きょうの料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きょうの料理(きょうのりょうり)は、NHKテレビで50年以上にわたり放送されている料理番組。
目次 |
[編集] 概要
1957年11月4日に第1回目が放送されて以来、その日の晩ごはんのレシピの参考になる情報を和・洋・中など幅広いジャンルで実技を交えて提供している。『キユーピー3分クッキング』(日テレ・CBCなど)と並び、最も長い料理番組の1つであり、2006年10月より、「現行の番組で一番の長寿番組」のひとつとなる。
冨田勲作曲の軽快でほのぼのとしたテーマ音楽が印象的であるが、放送開始40周年にあたる1997年11月4日より、ラテン風の新アレンジバージョンになっている。かつてオープニングは実写の時代もあったが現在はアニメーションで、2007年3月までは上田三根子が担当、同年4月から新しいものに変わっている。
[編集] 現体制
[編集] 放送時間
- 現在地上波はいずれも教育テレビでの放送。
- 2008年度から
- 本放送:月曜〜木曜 11:00 - 11:25
- 再放送:本放送の同日 21:00 - 21:25
[編集] 進行役
- 東京発
- テーマ・講師により交替出演。
[編集] 歴代の講師
- ※は現役。
[編集] 放送にまつわるエピソード
- 以前は総合テレビでも10:05から10:30までの枠で放送されていたが、2004年度から『生活ほっとモーニング』の10時台も生放送ゾーンとなったため、教育テレビのみでの放送となった。しかし同枠はこの番組と連動した企画となっている。
- なお2005年10月からは9:30から9:55までの枠に変更。2007年4月からは『きょうの料理プラス』としてリニューアル。リニューアル後は『きょうの料理ビキナーズ』も一部している。
- 冨田勲作曲のテーマ曲は、放映前日になって急遽、当時千代田区内幸町にあったNHK東京放送会館内で作成された。録音スタジオの前で作曲し、その場に居合わせた演奏家によって録音されたものである。包丁で物を刻む音をイメージしたもので、その名も「クッキング」とのこと。JASRACに登録された正題は『今日の料理テーマ』と「今日」が漢字。なお、このテーマソングは料理(の番組)の代名詞のように扱われており、NHK・民放問わず、また放送界の内外で、数え切れないほど使われ続けている。ただしNHK自身を含め、旧バージョンが使われることが多い。
- 番組開始第1回目は、調理することなく完成品を持ち込んで食卓のプランを披露するだけのものであった。初めて調理した料理は第3回目の「かきのカレーライス」で、講師は榊叔子だった。下茹でした牡蠣を牛乳仕立てのカレーソースにして、牡蠣の茹で汁で炊いたカレーピラフの上にかけた。普通に手に入る材料に手間を掛けた料理になっている。
- 「20分で夕御飯」の放送回には、文字通り20分間で予備調理無しの調理であるため、手際が悪く時間切れ寸前もしくはタイムオーバーして出来上がる出演者が続出。通常の料理番組とは違うためか段取りの不手際から調理時間が足りず、明らかに中は生煮えと推測できる肉料理などが出来上がるという珍現象がごくまれに発生した。逆に周富輝の出演時は時間が余りすぎ、余った時間では野菜の切り方や鍋洗いの時間になった。
- 番組で紹介する料理で使用する食材は、原則として全国どこでも容易に入手可能なもの[2]を使用することとなっている。そのため海外の特殊な調味料など、大都市圏以外では通信販売等を利用しなければ入手が難しい食材はほとんど使用されない。
- 平野レミの時は、ダジャレを交えたり、レミがシャンソン歌手なために料理を作りながら歌を歌う事があり、ましてや相手をする後藤繁榮がかなりのダジャレ好きで、息のあった2人のかけあいが好評である一方、時々このかけあいが料理番組で無くなる事がある。しかしこれにより、後藤はギャラクシー賞奨励賞を受賞した。
- グッチ裕三の時は、必ず自身のバンド「江戸前グッチーズ」[3]が、OPと料理ができた時の音楽を演奏している。
- 現在、「きょうの料理全国キャラバン 地元の味をあなたの街から」という名目で、月一回のペースで日本各地を回るイベントが行われている。1つの食材にスポットを当て、その食材の産地で料理を作るというもので、公開収録の観覧はその地区の住民のみ事前応募が可能。なお、このイベントには、松下電器と松下電工、電気事業連合会とその地区の電力会社の協賛スポンサーがついており、イベント会場では宣伝カーによる松下製品の宣伝もなされている。
- 2007年3月21日には、9:30から正午まで「きょうの料理50年時代を映す100レシピ」が放送された。
- NHKが2006年に公開した「ジャンル別番組制作費」によると、同番組の制作費は1本170万円掛かるとのことである。
[編集] テキスト
- 毎月15、16日に全国の書店で最新号が発売される。毎月12月号は「正月料理」、10月号は「ご飯」など季節に合わせた特集となっている。
- 裏表紙は長年味の素が広告を出し続けている。
[編集] テキストの歴史
- 1958年:「5・6月号」として創刊。隔月刊として創刊された。
- 1962年:NHKのロゴマークが変更される。
- 1967年:刊行単位を「奇数・偶数月」から「偶数・奇数月」に変更(4・5月号から)。これに伴う調整のため、3月号は単月分として刊行。
- 1969年:月刊化、本文がカラー化(全てのページがカラー化されたのではなく、有名人が料理を作る「自慢料理」、読者ページなど、モノクロのページも一部あった)。
- 1971年:雑誌のタイトル書体を変更。
- 1973年:講師の顔写真を廃止。同時に年号表記を黒から青に変更。
- 1975年:表紙に全項目が追加される。
- 1976年:表紙絵が斉藤清から臼井都に変更。同時に放送時間表記が追加される。
- 1977年:全ページオールカラー化。
- 1978年:表紙絵が臼井都から堀文子に変更。
- 1982年:表紙絵が堀文子から牧進に変更。同時に年号表記を青から赤に変更。
- 1983年:表紙が左から右に変わる。同時に内容も大幅にリニューアルされた。1982年のテキストと83年のテキストを比べてみると違いがよくわかる。また、それまで「中国料理」「そうざい」「お菓子」「和風料理」のようなシンプルで料理のジャンル別に付けられていたタイトルが、「プロのこつ」(少し高級な料理)「おかず365日」(手軽に作れるオールジャンルの料理)「クッキング入門」(初心者向け)といったものに変わった。また、年号表記が赤から黒(タイトルバックが色づけ)に変更。
- 1985年:表紙に記載されていた月の表示を廃止。
- 1987年:表紙絵が牧進から中島千波に変更。
- 1988年:書体が一回り大きくなり、NHKのロゴマークの位置が移動。年号表記が黒から赤地に白に変更。
- 1989年:おかずカレンダーが始まり、索引の後に作り方が紹介されるようになった。全項目でエネルギー・調理時間を表記。
- 1990年:食材の絵だった表紙が、料理の写真に変わる。同時に雑誌のタイトル書体が19年ぶりに変更された。
- 1992年:タイトルバックを赤地に白に変更。
- 1993年:創刊35周年を機に1970年代~1980年代のタイトル書体を復活。
- 1994年:書体が現在の書体に変更される。
- 1995年:NHKマークを現在のものに変更。
- 1998年:季節表示を英語から漢字表記に変更。
- 2004年:放送時間移動を機に、10月号から表紙が一部リニューアル。
- 2005年:NHKのロゴマークが若干太くなる。
- 2007年:リニューアル。雑誌の形が変わり少し大きくなった。
[編集] 定価
- 1958年5・6月号から 100円
- 1973年7月号から 160円
- 1974年11月号から 220円
- 1977年1月号から 260円
- 1979年12月から 290円
- 1982年11月号から 320円
- 1983年5月号から 350円
- 1986年4月号から 380円
- 1989年10月号から 390円
- 1991年12月号から 420円
- 1994年10月号から 450円
- 1997年2月号から 470円
- 2007年3月号 480円
- 2007年4月号から 500円
[編集] 歴代のカメラマン
|
|
|
|
|
|
[編集] 註釈
[編集] 関連番組
- きょうの料理ビギナーズ(教育テレビ。2007年4月より)
- きょうの料理プラス(総合テレビ。2007年4月『生活ほっとモーニング』第2部をリニューアル)
- 食彩浪漫(総合テレビほか。この番組より分離・独立)
- きょうの料理大賞
- ETVライブラリー(2006年3月まで主として木曜~土曜の深夜にアンコール放送をしていた)
[編集] 参考文献
『別冊NHKきょうの料理 きょうの料理が伝えてきた昭和のおかず』 NHK出版。ISBN 4-1464-6196-0。

