サバイバー (日本のテレビ番組)

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サバイバー
ジャンル リアリティゲーム番組
出演者 ネプチューン戸北宗寛
オープニング Ancient Voices
エンディング flow (hitomi)
ちっぽけなボクにできること (INSPi)
製作
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2002年4月9日 - 2003年3月11日
放送時間火曜日 18:55 - 19:54
放送分60分
回数39
公式サイト(アーカイブ)
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サバイバー』 (SURVIVOR) は、2002年4月9日から2003年3月11日まで、日本TBS系列で毎週火曜18:55 - 19:54 (JST) に放送されたテレビ番組である。

概要

米国など世界各国で放送されている『サバイバー』の日本版である。1stから4thまでの4シリーズが開催され、1クール(3か月)ごとにシリーズが切り替わっていた。

番組提供はポーラ化粧品の1社であり、CM枠は1分間の長いCMのみと他社のCMを含めた2分間の2パターンに分かれていた。また本編のほかに、日曜深夜にダイジェストと予告を含めたミニ番組『濃縮サバイバー』が一部地域で放送されていた。また2002年12月29日と30日の深夜には、1stから3rdまでの総集編が一部地域で計6時間にわたって放送された。

TBS側は、この番組が果たして日本で受け入れられるのかという“大いなる挑戦”の意味で、あえて視聴者数の多いゴールデンタイムを放送時間に選んだとしている[1]

日本版の独自点

優勝賞金は1000万円。ただし日本においては民放連の自主規制により、視聴者参加番組で提供できる賞金は1人200万円までとされているため、この番組では参加者は5人1組で応募し、その代表者が番組に参加する形をとっていた。ちなみに同じく最高賞金を1000万円としていた視聴者参加番組・クイズ$ミリオネアなどでも同様に5人1組で1000万円を授与する方式をとっていた。

参加資格は18歳以上で、応募者の中からオーディションによって選出。応募者数は各シリーズおよそ1,500~2,500人ほどであった[2]

最終投票の開票は、東京・赤坂のTBSのスタジオで行われた。これは、現地で誰が優勝したかの情報が漏洩するのを防ぐ目的もあった[1]。うち、1st、3rdシリーズでは生放送だった。スタジオにはベスト3以前で追放されたサバイバーたちが呼ばれ、ネプチューンとのトークも行われた。陪審員が前列、非陪審員が後列に座っていた。

原則的に物資調達、追放免除、審議会で1話を構成する米国版などと異なって、審議会の途中で次週に持ち越したり、1回の放送で2-3回分の審議会を流すなど放送のペースがまちまちになっていた点、「日本人は自己表現がアメリカ人ほど目立たないから」として、他のバラエティ番組などと同様にテロップナレーションが多用されていたという点[3]など、演出面においてドキュメンタリー色よりバラエティー色の強い番組となっていた。

出演者

挨拶は出会い・別れを問わず「ごきげんよう!」が恒例となり、参加者の中にも真似をする者が現れた。

  • プレゼンター : ネプチューン
    • 主にスタジオでの司会進行を務めた。また各シリーズ開始時のチーム分けと物資供給、および最終投票の場面では、サバイバーたちの前に姿を見せた。ネプチューンが選ばれたのは、メンバーの名倉潤がアメリカ版『サバイバー』のファンであるという理由による[1]
  • ガイドスタッフ : 戸北宗寛
    • 現地でのチャレンジや追放審議会などの進行役を務めた。戸北がガイドスタッフに選ばれたのは、冷静で機械的な行動が番組に相応しいという理由による[1]。本職は声優であり、テレビ番組のロケはこの番組が初体験。

日本版各シリーズの詳細

参加者は各シリーズともに男性・女性8人ずつの計16人で、チーム戦は男性4人・女性4人の8人で構成された2チームで行われた。

チームカラーはベケウ、トイトイ、ウンパス、ソムナックが黄色、デレブ、ワッカ、ダラヒガン、マングルが水色、合流後のチームが緑色。チームのマークは黄色チームが星印()、水色チームが丸印()、合流後のチームが青い丸()の上に黄色い星()を重ねた複合形である。各シリーズとも黄色チームが体力に自信のあるメンバーが、水色チームが知力や生活力に自信のあるメンバーが多く組まれる傾向にあった(それを体現していたのが、3rdシリーズのダラヒガンとウンパスのみ。4thシリーズでは青い丸のマングルが体力に自信があるメンバーが、黄色い星のソムナックが知力に自信があるメンバーが多く組まれていた。ただし、初期は知力・体力のバランスを同じにする為、両チーム共に五分五分だったのだが、体力及び知力に特化したチームに強調するようになったのは、その後のシャッフルチャレンジでメンバーが3人入れ替わった事である〔例:マングルの頭脳派である真野と井上はソムナックに、ソムナック最強の男でお父さんの栗木と最初のチャレンジでソムナック勝利に貢献した深水はマングルに移籍〕)。

※参加者の年齢、職業はすべて参加当時のものである。また、「チャレンジ」は1st、2ndシリーズにおいては「GAME」と呼ばれていたが、ここでは「チャレンジ」に統一して表記する。

1st series in Palau

1stシリーズ参加者
「16人の漂流者たち」
参加者 初期
チーム
合流後
チーム
最終
成績
追放
票数
桑野京美 40歳・女
主婦
デレブ 第16位 5
佐藤徳一 23歳・男
無職
ベケウ 第15位 4
春日尚 34歳・男
サラリーマン
ベケウ 第14位 7
岡部泰三 26歳・男
ボーイスカウト日本代表
デレブ 第13位 5
石毛智子 25歳・女
帰国子女
ベケウ 第12位 7
平川和恵 31歳・女
主婦
ベケウ 第11位 3
高波邦行 23歳・男
ボクサー志望
ベケウ シルス
賢者
第10位 6
渋谷美奈 19歳・女
短大
ベケウ 第9位
DS
1
平井琢 26歳・男
リバーガイド
ベケウ 第8位
陪審員
5
若松泰恵 27歳・女
自営業手伝い
ベケウ 第7位
陪審員
9
小野郷司 32歳・男
会社経営
デレブ 第6位
陪審員
9
黒岩敦夫 56歳・男
漁師
デレブ 第5位
陪審員
4
松尾純子 36歳・女
レストランプロデューサー
デレブ 第4位
陪審員
6
中島瑞果 30歳・女
珈琲豆専門店店員
デレブ 第3位
陪審員
1
吉野大輔 30歳・男
僧侶
デレブ 準優勝 8
蓑島恵利 28歳・女
ダイビングインストラクター
デレブ 優勝 2
  • 「DS」はドクターストップを表す。
  • ロケ地:パラオの旗 パラオ ゲメリス島
  • 収録期間:2002年3月-4月
  • 放送期間:2002年4月-6月
  • 放送回数:12回(第1回は2時間スペシャル)
シリーズの特徴
合流時は、各チームから1人ずつ「大使」派遣し、合流後にどちらの居住地で暮らすかを、互いに長所をアピールしながら話し合いで決めるというルールであった。
以降のシリーズと比較して、このシリーズでのチャレンジはクイズ的なものも多く、日本にいる参加者の親との衛星中継を交えてのクイズも行われた。
最終投票では、陪審員から決勝進出者への質疑応答の場面が無かった。
一方のチームリーダーには、リバーガイドである参加者が、もう一方のチームリーダーには、優勝大本命の参加者がチームのリーダーに選ばれている(4thシリーズも同様)。
チーム戦で追放大本命と思われた参加者が、個人戦でも生き残り、最後の追放免除チャレンジに勝利してファイナルに進出し、後に最強のサバイバーに選ばれる参加者と生き残ったケースがある(4thシリーズも同様)。
チーム名
パラオ語から。
  • ベケウチーム(Bekeu=「勇者」)チームリーダー - 平井琢
  • デレブチーム(Deleb=「精霊」)チームリーダー - 小野郷司
  • 合流後シルス賢者チーム(Sils=「太陽」)
追放免除の証:メレック
チーム戦
最初の追放免除チャレンジで敗北したデレブは米を焚くことに成功したものの体力的に不安と思われて女性最年長桑野が最初に追放され、チーム戦開始早々男性が優位に立ってしまい、ベケウ佐藤は体力の無さからチームに貢献できず2人目の追放者に。その後ベケウであまりチームに貢献できなかった春日、サバイバル技術には長けるが協調性に欠けたデレブ岡部が追放。男女間対立が深まったベケウはその影響で追放免除チャレンジ2連敗。チャレンジで足を引っ張った石毛、サブリーダー的存在だったが男性陣に警戒された平川の女性2人が追放。
個人戦
ベケウ4人、デレブ6人で合流。合流後旧デレブの戦略により高波が追放。その後、渋谷がドクターストップとなる(日本版では、累積票数を有している状態でドクターストップとなった唯一の参加者である)。個人戦のチャレンジで勝ち続けた旧ベケウのリーダー平井が追放。そして、旧ベケウの生き残りである生き残りの若松が戦略が裏目に出たことで追放され旧ベケウが全滅するが、その際、松尾は若松を追放させた事への謝罪と若松の仇は自分がとると述べた。6人の旧デレブはリーダー小野のもと結束していたが、小野、松尾、中島とともに「四人同盟」を組んでいた吉野が「最強のサバイバー」像を考え合流後すぐに同盟を脱退。平井に旧ベケウとの新同盟を打診するもチームとして崩壊していたベケウをまとめることはできない、と断られ孤立。以降1人小野に対し票を入れ続けた。ベスト6での追放審議会では、旧同盟を裏切った松尾と、吉野、独立系・蓑島が小野に、旧同盟の小野と中島、そして実質的な新同盟に加わった黒岩が吉野に投票し、3票で並ぶも、累積票数で旧デレブリーダー・小野が追放され、松尾は宣言通り自分が落とした若松の仇をとった形となる。その後、頼りにしていた小野を失ったことでメンバーとの協調性を失った黒岩が追放、終盤では吉野が追放免除チャレンジに連勝し女性陣のリーダー的存在だった松尾、小野に追従していた中島が追放。
最終投票
元デレブ出身同士の男女対決となった。同盟脱退後は強運で生き残った吉野だったが、生き残りへの画策や裏切り、小野に勝利した後の豹変などがマイナス評価となり、またチーム内で孤立していたこともあって最終投票では1票も獲得できなかった。サバイバル生活を楽しんで行い、独立系で敵を作らず、状況を読んだ投票で安定して生き残った蓑島が優勝。
開票結果
陪審員→ 平井 若松 小野 黒岩 松尾 中島 票数
蓑島 5
吉野 0

※松尾は白紙票

エピソード
  • チーム戦5回目の投票免除チャレンジ(4つの種目でリレーを行う「ファイアートライアスロン」)は、競争ではベケウが勝利したかのように見えたが、デレブの黒岩と松尾がベケウが反則をしていると抗議し、スタッフが検証した結果それが認められ、ベケウの反則負けとなった。
  • 合流後の個人戦において、追放確実と言われ、本人も覚悟を決めた吉野大輔が『大きな古時計』を歌うシーンがあった。その様子はリーダー小野によって実況中継された。
  • 蓑島が物資調達チャレンジで勝利して、自身の母親が現地にやってきてフルーツジュースを作ってくれた。そのときに小野が脅威になると母親にアドバイスされてそれが小野追放へつながった。またメンバーのために差し入れの食事まで用意してくれた。
  • 最終投票では、松尾が残った2人はどちらも優勝者にふさわしくないとして白紙投票をした。これはスタッフにとっても想定外の出来事であり、当初は白紙投票を禁止するルールが設けられていなかったため、やむを得ず認められたのである。なお、2ndシリーズ以降は、白紙投票を禁止するルールが設けられた[4]。また1stシリーズの追放審議会ではニックネームを書いて投票する者もいたが、これも次シリーズ以降は禁止され、苗字のみを横書きで書くことが義務付けられた。

2nd series in Hokkaido

2ndシリーズ参加者
「16人の迷いし者たち」
参加者 初期
チーム
合流後
チーム
最終
成績
追放
票数
新井乃武喜 30歳・男
プロギャンブラー[5]
ワッカ 第16位 5
石山雄三 24歳・男
もんじゃ焼き
ワッカ 第15位
DS
0
松岡ひとみ 29歳・女
ダンプ運転手
ワッカ 第14位 5
山中美明 35歳・男
電器店の婿養子
ワッカ 第13位 3
河上文子 48歳・女
トライアスロン主婦
トイトイ 第12位 6
松本文男 43歳・男
運転代行業社長
ワッカ 第11位 5
荒木啓裕 29歳・男
ボーイスカウト隊長
トイトイ 第10位 8
橋場まゆ 26歳・女
ホステス
トイトイ ニタイ 第9位
DS
0
今井孝則 26歳・男
不動産営業マン
トイトイ 第8位
陪審員
5
水田美保 18歳・女
自衛隊志望
トイトイ 第7位
陪審員
4
松井恵美子 32歳・女
エアロビインストラクター
ワッカ 第6位
陪審員
7
岩本幸喜 34歳・男
いちご農園経営
トイトイ 第5位
陪審員
3
辰巳貴子 29歳・女
OL
ワッカ 第4位
陪審員
14
湯浅佑介 19歳→20歳・男
土木作業員
トイトイ 第3位
陪審員
1
関口咲子 27歳・女
家事手伝い
ワッカ 準優勝 1
河村麻美 22歳・女
コンビニ店員
トイトイ 優勝 2
  • 「DS」はドクターストップを表す。
シリーズの特徴
唯一寒冷地で行われた。夏とはいえ早朝は4℃を記録していた。
チーム戦における物資調達チャレンジでは、自分のチームが持っている物資を賭けて戦うルールが追加された。敗れたチームは、勝利したチームに指定された物資を渡さなければならない。チャレンジを迎える時は、チーム戦ではチームカラーの、個人戦ではオレンジ色の作業着風戦闘服を着て臨んでいた。
日本版サバイバーではこのシリーズのみ、両チームの残り人数が9人(他シリーズは10人)となった時点で両チームが合流となっていた。
合流後は両チームともそれまでの住居を焼却し、指定された新たな場所へ居住地を移さなければならなかった(3rdシリーズも同様)。またこのシリーズのみ個人戦でのオープニングクレジットが個人戦出場者のみのカットになっていた。
追放された参加者は会場にあるジープに乗り込み退場していた。
一方のチームのリーダーが初めは職業柄(例:ボーイスカウト隊長、自衛官経験者)から選ばれていたのだが、後にふさわしくないと判断され、統率の執れる人間を新しいリーダーに選ばれているが、その新リーダーは個人戦に入ってから追放累積票数が投じられ始めており、もう一方のチームリーダーはチームとしての追放審議会に初めて参加した当時は不在だったが、後に自らの立候補や他の参加者の推薦によりリーダーが決定しているが、そのリーダーはチーム戦しか追放累積票数が投じられていない(3rdシリーズも同様)。
追放審議会ではほぼ毎回、ネプチューンのメンバーの1人がガイドスタッフ戸北とともに司会進行を務めた。
男性がチーム戦で5人脱落し、個人戦ではワッカチームの女性とトイトイチームの男性が恋愛する所から裏切りという結果となった女性優位のシリーズであった。個人戦では前シリーズのデレブチームのようにトイトイチーム多数で合流したものの、前シリーズとは異なり元トイトイのメンバーが追放されるようになった。
チーム名
アイヌ語から。
  • トイトイチーム(Toytoy=「大地」 ※放送では大地と言っていたが実際は「」)チームリーダー - 荒木啓裕→今井孝則
  • ワッカチーム(Wakka=「」)チームリーダー - 関口咲子
  • 合流後ニタイチーム(Nitay=「」)
追放免除の証:ニポポ
チーム戦
最初の追放免除チャレンジで敗北したワッカでは、リーダーに立候補してメンバーの反発にあった松本とは別に、リーダーに立候補するも実際には体力面などで苦戦し、頭でっかちなやり方でメンバーの信頼を失った新井が初の追放者とされた[6]。後に辰巳は関口をワッカのリーダーに推薦する事となる。さらにチームの大黒柱と言われていた石山の首の負傷によるドクターストップで年長組の男性2人と女性4人となったワッカはチャレンジで圧倒的に不利となり、連敗が続く。辰巳と衝突した松岡が満票で、生活面で活躍するもののチャレンジで足を引っ張って悩んでいた山中が順に追放。山中が追放されて去る際に他の4人が全員涙を流して見送っていた。一方トイトイは純粋なサバイバルを求めるリーダー・荒木への不満が募り、後述の火事のせいもあり結束を失う。その影響もあって4回目の追放免除でチャレンジ初敗北。女性最年長・河上は、荒木がチームの米を盗み食いしたことに対して本気でぶつかって欲しいという思いを込め、米を地面にわざとばら撒いて諍いを引き起こしたが、反感を買って追放され、チームで生き残ることを考え体力のある荒木が残される。次の追放免除チャレンジで敗れたワッカの4人は関口・辰巳と松井・松本に分裂。ワッカ男性最後の生き残り・松本が累積票判定で追放(松本はシリーズ唯一の累積票追放者であり、また全シリーズ通してチーム戦で唯一の累積票追放者である)され、松井はチーム内で孤立した。チーム戦最後の追放免除チャレンジはワッカが勝利。チームメンバーに反発され、今井にリーダーの座を渡した荒木が追放。当初は岩本から同盟を持ちかけられたが断った。
個人戦
トイトイ6人、ワッカ3人で合流。「旧トイトイの今井と湯浅と橋場、旧ワッカの辰巳」、恋愛系の「旧トイトイの岩本と旧ワッカの関口」、反辰巳派の「旧トイトイの水田と河村、旧ワッカで孤立していた松井」の3つにまとまる。個人戦最初のチャレンジ直後に橋場が倒れてしまいドクターストップ。それが河村・水田に大きな影響を及ぼし、彼女らは松井とともに女性3人同盟を組む。彼女らの戦略により、旧トイトイ2代目リーダー今井が旧トイトイの結束を信じた事が災いし追放。未放送分の物資調達チャレンジで河村が2連勝、追放免除チャレンジで岩本が2連勝し、その後、辰巳がデマや脅迫などの心理的作戦を行い、彼女と敵対していた女性3人同盟のうち、正論で反論した水田が参加公約となっている恋人を見つける前に追放。続いてチーム戦後半から対立していた松井が追放され、河村1人だけが残った。物資調達チャレンジで岩本が勝利し、関口に物資の一部をあげたが、個人戦のチャレンジで強さを誇っていた岩本が「恋にうつつを抜かしてる」と湯浅からの反感を買った上に、恋愛関係と思われた関口に裏切られて追放[7]。関口が優位に立ち始め、旧ワッカの実質的リーダーだった辰巳が真の旧ワッカリーダーである関口、同盟を組んでいた湯浅に裏切られ追放。男性最後の生き残り湯浅が、最後の追放免除チャレンジに勝った河村に最強のサバイバーとなるための脅威になると判断され追放。1stの3位中島と同様、無累積での追放だった。
最終投票
元トイトイ・ワッカ両チーム出身の女性同士の対決。オーディションから戦略的に勝ち残ってきたという関口は、その勝ち方がメンバーの反感を買い、また岩本を落とした理由を尋ねられた時の返答などでもマイナス評価を覆すことができなかった。チーム戦では目立たなかったものの、個人戦に入ってからチャレンジに勝ち、生活面でも成長を遂げた河村が、その成長ぶりを陪審員全員に評価され優勝を手にした。
開票結果
陪審員→ 今井 水田 松井 岩本 辰巳 湯浅 票数
河村 6
関口 0
エピソード
  • 初回の放送のテロップで、トイトイの橋場にワッカのマークが、ワッカの新井にトイトイのマークがつくミスが発生した。
  • ワッカ3回目の追放審議会では、1stシリーズ最終回の生放送が行われていたスタジオの様子がモニターに衛星中継で映し出された。その回では1stの松尾が連敗の続くワッカに対してコメントしている。
  • 3回目の放送はメンバー紹介をしていた。しかしそれもあり追放審議会を最後まで放送できず、4回目の最初で続けて放送された。またテレビ雑誌での4回目の放送の見所紹介時に追放者がわかる現象が発生してしまった。
  • 湯浅の年齢が当初は19歳だったが、途中で20歳と表記されていたことから、参加中に20歳の誕生日を迎えていた模様である。
  • チーム戦3回目の追放免除チャレンジ中にトイトイチームの居住地で火災が発生。原因は焚き火を覆っていたシートに飛び火したものと見られた。サバイバル生活中とは言え周辺一帯をも巻き込む可能性もあったため、スタッフがあわてて奔走するシーンが放送された(実際にスタッフが参加者達より先に消火したのかは不明)。火事を起こした要因を作ったのが、荒木にされ、この影響からかトイトイチームはチームの結束が崩れて負けるようになった。
  • ワッカ・辰巳は当初関口と同様に体力的に弱かったが、強い言動力でなんとか生き残っていた。これが実質ワッカ連敗の原因ともなっていた。序盤にメンバー追放の続いたワッカではチーム戦の時点で同盟などの心理的戦略が重視されるようになり、ワッカの女性3人で優位に立っていた辰巳は合流後もデマなどの心理作戦を行った。辰巳は旧トイトイの結束の弱さにも助けられ残っていたが、目立つことが裏目に出て危険視されるようになり、チーム戦の頃から辰巳についていたの関口の台頭や、同盟を結んだ湯浅の裏切りで追放された。なお、辰巳の追放されるまでの累積票は14で日本版サバイバー出場者の中では最も多く投票されていた。
  • 個人戦で物資調達チャレンジ2回分は実施されていたが放送時間の都合上放送されなかった。この時は2回とも河村が勝利していた(岩本のHP「サバイバー日記」より)。今井追放後と水田追放後に実施した。
  • ベスト4で行われた追放免除チャレンジ(ベッドの上で最後まで眠らなかった参加者が追放免除)では第1シリーズで準優勝した吉野大輔が、参加者を眠らせる障害として読経をするために出演した。

3rd series in Phillipine

3rdシリーズ参加者
「16人の冒険者たち」
参加者 初期
チーム
合流後
チーム
最終
成績
追放
票数
早川美幸 24歳・女
ホステス
ダラヒ
ガン
第16位 7
原尚子 22歳・女
山手の女子大生
ダラヒ
ガン
第15位 5
玉置恵子 23歳・女
商社OL
ウンパス 第14位
DS
0
上田利英子 27歳・女
帰国子女
ウンパス 第13位 6
中島佑季 24歳・女
看護師
ウンパス 第12位 4
服部茂雄 23歳・男
フリーター
ダラヒ
ガン
第11位 4
宮西秀実 24歳・男
電器店経営
ウンパス ティゴム 第10位 6
木津谷美納 29歳・女
主婦
ダラヒ
ガン
第9位
陪審員
4
砂子清志 32歳・男
セールスマン
ウンパス 第8位
陪審員
5
吉岡智之 27歳・男
自衛官
ダラヒ
ガン
第7位
陪審員
6
大木淳子 27歳・女
イラストレーター
ダラヒ
ガン
第6位
陪審員
10
平山功明 24歳・男
旅館の跡取り
ウンパス 第5位
陪審員
6
石原行雄 33歳・男
国際派ルポライター
ダラヒ
ガン
第4位
陪審員
5
相吉いずみ 19歳・女
専門学生
ウンパス 第3位
陪審員
5
菅原聖 26歳・男
飲食店店長
ダラヒ
ガン
準優勝 9
蛯沢康仁 27歳・男
解体業
ウンパス 優勝 2
  • 「DS」はドクターストップを表す。
シリーズの特徴
このシリーズからの新ルールとして、ゲームで競い合うのではなく、伝言版でチームに与えられた課題をクリアすることで物資が獲得できる形の物資調達チャレンジが新たに登場した。ただし3rdでは従来通りのゲームによる物資調達チャレンジも存在した。また3rd,4thのチーム戦のゲームチャレンジでは、各チームともチームカラーTシャツを着て臨んでいた。
このシリーズ以降、各サバイバーは1つずつ「癒しの娯楽品」を生活地に持ち込むことが許されるようになった(例:トランプ、楽器、家族の写真、ビーチボールなど)。なお、サバイバル生活の道具として使うことはできず、明らかに生活に役立つと見なされる道具は持ち込みもできない。
通常オープニングクレジットの参加者紹介順は黄色い星チームのメンバー、青い丸チームのメンバーの順で紹介するのだが、このシリーズのみ、青い丸チームのメンバー、黄色い星チームのメンバーの順で紹介された。
3rdおよび4thシリーズでは、陪審員になれずに追放されたサバイバー(16位から10位のメンバー)を、スタジオに出演させてコメントさせていた。また3rdのみサバイバーゲストとして山田邦子三浦理恵子などの芸能人を呼んでコメントさせていた。
前回とは対照的に、女性がチーム戦で5人脱落し、個人戦では4つの同盟で火蓋が切られた男性優位のシリーズとなった。
チーム名
合流前のチーム名は生活地のビーチの名前から。
  • ダラヒガンチーム(Dalahican)チームリーダー - 吉岡智之→菅原聖
  • ウンパスチーム(Ompus)チームリーダー - 不在→蛯沢康仁
  • 合流後ティゴムチーム(Tigum=ビサヤ語で「合流」)
追放免除の証:カラッグ
チーム戦
ダラヒガンは吉岡をリーダーにしたが、生活面で優位に立つも追放免除チャレンジで2連敗。女性陣に票が集まり言葉使いが悪い早川が満票により追放。次に吉岡が好意を持っていた原を守る為石原と同調し大木に投票するも、検討空しく吉岡の心の支えとなったが他の4人の手で追放されてしまい吉岡は孤立した(尚、原との交流は現在でも続いている事を吉岡本人の口から明らかにしている)。ウンパスは2度目の追放免除チャレンジを終えてもまだ火を起こせず生活面で後れをとり、衰弱した玉置がドクターストップ。一方のダラヒガンは、ナイフを失くしたり、斧を壊したり、ゲームで2連敗したり心の支えだった原が追放されてしまうなどまったく良いところなしの吉岡がリーダーを辞退。その後、服部の推薦により菅原が新リーダーになった。その判断が功を奏し、その後の追放免除チャレンジでダラヒガンが初勝利を納め、ウンパスが初の敗北を喫することとなり、自分勝手な行動をとった上田が満票により追放されるが、その際、男性初の累積票として砂子が上田に投票されている。このままではいけないと思った蛯沢がリーダーに立候補したが、中島以外のメンバーからは異論が出なかった為、リーダーは蛯沢に決まる。火を起こした後の追放免除チャレンジでも負け、中島は、反蛯沢派としてリーダーの蛯沢に投票。さらに、女性に投票するのが上田追放時で最後にしたいと思う相吉も同調し蛯沢に投票する(相吉が追放したい相手は中島以外なら誰でも良かったが、消去法で蛯沢に投票すると決めた)が、看護師であるのにも関わらず玉置をドクターストップさせた事が仇になった事と、体力に問題があるとして追放され、相吉はチームでただ1人の女性になり、中島が去る際に泣き崩れた。第2の課題を達成できていないウンパスが物資調達チャレンジで勝利。木津谷を招待してアドバイスをもらった。その後、ウンパスに小さな亀裂が生じ、熱血派の「砂子と蛯沢と相吉」、楽天派の「平山と宮西」とで言い争いになる。最後の追放免除チャレンジでダラヒガンが敗北。捕獲した鶏を飼おうとする服部が、食べようとする他メンバーと対立する。しかし、吉岡は鶏を逃がすミスを犯してしまった為、自分が追放される事を望んでいたが、結局鶏を食べる事に反対した服部が、チーム戦最後の追放審議会で男性初の追放者となり、ミスを犯した吉岡は他のメンバーに救われた形となるが、その際、菅原は後任のリーダーに推薦してくれた服部を守る為、大木に投票している。
個人戦
ウンパス、ダラヒガン各5人ずつで合流。保守系の「女性3人(旧ダラヒガンの大木と木津谷、旧ウンパス相吉)」、冷静沈着の頭脳派で知力系の「旧ダラヒガンの菅原と石原」、熱血派で体力系の「旧ウンパスの蛯沢と砂子」、そして反女性・菅原派(後述の吉岡追放後は反石原派に転じる)の「旧ダラヒガンで孤立していた吉岡と旧ウンパス楽天派の平山と宮西」の大きく4つにまとまる。最初の追放者は潜伏したつもりでも裏では、落とそうとする戦略を石原に見抜かれた挙げ句、大木を追放する提案を出した事でメンバーの反発を買った宮西が追放されるが、その際大木追放に意欲的だった砂子はその大木と宮西どちらも守る為、冷静沈着である旧ダラヒガン頭脳派の石原に累積票稼ぎのため1票投じている。宮西追放後、吉岡は次に平山がチャレンジで勝たないと追放される事を平山に示唆する。次の追放免除チャレンジでは平山の連勝を阻止した相吉がチャレンジに勝利し、その後の追放審議会で平山に投じたのは女性3人に留まった代わりに男性陣4人から結束が恐れられ、石原・菅原・蛯沢の3人は「女性陣の結束力の脅威さから」、砂子は「条件を求められたため、その懲らしめのため」という理由で、女性陣の中からリーダー格の木津谷が追放され(平山・吉岡以外の男性陣は木津谷を追放するつもりはなく、累積票稼ぎのために投じたが、その思惑が偶然にも一致してしまったため、累積票稼ぎどころではなくなってしまい、木津谷の追放に繋がった。)、4つのグループは全て2人ずつとなる。この頃から平山に変化が見られ始め、それまで体力と技術は抜群でもわがままで協調性に欠けていた点を反省し、食糧調達で本領を発揮。個人戦最初の物資調達チャレンジで菅原が勝利。このときは副賞として「誰かを招待できる権利」を与えられなかった為、メンバーの反発にあった。さらに、追放免除チャレンジでは蛯沢に軍配。その後砂子が、蛯沢と共に菅原に投票するも、石原と菅原に底知れぬ力が脅威になると判断された上、前回の審議会で、菅原・石原の2人組と盟友である蛯沢と共に木津谷に投票したのが仇となり追放(この際、平山が菅原に投票していれば、累積勝負で菅原が追放され、砂子は救われたことになるが、サバイバル知識が欠けているのが理由で相吉に投票した為、このような結果となった)。旧ダラヒガン初代リーダー吉岡が平山(平山自身は、木津谷追放時と吉岡追放時の2回のみ菅原を狙っていた)とともに木津谷追放時から菅原を狙っていたことを追放免除チャレンジ前の個人戦2回目の物資調達チャレンジに勝利した菅原と副賞として「誰かを招待できる権利」を利用し女の子と話すチャンスとして菅原に招待された相吉に悟られた挙げ句、蛯沢に「自主性がない」、石原に「敵味方関係なく扱いきれない」、大木に「危ない橋を渡されるだけの邪魔になる存在」と判断され追放。以降は菅原が物資調達チャレンジの副賞である食事に「誰かを招待できる権利」を利用し戦意を喪失したメンバーに揺さぶりをかけるのと同時に情報収集を進めゲームを有利に進める。個人戦まで生き残ることが自分でも信じられなかった大木が、チーム戦当初から石原・菅原両名にサバイバーとしての知識に疑問視された挙げ句、盟友を失った蛯沢の新たな夢への脅威として裏で協力していた彼に裏切られ追放。相吉は再び独りぼっちとなったが、この頃から平山は追放されるまで石原に1票投じる事となった。その後、個人戦4回目の物資調達チャレンジで菅原の4連勝し、自分とリーダー対決をしようと約束をした蛯沢と衝突する事があったがサバイバル能力を買われ平山を招待した。その直後、蛯沢・相吉・石原の3人が平山の追放を実現させようとしていたその頃、菅原が体調不良で倒れてしまうが無事に回復し、追放免除チャレンジで菅原が初勝利を納める。平山が個人戦4回目の物資調達チャレンジの副賞として菅原に招待され、その菅原が体調不良で倒れたことへの責任を問われ脅威な存在になるというのが理由で相吉に投票した菅原以外の組織票により追放。平山を招待した菅原の行動は事実上自分がファイナルに残った際に臨む最終投票への票固めとなった。その後の追放免除チャレンジで菅原が2連勝を果たし、そして菅原の盟友で策略家の石原が頭脳だけではなくゲームに勝つ事が最強のサバイバー像であると相吉と蛯沢に批判された上(特に蛯沢は自分の夢を実現する為に、石原の頭脳戦術が脅威となるのが理由)、累積勝負で相吉より1票上回り追放。最後のチャレンジは蛯沢が勝利、「本当に強いサバイバーと闘う」ことを決意した蛯沢は菅原との対決を果たすべく、女性最後の生き残り相吉を追放。2ndシリーズの3位である湯浅同様最強のサバイバーとなった異性最後の生き残りがこのタイミングで追放されている。
最終投票
男性同士、かつ旧ウンパス・旧ダラヒガンリーダー同士の対決。蛯沢の盟友・砂子と菅原の盟友・石原以外の5人は合流後のグループの垣根を超え、真の強さが問われる結果となった。その中でその熱意と成長ぶりを認められた蛯沢が1票差で菅原を上回った。なお、吉岡は菅原のことを脅威の存在と思っているのが理由で蛯沢に、平山は蛯沢とは会話する事があるが、衝突することがあった為、追放前の物資調達チャレンジで友情を芽生えたことへの恩返しとして菅原に投票している。蛯沢が優勝する前、個人戦に入ってからの菅原は物資調達チャレンジの連勝記録、全チャレンジの最多勝利記録、全チャレンジの連勝記録(放送分に限ると岩本とタイ)などを1人で塗り替えてしまう(内、追放免除チャレンジの連勝記録は複数タイ記録)など最強のサバイバーとなったとコメントしているが、菅原は最後の最後で最強のサバイバーの座を逃してしまった。
開票結果
陪審員→ 木津谷 砂子 吉岡 大木 平山 石原 相吉 票数
蛯沢 4
菅原 3
エピソード
  • 火が起こせなかったウンパスは最初の追放審議会を迎えた時、あまりもの生活力のなさに戸北にかなり叱咤され、松明を持って帰ることはできなかった。
  • ダラヒガンは野生の鶏を発見し卵などの食料を得るため飼うことになった。合流前に他のメンバーで話し合い鶏を食べることになったが、世話役をしていた服部はその鶏にジェニーと名前を付けるほど情を持ち始め、駄々をこねるほどに食べることを拒んだ。その後、吉岡のミスで鶏は逃げ出し食べることは無かったが、このことが原因で服部は合流前の最後の追放者となった。
  • 優勝者の蛯沢は、砂子が追放されてショックを受けているところで、個人戦3回目の物資調達チャレンジに勝利した菅原からディナーに招待され、旧チームのリーダー同士での対決を実現しようと約束した。途中菅原が体調を崩すというハプニングが起きるも気力で復帰し、後にこの約束は実現することになった。
  • 平山は追放時は体重が40kg以下だったが、最終投票の生放送日では地元の食材をかなり食べることがあり、25kg以上太ってスタジオに参加してきた。4th最終回ではやせてスタジオに参加した。

4th series in North Mariana

4thシリーズ参加者
「16人の挑戦者たち」
参加者 初期
チーム
シャッ
フル後
合流後
チーム
最終
成績
追放
票数
山田涼香 22歳・女
ウェイトレス
マン
グル
第16位 4
樺山いづみ 24歳・女
Café店員
ソム
ナック
第15位 6
神原岳志 27歳・男
ラフティングリバーガイド
ソム
ナック
第14位 5
岸本栄一 35歳・男
バイク整備業
ソムナック 第13位 4
高橋恵美子 27歳・女
美容師
マン
グル
ソム
ナック
第12位 7
栗木俊弘 44歳・男
建設会社社長
ソム
ナック
マン
グル
第11位 6
伊藤由佳 29歳・女
イベント司会業
ソムナック ラン
ヘット
第10位 8
小林洋寿 45歳・男
牛乳販売店店長
マングル 第9位
陪審員
5
真野弘明 27-28歳・男
東大大学院
マン
グル
ソム
ナック
第8位
陪審員
5
上岡かほる 39歳・女
ボディビルダー主婦
マングル 第7位
陪審員
5
嶋崎貴絵 28歳・女
元OL
ソム
ナック
マン
グル
第6位
陪審員
7
澁谷佳代 24歳・女
スイミングコーチ
ソムナック 第5位
陪審員
6
井上圭太 22歳・男
アルバイト
マン
グル
ソム
ナック
第4位
陪審員
2
深水元基 22歳・男
俳優
ソム
ナック
マン
グル
第3位
陪審員
7
小泉敦子 24歳・女
写真館勤務
マングル 準優勝 5
郡司孝進 37歳・男
大工
マングル 優勝 9
シリーズの特徴
残り13人になったところでシャッフルが行われ、両チームそれぞれ3人ずつが相手チームに移籍した。移籍するメンバーは「シャッフルチャレンジ」によって決められたが、それが移籍のためのチャレンジであることは、チャレンジの結果が出るまでサバイバーたちには発表されなかった。
合流時は1stシリーズと同様、両チームの「大使」による話し合いでどちらの生活地に移るかを決定するルールであった。ただし「大使」が各チーム2人ずつであることが1stとの相違点。結果、話し合いでは決着がつかずジャンケンで決定した。
ゲームによる物資調達チャレンジは、本シリーズでは1度も放映されなかった。
後述の台風の襲来により追放審議会の会場の場所がチーム戦と個人戦では異なる唯一のシリーズ。
最終投票の回は、日本版『サバイバー』自体の最終回ということで、歴代のサバイバーたち[8]がスタジオに出演し、最後の「最強のサバイバー」の決定を見届けた。


チーム名
チャモロ語から。
  • ソムナックチーム(Somnak=「太陽」)チームリーダー - 神原岳志→不在
  • マングルチーム(Manglo=「風」)チームリーダー - 郡司孝進
  • 合流後ランヘットチーム(Langet=「空」)
追放免除の証:クラソン
チーム戦(シャッフル前)
最初の追放免除チャレンジでマングルチームが敗北し、小泉以外の女性3人が体力・協調性・体調管理などが欠けてるという理由で小泉に投票するが、体力、生活技術面で悩んでいた山田が高橋に投票した郡司以外の男性陣と小泉に戦力外になると判断され最初に追放。その後の追放免除チャレンジでソムナックが2連敗を喫し、まずチャレンジで足を引っ張った樺山が追放。次いで体調を崩し倒れこんだ神原がドクターストップを兼ねて追放される。その後、両チームは物資調達チャレンジではないかと推測するが、何も知らされないままシャッフルチャレンジに臨む。
チーム戦(シャッフル後)
前述のシャッフルチャレンジの結果、井上・真野・高橋の3人がソムナックへ、深水・嶋崎・栗木の3人がマングルに移籍することとなった。移籍後もソムナックの連敗が続き、チームで火おこしを成功させたものの、旧マングルのメンバーの策略により岸本が追放。その直後、敵味方を超えた団結が芽生え始め、その後の追放免除チャレンジで伊藤は参加公約となっていた夜相撲の参加を果たしたもののまたもソムナックが敗北し、体力面で不安だった高橋が新生ソムナックの勝利に執着する旧マングルの真野と井上に裏切られた挙げ句、岸本追放時から投票し続けてきた初期ソムナックの伊藤と澁谷に投票され追放。チーム戦最後の追放免除チャレンジではソムナックが勝利。マングルではチーム内で孤立気味であった小泉が追放の本命であったが、弱い者いじめを嫌う栗木がかつてのソムナックチームの仲間と合流する約束を破ってまで小泉を庇い自ら犠牲となり、彼に投票したメンバーからは、通常デメリットとされる理由や追放する理由を述べるのだが、追放審議会では非常に珍しくデメリットとなる理由を述べたのが小林のみで、他は尊敬する人・勇敢のある人と称えチーム戦最後の追放者となった。もし仮にシャッフルチャレンジが実施されなかった場合やシャッフルチャレンジで栗木がマングルに移籍されなかったら、小泉がチーム戦最後の追放者となっていた。
個人戦
ソムナック4人、マングル6人で合流。最大勢力の「旧マングル5人(4人同盟を形成する郡司・上岡・嶋崎・深水の4人と独立系の小林からなる連合同盟)」、保守系の「旧マングルの小泉と旧ソムナックの澁谷」、恋愛系の「旧ソムナックの伊藤と真野」、独立系の「旧ソムナックの井上」の4つにまとまる。個人戦最初の追放免除チャレンジで真野が勝利。小泉以外の旧マングル5人が伊藤、小泉と旧ソムナックの4人の計5人が郡司に投票し並ぶも、累積勝負で伊藤が2票上回り追放。その直後に小泉は郡司に叱られる結果となり、以降郡司に投票しなくなった。その後、真野は追放免除チャレンジで2連勝。小林が、裏で真野と組んでいることを郡司・上岡・深水・嶋崎に悟られた挙げ句、初期マングルで一緒だった井上に投票され追放。真野は、残留を半ば諦めながら後悔しないようにと数メートルもある木に登り木の実を取る活躍を見せた。これに元ソムナックのチームメイト3人が影響され、その一人の井上が元マングルの深水を真野の残留について説得する。しかし結局深水は投票し、真野は累積票勝負で追放。その後深水は井上を怒らせることになった。女性が優位に立ちはじめ、体力に自信があるものの、料理面で活躍しただけで表だった実力を見せなかった上岡が郡司と深水に裏切られた挙げ句、旧ソムナックの2人と小泉に投票され追放。調理係だった上岡の追放により、急遽調理係を決める事となった。郡司・小泉ペア、井上・嶋崎ペア、深水・澁谷ペアの3組で料理勝負をした結果、後任の調理係に郡司・小泉ペアが選ばれる。その後、追放免除チャレンジで井上は2連勝。嶋崎が郡司に裏切られたうえ澁谷・井上に投票され、自分の信念を最後まで貫き通して追放となった(その際、嶋崎と深水は澁谷に投票したが、この時に小泉が澁谷に投票していてもどのみち嶋崎の追放が決定していたが、実際に小泉が投票したのはゲームでミスした深水だった)。次いで澁谷が、嶋崎追放時から深水に言っていることとやっていることが違うと非難され追放。今まで累積0だった旧ソムナックの生き残りの井上が、ベスト3目前で追放。最後の追放免除チャレンジで勝利した小泉は自分が最強のサバイバーになれない事を悟り、郡司に最強のサバイバーの座を譲る為、最終的に郡司と生き残ると選択し、初期ソムナックの生き残りである旧マングルの深水を追放。その結果、ソムナックチーム経験者が全員追放となった。
最終投票
シャッフルされなかった旧マングルメンバー同士の男女対決。他人に甘え孤立していたチーム戦時の状態から、終盤ではチャレンジで2連勝するなど郡司からも認められるまでに成長した小泉だが、陪審員からの質問においては消極的な態度となった。その結果、序盤戦から家作りや火起こしなど精力的な活動を見せ、サバイバル生活に参加する以前に最強のサバイバーを夢見ていた郡司が、小泉と同盟を組んでいた澁谷をはじめ、小林を除く旧マングルの3人と井上からその熱意に応えて投票され、宣言していた通り最強のサバイバーとなり、個人戦での追放免除チャレンジに1勝もしない状態で最強のサバイバーになった唯一の参加者となった。なお、小泉は1stの2位である吉野とは違い、小林・真野の2人に強さを認めさせるなど評価を得ている。
開票結果
陪審員→ 小林 真野 上岡 嶋崎 澁谷 井上 深水 票数
郡司 5
小泉 2
エピソード
  • ソムナックチームは当初、最年長の栗木のもとアットホームなチームを作った。しかし、追放免除チャレンジに連敗、そのうえリーダー神原が体調不良となり、残ったメンバーは悲しみながら神原を追放。その後栗木のもと、チームは家庭的にまとまり、ソムナックの象徴「ブランコ」が作られた(生活で必要となったため後に外された)。やがてシャッフルでチーム組み換えの際はまた涙で別れを惜しんだ。それほどまでに結束力の強い彼らだったが、シャッフル後、そして個人戦へと移るにつれて結束は薄れ、終盤では嶋崎と澁谷の壮絶な戦いがみられた。
  • 真野はシャッフルによってソムナックチームに移籍した後に誕生日を迎え、チーム内でパーティが開かれた。
  • 両チーム合流後、舞台となっていたロタ島周辺に台風26号が襲来。台風警報が発令され、参加者は近くの洞窟に避難した。追放審議会はその洞窟内で1日遅れで急遽、松明の代わりに蝋燭を用いる形で行われた。ロタ島は台風で壊滅状態となり、一時は番組存続も危ぶまれたが、北マリアナ政府の協力により番組は続行された[9]。数日後参加者たちは元の居住地に戻り、荒らされた居住地の復興に尽力することになった。チーム戦まで使用した当初の追放審議会の会場も破壊されたため、個人戦以降は避難に使われた洞窟に新たな追放審議会のセットが設けられた(当初の追放審議会場は後に追放免除チャレンジに舞台として使用された)。

記録

  • 追放審議会での追放時の最多票数:早川美幸(3rd)の7票
  • 追放審議会での追放時の最少票数(ベスト3での1票を除く):松尾純子(1st)、松本文男(2nd)、石原行雄(3rd)、井上圭太(4th)の2票(うち、松尾・松本・石原の3名は累積票での追放)
  • 追放審議会での累積票追放での最多票数:小野郷司(1st)の6票
  • 追放審議会での累積票追放での最少票数:真野弘明(4th)の1票
  • 追放審議会での最多累積票数:辰巳貴子(2nd)の14票
  • 追放審議会での最少累積票数:石山雄三(2nd)、橋場まゆ(2nd)、玉置恵子(3rd)の0票(3名ともドクターストップによる無条件追放(失格)。うち、玉置はチーム最初の追放審議会前に脱落)
    • 累積0の参加者を除けば、渋谷美奈(1st)、中島瑞果(1st)、湯浅佑介(2nd)、関口咲子(2nd)の1票。
      • ドクターストップによる無条件追放者を除けば、中島瑞果(1st)、湯浅佑介(2nd)、関口咲子(2nd)の3人のみ。
  • 追放審議会を開催する毎に累積票数を投じられた参加者(追放免除権獲得した場合を除く)の最高記録:辰巳貴子(2nd)の7回
  • チーム戦でチームとしては初の追放審議会に参加した最少人数:ウンパスチーム(3rd)の7人。
  • チーム戦終了時点で追放審議会での最少参加人数:ワッカチーム(2nd)の4人(第5回追放審議会)
  • チーム戦終了時点で追放審議会での最多参加人数(チーム全員参加の場合を除く):デレブチーム(1st)、トイトイチーム(2nd)、マングルチーム(4th)の7人(デレブは第4回追放審議会、トイトイとマングルはそれぞれ第6回追放審議会)
  • チーム戦での追放審議会での最多参加回数:ベケウチーム(1st)、ワッカチーム(2nd)、ソムナックチーム(4th)の4回
  • チーム戦での追放審議会での最少参加回数:デレブチーム(1st)、トイトイチーム(2nd)、ウンパスチーム(3rd)、マングルチーム(4th)の2回
  • チーム戦での枠組みで旧チーム最後の追放者を出したチーム(ベスト2を除く)の最短滞在記録:ベケウチーム(1st、最後の追放者は若松泰恵)の31日間
  • チーム戦での枠組みで旧チーム最後の追放者を出したチーム(ベスト2を除く)の最長滞在記録:ソムナックチーム(4th)で新生では37日間(最後の追放者は井上圭太)、初期では38日間(最後の追放者は深水元基)
  • 最強のサバイバーを輩出した異性最後の追放者(ベスト2を除く)の最長滞在記録:湯浅佑介(2nd)、相吉いずみ(3rd)の38日間
  • 最強のサバイバーを輩出した異性最初の追放者の最短滞在記録:新井乃武喜(2nd)、早川美幸(3rd)、山田涼香(4th)の3日間
  • チーム戦での追放免除チャレンジの最多連勝記録:マングルチーム(4th)の4連勝
  • チーム戦での追放免除チャレンジの最多勝利記録:デレブチーム(1st)、トイトイチーム(2nd)、マングルチーム(4th)の4勝
  • チーム戦での全チャレンジの最多連勝記録:トイトイチーム(2nd)、マングルチーム(4th)の4連勝
  • チーム戦での全チャレンジの最多勝利記録:トイトイチーム(2nd)の5勝
  • 個人戦での物資調達チャレンジの最多連勝記録:菅原聖(3rd)の4連勝
  • 個人戦での追放免除チャレンジの最多連勝記録:吉野大輔(1st)、岩本幸喜(2nd)、菅原聖(3rd)、真野弘明(4th)、井上圭太(4th)、小泉敦子(4th)の2連勝
  • 個人戦での追放免除チャレンジの最多勝利記録:吉野大輔(1st)、井上圭太(4th)の3勝
  • 個人戦での全チャレンジの最多連勝記録:岩本幸喜(2nd、放送分に限る)、菅原聖(3rd)の3連勝
  • 個人戦での全チャレンジの最多勝利記録:菅原聖(3rd)の6勝
  • 最強のサバイバーに選ばれた参加者の最多追放累積票数:郡司孝進(4th)の9票
  • 最強のサバイバーに選ばれた参加者の最少追放累積票数:簑島恵利(1st)、河村麻美(2nd)、蛯沢康仁(3rd)の2票
  • 最多獲得票数で最強のサバイバーとなった参加者:河村麻美(2nd)の6票
  • 最少獲得票数で最強のサバイバーとなった参加者:蛯沢康仁(3rd)の4票
  • 優勝者と準優勝者との最多票数差:河村麻美と関口咲子(2nd)との6票
  • 優勝者と準優勝者との最少票数差:蛯沢康仁と菅原聖(3rd)との1票

備考

  • 書籍版として小説とガイドブックが発売された。小説版は第1シリーズの開始から優勝者決定までの詳細をまとめたもの。ガイドブックは第2シリーズの合流までのダイジェストや優勝者予想のプレゼントクイズなどが中心。
  • 2ndシリーズの女性参加者の1人は、同シリーズ収録終了後、他局の番組にエキストラとして出演していた。このことから、一部視聴者から「(出演者に芝居をさせる)やらせ番組ではないか」という、番組に対する疑惑が発生した。これに対しTBS側は番組公式ウェブサイト上で「このことにはスタッフも驚いた。『サバイバー』でやらせや不正操作をするわけがない。彼女に問い合わせたところ、テレビ出演については休暇を利用してのアルバイトだったという」と説明している[1]
  • 日本版『サバイバー』参加者のうち、渋谷 (1st)・岩本 (2nd、このときの職業は工芸館館長だった。)・湯浅 (2nd)・郡司 (4th)・神原 (4th) は、テレビ東京の『TVチャンピオン2 無人島王選手権』に出演している。岩本は2回出場し、そのうち1度はチャンピオンの座を獲得した。また、平山(3rd)もTVチャンピオン2の後番組『チャンピオンズ』に史上最強のサバイバルマニュアルの作成に参加している。

スタッフ

脚注

  1. ^ a b c d e 公式サイト よくある質問と回答(サバイバーの放送について(収録・編集ほか))(アーカイブ)
  2. ^ 公式サイト よくある質問と回答(サバイバーの応募と選考について)(アーカイブ)
  3. ^ 公式サイト よくある質問と回答(アメリカ版との違い)(アーカイブ)
  4. ^ 公式サイト よくある質問と回答(ルールと設定について)(アーカイブ)
  5. ^ 放送ではノンフィクション作家と表記。
  6. ^ この新井のとった行動が後に漫画『かってに改蔵』でネタにされている(第19巻180ページ)
  7. ^ もっとも岩本がもし関口と残ったら湯浅と河村からの票で自分が優勝する確率が高いと話してしまったことで関口の反感を買ってしまったことでもある。
  8. ^ 1st松尾、2nd新井、3rd中島、4th上岡などは欠席。
  9. ^ 公式サイト 戸北宗寛プロフィール(アーカイブ)
TBS 火曜18:55 - 19:54枠
前番組 番組名 次番組
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(2002.4.9 - 2003.3.11)
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ぴったんこカン・カン
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(2003.4.15 - )
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(枠設立前につき無し)
サバイバー
(2002.4.9 - 2003.3.11)
ぴったんこカン・カン
※19:24 - 19:54
(2003.4.15 - )