B-58 (航空機)

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B-58 ハスラー

飛行中のB-58

飛行中のB-58

B-58とは、コンベア社が開発しアメリカ空軍に制式採用された戦略爆撃機で、愛称はハスラー(Hustler)である。

目次

[編集] 概要

[編集] 初の超音速爆撃機

アメリカの大量核報復戦略に基づいて作製された、マッハ2の快足を誇るデルタ翼爆撃機であり、アメリカ空軍としては初の超音速機である。冷戦下で対立を続けていたソビエト連邦およびワルシャワ条約機構の防空網を、高高度から高速で突破して核攻撃できる能力を備える。

[編集] 実戦未投入

テスト中のYB-58

その後、1960年には実戦配備がなされたものの、アメリカ軍の大量核報復戦略の一部転換(大陸間弾道ミサイルへのシフト)や運用コストの高騰、運用中にトラブルが多かったことや整備性の悪さ、さらには航続距離の短さや、通常爆弾の搭載量が少なく、ボーイングB-52ほどの汎用性がなかったことから、登場してから10年程度のちの1969年には全機が退役した。

アメリカ空軍内では、1965年から本格化したベトナム戦争への投入も検討されたが、実現しなかった。当時最新鋭の機体が撃墜されることのマイナスイメージを懸念したロバート・マクナマラ国防長官の反対があったほか、整備に高度の技術を要するため、アメリカ本土から遠い東南アジアの前線基地での運用が困難だったとも言われている。

結局機会に恵まれることなく、B-58は爆撃機としては一度も実戦へ投入されずに引退した。

しかし、偵察機としては1962年10月のキューバ危機で出動したとされている。他に、1964年3月のアラスカ地震の時にも被害状況を撮影するために2機が出動した。

[編集] 評価

実際の作戦に投入されなかったこともあり、本機が果たして傑作機であるかどうかの議論が時折発生する。しかしながら、超音速爆撃機というこれまでになかった最新鋭機の存在が、当時アメリカに対峙していたソ連に対して多大なプレッシャーを与え、超音速爆撃機に対応した防空網の整備に莫大な支出を余儀無くさせたことを考えれば、あながち無駄ではなかったという評価も多い。

[編集] 装備・スペック

B-58の脱出カプセル

後退角60度のデルタ翼を持つ。エンジンは、主翼にポッド式に4基搭載している。武装は胴体下部にポッド式投棄型爆弾庫を搭載し、そこに収納した。ポッド式投棄型爆弾庫を搭載するために着陸脚は長いものとなってしまっている。

脱出方式も独特で脱出カプセル(高速時)と、通常の射出座席(低速時)の二段階方式であった。アメリカ初の超音速爆撃機であることもあり、様々な新機軸が投入されているために、当時としては非常に高価な機体となっている。

[編集] スペック

B-58 3view.png
  • 全長:29.49 m
  • 全幅:17.32 m
  • 全高:9.12 m
  • 主翼面積:143.26 m²
  • 総重量:73,900 kg
  • エンジン:J79-GE-5B 4基
  • 推力:69.4 kN(ドライ)、79.4 kN(A/B)
  • 最大速度:M2.1
  • 実用上昇限度:18,300 m
  • 航続距離:2,084 nm
  • 乗員:3名

[編集] 派生型

タキシングするB-58
  • XB-58:試作機。2機製造。
  • YB-58A:前量産型。11機製造。
  • B-58A:量産型。
  • RB-58A:偵察機型。
  • TB-58A:訓練型。
  • NB-58A:試験機。
  • B-58B:計画のみ。
  • B-58C:計画のみ。

[編集] 関連項目

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