パン屋の1ダース

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パン屋の1ダース(パンやの1ダース、 Baker's dozen)とは数量の単位で、13を表す英語表現。まれに14を表すこともある。

1266年イギリスで公布された『パンとビールの基準法英語版』が原因となって生まれ、使用されるようになった。

起源[編集]

13世紀のイギリスでは、パン屋がパンの重さをごまかして売っているという噂が流れた。

これを受けて、1266年にヘンリー3世が公布した法律『パンとビールの基準法』では、パン屋が販売するパンの重さを誤魔化していた場合に重い罰則が定められた。

個々のパンをまったく同じ重さで焼くことは困難であるし、焼きたてのパンと時間が経ったパンでは水分の蒸発によって重さが変わってしまうことがある。

そこで、罰則を畏れたパン屋が、1ダース(12個)を購入した客に対して、1個おまけをして13個(あるいは2個おまけして14個)で販売し、重さの誤差や、焼き上がってから時間が経って蒸発した水分の重さだけ軽くなることを予防するようになった。

出典[編集]

  • Hotten's Slang Dictionary 1864年版
  • Scully, Terence (1995) The Art of Cookery in the Middle Ages ISBN 0-85115-611-8
  • プログレッシブ英和中辞典
  • 『パン屋の1ダース』 川本三郎

関連項目[編集]

  • ナボコフの1ダース - ウラジーミル・ナボコフの短編集。パン屋の1ダースなので13編収録されている。
  • メアリー・ポピンズ - 作中で、ジンジャーブレッドを12個(1ダース)買おうとした時に、「パン屋の1ダースにしよう」と13個買うシーンがある。
  • 長距離ランナーの孤独 - 盗みの嫌疑をかけられたときに、「証人だっているぜ。おふくろで1人、お袋の彼氏でもう1人。2人いれば十分じゃないのかい? 1ダースだって探してやるさ、盗みに入られたのがパン屋なら13人だって」というジョークで返す場面がある。
  • WXIII 機動警察パトレイバー - 劇中に出てくる怪物“廃棄物13号”のコードネームの1つ。