近鉄あやめ池遊園地

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あやめ池遊園地全景(1993年08月)

近鉄あやめ池遊園地(きんてつあやめいけゆうえんち)は、奈良県奈良市あやめ池北一丁目9番1号(近鉄奈良線菖蒲池駅下車北口すぐ)にあった遊園地近畿日本鉄道の子会社であった近鉄興業株式会社(現在は解散)が運営していた。

目次

[編集] 概要

大阪電気軌道によって開発された[1]。敷地面積約30万m2。天然の菖蒲上池を中心に遊戯施設やボウリング場動物園(県下唯一)などを配置。また、2003年まで近鉄の傘下だったOSK日本歌劇団の常設小屋として円形大劇場があり、団員養成施設の日本歌劇学校もあった。

また、大阪電気軌道(現:近鉄奈良線)開業時の車両デボ1形電車(近鉄では唯一の公式保存車両)も保存展示されていた。

USJ開業や少子化等で来場者が激減したうえ、近鉄グループリストラも重なり、2004年6月6日で閉園、78年の歴史に幕を下ろした。

[編集] 閉園後

運営していた近鉄興業は閉園とともに解散し、同社が運営していた生駒山上遊園地は近鉄グループの他の会社が引き継いだ。動物は他の遊園地に、遊戯物も多くは加森観光が引き取り、同社が所有する遊園地に移転したほか、おとぎ列車が生駒市の幼稚園に譲渡された。他にも一部の遊戯物が京都府笠置キャンプ場に移転、活用されている。大軌デボ1形についても近鉄五位堂検修車庫奈良県香芝市)に移転・保存された。

遊園地跡には2008年から近鉄あやめ池住宅地が開発されている。

[編集] 歴史

  • 1925年9月 - 造成工事に着手[1]
  • 1926年6月 - 竣工[1]
  • 1926年 - 6月 - 周遊道路、花菖蒲園、演芸場、小運動場等が完成工[2]
  • 1926年6月11日 - 開園[2][1]
  • 1929年7月 - あやめ池遊園地拡張計画に伴って大阪電気軌道は菖蒲池南土地を所有する大軌土地を1928年3月に合併。菖蒲池南土地に湧き出る炭酸鉄泉を利用した余興場、遊戯場、食堂を併設したあやめ池温泉場が開業[3]
  • 1935年 - 魔法の島を開設[2]
  • 1940年9月28日-11月15日 - 紀元2600年と日本の航空開始30周年を記念し、近鉄の遊園地としては初めての大規模な博覧会となる大日本飛行協会・朝日新聞社主催「航空日本大展観」を入場無料で生駒山上遊園地と同時開催[3][2]。会場正面の荒鷲の門上部には93式軽爆撃機が使われ、あやめ池上池中央の橋は改装されて模型の軍艦がつくられた[2]。これ以降朝日新聞社主催「第1回日本ステート・フェア」が開催されるまでの約10年間催物は全面休止となる[3]
  • 1949年4月1日-5月31日 - 第1回日本ステート・フェアを開催[3]
  • 1943年6月25日 - 飛行塔、ワンダー・ホイールを撤去供出[3]
  • 194x年 - あやめ池温泉場が休業[3]
  • 戦後 - あやめ池温泉場が進駐軍に接収される[3]
  • 1948年9月28日 - あやめ池温泉場の進駐軍による接収が解除される[3]
  • 1954年3月21日-5月31日 - 第2回日本ステート・フェアを開催[3]
  • 1954年 - 第2回日本ステート・フェア開催を機に空中観光ロープウェイとあやめ池温泉場跡自然博物館を開設[3][2]
  • 1954年3月21日 - 空中観光ロープウェイの営業開始[3]
  • 1954年 - 大菊人形展を開催[1]。その後も秋の風物詩として1987年まで続けられる[1]
  • 1956年3月 - 鉄筋コンクリート製2階建てで3,000入を収容できる円型大劇場が開場[1]
  • 1957年7月 - 自然博物館を大劇場で公演する大阪松竹歌劇団に音楽学校校舎として賃貸[3]
  • 1958年2月 - 当遊園地の運営を行うあやめ池遊園地株式会社が設立[3][1]
  • 1958年3月20日-6月5日 - 近鉄・産経新聞共催「平和のための防衛博覧会」を開催[3]
  • 1960年 - ローラー・コースターを新設[3]
  • 1962年7月1日 - レクリエーションプールがオープン[4]
  • 1963年 - 正面ゲート周辺の改装(菖蒲池駅前広場の拡張、大駐車場の新設)を行なう[4]
  • 1967年7月 - 管理運営会社の「あやめ池遊園地株式会社」が近鉄興業に吸収合併[4]
  • 1968年 - 野外劇場サウンドスタジアムを開設[4]
  • 1970年 - ボウリングセンターを建設[4]
  • 1971年 - 大催物館を開設[4]
  • 19xx年 - 第二スポーツラウンドを拡張。
  • 19xx年 - 大観覧車などの娯楽機械を最新の大型機種に入れ替える。
  • 1977年12月26日 - あやめ池歌劇学校の建物が竣工[4]
  • 1981年 - 水上宙返りコースターを設置[2]
  • 1989年 - ジャンボメリーゴーランドを設置[2]
  • 2004年6月6日 - 閉園。

[編集] 近鉄あやめ池住宅地

近鉄グループ経営計画に基づき、あやめ池遊園地跡地の菖蒲上池周辺に近鉄と近鉄不動産が共同で開発している新興住宅地。

菖蒲上池周辺は風致地区に指定されており、また地元では環境保護運動もあったため、計画は奈良市や地元住民と協議をしたうえで立案されている[5]。2006年5月には付属小学校が狭く、幼稚園とも離れていたため一体化できる場所を探していた学校法人近畿大学と基本合意し、あやめ池遊園地の円形大劇場跡地に付属幼稚園が2010年4月6日に移転開園、同時に小学校も開校した[6][7][8]

なお、住宅地には省CO2設備を配しており、国土交通省の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に宅地開発事業で初めて採択された[9][1]

[編集] 概要

  • まちづくりコンセプトの策定
近鉄、地元住民代表及び奈良市、有識者からなる「あやめ池遊園地跡地利用検討会」を設置し、まちづくりコンセプトや、樹木の保全を定めた「緑のリサイクル計画」、「景観・環境ガイドライン」を策定。[10]
  • 省CO2設備の導入
風力発電や池の水面に浮かべた太陽光発電パネルを、集会場や照明灯の電源として活用する[10][9]
地域特性を活かし、池の涼風を取り込めるような環境と共生する「緑のコリドー」を形成する[10]
戸建住宅には、外断熱工法やLED照明、家庭用コージェネレーションと太陽光のダブル発電システムなどを採用する[10]
集合住宅には、各住戸に真空二重ガラスや潜熱吸収型温暖房機などを、共用部に太陽光発電パネルやLED照明を採用する[10]
  • 住民による持続可能なエコ活動推進
住民で結成される団地管理組合を法人化し、省CO2設備の維持管理や住民のエコ活動の運営を担当する[10]
「住宅専用ポータルサイト」や「電動自転車シェアリング」、エコ活動に応じて加算され、街区内の店舗や公共交通機関で利用できる「地域エコ通貨」を導入し、住民自身によるエコ活動を推進させる[10]

[編集] 沿革

  • 2004年6月 - あやめ池遊園地が閉園する[7]
  • 2005年12月 - 近鉄、地元住民代表及び奈良市、有識者からなる「あやめ池遊園地跡地利用検討会」が設置される[7][1]
  • 2006年5月 - 近鉄と近畿大学が教育施設誘致に関して基本合意[1]
  • 2007年3月 - 奈良市による都市計画・都市計画道路が決定する[7][1]
  • 2007年12月 - 奈良県による用途地域、風土地区の変更が告示される[7]
  • 2008年2月29日 - 土地区画整理事業計画が認可される[7]
  • 2008年3月3日 - 造成工事が着工する[7][1]
  • 2010年4月5日午前10時30分頃 - ショベルカーでの掘削作業中に旧日本陸軍が使用していた88式75ミリ野戦高射砲と小銃の銃身が発見される[11]
  • 2010年4月7日 - 奈良西署と陸上自衛隊による捜索の結果、爆弾や機雷などが見つかる[12]
  • 2010年4月 - 一部まち開きし、ハーベスあやめ池店が開業[1]

[編集] 立地施設

近畿大学附属幼稚園・小学校
募集中
募集中
店舗概要
正式名称 近畿大学附属幼稚園・小学校 あやめ池キャンパス
開業日 2010年4月6日
敷地面積 約27,000 m2
延床面積 幼稚園:約2,000、小学校:約10,000 m2
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ハーベスあやめ池店
募集中
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店舗概要
開業日 2010年4月1日9時30分
施設管理者 株式会社近商ストア
敷地面積 約5,800㎡ m2
商業施設面積 約1,600㎡ m2
駐車台数 82台
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コ・ス・パあやめ池
募集中
募集中
店舗概要
施設管理者 株式会社オージースポーツ
敷地面積 約4,700 m2
延床面積 約9,300 m2
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イリスウォーターテラスあやめ池
募集中
募集中
店舗概要
施設管理者 ディライト株式会社
敷地面積

約6,000

町) m2
延床面積 約2,300 m2
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ハナ
HANA
募集中
募集中
店舗概要
施設管理者 有限会社リブハート
敷地面積 約2,000 m2
延床面積 約660 m2
テンプレートを表示
  • ハーベスあやめ池店
  • コ・ス・パあやめ池
  • HANA
  • 近畿大学付属幼稚園
  • 近畿大学付属小学校
  • 調整池
  • ローレルコートあやめ池
  • イリスウォーターテラスあやめ池
  • 戸建住宅
  • メディカルコートあやめ池
  • natura・natura(ヘルスケアカフェ-メディカルコートあやめ池内)
  • 公園 

[編集] 脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 近畿日本鉄道 100年のあゆみ(近畿日本鉄道、2010年12月)
  2. ^ a b c d e f g h 近畿日本鉄道発行『80年のあゆみ』1990年10月1日
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 50年のあゆみ(近畿日本鉄道、1960年9月16日)
  4. ^ a b c d e f g 近畿日本鉄道発行『近畿日本鉄道 最近20年のあゆみ』1980年10月1日
  5. ^ あやめ池遊園地跡地、開発造成に着手(Wayback Machine)」MSN産経ニュース、2008年3月4日03:00
  6. ^ 「(週刊まちぶら)あやめ池遊園地跡かいわい 子どもら、歓声再び」朝日新聞朝刊奈良全県・2地方朝刊、2010年11月28日
  7. ^ a b c d e f g KINTETSU NEWS RELEASE 平成22年の一部街開きを目指し、あやめ池遊園地跡地開発工事に着手〜あやめ池の恵まれた自然を承継し、上質な住宅、文教施設、病院等を備えた「多機能総合タウン」を創造〜 (PDF)」近畿日本鉄道秘書広報部、2008年3月3日
  8. ^ KINTETSU NEWS RELEASE 4月6日(火)、近鉄あやめ池住宅地誕生!〜文教施設、スーパーマーケットのほか、テニスグラブなどの出店施設も決定〜 (PDF)」近畿日本鉄道秘書広報部、2010年3月25日
  9. ^ a b 「近鉄あやめ池住宅地」販売を開始」MSN産経ニュース、2010年10月9日14:44
  10. ^ a b c d e f g KINTETSU NEWS RELEASE 〜戸建住宅、集合住宅からなる宅地開発プロジェクトとして全国初〜あやめ池遊園地跡地開発事業が、国土交通省公募の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択されました。 (PDF)」近畿日本鉄道秘書広報部、2009年12月1日
  11. ^ 旧日本軍の高射砲発見【あやめ池遊園地跡地】」奈良新聞WEB、2010年4月7日
  12. ^ あやめ池遊園地跡地から爆弾-戦時中の展示物か」MSN産経ニュース、2010年4月7日16:09

[編集] 関連項目

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