ultra soul

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B'z > 作品リスト > ultra soul
ultra soul
B'zシングル
初出アルバム『GREEN
B面
リリース
規格 マキシシングル
録音 2000年11月 - 12月
ジャンル
時間
レーベル Rooms RECORDS
作詞・作曲
プロデュース 松本孝弘
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(2週連続、オリコン
  • 週間36位Billboard Japan Hot 100[5]
  • 2001年3月度月間3位(オリコン)
  • 2001年4月度月間4位(オリコン)
  • 2001年度年間11位(オリコン)
  • B'z シングル 年表
    • ultra soul
    • (2001年)
    GREEN 収録曲
    Blue Sunshine
    (6)
    ultra soul (Alternative Guitar Solo ver.)
    (7)
    美しき世界
    (8)
    ミュージック・ビデオ(Short ver.)
    「ultra soul」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ultra soul」(ウルトラ・ソウル)は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。2001年3月14日にRooms RECORDSより31作目のシングルとして発売された。

    概要

    前作から5か月ぶりのシングル。B'zとしては初の3曲収録シングルである。

    3曲とも打ち込みを多用したポップス路線の楽曲となっている。収録曲それぞれの曲間がほとんど存在せず、またテンポが同程度の曲をあえて並べており、全曲が1つの作品としてまとめられている。

    初動売上は50.1万枚を記録し[6]、オリコンチャート2週連続1位を獲得した[7]

    今作発売と同日に、『LIVE RIPPER』、『"BUZZ!!" THE MOVIE』、『The true meaning of "Brotherhood"?』、『once upon a time in 横浜 〜B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"〜』が、未収録となっていたパートをボーナストラックとして追加し、DVD化されて発売された。

    表題曲「ultra soul」について

    人気

    B'zが21世紀に発売したシングルの中では初動・累計共に最高の売上を記録している。また、2017年9月18日に放送された『MUSIC STATION ウルトラFES 2017』の企画、"元気が出る超(ウルトラ)ソングBEST100"のランキングでは1位にランクインした[8]

    後年になって松本は「B'zの代表曲だと思う、いわば自己紹介の曲は?」という問いに対して本曲を挙げており「『ultra soul』って発売当時1位にはなりましたけど、その後世界水泳とか色々(な場面で)使っていただいて、時間をかけて本当に10年以上かけてB'zの代表曲になったというのは非常に意味があるなと思いますね。」と述べている[9]

    ライブでの定番曲

    B'zのライブ「LIVE-GYM」では、ほぼ欠かさず演奏されている定番曲であり[注 1]、無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』Day5内で行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点でB'zの全楽曲中、最もライブの演奏回数が多い楽曲となっている[10][11]。リリース当時に行っていたツアー『B'z LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"』では原曲通りのアウトロが演奏されていたが、翌年の『B'z LIVE-GYM 2002 "GREEN 〜GO★FIGHT★WIN〜"』からアレンジが変更されており、ラストの「ウルトラソウル!ハイ!」を3回、又は4回繰り返し、その際に観客を含めて一緒にジャンプすることが定番となっている。"ハイ!"の部分をジャンプしながら観客が一斉に叫ぶが、新型コロナウイルスの感染拡大防止策が徹底され開催されたライブでは歓声禁止により無言でジャンプをするという光景が見られた[12]

    2021年に行われた『B'z presents UNITE #01』ではGLAYとコラボレーションして披露した[13][14][15]

    制作

    レコーディングは、2000年の後半に行われた。世界水泳のために制作された曲ではないものの、松本曰く「そういう話は何となくあった」とのことで、「スポーツ」をテーマとして制作された[16]

    サビの最後の「ウルトラソウル(ハイ!)」というフレーズは、当初の松本の作曲の段階では存在しておらず、稲葉によると、「(サビのラストは)もっと流れて行くような感じだった」と語っている。その後アレンジを進めていくうちに、作詞を担当している稲葉から「タイトルは『ultra soul』でどう?」と尋ねられた松本は、「そのフレーズはイケる!」と感じ、「その部分はみんなで言わなきゃダメでしょ」とのことでサビのラストを現在のフレーズに変更した[17]

    この曲の歌詞について稲葉は、リリース後のファンクラブ会報のインタビューで作詞について問われた際に「忘れました」「全然思い出せない」と語り、またタイトルの「ultra soul」の由来について問われた際も「そういう様なタイトルを付けたかった。なんかそういうのあるじゃん」などと語るにとどまるなど、具体的な内容は語らなかった[16]

    曲名はいくつか候補があり、作詞メモには「ultra soul」以外に「super soul」、「iron soul」等とメモされていた。なお、歌詞は本曲より先に制作されていた「New Message」の歌詞が印刷された紙の裏側に書かれている[18]。ちなみに作詞メモは、2018年に行われたエキシビション『B'z 30th Year Exhibition "SCENES" 1988-2018』で展示されていた[19]

    収録曲

    1. ultra soul (3:39)
      テクノラテンなどの要素を取り入れたロックチューン[1]
      世界水泳福岡2001』大会公式テーマソング[16]。2011年にはアレンジバージョンの「ultra soul 2011」が使用され、2013年以降は再び本曲が世界水泳中継のテーマソングとして使われている。また、2014年からはパンパシフィック水泳選手権中継のテーマソングとしても使われている。
      PVは、バンドが羽田東急ホテル(現在は羽田エクセルホテル東急へと改築)のプールの水上で演奏しているというもの。撮影時期は2月で、1カットずつ撮り終わったらすぐに近くにある巨大ストーブの前に飛んで行ったというエピソードが残っている。稲葉は、最初はロングコート、途中から半袖のシャツになる[20]
      プロ野球・元読売ジャイアンツ片岡治大内野手が埼玉西武ライオンズ在籍時の2010年から現役を引退する2017年まで登場曲として使用していた。また、中日ドラゴンズ投手大野雄大も登場曲として使用していた(2013年 - 2014年)。
      日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』内コーナー「ロッチ中岡のQtube」テーマソング。
    2. スイマーよ2001!! (3:27)
      9thアルバム『SURVIVE』に収録されている「スイマーよ!!」のリメイクバージョン[16]。「同じ様なビートの曲を3曲収録する」という本作のコンセプトの中で、『世界水泳2001』という事で選曲された。収録にあたり、「リミックスではなく全部録り直そう」という話になったとのこと[16]。録り直しにあたって、原曲からアレンジが変更されている他、新たに歌詞が追加、変更されている。
      タイトルについて、「なぜ『スイマーよ!!2001』ではなく『スイマーよ2001!!』なのか」という事については稲葉は深く考えていなかったとのことで、タイトルを付けるときにマネージャーから「『!!』マークを何処に入れますか」と聞かれた際に、いい加減に決めたとのこと[16]
      本作のプロモーションで、『AX MUSIC-FACTORY』に出演した際に、こちらのアレンジでテレビで初めて演奏した。
    3. ROCK man (3:49)
      レコーディングは「ultra soul」と同時期の、2000年の後半に行われた[16]
      最初に「こういうリズムで作ろう」という話になりビートが制作され、そこからメロディと歌詞を追加していった[16]
      曲名の「ROCK man」とは、岩(英語でROCK)のように頑固な男(石頭の男)という意味で用いられており、ゲームキャラクターの『ロックマン』とは一切関係がない。
      ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』ではファン投票23位となり[21]、アルバムに初収録された。この他、『感動ファクトリー・すぽると!』のテーマ曲集にも収録されている。
      本作収録曲の中で、唯一映像化がされてない。

    「ultra soul」のバージョン違い

    バージョン違いとして、以下のものがある。

    • ultra soul 〜Splash Style〜
      次作32ndシングル『GOLD』の2nd beatリミックスバージョンで、初めはアコースティック・ギターを主体として、曲が進むにつれてエレクトリック・ギターも加わりオリジナルとほぼ同じ曲調になるがアコースティック・ギターの音量が大きめにミックスされている。また間奏も大幅にアレンジされ、サンプリングや原曲にはないリフなどが盛り込まれている。
    • ultra soul (Alternative Guitar Solo ver.)
      12thアルバム『GREEN』収録。ギターソロなどが異なるバージョン。アウトロのギターも変更されている。またギターリフが追加され、打ち込みだったベースが生音に差し替えられている。
    • Ultra Soul
      iTunes Music Storeで国外限定配信のミニ・アルバム『B'z』収録。2005年に改めて再録したバージョンで、原曲とは異なり生音重視のアレンジになり、ギターソロも変更されている。ちなみに、ベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure II"』発売時(2005年)に、iTunes Music Storeにて一時ダウンロード可能な状態になっていたことがある。
    • ultra soul 2011
      18thアルバム『C'mon』に収録。近年のLIVE-GYMで演奏されるアレンジに近い。『世界水泳上海2011』の番組テーマソングに起用された[22]
    • Ultra Soul (E)
      (実際のタイトルは2007年の「Ultra Soul」と同じであるが、ここでは区別するためB'zのファンクラブの会報誌「Be with」91号にて紹介された「Ultra Soul (E)」と記載する。)
      2012年リリースの配信限定アルバム『B'z』に収録。タイトルの「(E)」はEnglishの頭文字で、英語詞になっている。アレンジは「ultra soul 2011」に近いが、音源では2番サビ後のベースソロがカットされ、いきなりギターソロから始まる。
      2011年8月31日のリンキン・パークが主催した震災復興支援ライブ「Music for Relief LIVE」での演奏が初披露である[23]

    タイアップ

    参加ミュージシャン

    収録アルバム

    ultra soul

    ROCK man

    ライブ映像作品

    ultra soul

    スイマーよ2001!!

    脚注

    注釈

    1. ^ 演奏されなかったライブは『B'z NETWORK LIVE in Japan』、『B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-』の一部会場、『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』、『B'z SHOWCASE 2013 -Pleasure 75-』、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』(ホール公演)の一部会場、『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』Day1・Day2・Day4・Day5、『B'z presents LIVE FRIENDS』 のみ。リリース以降、B'zとしてのライブがなかった2004年・2014年・2016年を除けば、毎年演奏していることになる。

    出典

    1. ^ a b 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年、137頁。 
    2. ^ GOLD ALBUM他 認定作品 2001年5月度」『The Record』、日本レコード協会、2001年7月、8頁。 
    3. ^ GOLD DISC 2011年3月度」『The Record』第616巻、日本レコード協会、2011年3月、8頁。 
    4. ^ GOLD DISC 2014年3月度」『The Record』第654巻、日本レコード協会、2014年5月、8頁。 
    5. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2012年8月6日). 2020年8月2日閲覧。
    6. ^ “嵐が初週54万枚で今年最高売上記録、2年連続初動50万枚達成はB’z以来9年ぶり”. ORICON NEWS (オリコン). (2010年3月9日). https://www.oricon.co.jp/news/74104/full/ 2022年5月17日閲覧. "2001年に「ultra soul」(初動50.1万枚)で達成したB'z以来..." 
    7. ^ 金子厚武 (2021年6月13日). ““CD時代の申し子” B’zが「音楽サブスク時代」でも輝き続けるワケ”. 現代ビジネス. 講談社. p. 5. 2022年5月17日閲覧。
    8. ^ “「元気が出る超ソング」1位は「ultra soul」ベスト10は…”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年9月18日). オリジナルの2017年9月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170922132107/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170918-OHT1T50217.html 2017年9月19日閲覧。 
    9. ^ 『be with!』第120巻、B'z Party、2018年12月。 
    10. ^ 「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」ライブレポートが到着!”. 株式会社Zeppホールネットワーク (2020年12月9日). 2020年12月9日閲覧。
    11. ^ B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2020年12月9日閲覧。
    12. ^ “「ウルトラソウル!」も黙ってジャンプ、B'zやDragon Ashらが熱演した「ドリフェス」初日レポ”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年9月28日). https://natalie.mu/music/news/447010 2021年10月5日閲覧。 
    13. ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日). https://www.barks.jp/news/?id=1000208683 2021年9月30日閲覧。 
    14. ^ “B'z、主催『UNITE #01』全公演終了!配信ライブのスタートも間近”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日). https://okmusic.jp/news/440141 2021年9月30日閲覧。 
    15. ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年9月30日). https://natalie.mu/music/news/447335 2021年9月30日閲覧。 
    16. ^ a b c d e f g h i 『be with!』第49巻、B'z Party、2001年3月。 
    17. ^ 『be with!』第97巻、B'z Party、2013年3月。 
    18. ^ 『be with!』第118巻、B'z Party、2018年6月。 
    19. ^ “【レポート】『B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018』の全貌”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社): p. 2. (2018年4月11日). https://www.barks.jp/news/?id=1000153816 2021年2月9日閲覧。 
    20. ^ 青木優 (2013). B'z The Best XXV 1999-2012 (MUSIC VIDEOのライナーノーツ(初回限定盤に付属)) (Media notes). VERMILLION RECORDS. {{cite AV media notes2}}: |format=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
    21. ^ “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2021年5月15日閲覧。 
    22. ^ 世界水泳上海テーマソングに B'z「ultra soul 2011」が決定!!”. 世界水泳上海2011 / 世水.jp. テレビ朝日. 2020年8月2日閲覧。
    23. ^ B’zがLAで叶えた「ねがい」”. tv asahi america (2011年9月5日). 2020年8月2日閲覧。
    24. ^ B’z 新曲「You Are My Best」テレビ朝日系・世界水泳応援ソングに決定!!”. B'z Official Website. VERMILLION RECORDS (2022年5月26日). 2022年5月26日閲覧。