メガデス (バンド)
| メガデス | |
|---|---|
2010年、チェコでのソニスフィア・フェスにて。
|
|
| 基本情報 | |
| 出身地 | |
| ジャンル | スラッシュメタル、ヘヴィメタル、ハードロック |
| 活動期間 | 1983年 - 2002年 2004年 - |
| レーベル | コンバット・レコード キャピトル・レコード サンクチュアリ・レコード ロードランナー・レコード 東芝EMI アヴァロン・レーベル |
| 共同作業者 | メタリカ、スレイヤー、アンスラックス、ネヴァーモア |
| 公式サイト | Megadeth.com (英語) |
| メンバー | |
| デイヴ・ムステイン デイヴィッド・エレフソン クリス・ブロデリック ショーン・ドローヴァー |
|
| 旧メンバー | |
| グレン・ドローヴァー ガル・サミュエルソン クリス・ポーランド チャック・ビーラー ジェフ・スコット・ヤング ニック・メンザ マーティ・フリードマン ジミー・デグラッソ アル・ピトレリ ジェイムズ・マクドノフ ジェイムズ・ロメンゾ |
|
メガデス(Megadeth、1983年 - 2002年、2004年-)は、アメリカのロックバンド。
デビュー前にメタリカを脱退したデイヴ・ムステインを中心に結成された。現在まで12枚のスタジオ・アルバムと3枚のライヴ・アルバムを発表。同時期に活躍したメタリカ、スレイヤー、アンスラックスと並んで、スラッシュメタル四天王(Big 4)の一つに数えられる。
音楽的にはテクニカルなギターリフや複雑な曲展開を特徴とし、中心人物のムステイン自ら"インテレクチュアル(知的な)・スラッシュ"と称した。その名に違わず、歌詞の内容も戦争の正当性、核戦争、政府の陰謀、環境保護、表現の自由に対する検閲など、政治的な議論を主題とするものが多い。
1983年の結成後、2002年に一度解散するも、2004年に復活。現在も活動中である。
目次 |
[編集] 来歴
[編集] 結成
1983年、過度の飲酒や暴力などの問題行動、およびラーズ・ウルリッヒ、ジェームズ・ヘットフィールドらメンバーとの確執でメタリカをクビになったギタリストのデイヴ・ムステインは、失意のうちにロサンゼルスに戻る。2ヶ月後、ベーシストのデイヴィッド・エレフソンと出会ったムステインは「メタリカを超えるバンドを作る」という決意のもとに音楽活動を再開。メガデスを結成する。当初はボーカリストを探していたが、適任者が見つからなかったため、ムステインがボーカルを兼ねることになる。当時はムステインとエレフソン以外のメンバーが固定されておらず、ケリー・キング(スレイヤー)がライヴにおいてギターを担当することもあった。
[編集] デビュー
1984年末 コンバットレコード(Combat Records)と契約。1985年には、ギタリストクリス・ポーランド(Chris Poland)とドラマーガル・サミュエルソン(Gar Samuelson)をラインアップに加え、1stアルバム『Killing Is My Business... And Business Is Good!』でデビューを果たす。ムステインの「元メタリカ」という肩書きも手伝い前評判は良かったものの、メンバー全員が麻薬中毒という状態で資金が底を突いてしまい、極悪なサウンドプロダクションにせざるを得なかったため一般にはあまり高くは評価されなかった。しかし、メガデスの音楽性の最も大きな特徴である展開の複雑さと各バンドメンバーの演奏技術の高さを確認することができ、一部では話題となった。
1986年にはメジャーレーベルのキャピトルレコード(Capitol Records、日本では東芝EMI)に移籍。2ndアルバム『PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』を発表。前作に比べ音質は飛躍的に向上し、バンドの演奏もよりタイトに、楽曲はさらに洗練され、「スラッシュメタル四天王」としての地位を確固たるものにする。
1988年、既に解雇されていたクリスとガルの後任に、ギタリストジェフ・スコット・ヤング(Jeff Scott Young)とドラマーチャック・ビーラー(Chuck Behler)を加えて3rdアルバム『SO FAR, SO GOOD...SO WHAT!』を発表。前作に比べ内容が比較的コマーシャルだとの批判も一部にあったが、攻撃的でスラッシーなリフが満載されたこのアルバムは全米チャート28位を獲得し、バンドにとって初めてのプラチナムアルバムとなった。
[編集] 黄金期
1990年、4thアルバム『RUST IN PEACE』を発表。新たにギタリストのマーティ・フリードマンとドラマーのニック・メンザ(Nick Menza)を迎えて制作された本作は、より正統なヘヴィメタルに近付き、ムステインのアグレッシヴなプレイスタイルとフリードマンのメロディアスなプレイスタイルが見事に調和し、以前のどの作品よりも洗練されたアルバムとなった。全米チャート初登場23位、全英チャート8位を記録し、メガデスはシーンを代表するバンドとなる。
前作と同じメンバーで、1992年に5thアルバム『COUNTDOWN TO EXTINCTION』を発表。以前までの攻撃的なリフと複雑な曲展開を用いた手法とは一線を画し、より幅広い層に受け入れられるよう無駄なものを一切排除したシンプルな作品となった。前作での成功ともあいまって、全米チャート初登場2位を記録する。1993年、この年の3月に予定していた4度目の来日公演が、麻薬問題でキャンセルとなる。当時のギタリストのマーティ・フリードマンは武道館公演が実現出来なかった事がメガデスのキャリアで唯一の心残りだと後に語っている。また、この公演に合わせて日本では東芝EMIから"MEGABOX"という5枚組のBOXセットが発売された。
1994年、さらにサウンドを変化させた6thアルバム『YOUTHANASIA』を発表。それまで特徴的だったムステインのシニカルで冷徹な視点が影を潜め、曲はより温かみのあるメロディアスなものに。デイブの麻薬中毒の再発によってツアー中断というアクシデントに見舞われたものの、前作の勢いを引き継ぎ全米チャート初登場4位を記録。
1997年に7thアルバム『CRYPTIC WRITINGS』を発表。前々作の製作中からこじれ始めていたメンバー間の仲がこの時期に一気に悪化し始め、アルバムもそのようなバンドの状況を反映してか今ひとつ焦点の定まらないものとなった。ポップな内容を大胆に導入し、シングル曲『Trust』はビルボード・メインストリーム・ロックチャート5位を記録したが、アルバム自体は10位にとどまった
1998年、『CRYPTIC WRITINGS』に伴うツアー中にメンザが脱退、代わりにジミー・デグラッソ(Jimmy DeGrasso)が加入する。翌年、8thアルバム『RISK』を発表。前作よりもさらにポップな音楽性となったが、アルバムのセールズは全く振るわなかった。メンバーの不和も修復不可能なところまで深刻化し、ついにはマーティ・フリードマンが脱退してしまう。
[編集] 解散へ
2000年10月、マーティの代わりにアル・ピトレリ(Al Pitrelli)を迎え、新曲2曲を含むベストアルバム『CAPITOL PUNISHMENT』を発表。2001年、レコード会社をCapitolからSanctuary(日本ではビクターエンタテインメント)に移籍し、アルバム『THE WORLD NEEDS A HERO』を発表したが、商業的に成功したとはいえなかった。2002年、『THE WORLD NEEDS A HERO』に伴うツアー中のライヴの模様を収めたライヴDVDと二枚組ライヴ・アルバムをリリース。しかしほどなくしてデイヴ・ムスティンが腕の故障(橈骨神経麻痺)を理由に突如脱退。バンドは解散を余儀なくされた。
[編集] 空白期間
2004年、デイブ・ムステインは、かつて在籍していたメタリカのドキュメンタリー映画「メタリカ:真実の瞬間(METALLICA:SOME KIND OF MONSTER)」に出演。メタリカがバンド内の問題を解決するために行われたセラピーの一環として、ドラマーのラーズ・ウルリッヒがムステインと話す様が収められている。劇中でムステインはメタリカを追い出されてからの20年間の思いを赤裸々に語った。
[編集] 再結成から現在
2004年、9月14日、レコード会社をマーキーに移籍。ムステインがセッション・プレイヤーと共に製作したアルバム『THE SYSTEM HAS FAILED』が会社の要望でメガデス名義で発売された。ムステインの素直なヘヴィメタルが凝縮されたこのアルバムは「メガデス復活」を印象付けた。また、このアルバムには元メンバーであるクリス・ポーランド(G)が数曲で参加している。同年10月、バンドはグレン・ドローヴァー(G)、ショーン・ドローヴァー(Dr)、ジェイムズ・マクドノー(B)という新しいメンバーを加え、Blackmail the Universe world tourに出る。当初、このツアーには黄金期のメンバーであるニック・メンザの参加が予定されていたが実現しなかった。
2005年、Capitolはベストアルバム『Greatest Hits』をリリースした。また、ドリーム・シアター、フィア・ファクトリーなどとともにアメリカとカナダを回るコンサートツアー・Gigantourを主催した。
2006年2月、ベーシストのジェイムズ・マクドノーが辞め、新たなベーシストとしてジェイムズ・ロメンゾ(ex:ブラック・レーベル・ソサイアティ)が参加。昨年に引き続きGigantourを開催。同年、3月、過去のすべてのビデオクリップや秘蔵映像を2枚のDVDに収録した『THE ARSENAL OF MEGADETH』をリリース。
2007年5月、アルバム『UNITED ABOMINATIONS』を発表。全米チャート8位を記録した。
2008年1月、ギタリストのグレン・ドローヴァーが脱退。脱退の理由はツアー中にグレンが心臓に問題を抱えていた事が発覚した為であり、彼の推薦で新たなギタリストとしてクリス・ブロデリック(Chris broderick)を迎える。同年3月、BURRN!4月号における読者人気投票で、LIVE PERFORMANCE IN JAPAN、ALBUM COVER、DVD、TUNE、SHINING STARの部門で5冠を達成。
2009年9月、アルバム『Endgame』を発表。全米チャート9位を記録した。
2010年2月、オリジナル・メンバーであるベーシストのデイヴィッド・エレフソンが復帰。入れ替わる形でジェイムズ・ロメンゾが脱退した。
[編集] メンバー
詳細は「メガデスのメンバー一覧」を参照
[編集] 現在のメンバー
- デイヴ・ムステイン – ボーカル、ギター (1983年–2002年, 2004年–現在)
- デイヴィッド・エレフソン – ベース、 バッキング・ボーカル (1983年–2002年, 2010年–現在)
- クリス・ブロデリック – ギター、バッキング・ボーカル (2008年–現在)
- ショーン・ドローヴァー – ドラムス、 パーカッション (2004年–現在)
[編集] 来日公演
- 4月3日・初来日公演を行う。場所は渋谷公会堂。チケットの金額は3,900円だった。
- 1988年 アルバム「So Far, So Good...So What!」ツアー
- 7月・2度目の来日公演。
- 1991年 アルバム「Rust in Peace」ツアー
- 2月・3度目の来日公演。
- この年の3月に予定していた武道館公演を含む4度目の来日公演を麻薬問題でキャンセル。
- 1995年 アルバム「Youthanasia」ツアー
- 4度目の来日公演。
- 1997年 アルバム「Cryptic Writings」ツアー
- 11月・5度目の来日公演。
- 1998年 アルバム「Cryptic Writings」ツアー
- 11月・6度目の来日公演。一つのアルバムのツアーで2度来日するのはこれが初めてとなる。
- 1999年 アルバム「RISK」ツアー
- 8月8日・マリリン・マンソンをメインアクトとした富士急ハイランド・コニファーフォレストにおける野外フェスティバル「BEAUTIFUL MONSTERS TOUR」で来日公演。このライブではCrush 'Em の演奏時に日本のプロレスラー蝶野正洋とAKIRA (プロレスラー)が登場するというメガデスとしては珍しい演出があった。
- 2000年 アルバム「RISK」ツアー
- 3月・8度目の来日公演。
- 2001年 アルバム「World Needs A Hero」ツアー
- 7月・9度目の来日公演。
- 2005年 アルバム「THE SYSTEM HAS FAILED」ツアー
- 4月2日~4月9日・Blackmail The Universe Japan Tour 2005として東京(東京厚生年金会館)、川崎(CLUB CITTA')、広島(クラブクアトロ)、福岡(Zepp Fukuoka)、名古屋(Clubダイアモンドホール)、大阪(Zepp Osaka)の計6カ所で、10度目の来日公演を行う。また4月2日の東京公演の際に、ムステインがその日は1987年の初来日公演から18周年の記念日であると発言している。
- 10月14日・日本で開催されたヘヴィメタルフェス「LOUD PARK 06」に参加。 「Gigantour Stage」と名付けられたステージにおいてメインアクトを勤める。同時に川崎クラブチッタ、名古屋ZEPP NAGOYAで単独公演も開催する。また、名古屋公演で新曲GEARS OF WARを世界初披露。
- 2007年 アルバムUNITED ABOMNATIONSツアー
- 10月30日~11月6日・TOUR OF DUTYとして、東京(渋谷C.C.Lemonホール二日間、SHIBUYA-AX、中野サンプラザ追加公演)、名古屋(Zepp Nagoya)、大阪(大阪厚生年金会館)の計5ヶ所、6日間の12度目の来日公演を行う。東京公演のみ、BREED77がゲストで出演。また、伊藤政則の進言によって、中野サンプラザ追加公演にて、「BURNT ICE」を世界初披露。
- 10月17日、日本で開催されるヘヴィメタルフェス「LOUD PARK 09」に参加し、13度目の来日を果たす。さらに、10月19日には大阪(なんばHatch)、10月20日には名古屋(Clubダイアモンドホール)にて公演を行う。大阪公演のアンコールではLOUDNESSの高崎晃が飛び入り参加した。ちなみに、大阪公演での前座はPAPA ROACH、名古屋公演での前座はHIBRIAであった。
[編集] ディスコグラフィ
詳細は「メガデスの作品」を参照
[編集] オリジナル・アルバム
- キリング・イズ・マイ・ビジネス - KILLING IS MY BUSINESS ...AND BUSINESS IS GOOD! (1985)
- ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング? - PEACE SELLS ...BUT WHO'S BUYING? (1986)
- ソー・ファー、ソー・グッド…ソー・ホワット! - SO FAR, SO GOOD... SO WHAT! (1988)
- ラスト・イン・ピース - RUST IN PEACE (1990)
- 破滅へのカウントダウン - COUNTDOWN TO EXTINCTION (1992)
- ユースアネイジア - YOUTHANASIA (1994)
- クリプティック・ライティングス-CRYPTIC WRITINGS (1997)
- リスク-RISK (1999)
- ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー -THE WORLD NEEDS A HERO (2001)
- ザ・システム・ハズ・フェイルド -THE SYSTEM HAS FAILED (2004)
- ユナイテッド・アボミネイションズ-UNITED ABOMINATIONS (2007)
- エンドゲーム-ENDGAME (2009)
- サーティーン-Th1rt3en (2011)
「キリング・イズ・マイ・ビジネス」から「リスク」までのアルバムは、リマスタリングされ、デモバージョンなどのボーナストラックを追加したうえで再発されている。
[編集] 補足
- 「メガデス(Megadeath)」の元の意味は、核兵器の威力を表す、或いは同一の死因による死者数の単位で、1メガデスあたり100万人の殺傷力があるという。バンド名から意図的にaを抜いたのは、死との関連性を薄めるためだとムステイン本人が語っている。
- マスコットキャラは人の骸骨のような生命体ヴィック・ラトルヘッド(Vic Rattlehead)。1stアルバム以来数多くのアルバムジャケットに登場している。
- 1997年に日本の兵庫県神戸市で神戸連続児童殺傷事件が発生した際、ワイドショーにおいて出演したジャーナリストが「犯人はメガデスというバンドを聴いていた」「メガデスはデス声で殺害的な歌詞を歌う(=デスメタル)」等の発言を繰り返していたが、実際には犯人がメガデスを聴いたことはなく、『Burrn!』編集長の酒井康などから批判を受けた[1][2]。
- 2006年にカナダで起きたドーソン・カレッジ銃乱射事件の犯人がゲームや音楽に熱中していて、中でもメガデスの音楽を気に入っていたという報道があった。
- 日本のTVCMのBGMとして楽曲が起用されることもあった。2ndアルバム『Peace Sells...But Who's Buying』収録の『I Ain't Superstitious』(ジェフ・ベックのカバー)がホンダ・CR-XのCM(1987年-88年頃)に(バンド名表記は無かった)、ミニアルバム『Hidden Treasures』収録の『Paranoid』(ブラック・サバスのカバー)が日産・エクストレイルのCM(2003年頃)にそれぞれ使用されていた。
- 映画『トーク・レディオ』では、ラジオのリスナー役のマイケル・ウィンコットがスタジオに招待されるシーンで、メガデスの曲「ピース・セルズ」が唄われた。
- ゲーム『グランド・セフト・オート・バイスシティ』のカーラジオで「Peace Sells」がかかる。後にカーラジオをまとめた曲集に収録。
- ゲーム『Brütal Legend』内でHigh Speed Dirt,Tornado of Soulsの2曲が使用された。
[編集] 関連項目
- メタリカ
- パンテラ - ギタリストのダイムバッグ・ダレルの加入が内定していたが、ダイムは兄でドラマーのヴィニー・ポールを同時に採用することを条件にしていたので、既にバンド側はニック・メンザの加入を決めていたことから、ダイム側から辞退を申し入れ、加入は実現しなかった。
[編集] 脚注
- ^ 山崎智之「特別研究 HMと反対運動の歴史 +特選・札付きお騒がせ盤」『炎』10月号、1997年、108-119頁、シンコーミュージック。
- ^ 酒井康「驢鳴犬吠 第22回」『炎』11月号、1997年、160-161頁、シンコーミュージック。
[編集] 外部リンク
- Megadeth.com (英語) - メガデスの公式ウェブサイト
- EMI Music Japan Megadeth - EMI公式ウェブサイト(日本)
- Megadeth - Roadrunner Records 日本 - ロードランナー・ジャパン公式ウェブサイト(日本)
|
|||||||||||||||||||||||