ジョージ・R・R・マーティン

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ジョージ・R・R・マーティン
George Raymond Richard Martin
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ジョージ・R・R・マーティン、2007年2月25日
誕生 1948年9月20日(64歳)
アメリカ合衆国の旗ニュージャージー州ベイヨン
職業 SF作家ファンタジー作家
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
活動期間 1971 -
ジャンル SFファンタジー
代表作 氷と炎の歌』シリーズ
主な受賞歴 世界幻想文学大賞ヒューゴー賞ネビュラ賞ローカス賞
処女作 「ヒーロー」
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ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンGeorge Raymond Richard Martin1948年9月20日 - )は アメリカ合衆国SF作家ファンタジー作家ニュージャージー州ベイヨン生まれ。ノースウェスタン大学卒業。SF作家としてはジョン・ヴァーリイマイクル・ビショップヴォンダ・マッキンタイアらと同じく70年代に気を吐いた「レイバー・デイ・グループ」[1][2]の一員に数えられる。

ジョージ・R・R・マーティンと表記されることが多い。

目次

略歴 [編集]

ジョージ・R・R・マーティンは1948年9月20日ニュージャージー州ベイヨンにて生まれる[3]。幼少期のマーティンは、コミック・ブックの熱心な読者・蒐集家でもあった。ハイスクール在学時、編集部へ送った手紙がファンタスティック・フォー #20(1963年11月刊)に掲載された。マーティンはこの手紙が注目されたことで、作家になることを考え始めた[4]

1970年代初頭マーティンは短編を執筆し始めるが、プロの文筆家としての道のりは容易ではなかった(ある一つの作品は、42もの雑誌に掲載を拒絶された)。しかし彼はくじけず、後に幾つものヒューゴー賞ネビュラ賞を受賞するようになる。ヒューゴー賞、ネビュラ賞にノミネートされた最初の作品は、1973年アナログ誌に掲載された短編 With Morning Comes Mistfall (1973) である。この作品は両賞を取り逃がすが、マーティンはさほど深く気にすることも無く、〈ヒューゴー・アンド・ネビュラ・ルーザーズ〉クラブに加わることは、自分にとって十分に大きな実績だと捉えた[5]

彼の作品の多くはファンタジーやホラーであるが、初期の幾つかの作品に《一千世界(サウザンド・ワールズ)》または The manrealm として知られる共通の世界観、未来史を舞台にしたサイエンス・フィクション作品がある。またポリティカル・ミリタリー作品も手がけており、ハリイ・タートルダヴ編のアンソロジー The Best Military Science Fiction of the 20th Century に収録されている Night of the Vampyres (1975) などがある[6]

1980年代に入り、彼はテレビの場にもその活動を広げ、また編集者としても動き始める。CBSのテレビシリーズ『トワイライト・ゾーン』や『美女と野獣』の脚本に参加し、モザイク・ノベル《ワイルド・カード》の編集を行った。

1991年になってマーティンは再び長編小説の執筆を開始し、1996年ハイ・ファンタジー・シリーズ『氷と炎の歌』の第1巻『七王国の玉座』を上梓する。薔薇戦争アイヴァンホーに着想を得たこのシリーズは、全7巻を予定している。第4巻『乱鴉の饗宴』は2005年ニューヨーク・タイムズウォールストリート・ジャーナルのベストセラー・ランキングのナンバー1となり、2006年にはクィル賞英国幻想文学大賞にノミネートされた[7]。このシリーズは多くの著作家[8]や一般読者[9]、批評家[8]により等しく高い評価を得ている。第5巻『A Dance with Dragons』もまたニューヨーク・タイムズなど数々のベストセラー・ランキングのナンバー1となっている。

2011年からはHBOにおいて『氷と炎の歌』のドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』が放送され、第四シーズンまでの制作も決定している。マーティンは脚本家としてこのシリーズの制作に参加している。

マーティンはジャーナリズム学の講師でもあり(博士号を取得している)、チェス・トーナメントのディレクターも務めている。また趣味として中世を題材にしたミニフィギュアや[10]、そして現在にも続くコミック・ブックの収集を行っており、その蔵書にはスパイダーマンファンタスティック・フォーの初版が含まれている。彼はインターネットに対しても意欲的であり、「私はeメールやインターネットに使っているマシンとは完全に別のマシンで執筆を行っているため、ウイルスやワームなどの悪夢へある程度の備えをしている。... 私は純DOSマシン上でWordStar 4.0を使い執筆している」と述べている[11]

作風 [編集]

批評家はマーティンの作品を、暗く冷笑的であると評している[12]。長編としては第一作となる Dying of the Light (1977) は、惑星軌道の異変により太陽が遠ざかって行き、殆ど廃棄された惑星を舞台とし、以降の作品のトーンの多くを備えている。この作品、および他の多くの作品は、抑鬱的な雰囲気を持っている。登場人物は、しばし苦境におかれ、トラジック・ヒーロー(悲劇的ヒーロー)の要素を持つことが多い。評論家T・M・ワグナーは「マーティンは、シェイクスピア的な、度を超えた悲劇への傾倒を持たないとは言えない」と記している[13]。この陰鬱さを受け付けない読者もいる。The Inchoatus Group は「もしあなたが、この本に楽しさが欠けていることで困惑するなら、あるいはもっと安心して読めるものを求めているのなら、別の本を読んだほうがいいだろう」と記している[14]

彼の描く登場人物は多くの面を持ち、複雑な過去、動機、野望を持つ。パブリッシャーズ・ウィークリー誌は『氷と炎の歌』シリーズについて、「登場人物が複雑な面を持つため、読者はボリュームのある同書でもページをめくる手を止めることはない、それは作者が、トールキンジョーダンのように、私たちを登場人物の運命に引き込むことに成功しているからだ」と記している[15]。どの登場人物も、非現実的な幸運は与えられず、一方で不幸や苦痛、惨死(見せかけの死であることもある)が、主役・脇役の区別無く、読者の愛着も問わず、あらゆる登場人物に降りかかる。マーティンはこのことについて、ストーリーに深みを与えるために必要だと説明し、「私の描く登場人物が危険にさらされた時、あなたにはページをめくることを恐れるようになって欲しい。そうなれば、あなたは最初から真剣に本を読まざるを得なくなる」とインタビューで語っている[16]

ファンに対して [編集]

クラリオン・ウェストで指導を行う, 1998年

マーティンはまた、SF大会の常連出席者であり、ファンとの交流に積極的であることで知られている。 自身の公式ファンクラブ Brotherhood without Banners とも良好な関係を築いており、パーティー[17]や慈善活動[18]の場において、彼らを称賛した。2006年12月正会員が1000名を越えたと、公式サイトで発表された[19]

一方でマーティンはファンフィクションに対しては強く反対する立場を取っており、それらは著作権の侵害であり、また作家志望の者にとっても有害な経験であるとの見解を表明している[20]。彼はどんな知的財産に対しても、二次創作での使用許可を与えていない[21]

著作リスト [編集]

長編 [編集]

短編集 [編集]

  • A Song for Lya and Other Stories (1977) - 1978年ローカス賞
  • サンドキングズ (Sandkings 1981) - 1982年ローカス賞受賞
  • タフの方舟 (Tuf Voyaging 1986) - 商人タフを主人公とした連作短編集。ハヤカワ書房から『1 禍つ星』『2 天の果実』の2分冊で出版されている。

短編 [編集]

  • 龍と十字架の道 (The Way of Cross and Dragon 1979) - 1980年ヒューゴー賞ローカス賞受賞
  • アイスドラゴン (The Ice Dragon El drag¢n de hielo 1980) - 2004年イグノータス賞翻訳短編部門受賞
  • 放浪の騎士 七つの王国の物語 (The Hedge Knight 1999) - 『氷と炎の歌』シリーズの前史を描いた短編作品。『ファンタジイの殿堂 伝説は永遠とわに②』所収
  • The Sworn Sword (日本語未訳 2003)『氷と炎の歌』シリーズの前史を描いた短編作品。『放浪の騎士』と同じ主人公の冒険を描く。
  • The Mystery Knight (日本語未訳 2010)『氷と炎の歌』シリーズの前史を描いた短編作品。『放浪の騎士』と同じ主人公の冒険を描く。

ノヴェラ/ノヴェレット [編集]

脚注 [編集]

  1. ^ トマス・M・ディッシュにより、〈労働の日〉(9月第1月曜)に授与されるヒューゴー賞の常連を批判する際に用いられた言葉。
  2. ^ "Literature, Bowling, and the Labor Day Group" Essay by GRRM discussing his status as a member of the "Labour Day Group." Retrieved on 2007-11-03.
  3. ^ Life & times of George R.R. Martin”. 2008年10月7日閲覧。
  4. ^ Speech at Electracon” (1984年6月23日). 2006年11月21日閲覧。
  5. ^ From fanboy to filthy pro
  6. ^ Turtledove, Harry, ed, with Martin H. Greenberg. The Best Military Science Fiction of the 20th Century. New York: Ballantine, 2001-5, p. 279-306.
  7. ^ A Feast for Crows award nominations
  8. ^ a b http://www.amazon.com/dp/product-description/0553801503#Review
  9. ^ http://www.sfsite.com/columns/best00b.htm
  10. ^ George R. R. Martin: Official website Retrieved on 2007-11-03.
  11. ^ LiveJournal post by grrm, putatively George R. R. Martin. Retrieved on 2007-11-03.
  12. ^ "The American Tolkien" by Lev Grossman, a Times article on Martin. Retrieved on 2007-11-03.
  13. ^ T. M. Wagner. (2003),Review of A Storm of Swords. Retrieved on 2007-11-03.
  14. ^ The Inchoatus Group. (2004-08-21), Review of A Game of Thrones. Retrieved on 2007-11-03.
  15. ^ Review of A Storm of Swords by Publisher's Weekly
  16. ^ Geekson interview with George RR Martin, 08-04-06
  17. ^ "A Welcome From George". Bwfanclub.com. Retrieved on 2007-11-03.
  18. ^ www.childsplaycharity.org
  19. ^ BwBfanclub.com. "Members". Retrieved on 2007-11-03.
  20. ^ "George R. R. Martin: Zines, copyright and Creative Commons"
  21. ^ (1999-05-09), The Citadel. Westeros.org. Retrieved on 2007-11-03.

外部リンク [編集]