜日のうちに食事の支度をし、安息日である土曜日は調理を行わない。 また、国内ではハイファ市を除き公共交通機関はすべて運休するうえ、国営航空会社もすべての航空便の運航を停止する。 シェバトになるとエレベーターが各階停止の全自動運転になるところがある。これは「ボタンを押す」ことによって電気スイッチ内に火花が飛び「火を灯火する」ことを避けるためである。また同じ理由から電話番号を音声認識する「コーシェル・フォン(シャバットフォン)」なる電話機も存在する。

[編集] キリスト教

キリスト教会では当初は安息日(土曜日)に集まって礼拝を行っていたが、のちにキリスト復活を記念して、復活の日である日曜日主日と呼び、礼拝を行うようになった。ローマの神や土地の神との結びつき(印欧化・混交)、ユダヤ教からの乖離政策であるといわれる。さらに西方教会では主日を安息日と同一視するようになった。

アメリカでは191教団がこの安息日を厳守すると言われる。

こういった歴史的背景に直視し、日曜ではなく土曜礼拝を主張するセブンスデー・バプテスト教団やセブンスデー・アドベンチスト教会真イエス教会などのキリスト教団(主にプロテスタント福音派)も存在する。

一方正教会など東方教会では土曜日を安息日とする。正教会に属する日本ハリストス正教会では安息日をスボタと呼ぶ。この語は直接にはロシア語に由来している。正教会においてはスボタは神の創造の業を記憶する喜びの日であり、大斎にあっても平日には禁止されるオリーヴ油およびの摂取が許される。

[編集] イスラム教

イスラム教ではムハンマドメッカを脱出した金曜日を安息日としている。

(スタブ)

[編集] 科学的・哲学的意味

(スタブ)

[編集] 日本語での読み方

日本語の「安息日」には「あんそくじつ」「あんそくにち」「あんそくび」の3つの読み方がある。キリスト者(キリスト教関係者)の間でも読み方が分かれており、プロテスタントでは「あんそくにち」、カトリックでは「あんそくじつ」と読まれるが、NHKでは「あんそくび」と読むことにしている。

口語訳聖書」では「あんそくにち」、「フランシスコ会訳聖書」では「あんそくじつ」と振り仮名が振ってある。また「聖書 新共同訳 MP3版」では「あんそくび」と発音している。

[編集] 名称の起源と比較

ヘブライ語 שבת, šabbāth シャバット
イディッシュ語 שבת, šabes シャベス
ギリシア語  
ルーマニア語  
ロシア語 суббота
ラテン語 Dies Saturni
イタリア語 Sabbato
フランス語 Sabbat
スペイン語 Sábado
ポルトガル語 Sábado
ドイツ語 Schabbat, Samstag
オランダ語 Sjabbat
英語 Sabbath, shabbath(ユダヤ教), Saturday(サトゥルヌスの日)
ゲール語 Satharn
ポーランド語 Szabat
ハンガリー語 Szombat
エスペラント語 Ŝabato
アラビア語 يوم السبت, Yaum al-Sabti ヤウム=ッ=サブティ
ペルシア語 شنبه, Shanbeh シャンベ
インドネシア語 hari Sabtu

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

執筆の途中です この項目「安息日」は、キリスト教に関連した書きかけ項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています(P:キリスト教/PJ:キリスト教)。
執筆の途中です この「安息日」は、イスラームに関連した書きかけ項目です。
記事を加筆・訂正
してくださる協力者を求めています。
ウィキポータル イスラーム/ウィキプロジェクト イスラーム