ブレイキング・バッド

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ブレイキング・バッド
Breaking Bad
ジャンル サスペンスブラックコメディ
放送時間 47分
放送期間 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国2008年1月20日 - 2013年9月29日
放送国 アメリカ
制作局 AMC
企画 ヴィンス・ギリガン
製作総指揮 ヴィンス・ギリガン
出演者 ブライアン・クランストン
外部リンク 公式サイト
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ブレイキング・バッド』(Breaking Bad)は、ヴィンス・ギリガンによって制作されたアメリカのテレビドラマシリーズである。このテレビドラマはソニー・ピクチャーズテレビによって製作され、ケーブルチャンネルAMCによって米国とカナダで2008年1月20日から2013年9月29日まで放送された。

撮影は主にニューメキシコ州アルバカーキで行われた。

さまざまな批評家の称賛を受けており、多くの賞を受賞している。プライムタイム・エミー賞では、主演のクランストンはベスト男優賞を4度連続獲得、ポールは助演男優賞を3度獲得し、そして 作品賞 (ドラマ部門)に5度ノミネートされ、2013年と2014年に受賞した。さらにクランストンはゴールデングローブ賞のベスト男優賞に4度、全米映画俳優組合賞のベスト男優賞に5度ノミネートされた。そのうち、第19回全米映画俳優組合賞第20回全米映画俳優組合賞及び第71回ゴールデングローブ賞を受賞した。

日本ではフジテレビNEXTおよびスーパー!ドラマTVで放映され、DVDがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントからリリースされた。

あらすじ[編集]

主人公の高校の科学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、身重の妻と脳性麻痺の長男と暮らしていた。しかしシーズン1の第1話で肺がんが発覚する。死ぬ前に家族に財産を残すために彼が選んだのは覚せい剤の一種であるメタンフェタミンの密造であった。かつての教え子ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)とメタンフェタミンの闇販売を始めるのだった。

登場人物[編集]

メインキャスト[編集]

ウォルター・ホワイト
演 - ブライアン・クランストン、日本語吹替 - 牛山茂
シリーズ開始時の年齢は50歳。身長179cm。かつてカリフォルニア工科大学を卒業、結晶学を専門にする化学者であり、陽子のエックス線撮影に関する研究に従事し、ノーベル化学賞の獲得に貢献した。卒業後は同級生であり親友であったエリオット・シュワルツと後に大企業となる会社を創設したが、個人的な理由により会社を去り、現在は辞めた事を後悔しながらニューメキシコ州アルバカーキにある高校においてしがない化学教師を勤めている。スカイラー・ホワイトと結婚し、脳性麻痺のウォルター・ジュニアという名前の息子がいる。シリーズ開始時に妊娠していたスカイラーは後にホリーと名付けられる女児を産んだ。
温厚な人柄で、性格は生真面目かつ合理的で、家族を最も大切に思っている。周りからも、そのように思われており大それた事をやる人物だとは思われていない。
化学を愛してやまないが、彼の授業は生徒たちの興味を引くことはなく、生徒からも尊敬はされていない。給与は低く、洗車のアルバイトを掛け持ちしている。ある事件をきっかけにメス製造の現場を目撃し自身ならより純度の高い精製が可能であると考えるようになる。肺がんであると診断され、多額の治療費が必要な状況になり、金のためにメス(メタンフェタミン)の生成を余儀なくされていく、ドラッグの売買の知識がないため、以前彼の教え子であったジェシー・ピンクマンと手を組むことを選ぶ。ウォルターの化学の知識は非常に優れており、彼の生成したメスは既存のものに比べ、より純度が高く効果が高い。やがて風邪薬から抽出するプソイドエフェドリンでは生産が追いつかなくなりメチルアミンを利用した生産方法に切り替える。そのメスはブルーメスと名付けられ、市場を席巻するが、やがてドラッグに纏わる抗争に巻き込まれていく。
ウォルターは当初製造をするのみと決めていたが、幾度となく危機的な状況に立たされるたびにやむをえない決断を迫られるようになっていく。その過程で麻薬製造と学校講師の2重生活による家庭環境の崩壊、販売網の拡大に伴い繰り返される抗争、自身を追うDEAに義弟が所属するなど、問題は複雑化していくが、持ち前の合理主義と分析力と素早い決断で道を切り開いていき怪物へと成長していく。 裏の世界での通り名はハイゼンベルグであるが、これは不確定性原理で有名な物理学者から借用している。
ガンの治療中に脱毛が増えはじめたため、頭髪を剃りはじめる。以降はスキンヘッドが彼のトレードマークとなる。裏の世界の大物「ハイゼンベルグ」へと人格を変化させるときは黒の帽子とサングラスを着用することが多い。
シリーズ開始時の愛車は2004年式ポンティアック・アズテック。シーズン5において51歳の誕生日を迎えクライスラー・300に買い替える。
ジェシー・ピンクマン
演 - アーロン・ポール、日本語吹替 - 茂木たかまさ
ウォルターのビジネスパートナーで、ウォルターの教え子。シリーズ開始時の年齢は25歳。ガスの医師によれば、身長180cm、体重70kg、血液型A型、エリスロマイシンのアレルギーがある。高校時代は無気力で不出来な生徒であったために、ウォルターによって化学の単位を落第させられた過去がある。当初は麻薬の売人として製造、販売を行い、独自のアレンジのチリソース味のメタンフェタミンを製造していた。ウォルターには出来の悪い息子のように扱われることもあり衝突を繰り返すが、物語が進むにつれ非常に強い絆で結ばれるようになる。シリーズ当初はウォルターの計画に余計なことをして、しばし厄介事や危機的な状況を招くことも多かった。
ジェシーはアルバカーキの中産階級の家庭に生まれたが、ドラッグの濫用癖により家から追い出される。その後、おばと同居し、彼女ががんで亡くなるまでジェシーが面倒を見、おばの死後も両親の許可を得ておばの家に住み続けていた。両親は年齢の離れた優秀な弟に期待しており、ジェシーと弟との接触をできる限りさけようとしている。ジェシーも弟が両親のお気に入りの息子だと感じていたが、弟によれば両親が家で話しているのは常にジェシーのことだという。弟がいるせいか、子どもが非常に好きであり、子どもたちからも好かれることが多い。子どもを愛するあまり、子どもに危害が及ぶことがあると我を忘れてしまう。ウォルターとの数少ない共通点は暴力に対して消極的であること、しかし麻薬によって何度も引き起こされる身近な者の死がジェシーの心を徐々に蝕んでいく。化学の知識のないまま粗悪品のメスを作っていたが、ウォルターのメス製造に立ち会っていくうちに高純度の精製を覚える。怠惰な性格であるが、前向きな性格が奏功するケースもある。ガスやマイクから認められる存在へとなっていく。
一時期、友人のバッジャーらとバンドを組み、ドラムを担当していた。スラングを多用する話し方を用いる。
プロデューサーのヴィンス・ギリガンによればジェシーは当初シーズン1で死亡するはずであったが、ジェシーのキャラクターとアーロン・ポールの演技に多大な可能性を見出し、その後も主要なキャラクターとして登場することになったという。
シリーズ開始時の愛車はサスペンションを改造したシボレー・モンテカルロ。その車が故障したあとはトヨタ・ターセルワゴン(日本名:スプリンターカリブ)に乗り換える。
スカイラー・ホワイト
演 - アンナ・ガン、日本語吹替 - 唐沢潤
ウォルターの妻。シリーズ開始時の年齢は39歳。ウォルター・ジュニアの母親であり、シリーズ開始時には2人目の子を妊娠している。(後にホリーと名付けられる)ウォルターとはウォルターの職場の近くのレストランでウエイトレスをしていた時期に出会った。
インターネットオークションによる売買や、執筆活動により家計を助けようとするが、ウォルターの治療費により家計が圧迫されると、以前働いていた職場で経理の仕事を再開する。ウォルターを愛していたが、たびかさなる不在や奇怪な振る舞いにより不信感を募らせる。その後、裏の仕事についてウォルターに打ち明けられたが、許せず追い出しにかかる。ウォルターが巧みな抵抗手段を講じると、一転して見せつけるように勤め先の社長テッド・ベネキーと浮気をするなど悪妻ぶりを発揮していく。しばらくウォルターとは確執を持っていたもののハンクがレオネル&マルコによる襲撃によって重傷を負い、高額のリハビリ費が必要になったことから、やむを得ずウォルターの仕事を手伝うようになる。妹のマリー・シュレーダーとは頻繁にお互いの家を行き来する仲であるが、ある事件をきっかけに一時期疎遠になる。悪妻を見事に演じきったアンナ・ガンはプライベートでファンから罵倒されたりもした。
シリーズ開始時の愛車は1991年式のジープ・グランドワゴニア。その後、2012年式のフォード・エッジに乗り換える。
ハンク・シュレイダー
演 - ディーン・ノリス、日本語吹替 - 木村雅史
DEA(麻薬取締局)のエージェント。マリー・シュレイダーの夫であり、スカイラーとウォルターの義弟にあたる。シーズン2における年齢は43歳。やや短躯でがっしりとした体格をしている。
周囲からは陽気で外交的な性格だと見られているが、時に無礼で無神経に映ることもある。仕事においてもタフで粘り強く麻薬ディーラーたちを追い詰め、上層部に有能さを認められるが、意外とナイーブなところがあり、麻薬ディーラーの一人を自らの手で射殺したことがきっかけで、次第に精神を蝕まれていく。
ハイゼンベルグは長年の彼の捜査対象であるが、その正体が親しい義兄のウォルターであることに気づくことができずにいる。
趣味はアメフト観戦、自家製ビールの醸造、鉱石収集。妻との仲は良好だが子どもがいない。そのせいか甥のジュニアとは仲が良く、時にウォルターの嫉妬を買うほどである。
シリーズ 開始当初の愛車は2006年式のジープ・コマンダー。その後、2011年式のダッジ・デュランゴに買い換える。
マリー・シュレイダー
演 - ベッツィ・ブラント、日本語吹替 - 行成とあ
ハンクの妻。スカイラーの妹であり、ウォルターの義妹。ウォルターJr.とホリーの叔母。診療放射線技師として病院で勤務している。
虚栄心が強く多弁で、自己中心的なキャラクターとして描かれることが多い。ある種の強迫観念を持ち、とりわけ、強いストレスに晒されると窃盗を繰り返す窃盗症の持ち主であるため、周囲の人間に迷惑をかけることがしばしばである。その反面、家族に対しては献身的な愛情を捧げる。ハンクが麻薬ディーラーの襲撃にあい入院した時は、夫のために最善と思われることを全て行う。
常に男性的なキャラクター通りの振る舞いを崩さないハンクが弱みを見せるのはマリーの前でだけである。また、スカイラーとも仲が良く、お互いの家を頻繁に行き来している。スカイラーとウォルターが離婚の危機にあった時は、生まれたばかりの姪ホリーの面倒をマリーが見る。 家のなかはいたるところが紫色で覆われており、服装も紫色のものを好むが、愛車はメタリック・ブルー色の2006年式フォルクスワーゲン・ニュービートルである。
ウォルター・”フリン”・ホワイト・Jr.
演 - RJ・ミッテ、日本語吹替 - 庄司将之
ウォルターとスカイラーの息子。ホリーの兄。ハンクとマリーの甥。シリーズ開始時の年齢は16歳。
ウォルターが働いている高校に通う学生。脳性麻痺のため、軽度の言語症と松葉杖を必要とする運動機能の障害を抱えている。
ウォルターが肺がんを患っていることを告白すると治療費を稼ぐために募金を募るウェブサイトを立ち上げるなど、家族、特に父親に対して強い愛情を抱いている。両親が離婚の危機にあった際は、父親の事情をわかろうとしない母親をなじり、父親の肩を持つ。シリーズ当初はジュニアと呼ばれることを嫌がり、フリンと呼ばれていたが、中盤からウォルターの苦闘する姿を観てジュニアと呼ばれることに誇りを持つようになる。
スポーツカーに興味があったが、初の愛車として買い与えられたのはスカイラーが安全性などを考慮して決定した2006年式のクライスラー・PTクルーザー。しかし、その後ウォルターが車を変える際に2012年式のダッジ・チャレンジャーを買い与えられる。
ソウル・グッドマン
演 - ボブ・オデンカーク、日本語吹替 - 安原義人
シーズン2の第8話で初登場を果たした弁護士。テレビCMでの"Better Call Saul"(吹き替えでは『ソウルに電話しよう』)というフレーズでアルバカーキでは知名度が高い。普段は一般市民相手の刑事事件を専門に仕事を引き受けているが、裏では金のために犯罪者を相手とした仕事も請け負っている。
ジェシーの友人のバッジャーが警察のおとり捜査で捕まった際にバッジャーの弁護を依頼したことから、ウォルターとジェシーと知り合い、以後は合法・非合法の手段を問わず彼らを窮地から幾度か救う。ソウルが請け負った仕事は、ドラッグ売買で儲けた大金のマネーロンダリングや身代わりとなって投獄される人間の手配など様々である。裏の世界とのつながりも強く、ウォルターたちにガスを紹介するきっかけを作ったのもソウルである。また、マイクを私立探偵として雇い、刑事事件の証拠隠滅や盗聴など様々な仕事を依頼する。
コミカルな言動から作中のコミックリリーフとなっているが、周囲の人間をいらだたせることも多い。しかし、そうした言動とは裏腹に仕事においては有能であり、ウォルターらの情報を聞き出そうとマイクから脅迫された際も情報の提供をぎりぎりまで拒む。
愛車は1997年式のキャデラック・ドゥビル
マイク・エルマントラウト
演 - ジョナサン・バンクス、日本語吹替 - 有本欽隆
シーズン2の第13話で初登場。ただし、苗字が明らかになったのはシーズン4の第11話である。
ガスの片腕。ガスの元で実行部隊の長として誰よりも信頼されており、その仕事は暗殺、警護、諜報など幅広い。
かつてはフィラデルフィアで警官を務めていたが、現在の仕事についた経緯は明らかにされない。犯罪の証拠隠滅、張り込み、銃器の扱いなどに卓越した手腕を発揮する。寡黙な性格であるが、孫娘を溺愛しており、彼女の前では愛想がよい。ガスの命によりジェシーと組んで仕事をした時も、ほとんど自分から話すことはなかったが、ジェシーが優れた素質を示すと、徐々に好感を抱き始める。反面、ウォルターに対しては、尊大さや自己中心的な性格を嫌い、打ち解けようとしない。ソウルからの仕事を請け負うこともあるが、忠誠心は常にガスに向けられている。
血液型はO型。
愛車は1988年式のクライスラー・フィフスアベニューなど。
グスタボ・”ガス”・フリング
演 - ジャンカルロ・エスポジート、日本語吹替 - 堀内賢雄
シーズン2の第11話で初登場。アメリカ南西部に14の店舗を持つフライドチキン専門のロスポジョスやクリーニング工場などの経営者として知られており、DEAのチャリティーイベントの後援などを行い、広く尊敬されている。しかし、裏の顔はアメリカ南西部のドラッグの流通を牛耳るマフィアのボスである。
極めて慎重な性格であり、当初はウォルターが、ドラッグの常用者でありだらしのないジェシーと組んでいるため、ウォルターとの取引を拒否しようとするが、ウォルターの執念と売り込みに折れて、一度、取引を行う。その後、ウォルターの作る高品質のメスを取り扱い、市場での優位を確保するため、ガスはクリーニング工場の地下にメスの精製のためのラボを用意してウォルターと新たな契約を結ぶ。目的のためには部下を殺すこともいとわない残忍な性格ながら、当初は殺し屋からウォルターを守ろうとする。やがて禁欲的なウォルターに少なからず好感を持ち、ついには自宅に呼び料理まで振る舞うほどになるが、ウォルターがジェシーをかばってガスの手下を車でひき殺した事件がきっかけで二人は対立していく。
表の世界では常に礼儀正しく愛想の良さを忘れない。しかし、裏の世界では無慈悲で冷酷なボスとして恐れられる。仕事に対する熱意も極めて強く、ウォルターたちに過酷なノルマを課しながら家庭の問題などの事情を斟酌しないため、ウォルターたちはノルマをクリアするのに苦しむことになる。
1986年以前はチリに居住していたが、居住の記録はないなどガスの過去は謎に包まれている。しかし、シーズン4において、ドラッグのディーラーとしてスタートを切る際、メキシコのカルテルに親友のマックスを殺された過去が描かれており、それ以降カルテルと取引を続けているものの深い恨みを抱いていることが明らかになる。
なお、劇中では明らかにされていないが、ガスとマックスとは恋愛関係にあったという説がある。プロデューサーのヴィンス・ギリガンは否定も肯定もしていないが、エスポジートはこの説を認めている。[1]
自らのルーツであるチリには愛着を抱いているようでウォルターやジェシーを家に招待した際はチリの伝統的なシチューであるパイラ・マリーナを振る舞っている。
独身。子どもの存在について言及する場面はあるが、作中登場することはない。血液型はO型。
愛車は1998年式のボルボ・V70
ヘクター・“ティオ”・サラマンカ
演 - マーク・マーゴリス、日本語吹替 -(回想時のみ)
初登場はシーズン2の第1話。かつては麻薬カルテルの幹部の一人だった男で、現在は老いて引退。体が不自由で車椅子生活を余儀なくされているうえ、口すらきけなくなっている。そのため、車椅子の肘掛につけた呼び出しベルを人差し指で鳴らすことで意思疎通を図る。
体が不自由ながら意識はしっかりしており。当初ウォルターたちはそれを知らずに、トゥコを殺そうとヘクターの目の前で計画した際は、すさまじい形相で呼び出しベルを鳴らしてトゥコに身の危険を知らせた。トゥコが死亡後にはウォルターに強い復讐心を持ち、カルテルの幹部にウォルターがトゥコ殺しに関与している事実を知らせる。以前、カルテルの幹部だったころは冷静かつ冷酷非道な人物で、ガスの親友のマックスを殺した人物であったことが後に判明する。ガスにとっては復讐の対象であり、市場拡大とは別にサラマンカ一家を全滅することを企んでいた。
台詞こそないものの、目をひん剥いたような形相で相手を睨み付け呼び出しベルを鳴らす姿は強い印象を残し、演じるマーゴリスは本作の演技で2012年エミー賞ゲスト男優賞にノミネートされた。惜しくも受賞は逃したものの、毎回主要部門にノミネートされていたメインキャスト陣とは異なり、本作の数ある脇役のなかで、ゲスト俳優賞にノミネートされたのはマークだけである。[2]
リディア・ロダルテ・クエール
演 - ローラ・フレイザー
初登場はシーズン5の第2話。ドイツに本社をおく巨大複合企業マドリガル社の物流部門の責任者。
テキサス州ヒューストンのオフィスで働き、メスの原料であるメチルアミンをガスに供給する。
シングルマザーで娘を育てている。
若くして重役へと昇進した有能な女性であるが、神経質でヒステリックな女性であり、猜疑心が強い。ガスと取引していたことにより逮捕されることを強く恐れており、証言者となる可能性のある者すべてを殺すこともいとわない。また、自らの命により人が死ぬことに対して良心の呵責を覚える様子はない。その反面、自ら手を汚すことはなく、死を連想させるものを見聞きすることすら極端に恐れる。
トッド・アルキスト
演 - ジェシー・プレモンス
初登場はシーズン5の第3話。有害生物駆除の業者として働いていたが、働いていた会社ごとウォルターたちに買収され、メス製造にかかわることになる。
ウォルターと仕事をともにするうちに、ウォルターを非常に尊敬するようになり、自らの有用さを証明しようと悪事にも積極的に加担していく。努力家であり、ウォルターとともに働くうちにウォルターの助力がなくとも一定水準以上のメスを製造することができるようになる。
外見は柔和であるが、叔父はギャングリーダーであり、犯行現場を目撃した子どもを射殺することに一切のためらいを感じないほどに悪事に関する才能を有している。
金銭的な欲求はあまり持たず、仕事をする際の動機となっているのは彼が好意を抱いている人間を満足させることである。
彼が好意を抱いているのはウォルター、叔父やその仲間、メス製造を通じて知り合ったリディアなどである。

その他[編集]

バジャー
演 - マッド・L・ジョーンズ
ジェシーの悪友の一人。肥満体であまり頭はよくない。ジェシーと再会し、ドラックの元締めになるために雇われる。ドラック売買の際に囮捜査にまんまと引っかかってしまう。
コンボ
演 - ロドニー・ラッシュ
ジェシーの悪友の一人。大柄な白人で、ジェシーのドラッグ密売の際にガスの縄張りを荒らしたため射殺される。
スキニー・ペイト
演 - チャールズ・ベイカー
ジェシーの悪友の一人。やせ細った体格。
ジェーン・マーゴリス
演 - クリステン・リッター、日本語吹替 - 弓場沙織
ジェシーが家を追い出された際に借りたアパートのオーナー。ジェシーと次第に恋仲となり一番の理解者となるが、ジェシーと共にドラッグ使用を再開し、心停止状態になる。
エリオット・シュワルツ
演 - アダム・ゴドリー - 日本語吹替 -
かつてのウォルターの同窓生で、現在は彼と共に興した会社で大成功している。
グレッチェン・シュワルツ
演 - ジェシカ・ヘクト、日本語吹替 -
エリオットの妻で共同経営者。ウォルターのかつての恋人でもある。
トゥコ・サラマンカ
演 - レイモンド・クルス、日本語吹替 -
シーズン1で初登場した。ドラッグ売買の元締め。巨漢で、粗暴かつ武闘派。薬によって、常軌を逸して見境無しに仲間にまで暴力をふるうため、周りから恐れられている。
当初、ウォルターの考えでアルバーカーキーの元締めのトゥコにメスを売ることで利益を出そうとしたが、ジェシーが取引でメスを差し出すと現金を渡さないまま暴力を受け、虫の息状態へとなる。
ジェシーの復讐にウォルターは単独トゥコの前にメスに見せかけた雷酸水銀を放り投げて取引をするように脅しをかける。取引後は純度の高さと効き目の良さにウォルターたちの腕をほれ込み、警察に追い詰められ、ウォルターを拉致して国境を越えようと企んでいた。ウォルターによる毒殺が失敗し、ウォルターたちは危うく絶体絶命の状態になるが、タイミングよく表れたハンクとの銃撃戦のすえ死亡する。
レオネル&マルコ兄弟
演 - ダニエル・モンカダルイス・モンカダ、日本語吹替 -
トゥコ・サラマンカのいとこで双子の兄弟。冷徹無比な暗殺者。ウォルターに強い復讐心を抱く。
幼いころからヘクターにより冷徹に育てられた。
ホアン・ボルサ
演 -ハビエル・グラヘダ 、日本語吹替 -
麻薬カルテルの大物幹部。トルトゥーガの裏切りに気付いて惨殺し、生首を亀の甲羅につけて爆弾にするなど、残虐な人物。当初はヘクターからウォルターをトゥコ殺しの犯人と聞かされて、レオネル&マルコをウォルター暗殺に差し向けるが、ガスの仲介によりウォルター殺害を断念。しかし、レオネル&マルコによるトゥコ殺しの復讐心を、メス利権の独占をたくらむガスに利用されて彼らはハンクを襲撃し、その後自宅に踏み込んできた警察当局によりボルサは射殺された。
トルトゥーガ
演 - ダニー・トレホ 、日本語吹替 -廣田行生
麻薬カルテルの幹部。警察に加担する内通者。その名はスペイン語で「亀」を意味する。
アンクル・ジャック
演 - マイケル・ボーウェン - 日本語吹替
トッドの叔父で、凶暴なギャングのリーダー。白人至上主義者でもある。
ケニー
演 - ケヴィン・ランキン
アンクル・ジャックが率いるギャングの一員。
ヒューエル
演 -ラヴェル・クロフォード
巨漢の黒人でソウルの護衛
ゲイル・ベティカー
演 - ディビッド・コスタビル
初登場はシーズン3。
ガスが雇ったメス製造の科学者。ブルーメスのあまりの純度の高さにウォルターを雇うことをガスに打診し、自ら進んでウォルターの助手となる。内気で純真無垢な性格。ウォルターとも同じ化学者という立場から馬が合ってすぐに打ち解けるが、ジェシーを必要とするウォルターの策謀で解雇される。その後復職し、ガスはウォルターなしでもメス製造を続けられるように、ゲイルに製法をマスターさせる。ウォルターは自分が用済みになり次第ガスに殺されるだろうと考え、唯一のメス製造者で居続けるためにジェシーにゲイル抹殺を要請する。
ウォルト・ホイットマンの詩を愛しており、ウォルターにも詩集を贈呈する。
スティーブン・ゴメス
演 - スティーヴン・マイケル・ケサダ
ウォルターの義弟ハンクのDEA(麻薬取締官)の同僚で相棒。
テッド・ベネキー
演 - クリストファー・カズンズ
スカイラーの復職先の上司。スカイラーが仕事の面接で不採用になった先に彼の口添えで復職することになる。
娘が二人いるが妻とはすこし前に離婚している。スカイラーを気にかけていたものの、ウォルターにまいっていたスカイラーに誘われ、不倫関係に陥ってしまう。
アンドレア・カンティージョ
演 - エミリー・リオス
ジェーンの死後、NA(断薬ミーティング)でジェシーと知り合った彼女。幼い弟がガスの配下で殺し屋をやっている事実をジェシーに教えたことで騒動を起こす引き金を作る。
ウェンディ
演 - ジュリア・ミネシ
ドラッグ依存症の娼婦。ガスの手下たちに食べ物を差し入れたり駒使いにされている。ジェシーの薬物を購入する常連でもあり、性的関係でもある。
ちなみに演じるジュリア・ミネシは50代でウェンディ役を演じる際は特殊メイクを施して35歳のドラック中毒者の演じている。
断薬のカウンセラー
演 - ジェレ・バーンズ
ジェシーが通ってるNA(断薬ミーティング)のカウンセラー。たびたび薬物依存に戻ってしまうジェシーに助言をして、更生していくように促す。
エド
演 - ロバート・フォスター
人消し屋。表向きは掃除機の販売を行っている。
ホリー・ホワイト
ウォルターの娘。
クレイジー・エイト
ボグダン
カルメン
ティム・ロバーツ
クロヴィス
マーカート
フランチェスカ
ヴィクター

ガスの部下。ガスには忠実であったが、とある理由で粛清されてしまう。

ブロック・カンティージョ

アンドレアの息子。母親と交際するジェシーと親しくなる。

タイラス

ガスの部下。ヴィクターの死後、その役割を引き継ぐ。

ドン・エラディオ

メキシコの麻薬カルテルのボス。ガスとは因縁がある。

ダン
デクラン
ドリュー・シャープ

アルバカーキに住む少年。郊外の荒野で虫の収集をするのが趣味であったが……。

エピソード[編集]

シーズン1[編集]

話数 通算 邦題 原題 米国放送日
1 1 化学教師ウォルター・ホワイト Pilot 2008年1月20日
2 2 新しい相棒 Cat's in the Bag... 2008年1月27日
3 3 人間の成分 ...and the Bag's in the River 2008年2月8日
4 4 家族への告知 Cancer Man 2008年2月17日
5 5 ウォルターの選択 Gray Matter 2008年2月24日
6 6 最凶のワル Crazy Handful of Nothin' 2008年3月2日
7 7 犯罪の境界線 A-No-Rough-Stuff-Type-Deal 2008年3月9日

シーズン2[編集]

話数 通算 邦題 原題 米国放送日
1 8 737000 Seven Thirty-Seven 2009年3月8日
2 9 消息不明 Grilled 2009年3月15日
3 10 脱出の代償 Bit by a Dead Bee 2009年3月22日
4 11 崩れゆく生活 Down 2009年3月29日
5 12 再始動 Breakage 2009年4月5日
6 13 イナイ・イナイ・バァ Peekaboo 2009年4月12日
7 14 噂の男、ジェシー Negro Y Azul 2009年4月19日
8 15 ソウルに電話しよう! Better Call Saul 2009年4月26日
9 16 荒野の四日間 4 Days Out 2009年5月3日
10 17 ビジネスの引き際 Over 2009年5月10日
11 18 混沌の渦 Mandala 2009年5月17日
12 19 マイ・リトル・ガール Phoenix 2009年5月24日
13 20 アルバカーキ ABQ 2009年5月31日

シーズン3[編集]

話数 通算 邦題 原題 米国放送日
1 21 戻れない道 No Mas 2010年3月21日
2 22 名もなき男 Caballo Sin Nombre 2010年3月28日
3 23 葛藤 I. F. T. 2010年4月4日
4 24 ゴーサイン Green Light 2010年4月11日
5 25 新しいラボ Mas 2010年4月18日
6 26 追いつめられた二人 Sunset 2010年4月25日
7 27 ハンクの苦しみ One Minute 2010年5月2日
8 28 復讐の裏側 I See You 2010年5月9日
9 29 不条理な世界 Kafkaesque 2010年5月16日
10 30 かなわぬ最期 Fly 2010年5月23日
11 31 悪の住む街 Abiquiu 2010年5月30日
12 32 憎しみの連鎖 Half Measures 2010年6月6日
13 33 向けられた銃口 Full Measure 2010年6月13日

シーズン4[編集]

話数 通算 邦題 原題 米国放送日
1 34 ガスの怒り Box Cutter 2011年7月17日
2 35 生き地獄 Thirty-Eight Snub 2011年7月24日
3 36 マリーの苦しみ Open House 2011年7月31日
4 37 厄介な存在 Bullet Points 2011年8月7日
5 38 ハンクの推理 Shotgun 2011年8月14日
6 39 それぞれの不安 Cornered 2011年8月21日
7 40 面倒な犬 Problem Dog 2011年8月28日
8 41 ガスの過去 Hermanos 2011年9月4日
9 42 膨らむ疑惑 Bug 2011年9月11日
10 43 復讐の杯 Salud 2011年9月18日
11 44 降りそそぐ危機 Crawl Space 2011年9月25日
12 45 憎しみの行方 End Times 2011年10月2日
13 46 フェイス・オフ Face Off 2011年10月9日

シーズン5[編集]

話数 通算 邦題 原題 米国放送日
Part I
1 47 自由か死か Live Free or Die 2012年7月15日
2 48 再始動に向かって Madrigal 2012年7月22日
3 49 新しいチーム Hazard Pay 2012年7月29日
4 50 51歳 Fifty-One 2012年8月5日
5 51 荒野の作戦 Dead Freight 2012年8月12日
6 52 ウォルターの執念 Buyout 2012年8月19日
7 53 私の名は… Say My Name 2012年8月26日
8 54 完璧な静寂 Gliding Over All 2012年9月2日
Part II
1 55 汚れた金 Blood Money 2013年8月11日
2 56 埋められた財産 Buried 2013年8月18日
3 57 告白 Confessions 2013年8月25日
4 58 狂気の犬 Rabid Dog 2013年9月1日
5 59 決別の荒野 To'hajiilee 2013年9月8日
6 60 オジマンディアス Ozymandias 2013年9月15日
7 61 ニューハンプシャー Granite State 2013年9月22日
8 62 フェリーナ Felina 2013年9月29日

評価[編集]

全体[編集]

アンソニー・ホプキンスは本作でのブライアン・クランストンの演技を生涯見たものの中で最高のものだったと絶賛した[3]。米エンタテインメントニュース番組「E! News」によると、フィリップ・シーモア・ホフマンマイケル・セラなどが「大ファンなので、ぜひ出演させて欲しい」と熱望していたという。しかし、ヴィンス・ギリガンが無名の俳優を起用することにこだわったため、実現しなかった[4]

批評サイトのMetacriticでも非常に高い評価を得た。シーズン1は100点満点中74点[5]、シーズン2は100点満点中85点[6]、シーズン3は100点満点中89点[7]、シーズン4は100点満点中96点[8]とシーズンを重ねるごとに評価は上昇していき、シーズン5は100点満点中99点のスコアを得た[9]。シーズン5のスコアによりギネス世界記録に歴代で最も高く評価されたテレビシリーズとして認定された[10]

インターネット・ムービー・データベースでもユーザーの評価が最も高いテレビシリーズに選ばれている[11]

作家の村上春樹は自身の期間限定公式サイトで最近面白かった本、映画、音楽を問われ本シリーズを挙げた[12]

シーズン1(評価)[編集]

ニューヨーク・ポスト』のリンダ・ステイシーはブライアン・クランストンとアーロン・ポールの演技を特に賞賛し、「驚くべき名作だ。「素晴らしい」という言葉では言い尽くせないほどの感動がある。」と評した[13]

USAトゥデイ』のロバート・ビアンコは「ウォルトが科学者としての論理をジェシーや麻薬密造に持ち込もうとしているところに一種の可笑しさがある。たとえ自己防衛のためであっても、人を殺すことは愚かで醜い行為であると、ウォルトとジェシーが知るシーンのように、サスペンスに満ちた作品でもある。」と評した[14]

シーズン2(評価)[編集]

第2シーズンも批評家たちに賞賛された。『エンターテインメント・ウィークリー』の批評家ケン・タッカーは「『ブレイキング・バッド』は「中年期の危機」の最高の比喩だ。ガンと違法行為によってウォルターは郊外での漠然とした暮らしから抜け出すことができた。そして彼は人生を再び経験し、チャンスをつかみ、リスクを冒し、彼自身できると思っていなかったようなことをなした。もちろん、こうしたことはエミー賞受賞者であるクランストンの獰猛で滑稽な無私の演技がなければうまくいかなかった。荒れ果てた雰囲気と暗さにもかかわらず、このシリーズには陽気さが感じられるようになってきている。これは悪事についてのとても良いショーである。」と述べ、最高の評価であるグレードAを与えた[15]

サンフランシスコ・クロニクル』のティム・グッドマンは「AMCによって放送されたこのシリーズの最初の3つのエピソードははっきりした間違いを犯すことなく優れた水準を達成した。ギリガンのブレイキング・バッドに対する野心的な構想は、今や予想に反して正しく報われているし、この作品にかかわるすべての人々を鼓舞している。どのエピソードにも円熟味と野心とを感じることができるだろう」と述べた[16]

ホラー作家のスティーヴン・キングは「 I Love 'Breaking Bad'!」と題したコラムでツイン・ピークスブルーベルベットと比較しつつ賞賛した[17]

シーズン3(評価)[編集]

シーズン3もまた批評家の絶賛を浴びた。『タイム』はこう宣言した。「このドラマは派手な爆発よりもゆっくりと燃焼することを選んだ。その選択ゆえにより熱いのだ」[18]

『ニューズデイ』は、『ブレイキング・バッド』はいまだに最も優れたテレビシリーズであり、自分のスタイルに忠実なままだと述べた。ティム・グッドマンは脚本、演技、撮影技術を賞賛し、シリーズの映像面における大胆な試みを指摘した。グッドマンはドラマの映像を呆然とさせられる美(監督たちは数多くの広角の眺望の映像を使っている)とはっとさせられる奇怪さのコンビネーションだと言った[19]

最終話が放映されると『A.V.クラブ』は「シーズン3はテレビ史上最もすぐれた業績の一つである。それほどに興奮させられるのは、このシリーズがテレビ的な良い番組ではないからだ。このシリーズが恐るべき完成度であったのは、個々のイベントの描写もそうだが、脚本家たちがテレビのしきたりにとらわれることがなかったからだ」と述べた[20]

シーズン4(評価)[編集]

シーズン4も広く批評家から賞賛された。『ボストン・グローブ』はショーは魅惑的だと述べた[21]。『ピッツバーグ・ポスト・ガゼット』はシリーズを知的で示唆に富み、芸術的により高みに達しているものだと述べた[22]。シーズン4は多くの批評家に2011年の最良の作品の一つに挙げられた。

タイム』はウォルター・ホワイトの「I am the one who knocks」という台詞を2011年のベストに挙げた[23]。この台詞は『パルプ・フィクション』のジュールス役などで知られる俳優サミュエル・L・ジャクソンアルツハイマー型認知症の患者のために記録し、公開した動画の台詞に選ばれた。ジャクソンは『ブレイキング・バッド』のファンだという[24]

『ピッツバーグ・ポスト・ガゼット』は2011年のベストシリーズに挙げ、重大なストーリー上のミスを犯していないまれなドラマだと述べた[25]。『A.V.クラブ』は、最終回を次のように要約した。「ゆっくりとした展開の中で途切れることなく決断を迫るような危機が訪れたシリーズにふさわしい結末だ。問題は解決したが、それが皆が安穏としていられることを意味しない。このドラマではだれも安全ではないのだ」。シリーズ全体についても賞賛し、次のように述べた。「なんというシーズンだったろう。我々の誰もが期待していなかったほど素晴らしかった」[26]

シーズン5(評価)[編集]

最終シーズンとなる第5シーズンもまた批評家から広範な絶賛を受けた。シリーズが終わると、ニック・ハーレイはこのドラマに対する評価を次のようにまとめた。「巧妙に書かれた脚本、名人の域に達した演出、精妙な演技。『ブレイキング・バッド』にはドラマに望むものがすべてある。批評家たちは今後10年間、いかに偉大なドラマであったかを批評し、議論するだろう。しかしその理由はつきることがないし、すでに証明されているのだ」[27]

最終シーズンの間、『氷と炎の歌』の原作者であり、そのテレビドラマ版である『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーの一人でもあるジョージ・R・R・マーティンから賞賛を受けた。とりわけエピソード「Ozymandias」では「ウォルターは『氷と炎の歌』の主要舞台であるウェスタロスの誰よりも巨大な怪物である」とコメントした。また、最終シーズンについて「素晴らしいシリーズだ。(シーズン5の後半部分が対象となる来年は)誰もエミー賞で『ブレイキング・バッド』に勝ることはないだろう」と言及した[28]。なお、エピソード"Ozymandias"は批評サイト「インターネット・ムービー・データベース」で40000名近いユーザーから10点満点中の10点と最高の評価を受けている[29]

IGNのセス・アミティンは「『ブレイキング・バッド』の最終シーズンはこれまで放送されたもののうち、最良のものだった」と述べた[30]

受賞[編集]

エミー賞
  • 作品賞(ドラマ部門) (2013、2014)
  • 主演男優賞(ドラマ部門) - ブライアン・クランストン(2008、2009、2010、2014)
  • 助演男優賞(ドラマ部門) - アーロン・ポール(2010、2012、2014)
  • 助演女優賞(ドラマ部門) - アンナ・ガン(2013、2014)
  • シングルカメラ編集賞(ドラマ部門) - リン・ウィリンガム(2008、2009)、ケリー・ディクソン(2013)、スキップ・マクドナルド(2014)
  • 脚本賞 (ドラマ部門) - モイラ・ウォリー=ベケット(2014)
ゴールデングローブ賞
  • 作品賞(テレビ・ドラマ部門)(2014)
  • 主演男優賞(テレビ・ドラマ部門) - ブライアン・クランストン(2014)
サテライト賞
  • 作品賞(2009、2010、2014)
  • 主演男優賞(ドラマ部門) - ブライアン・クランストン(2008、2009、2010、2014)
  • 助演男優賞(ドラマ部門) - アーロン・ポール(2014)
全米映画俳優組合賞
  • 男優賞(ドラマ部門) - ブライアン・クランストン (2013、2014)
  • アンサンブル演技賞(2014)
サターン賞
  • シンジケート・ケーブルテレビシリーズ賞(2010、2011、2012)
  • テレビプレゼンテーション賞(2013、2014)
  • 主演男優賞(テレビ部門) - ブライアン・クランストン(2012、2013)
  • 助演男優賞(テレビ部門) - アーロン・ポール(2010、2012、2014)、ジョナサン・バンクス(2013)
  • ゲスト男優賞(テレビ部門) - ロバート・フォースター(2014)
テレビ批評家協会賞
  • 最優秀テレビ番組賞(2013、2014)
  • 最優秀ドラマシリーズ賞(2011、2012)
  • ドラマシリーズ主演賞 - ブライアン・クランストン(2009)
批評家協会テレビ賞
  • 最優秀ドラマシリーズ賞(2013、2014)
  • 主演男優賞 - ブライアン・クランストン(2012、2013)
  • 助演男優賞 - ジャンカルロ・エスポジート(2012)、アーロン・ポール(2014)
全米監督協会賞
  • ドラマ部門 - ライアン・ジョンソン(2013 - "Fifty-One")、ヴィンス・ギリガン(2014 - "Ferina")
全米脚本家協会賞
  • ドラマシリーズ部門(2012、2013、2014)
  • ドラマエピソード部門 - ヴィンス・ギリガン(2009 - "Pilot"、2012 - "Box Cutter")、ジェニファー・ハッチソン(2014 - "Confessions")

スピンオフとリメイク等[編集]

ベター・コール・ソウル[編集]

2013年4月、AMCとソニー・ピクチャーズテレビが主要キャラクターの一人である弁護士ソウル・グッドマンを主役にしたスピンオフシリーズの実現に向け動いていることが明らかになった[31]。そして、このスピンオフシリーズは「ベター・コール・ソウル」と題され制作されることが2013年の9月に正式に発表された[32]

シーズン1は2015年の2月から全10エピソードの放送が開始された。また、シーズン2の制作も決定しており、全13エピソードの予定である。[33]

スペイン語版のリメイク[編集]

2013年3月、スペイン語版のリメイクが制作されることが発表された[34]。タイトルは『Metástasis』。

出典[編集]

  1. ^ Gus Fring Speaks: Giancarlo Esposito on 'Breaking Bad's' Most Memorable Villain”. 2013年10月21日閲覧。
  2. ^ http://rocketnews24.com/2014/11/11/507612/
  3. ^ アンソニー・ホプキンス「ブレイキング・バッド」出演者に感激のファンレター送付”. 2013年10月19日閲覧。
  4. ^ 「ブレイキング・バッド」がフィリップ・シーモア・ホフマンの出演を断っていた!”. 2014年9月18日閲覧。
  5. ^ Breaking Bad : Season 1”. 2013年10月22日閲覧。
  6. ^ Breaking Bad : Season 2”. 2013年10月22日閲覧。
  7. ^ Breaking Bad : Season 3”. 2013年10月22日閲覧。
  8. ^ Breaking Bad : Season 4”. 2013年10月22日閲覧。
  9. ^ Breaking Bad : Season 5”. 2013年10月22日閲覧。
  10. ^ BREAKING BAD COOKS UP RECORD-BREAKING FORMULA FOR GUINNESS WORLD RECORDS 2014 EDITION”. 2013年10月22日閲覧。
  11. ^ Highest Rated TV Series With At Least 6,000 Votes”. 2013年11月2日閲覧。
  12. ^ そこをなんとか教えてください−村上さんのところ”. 2015年2月7日閲覧。
  13. ^ TOUR DE PANTS”. 2013年10月19日閲覧。
  14. ^ 'Breaking' is far from bad; it's fantastic”. 2013年10月19日閲覧。
  15. ^ Breaking Bad Review”. 2013年10月27日閲覧。
  16. ^ TV review: 'Breaking Bad' proves anything but”. 2013年10月27日閲覧。
  17. ^ Stephen King: I Love 'Breaking Bad'!”. 2013年10月27日閲覧。
  18. ^ Breaking Bad's White-Hot Slow Burn”. 2013年10月30日閲覧。
  19. ^ "Breaking Bad:" Still bad, in a good way”. 2013年10月30日閲覧。
  20. ^ 'Breaking Bad' premiere”. 2013年10月30日閲覧。
  21. ^ A gripping portrait of change”. 2013年10月30日閲覧。
  22. ^ 'Breaking Bad' is back and better than ever”. 2013年10月30日閲覧。
  23. ^ What Were the Best TV Lines of 2011?”. 2013年10月30日閲覧。
  24. ^ Samuel L. Jackson Reads 'Breaking Bad' Monologue: 'I am the Danger' (Video)”. 2013年10月30日閲覧。
  25. ^ Best TV Show: 'Breaking BadS”. 2013年10月30日閲覧。
  26. ^ "Breaking Bad: 'Face Off'"”. 2013年10月30日閲覧。
  27. ^ Breaking Bad: Felina, Review”. 2013年10月30日閲覧。
  28. ^ Breaking Bad”. 2013年10月30日閲覧。
  29. ^ Breaking Bad Season 5, Episode 14 Ozymandias”. 2013年10月30日閲覧。
  30. ^ BREAKING BAD: THE FINAL SEASON REVIEW SETH AMITIN”. 2013年10月30日閲覧。
  31. ^ AMC Eyes ‘Breaking Bad’ Spinoff Toplined By Bob Odenkirk”. 2013年10月30日閲覧。
  32. ^ Breaking Bad Prequel Spin-Off Better Call Saul Ordered to Series at AMC”. 2013年10月30日閲覧。
  33. ^ 'Better Call Saul season 1: First teaser trailer shows younger Saul, confirms release date”. 2014年8月26日閲覧。
  34. ^ Univision Announces Adaptations of ‘Breaking Bad’ & ‘Gossip Girl’ For Hispanic Market”. 2013年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]