吉村作治

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吉村 作治(よしむら さくじ、1943年2月1日 - )は日本考古学者早稲田大学人間科学部教授国際教養学部教授を経て、サイバー大学学長、早稲田大学客員教授。

1968年早稲田大学文学部卒業。元アラブゲリラ隊員[1]。1999年早稲田大学理工学部博士 (工学)号取得。それ以前に、考古学博士号を取得したことがある(パシフィック・ウエスタン大学)が、ディプロマ・ミルと呼ばれる大学のもので信用力はほとんどないものであった。

長女はエジプトで活躍する女優、吉村佳南(よしむら かなん)。

日本におけるエジプト考古学の第一人者で、衛星写真分析などのハイテクを導入した調査方法で遺跡発掘する手法が評価されている。

目次

[編集] 人物

留学と発掘調査、研究などでエジプトでの生活が長く、元妻もエジプト人である。パレスチナの難民キャンプやゲリラの訓練キャンプへの取材も行った経験もあり、大変なアラブ通である。一度試しにイスラムに入信したが、とても務まるものではないので、辞めてしまったという(この話が事実だとすれば、イスラム法では背教者として死刑となるが、実際にはムスリムの棄教者も中東以外では少なくない)。口髭がチャームポイントだが、これはアラブでの生活が長く、成人男子は髭を蓄えるもの、という通念のあるエジプトでの活動を効果的に行うためだという。

実家は全面禁煙で灰皿もなく、来客であっても一切タバコを吸うことを許さなかった母の影響からか、今まで一度も喫煙したことがない。

祖母は小規模なカルトの開祖であったが、彼自身はイスラムに帰依していた時期を除き、無宗教を公言している(無神論者ではない)。

地上波テレビドキュメンタリーにコメンテーターや解説者として出演し、ときには自ら司会も行う。NHKの考古学ミステリー番組やテレビ東京サイエンスドキュメンタリーに出演することが多い。アラブ通であることから、湾岸戦争のときにテレビのコメンテーターなどを務めたことがあるが、アラブに詳しいだけにイラクに同情的と見られ、しかもアメリカを非難したために、親米論壇から非難され(視聴者や読者から脅迫もされたと語っていた:本人談)、以後は政治的な発言は控えている。

早稲田大学早稲田キャンパスの近くに「エジプト考古学ビル」という名のビルを所有し、同ビル一階で『パピルス』というエジプト料理店を経営していたが、既に閉店している。

また、沖ノ島世界遺産化運動の第一人者であり、毎年宗像市を訪れて講演を行う。

[編集] 経歴

  • 1943年2月1日 東京都に生まれる。
  • 1961年3月 東京学芸大学附属高等学校(竹早校舎)卒業。
  • 1964年東大を三度受験するも果たせず、三浪して早稲田大学に入学。
  • 1966年 早稲田大学古代エジプト調査隊を組織してエジプトでの調査研究を開始(エジプト考古調査隊としてはアジア初)。
  • 1968年 カイロ大学考古学部に留学。
  • エジプト留学中に現地人と婚約し通信社支局にて働き始めるが、恩師の急死にて急遽帰国する。
  • 1971年 早稲田大学第一文学部(文学部美術史学科)卒業。早稲田大学エジプト調査隊として初の本格調査をルクソール西岸のマルカタ南遺跡にて開始する。参入から5年でエジプト考古最高評議会から単独調査の認可が下りたのは、無名の新参調査隊としては異例の早さであった。
  • 1974年 ルクソールのマルカタ南にある「魚の丘」遺跡において彩色階段を発見し、考古学界に名を表す。
  • 1987年 クフ王大ピラミッド内部に未知の空間を発見。続いてピラミッド南側において第2の「太陽の船」を発見し、エジプト考古学の中でその知名度を確固たるものとする。
  • 1994年ディプロマミルであるパシフィック・ウエスタン大学から30万円で博士号(考古学)を購入。[2]
  • 1996年 ダハシュール北地区において神殿型大型貴族墓を発見。これは世界で初めて人工衛星の画像解析を利用した調査によるもので世界中の注目を集めた。
  • 1999年 1月、仙台市成人式で講演をするも、新成人のマナーの低劣さに激怒し、「これは新成人でなく新生児の祝いだ。もう二度と成人式には出ない」と付け加えた。
  • 1999年 早稲田大学から博士(工学)の学位を取得。
  • 2001年 カエムワセト(ラムセス2世の第4王子)葬祭殿において、世界で2例目となる「クフ王の銘が入った彫像」を発見する(その後更に1体が発見され、世界で3例目の栄誉も得ることとなった)。
  • 2003年 ピラミッドのプロトタイプと考えられている、エジプト最古級の大型石造建造物を発見。
  • 2006年 3月31日に早稲田大学の専任教授を退職(無給の客員教授として継続在籍)、4月1日サイバー大学の初代学長に就任。

[編集] 著書

  • 『HOW TO 大冒険 脱出プランから秘境走破術まで』1974年7月 主婦と生活社・21世紀ブックス
  • 『ピラミッドは語る―王の墓・黄金・盗掘』 1985年10月 岩波書店 ISBN 4005001025
  • 『布施員(フセイン)をはめた醜手(ブッシュ)』 1991年4月 情報センター ISBN 479581371X
  • 『エジプト史を掘る』 1992年5月 小学館 ISBN 4094600264
  • 『ファラオと死者の書―古代エジプト人の死生観』 1994年5月 小学館 ISBN 4094600604
  • 『吉村作治の古代エジプト講義録』 1996年11月 講談社 ISBN 4062561697(上巻)ISBN 4062561700(下巻)
  • 『エジプト美の起源―カイロ博物館入門』 1997年6月 小学館 ISBN 4096060615
  • 『今、解き明かす!古代文明興亡の真実』 2001年1月 成美堂出版 ISBN 4415069487
  • 『父の遺した言葉』 2003年9月 ポプラ社 ISBN 4591078469
  • 『ヒエログリフで学ぼう!』 2004年2月 荒地出版社 ISBN 4752101327
  • 『ピラミッドがくれた不思議な力』 2004年8月 近代映画社 ISBN 476482020X
  • 『ヒエログリフがわかる絵本』 2005年3月(大英博物館共著) 創元社 ISBN 4422230190

[編集] 編集・翻訳・監修

[編集] 翻訳

  • 『光の王妃 アンケセナーメン』 1998年1月 Christian Jacq著 青山出版社 ISBN 4900845582

[編集] 監修

  • 『ヒエログリフを書こう!』 2000年6月 Philip Ardagh著 翔泳社 ISBN 488135888X
  • 『図説 ヒエログリフ事典』 2001年7月 Maria Carmela Betro著 創元社 ISBN 4422202316
  • 『ミイラ事典』 2004年7月 ジェームズ パトナム著 あすなろ書房 ISBN 4751523104
  • 『図説 大ピラミッドのすべて』 2004年9月 Kevin Jackson他著 創元社 ISBN 4422202286

[編集] テレビ出演

[編集] CM出演

[編集] その他

株式会社中京銀行イメージキャラクター。

[編集] 脚注

  1. ^ 吉村作治著『HOW TO 大冒険 脱出プランから秘境走破術まで』(主婦と生活社・21世紀ブックス、1974年)の裏表紙の著者略歴には自身を「元アラブゲリラ隊員」と記している。その時の模様については同書「アラブゲリラに潜入する(ヨルダン)」(p.24-26)に詳しい。ゲリラとしての体験として「訓練を終えて、イスラエル国境に近い山の中に入り、実戦の場に立たされると」(p.25)と軍事訓練を受けて戦場に出た旨記載されている。しかし「結局、ぼくは七か月ぐらいで、アラブゲリラのもとを去った」(p.26)としゲリラとしての経歴が長期に及ぶものではないことも記している。
  2. ^ 2006年12月30日 産経新聞iza「非認定大学の博士号 吉村作治学長も取得」に記事と本人のインタビュー、他。

[編集] 外部リンク

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