ビキニ環礁

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世界遺産 ビキニ環礁の核実験場跡
マーシャル諸島
ビキニ環礁の衛星写真 - NASA NLT Landsat 7 (Visible Color)
ビキニ環礁の衛星写真 - NASA NLT Landsat 7 (Visible Color)
英名 Bikini Atoll, nuclear tests site
仏名 Atoll de Bikini, site d'essais nucléaires
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(4),(6)
登録年 2010年
備考 負の世界遺産[1]
公式サイト ユネスコ本部(英語)
使用方法表示
クロスロード作戦のベーカー核実験で発生した巨大な水柱
キャッスル作戦・ブラボー実験のキノコ雲

ビキニ環礁(ビキニかんしょう、Bikini Atoll)は、マーシャル諸島共和国に属する環礁。23の島嶼からなり、礁湖の面積は594.1平方キロメートル。

1946年から1958年にかけて、太平洋核実験場としてアメリカ合衆国が23回もの核実験を行ったことで有名である。

2010年、第34回世界遺産委員会において、UNESCO世界文化遺産に登録された[2]。マーシャル諸島共和国初の世界遺産となった。

目次

[編集] クロスロード作戦

ビキニ環礁で行なわれた最初の核実験は、1946年7月1日7月25日クロスロード作戦である。大小71隻の艦艇を標的とする原子爆弾の実験であり、連合国の艦艇のみならず、アメリカ軍が接収した日本海軍戦艦長門軽巡洋艦酒匂ドイツ海軍重巡洋艦プリンツ・オイゲンなども標的となった。アメリカ海軍籍で標的となった主な艦艇は、戦艦ネバダアーカンソーニューヨークペンシルベニア空母サラトガなどである。

1946年7月1日の第一実験(ABLE、空中爆発/予定爆心地を大きくはずしてしまう)では、酒匂等5隻の小艦艇が沈没した。7月24日の第二実験(BAKER、水中爆発)では1600mの水柱が上がり、爆心地から200mの距離にあったアーカンソーが一瞬で爆沈し、サラトガが爆発後7時間で沈み、爆心地から1000mの距離にあった長門は数日間浮かび続けたものの同月29日から30日にかけての深夜に沈没し、合計8隻の艦船が沈没した。

[編集] 水爆実験

1954年3月1日ビキニ環礁で行われた水爆実験(キャッスル作戦)では、広島型原子爆弾約1000個分の爆発力(15Mt)の水素爆弾(コード名ブラボー)が炸裂し、海底に直径約2キロメートル、深さ73メートルのクレーター(通称、ブラボー・クレーター)が形成された。

このとき、日本のマグロ漁船・第五福竜丸をはじめ約1000隻以上の漁船が死の灰を浴びて被曝した[3]。また、ビキニ環礁から約240km離れたロンゲラップ環礁にも死の灰が降り積もり、島民64人が被曝して避難することになった。

[編集] 現況

島民は、強制的にロンゲリック環礁へ、更にキリ島へと移住させられた。現在にいたるまで、原島民は島に戻れない。

1997年の国際原子力機関(IAEA)の調査では、本環礁に定住しそこで得られる食料を摂ると年間15mSvを超えると推定され「永住には適さない」と報告した[4]

放射能レベル自体は、短期間の滞在では問題ないレベルまで下がっており、現在では美しい沿海、上記艦船はダイビングスポットになっている。リゾートホテルもある。

2008年4月オーストラリア研究会議(ARC)は、ビキニ環礁のサンゴ礁の現状について発表した。その発表によると、ビキニ環礁面積の80%のサンゴ礁が回復しているが、28種のサンゴが原水爆実験で絶滅した。

[編集] 世界遺産

[編集] 登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター[1]からの翻訳、引用である)。

  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。

[編集] 脚注

  1. ^ ビキニ環礁が世界遺産に 核実験の被害語る「負の遺産」(朝日新聞2010年8月1日)
  2. ^ World Heritage Committee inscribes seven cultural sites on World Heritage List”. UNESCO. 2010年8月1日閲覧。
  3. ^ 森住卓「ビキニ水爆実験-被曝者はいま
  4. ^ 国際原子力機関(IAEA) Conditions at Bikini Atoll 閲覧 2011-7-5

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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