13 (忌み数)

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サンタアニタパーク競馬場の控え馬房。13を嫌って、12と14の間を「12a」としている。

13 は、西洋において最も忌避される忌み数である。

なお、日本においても忌避される忌み数であったとする説もある[1]

目次

[編集] 起源

13 を忌み数とする由来は明らかでないが研究者によっていくつかの説が唱えられている。

[編集] 「未知数」説

原初人間が身体で計算できた数は手指の10と両足の2、計12であり、それを上回る13は「不可能(未知)の数」であるから本能的に恐れたとする説。

[編集] 「非調和な数」説

1260約数の一つである。古代においては暦の必要性から時間や方位に六十進法が用いられたため、12か月や12方位、12時間などのように時間方位にも12がしばしば用いられてきた。 12に対し、12の隣の素数である13は、その調和を乱すものとして不吉な数と考えられた。

[編集] 「宗教的要因」説

北欧神話では、12人の神が祝宴を催していた時に、招かれざる13人目の客としてロキが乱入した。このロキがヘズをたぶらかしてバルドルを殺害させており、後に起こるラグナロク勃発の起因となった。

キリスト教神話においては、サタンを13番目の天使であるとする設定は、土着神話のキリスト教化の中で、この話を元にしているとされる。

13という数字は聖書でも特別な意味を持っている。イエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で13番目の席についていたとされる。また、キリスト教圏の俗信において、処刑されたのが金曜日であるとか、13日の金曜日を題材にした映画が大ヒットをしたなどの影響から不吉の象徴とされてきた[要出典]こともあり、現代では忌み数のひとつとなっている。

これら両方の要素から、英語では13のことを「悪魔ダース」(devil's dozen)とも呼ぶ。

13日の金曜日がイエスの処刑された日だと広く言われるようになったのは(文書で言及されるようになったのは)近代以降である。 また、キリスト教圏すべてで13日の金曜日が不吉とされているわけではない。

処刑の日が13日の金曜日、ユダが13番目の弟子などは俗説で、聖書に処刑の日を特定できる記述はない。 ユダが「12人の弟子の一人」であるとはっきり書かれており、13番目の弟子という説は成り立たない。 ユダが抜けて替わりが入ったという記述もない。

13という数字に不吉なイメージを押し付けるため、近代になってイエスが処刑された日を13日と(不明なのに)したという説もある。

日本でも、13は金気生数4成数9の和であるため、完全な金気を象徴する殺気の数である為に忌避されたとする説がある[1]

[編集] 忌避

[編集] 社会

  • 西洋では、多くの建物で13階を作ることが忌避される。12階の一つ上は、12b階、12半階と呼んだり、13階を飛ばして14階にする(地域によっては14も忌み数とみなし、12階の次は15階とするケースも存在する)。これはアパートなどの部屋番号や、飛行機の座席番号などでも同様であり、空港には13番ゲートが存在しないこともある。高層ビルでは、13階が機械室などに充当され、通常の利用者が13階を利用しないようにされる場合もある。ホテルでは、13階を従業員用の施設(更衣室・社員食堂など)に割り当て、客室用エレベーターが通過するという例も見られる。また、地名においても13番地を飛ばす場合もある。この他、Microsoft Officeなどソフトウェアのバージョン13を飛ばした製品も存在する。
  • 序数の13番に限らず、全部で13人、全13巻などの基数が13になることも同様に嫌われる。パーティーなどにおいて、14 番目に来場した賓客を「13を免れた」として歓迎することがある。逆に14人だったのが1人欠けて13人になってしまった場合は、急いで別の人を招いたりもする。アニメーション等のメディア作品も同様で、茨姫の魔女13人を4人に変えるなど対処している。
  • 第二次世界大戦中のアメリカドイツ両陣営で、戦闘機開発において12に次ぐ新機体に付ける番号は、13を避けて14や100などに使っていた。
  • 第二次世界大戦後にGHQに接収された巣鴨拘置所に設置された絞首台が13段の階段を設けていたと伝えられ、「13階段」は日本で死刑執行を意味することの隠語になっている。ただし、歴史上の絞首台の段数はまちまちで、13段はあくまで一例のようである。
  • 日本では、船や山小屋で13人が集まった際は顔の絵や藁人形で14人目を追加する習俗がある[1]
  • 十三塚十三重塔などで死者を象徴する数として用いられたとする説がある[1]

[編集] 事故

  • F1競技においては、カーナンバーに13番を付けたレーサーの死亡事故例が2件あって以来、13番を用いないこととなっている。もちろん、13番以外のカーナンバーでも死亡事故は起きている。
  • 最も有名な13にまつわる不吉な事故に、アポロ13号の事故がある。打ち上げが中部標準時で13:13であったこともあり(迷信を打ち破る、といった意味も込められていた)、科学の結晶が迷信のさらなる拡大に寄与してしまうという、皮肉な結果をもたらした。

[編集] 人物

[編集] 備考

西洋では忌み数である13だが、中国の一部地域では「十三」と「実生」(実るという意)の発音が似ているため吉数としている。広東語ではそれぞれ sap6saam1, sat6saang1 である。

仏教においては釈尊を守護する十三仏があり吉数として捉えられている。

また、13は不吉なイメージを醸し出すために、ホラー映画作品や小説漫画、ロック・メタルバンドの楽曲などに利用されることが多く、そういった意味では非常に人気のある数でもある。有名なものに『13日の金曜日』や『ゴルゴ13』などがある。

またドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーは13という数字を好んだ。これは自分と自分の母の名前の綴りが13字だからである。

アメリカ合衆国は建国時の州の数が13であるため、当初は建国に縁のある吉数とされていた(1ドル紙幣の裏面には「13本の矢を掴む鷲」や「13個の連なった真珠」があしらわれている[2])。しかしその後の13にまつわる凶事等により現在では忌み数になっている。

イタリアのコンテ・ディ・カブール級戦艦カイオ・ドゥイリオ級戦艦は、主砲が13門である事で知られる。3連装砲塔と連装砲塔を混載した事からこの門数になった。これは旧来の迷信を打ち破るというイタリア海軍の決意とも、相対する敵に不吉な印象を与えようとする意図があったとも言われる。数としては中途半端に見えるが、戦艦の設計としてはそれなりの合理性を認められ、平賀譲大和型戦艦の設計にあたって主砲13門案を提示した事も知られる。もっとも両戦艦とも後の改装で主砲口径を増すと同時に門数を削減し、主砲は10門となった。

サッカードイツ代表のエースであるミヒャエル・バラックは、忌み数をあくまで迷信とし、クラブチームや代表の背番号をあえて「13」にしている。そのせいか定かではないが、彼を中心とした世代の代表・クラブチームは、なぜか栄冠を直前で逃すことが多い(もっとも、ドイツサッカー界において13は1974年ワールドカップ優勝メンバーであるゲルト・ミュラーがつけていたことから、栄光の背番号でもある)。

ロードレース選手のファビアン・カンチェラーラは、ゼッケンの番号が13だった際に、「意味を逆にするため」として上下を逆に付けていた[3]。自転車ロードレースでは、許可なくジャージの柄を変えるなどすると、服装の不備でペナルティが課せられることもあるが、このときは黙認された。

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

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