キャデラック・ドゥビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
キャデラック・ドゥビル
00-05 Cadillac Deville .jpg
乗車定員 5人または6人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン V8 4.6L ノーススター
変速機 4AT
駆動方式 FF
ホイールベース 2,936mm
-自動車のスペック表-

ドゥビルDeVille )は、キャデラックブランドで販売される、ゼネラルモーターズフルサイズ高級セダンである。名称の由来は、フランス語で「都市」「」を意味する語句。

同社のキャデラック・ブランドにおける「DeVille」は、1949年の初代「シリーズ62クーペ・デビル」から続く名称であるが、本記事ではおもに10代目モデルについて解説する。

概要 [編集]

9代目(日本名「コンコース」)の後継モデルとして1999年に導入された。

ドゥビル以前の名称に関しては、アメリカでの販売名は「デビル」であったが、日本国内では「フリートウッド・エレガンス」や「コンコース」などの名前で販売された。言語間の表記と発音の問題から、日本で「デビル」と表記した場合に「悪魔」(Devil )と誤解される可能性を考慮して、名称が変更されている。このモデルにおいては、表記を発音のイントネーションを替えた「ドゥビル」という名称を採用している。

プラットフォームは、GM Kプラットフォームを採用した。同じプラットフォームを使用しているセビル日本イギリス等の左側通行諸国でも販売できるよう右ハンドルを加えた世界戦略車であったが、ドゥビルは日本を除けばアメリカやカナダ中東といった一部の国々にしか販売されていないために左ハンドルのみの販売となった。

生産はミシガン州デトロイト・ハムトラミック組立工場で行われる。

エンジンはV型8気筒 4.6L ノーススターエンジンを搭載し、4速ハイドラマチックトランスミッションが組み合わせられる。トランスミッションはフロアタイプ(DTSのみ)とコラムタイプ(標準車・DHS)がある。また、駆動方式はFFとなる。

グレード構成は、標準車のほか、「DHS」及び「DTS」グレードが用意された。「DHS」はドゥビル・ハイラグジュアリー・セダン(Deville Highluxury Sedan )の、「DTS」はドゥビル・ツーリング・セダン(DeVille Touring Sedan )の略である。搭載エンジンのチューニングに関しては、標準車とDHSは出力重視に対して、DTSには出力・トルクともに向上された物を使用している。

メーカーオプションとしてナイトビジョンが乗用車として初めて採用された。価格は高額であったが導入当初は装着率が高かった一方、年を追うごとに装着率が低下し、2002年に廃止された。

日本では、1999年11月に発売された。中間グレードのDHSにナビゲーション等を備えたモデルでトランスミッションはコラムのみ導入され、エンジンのチューニングがセビルと競合するために最上位モデルのDTSは導入されなかった。

ナイトビジョンに関しても導入当初は運輸省(現 国土交通省)の認可が遅れたために2000年4月に投入された2000年モデルのメーカーオプション(サンルーフと本革シートのセットで約83万円)として導入された。

2005年2月9日にマイナーチェンジモデルDTSが発表された。これにより約56年も続いた「デビル」の名前は消滅することとなった。

キャデラックのユーザーは、「墓場まで乗っていく車」(キャデラックは霊柩車に使用されることが多い車種)と揶揄されるほど高齢化が深刻であった。対応策として、中途半端にユーザーの若返りを目指した結果、デザインの迷走振りが顕在化している。カリスマデザイナーといわれたデザイン担当副社長チャック・ジョーダンから、後任のウェイン・チェリー体制が定着した時期とも重なり、社内のデザイナーの質的低下も指摘されている。

後継モデルでもあるDTS以降のデザインが洗練されているとの評価は、1998年に就任した元クライスラーのボブ・ラッツが副会長の手腕によるものとされている。

外部リンク [編集]