ハーフライフ2

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ハーフライフ2
ジャンル FPS
対応機種 Windows / Xbox / Xbox 360 / Mac OS X
開発元 Valve Software
発売元 アメリカ合衆国の旗エレクトロニック・アーツ、Sierra Entertainment(販売中止)
メディア DVDROM
発売日 2004年11月17日(Windows版)
2008年5月22日(Xbox360版)
2010年5月26日(Mac OS X版)
対象年齢 ESRB: M
CERO: Z(18才以上のみ対象)
エンジン Source Engine
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ハーフライフ2 (Half-Life 2) は、アメリカValve Softwareによって開発されたファーストパーソン・シューティングゲームである。『ハーフライフ』の正統な続編。Windows版は2004年、Xbox版は2005年、Xbox 360日本語版は2008年に発売された。

事前にグラフィックカードの大手ATIが「ATIクーポン」と呼ばれる『HλLF-LIFE 2』を起動させるためのキーを自社の製品に添付するという大規模なキャンペーンを行い、プロモーション映像では高画質なグラフィックと物理エンジンの動作が話題を呼び、発売間近まで行ったように見えたが、開発中のバージョンが流出するという騒ぎが発生し一年ほど発売が延期される(この流出版はリーク版やHL2.Anonと言われ実行可能な状態であった)。

モード[編集]

  1. シングルモード
  2. マルチプレーヤー (HλLF-LIFE 2:DEATH MATCH, HL2:DM)。こちらは単独作品扱いであり、HL:DMとは異なり別ゲームとしてインストールされる。そのため、SteamでのHalf-Life2単体購入や、HL2+エピソード1(以下Ep1)+エピソード2(以下Ep2)+Portal+Team Fortress 2のセットであるオレンジボックスでの購入ではインストールされない。ATI製、もしくはNVIDIA製のグラフィックボードを使用していると無料でダウンロードが可能[1][2]であった。現在は終了している模様。

内容[編集]

ストーリー[編集]

舞台は前作から約15年後の世界、異世界Xen(ゼン)の生物が地球に根付き、ブラック・メサ時代の上司ブリーン博士が支配する管理された東欧の都市「City 17」を中心としてストーリーは進行する。G-Manによって半ば無理やり送り込まれた主人公はレジスタンス運動とともに支配者であるコンバインと呼ばれる兵士とブリーン博士との戦いに身を投じることとなる。

続編として、HλLF-LIFE 2 Episode Oneが2006年6月2日に発売、またHλLF-LIFE 2 Episode Twoが2007年10月9日に発売されThe Orange Boxにも収録された。続編HλLF-LIFE 2 Episode threeの発売日は未定。

本編の体験版とは別に、HλLF-LIFE 2 Lost Coastが2005年10月27日に登場している。これは「17号ハイウェー」の没シナリオを再利用したもので、改良されたSource Engineの技術デモと、続編の開発の遅れを紛らわす目的でリリースされたもので、単体で動作し、無料でプレイが可能。

チャプター[編集]

本編において、14チャプターに分けられる。体験版ではチャプター1とチャプター6がプレイ可能。

  1. 挿入点 (Point Insertion)
  2. "特別な日" (A Red Letter Day)
  3. ルート・カナール (Route Kanal)
  4. ウォータハザード (Water Hazard)
  5. ブラック・メサ・イースト (Black Mesa East)
  6. "レーベンホルムには行かない..." ("We Don't Go To Ravenholm...")
  7. 17号ハイウェー (Highway 17)
  8. サンドトラップ (Sand Trap)
  9. ノバ・プロスペクト (Nova Prospekt)
  10. 輸送網 (Entanglement)
  11. 敵性市民1 (Anticitizen One)
  12. "フリーマンに続け" ("Follow Freeman!")
  13. 我が支援者たち (Our Benefactors)
  14. 暗黒エネルギー (Dark Energy)
  15. スタッフロール&エンドロール

前作と同じく各マップは特定の箇所にプレイヤーが差し掛かると次のものがロードされるという方式を採用しており、ステージといった明確な区切りが存在しないシームレスなストーリー展開になっている(上のチャプターの区分も、あるところに差し掛かるとチャプター名が画面上に数秒間表示されるだけである)。また同様にイベントシーンはムービーを使わずリアルタイムにレンダリングされ、それもすべてプレイヤーの操る主人公ゴードンの視点で目撃される仕組みになっている。

登場人物[編集]

ゴードン・フリーマン博士 (Dr. Gordon Freeman)
本作の主人公。マサチューセッツ工科大学卒。本作では、前作のエピローグにおいてG-Manの部下となることを選択した設定になっている。どういう経緯からかストーリー開始時点からCity17の住人からは英雄とみなされており、行く先々でレジスタンスから熱い歓迎を受ける。G-Manによって別の次元に幽閉されていたため老化はしていないようであるが、時折「仕事」を命じられ各地に派遣されているようである(その一つがLost Coastのストーリーと思われる)。
前作同様ゲーム中一言もしゃべらない。それを逆手にとってアリックスや一般市民から「無口な人」と呼ばれるという開発者のユーモアも盛り込まれている。
イーライ・バンス博士 (Dr. Eli Vance)
前作ハーフライフからの登場人物。前作の事件の際に片足を失っている。現在はレジスタンスの中心人物の一人として、秘密基地“ブラック・メサ・イースト”でXenを経由したテレポータ装置などを研究・開発している。
アリックス・バンス (Alyx Vance)
本作より初登場、今シリーズのヒロイン。イーライ・バンスの娘。銃器の扱いに優れている他、頭脳明晰で機械の扱いにも長けている。
ちなみに前作に存在したゴードンのロッカーにおいて幼い赤ん坊の写真があるが、これはアリックスとは無関係だとされている。
バーニィ・カルフーン (Barney Calhoun)
前作から引き続いての登場人物。以前はブラック・メサの警備員を務めており、前作のスピンオフHλLF-LIFE:BLUE SHIFTの主人公でもあった。現在はコンバインのメトロコップに成りすまし、情報収集に当たっている模様。戦闘技能も確かなようで、蜂起後はレジスタンスたちの陣頭指揮を取る。
アイザック・クライナー博士 (Dr. Isaac Kleiner)
物理転送技術の権威。シティ17に研究所を構え、市民の脱出の手助けをしている。
のちにレジスタンスのリーダーに就任するが、その気の弱さからか仲間からはあまり頼りにされていない様子である。
ウォレス・ブリーン博士 (Dr. Wallace Breen)(CV Robert Culp)
かつてブラック・メサの所長であった人物。ブラック・メサの騒動の際侵攻してきたコンバインと手を結び、現在はコンバイン側の地球における事実上の統治者として人類の管理に当たっている。コンバインの支配が人類に革新をもたらすと考えているが、改造人間の兵士達と様々な生物兵器を使って圧政を強いており、市民やレジスタンスからは忌み嫌われている。
ジュディス・モスマン博士 (Dr. Judith Mossman)
ブラック・メサ・イーストでイーライ・バンスと共に研究をしている。ブラック・メサの事件には居合わせなかった模様。アリックスとは当初イーライを巡り不仲であった。
イーライの研究を重要なものと考え、彼の身の安全を保障することを条件にブリーンと内通する。だがブリーンにその気がないことを知ると再びレジスタンス側に味方し、最終的にはアリックスとも和解した。
DOG
アリックスの護身用にイーライが開発したロボット。初期は小型だったが、改造を重ねた末に現在の大きさになったらしい。その容姿はDOG()というよりゴリラに近い。人語は話さないが知能は極めて高く自律的な行動が可能で、さらに電子音や仕草で自らの感情を表現することもでき、まるで本当の生き物のような仕草を見せる。アリックスや仲間達のためなら危険も顧みない勇敢さと驚異的な怪力を持ち合わせる。そのパワーはガンシップやストライダーにつかみかかり一人で撃退したり、ゴードン、アリックス二人を乗せた廃車を崖を挟んで数十メートル先にあるブリーンの要塞まで投げ飛したりするほど。
火器は特に持たないが、右腕にグラビティガンを内蔵している。また頭部はコンバインのスキャナーの部品を流用している。
ちなみに、正式な表記は「DØG」で、それが表記出来ない場合は「D0G」となる場合もある。
グリゴリ神父 (Father Grigori)
レーベンホルムの神父教区の住人が全滅したことから狂気に陥っている模様。街のいたるところにトラップを張り巡らせ、“救済”と称してゾンビを退治することに執りつかれている。
とはいえ、まともな人間とゾンビを区別できるだけの正気はまだ保っているようで、ゴードンを街の各所で援護してくれたり、武器や物資を提供して手助けしてくれるなど、ゾンビだらけのレーベンホルムにおいてほぼ唯一の味方と言える存在でもある。
オデッサ・カベッジ大佐 (Colonel Odessa Cubbage)
レジスタンスの幹部イギリス英語をはなす。ゴードンと出会う前にG-Manに対してなんらかの接触を試みていたようである。
G-Man
前作から登場している謎の人物。特徴のある怪しい英語を喋り、テレポート(?)で現れたり消えたりするため、人間ではないのかも知れない。
ボーティガンツ (Vortigaunt)
前作ではエイリアンスレイブという呼称で敵として登場したXenのエイリアンの種族。ゴードンの活躍により前作のラストボス、ニヒランスの直接の支配から開放された。現在はレジスタンスと友好関係にあり、人類のコンバイン打倒に手を貸す。抽象的・哲学的な物言いが特徴。
四肢を持ち比較的人間に近い姿だが、赤い1つの単眼と4つの補助眼を持つ。一対の腕のほかに胸部に小さい副腕を備えている。念話念力などサイキックな力を有しており、複数人集まればG-Manの行動に干渉することすらできるようである。スーツの充電やフェロポッドの摘出、超能力による敵の撃退等でゴードンを手助けしてくれる。またレジスタンスのアジトでは白衣を着て研究をしていたり、コック帽をかぶり料理をしている様子も見られる。
単独でも高い戦闘力を持ち、前作から引き続く射程の長い電撃、近接格闘では容赦のない体術、敵に囲まれても放電による範囲攻撃と隙が無く、援軍に付くと非常に頼もしい味方となる。
中にはコンバインの捕虜になり労役や拷問を受けたりしている(ゲーム開始直後やノバ・プロスペクトで見られる)個体も居るが、念話により遠くの仲間と会話が出来る為、偶発的か自発的かはともかく皆半ばスパイとして活動しブラックメサ・イーストに逐一情報を送っている。
前作で(お互いやむを得ぬ事情があったとはいえ)同族を殺したフリーマンに対しては「許しを与えることはできない」としつつも、それ以上にニヒランスの支配からの解放者である彼を自分たちにとって重要な存在だと強く認識しており、おおむね協力的に接してくれる。
アーン・マグヌッセン博士 (Dr. Magnussen)
Ep2から登場。一見すると自己顕示欲が強く、権威主義で、細かいことをいつまでも根に持ち、言動は常に尊大な口調で嫌味ったらしいと言う扱いにくい人物だが…。ホワイトフォレストではストライダー撃退用の粘着爆弾「マグヌッセン装置(ストライダーバスター)」を開発しており、グラビティガンの存在により実用化の目処が立ち、ゴードンに託される。
その特徴的な言葉遣いはボーティガンツ達の間で流行となり、元々神秘的な口調の彼らだったがそれ以降、より一層大げさな表現をするようになった。

コンバインフォース[編集]

  • 人間型
    • 民間保安軍 (Civil Protection, CP)
      • 武装: スタンスティック信号弾USP MatchMP7、マンハック
      • その他: 通称メトロコップ。「人類を裏切ってコンバイン側についた人間」であり、人体改造は施されていない。入隊すると、通常は生きるために最低限の栄養分しか入っていない味気のない糧食しか支給されないところが、栄養のある食事や好きな嗜好品が許可される、家族の身の安全が保証される、等の大きな特典が付くため、これにつられる民間人が後を絶たない。
    • 監視員「一般兵」 (Overwatch soldier)
      • 武装: MP7SPAS-12パルスライフル(プライマリのみ)、手榴弾
      • その他: コンバインに人体改造を施された、奴隷兵士。見た目は戦闘服に身を包んだ人間にしか見えないが、骨格の強制的な変更や機械の埋め込み、人工声帯人工肛門の搭載等、最早組織からの離脱が不可能なレベルにまで改造をされている。人類から「7時間で進化」した「ホモ・サピエンス・コンバイヌス」と言う新・新人類であるというプロパガンダがなされている。ノバ・プロスペクト配置の一般兵は専用の制服を着用。
    • 監視員「狙撃兵」 (Overwatch sniper)
      • 武装: 狙撃銃
      • その他: 建造物の窓に身構え、正確な射撃をしてくる。吹き飛ばし効果のある攻撃以外は効かない。
    • 監視員・「エリート兵」 (Overwatch Elite)
    • ストーカー(Stalker)
      • 武装: 溶接レーザー
      • その他: コンバインに捕まった民間人のなれの果て。体格が戦闘向きでない場合はこちらに振り分けられる。主に要塞内で兵器整備などをしており、Ep1まで交戦することはない。
  • 機械
    • タレット(Turret)
      • 三脚型自動機銃は、破壊する事は出来ないが、三脚で立っているために不安定なので物をぶつけるかグラビティガンや爆発物で吹き飛ばして転倒させれば容易に無力化する。起動していない状態のタレットはこちらの戦力として使うことが出来、近付く敵を自動で攻撃してくれる。
      • 固定式自動機銃は、として設置されているレーザーに触れると起動して、壁や床の中から姿を現す。手榴弾を投げ込めば破壊することが出来る。最初の起動時に仕留めることが出来なかった場合でも、やり過ごしてしばらく放っておけば自動的に攻撃を終了するので改めてやり直すことも可能。
    • マンハック(Manhack)
      • 飛行し、回転するカッターで切り裂いてくる自律兵器。基本的に集団で飛来するが、メトロコップが投げ付けてくることもある。グラビティガンで捕まえることが出来る。
    • ハンターチョッパー(Hunter-chopper)
      • 戦闘ヘリ。エネルギーをチャージした後に機銃掃射をして来たり、爆雷を散布したりする。追い詰められると、明らかに搭載しきれないほど大量の爆雷をばら撒く。
    • ローラーマイン(Rollermine, Hopper mine)
      • ローラーマインは、近づくと電流を帯びて体当たりしてくる。乗り物に取り付かれると、くっついてしまいそのままでは操縦出来なくなる。爆発物か、水に落とすこと以外では破壊できない。グラビティガンで捕まえることが出来る。アリックスが一緒に行動している場合は、「洗脳」することで自分の戦力とすることが可能。
      • ホッパーマインは、近づくと顔の高さあたりまで飛び上がって爆発する。グラビティガンで地面から引き剥がすことで設置し直すことができる(ランプの色が変わり、敵にのみ反応するようになる)。直接敵にぶつければ、ガスボンベと同じように爆発する。
    • スキャナー(City scanner)
      • 市街を巡回し、不審者などを発見すると写真撮影を行う。この際に焚くフラッシュは非常に強力で、見てしまうと数秒間視界を奪われてしまう。その他に、偵察捜索の任務にも投入される。破壊するとたまにバッテリーを落とす。グラビティガンで捕まえることが出来る。
    • APC(コンバインフォースの戦闘車両)
  • 合成兵器
    • シールドスキャナー(Shield scanner)
      • カニの甲殻のような外装で覆った、戦闘用のスキャナー。ホッパーマインをぶら下げてやって来て、適所で切り離して設置したりする。
    • ドロップシップ(Dropship)
      • 輸送機。コンバインの技術で生み出された半生体兵器であり、生物である航空機部分が兵員を格納するコンテナ部分を抱きかかえて飛行する。コンバイン兵やストライダーを敵地へ送り込む目的で使われている。積極的な攻撃はして来ないが、正面に立つとコンテナの機銃で迎撃して来る。
    • ガンシップ(Gunship)
      • 空対地攻撃機。ドロップシップと同様に半生体兵器であり、昆虫とも魚類ともいえる姿をしている。後部の大型ロータージェットエンジンで飛行しており、頭部に備えたパルスガンは高い対地攻撃力およびRPG迎撃能力を持つ。また直下に強力な対地レーザーを発射可能。
    • ストライダー(Strider)
      • 非常に強力な、巨大な三本脚のタカアシガニのような外見の半生体兵器。さながらパニック映画に登場する怪獣のような位置付けがされている。『宇宙戦争』のトライポッドをも彷彿とさせる。RPG、またはパルスライフルのセカンダリで倒すことができる。
    • クラブ・シス(Crab Synth)
      • 大きなカニのような姿をした歩行兵器。実際にプレイヤーの相手になることは無いが、要塞内で見ることができる。用途は不明だが、ガトリング砲のようなものを据え付けられている。
    • モーター・シス(Mortar Synth)
      • カニの甲殻のような外装で覆った浮遊兵器。実際にプレイヤーの相手になることは無いが、要塞内で見ることができる。スキャナーに比べて大きく、人ほどのサイズがある。
    • ハンター(Hunter)
      • EP2から登場。ストライダーを小さくしたようなフォルムをしており、当たった後一定時間で爆発するを発射してくる。耐久力が高い上に素早く、かなりの強敵。重量物をぶつける、車で轢く、等の少々手荒な真似をしないと相手にするのは難しい。

敵性生物[編集]

ヘッドクラブ(3種類)
シリーズ中で最も代表的な、Xenの原生生物。人間の頭部めがけて覆いかぶさるようにして飛び掛り、腹にある口で直接攻撃してくる。泳げない為、水中に飛び込むと溺死する。
ヘッドクラブに張り付かれてしまった人間は体を乗っ取られ、やがてゾンビになる。一作目からの種目に加え本作においては新たに足が長く移動力の高いファストヘッドクラブと、高い耐久力と神経毒を持つポイズンヘッドクラブが登場する。
コンバインは動物兵器として利用しており、抵抗勢力が潜んでいると思われる街にヘッドクラブを詰めたカプセルを撃ち込み、町の人間を問答無用でゾンビにして無力化する戦法をとっている。ただしヘッドクラブ自体を隷属させている訳ではなく、指揮系統が崩壊したEp1以降では統制が取れなくなり、皮肉にも使役していたコンバイン兵にも牙を剥くようになった。
食用に耐えるらしく、「ウォーターハザード」の章ではヘッドクラブを丸焼きにして調理しているボーティガンツも存在する。クラブと名が付いているがカニの味はしないらしい。
クライナー博士は腹部の歯を切除したヘッドクラブをヘディ・ラマーから名前を取り「ラマー」と名づけて飼っている。体重は8.5ポンド程度で、無害とはいえ人間には懐いていないようで、相変わらずバーニィの頭に飛び掛かろうとしたりする。また絶えずあちこち動き回り行方知れずとなり博士を困らせるなど、トラブルメーカーである。
ゾンビ
ヘッドクラブに寄生された人間。基本的に人間に接近し、殴りかかろうとする。ヘッドクラブの分泌する毒素で身体的にも相当な変異を起こしており、指は鉤爪のように伸び、腹部は肋骨が飛び出し内臓が露になっている。ヘッドクラブの品種によって移動速度や耐久力、攻撃手段が異なるが、基本的に頑強で力も強い。ヘッドクラブが死体を操作しているようなものであるため、寄生された人間の知能は失われる(目の前に放射能の沼や燃え盛る火の海、あからさまな罠があっても構わず敵に直進する)が、離れたところからドラム缶や木箱を相手に向かってぶつける程度のことはできる模様。呻き声は人間の発するそれである(Oh God,Help me!の逆再生)。胴体を真っ二つにされても上半身だけで攻撃対象に這い進んできたりする。倒しても頭部のヘッドクラブが生き残ることがある。
ファストゾンビ
ファストヘッドクラブに寄生された人間がゾンビ化したもの。寄生者同様非常に動きが早く、頭部に照準を合わせづらい。
ポイズンゾンビ
複数ポイズンヘッドクラブに寄生された人間がゾンビ化したもの。RPGでも体力を削りきれないほど耐久力が高く、背中に張り付いたポイズンヘッドクラブを投げつけてくる。
ゾンバイン
ヘッドクラブに寄生されゾンビ化したコンバインソルジャー。Ep1から登場する。ポイズンゾンビ程ではないが、非常に頑強な耐久力を持ち、時折走り寄ってくる為に厄介な敵。懐から手榴弾を取り出し自爆してくることがあるが、この手榴弾は重力銃で奪うことが可能。
アントライオン
「17号ハイウェー」から登場する、砂地の下に潜む超大型の虫。短距離ではあるが飛翔能力を持つ。音に敏感な性質を持っており、地表を歩く人間の僅かな足音にも反応して地中から無数に出現し襲い掛かる。その反面コンバインが設置した「アントライオンリペラー」による地響きは恐れて近づけない。泳ぐことは出来ず、水中に入ってしまうと一頻りもがいて絶命する。またグラビティガンで撃つとひっくり返ってしまい、起き上がるまで一定時間無力化する。フェロポッドを手に入れた後は、これを使ってアントライオンを従え、攻撃およびフォローの命令を下すことができる。元々はボーティガンツにより養殖されていたようである。通常の個体の他に、働きアリ的ポジションのアシッドライオン等のバリエーションもある。
アントライオンガード
アントライオンのメス。いわゆる女王アリである。飛翔能力はないが、その巨体による突進と前脚による一撃は強力。ドラム缶や車などの大型の物体を攻撃対象目掛けて弾き飛ばすこともできる。ボーティガンツの力により体内からフェロポッドを搾り出せる。またボーティガンツはアントライオンガードのことを「ミルミドント」と呼称する。Ep2では、何度も対決することにはなるがフェロポッドは入手出来ない。
バーナクル
暗がりの天井に多く生息する生物である。大型のフジツボのような形状であり、舌を垂らし獲物を待ちうけ、これにふれる全てのものに触手を巻き付け、縛り上げて、食べてしまう。武器やドラム缶の様な無機物も例外なく絡みとるが、やがて吐き出す。
前作でよく見かけたお馴染みの生物で、HλLF-LIFE:OPPOSING FORCEにおいては武器としても使われていた。
ストーリーには全く関係せず、ほとんど背景効果のような扱いでしかないが、攻撃を加えると死ぬ。種類はハトカモメカラスなどがいる。

武器[編集]

スタンスティック
民間保安軍が使用する、電気ショックを与える警棒。シングルプレイモードでは入手できない。HL2:DMでは、バールに比べて一撃のダメージ量に優れる。
バール (Crowbar)
ゴードン博士のシンボルとも言える工具、今作でも最初に手に入る武器である。HL2:DMでは、スタンスティックに比べて攻撃間隔の短さに優れるが、時間当たりのダメージ量はどちらもほぼ同じ。
ピストルH&K USP Match 9mm)
最初に手に入る銃火器で、命中精度に優れる(前作ほどの正確さは無くなった)が、威力は低い。
マグナムコルト・パイソン
高い精度と威力を兼ね備える高性能な武器。弾薬の少なさと大きな反動が欠点である。
サブマシンガンH&K MP7
コンバインやレジスタンスの主力武器。弾薬は大量に手に入るが、命中率と威力はそれほど高くない。セカンダリはグレネードランチャーを発射。
監視員標準仕様パルスライフル
主にコンバインが主要としている武器。一般的なFPSにおけるアサルトライフルに相当する。ボルトからチャンバーにかけて露出しているという特異な構造を持ち、チューブ上のカートリッジを撃針が打つ様子が直接視認できる。バレル周辺にマガジンをもち、リロード動作は人間の手を必要としない。最大装弾数は30/60発。命中率、威力共に高水準。セカンダリとして壁でバウンドし、触れたものを分解する光球を発射できる。
ショットガンFranchi SPAS-12
近距離用のショットガン。セカンダリで2バーストができる。
クロスボウ
一般的なものとは異なり、には鉄筋を使用。クロスボウ付属のバッテリーにより鉄筋を赤熱させてから発射するため、殺傷力は高い。ズームが可能なので、ほかのゲームのスナイパーライフルのような役割を持つが、弾速が遅く、ゆるい放物線を描くために動き回る敵には当てにくい。命中した敵の背後に障害物がある場合、そこに死体を釘付けにする効果を持つ。前作のようなマガジン式では無くなったため、連射は出来なくなった。
RPG
ロケットランチャーレーザー誘導が可能なのは前作と共通だが、今作はレーザー誘導をOffにすることが出来なくなった。かなり鋭い誘導性能を持つ。レーザーの向いている方向ではなく、レーザーが当たっているところを目標にするので、目標を通り過ぎてしまっても再度目標にレーザーを合わせれば戻ってきて命中させられる。外観はAT-4に酷似している。
手榴弾
プライマリの投擲力が一定になり、セカンダリでは近くに落としたり、しゃがんだ体勢から転がしたり出来るように変更された。投げずにタメて爆発までの時間を調整することは出来なくなった。
フェロポッド(虫寄せ)
「サンドトラップ」の章後半で登場。アントライオンガードの体内器官を抽出したもの。プライマリーでフェロポッドを投げ、その場所にアントライオンを集合させられ、セカンダリーで握ることで自分の元へ呼び寄せられる。個数は無限。猛烈な臭いがするため、コンバイン(一般兵のみ)を一時的に混乱させる効果もある。
零点エネルギー銃重力銃)
通称グラビティガン。生物を除く物体を引き寄せたり、掴んだり、はじき飛ばしたり出来る。一定重量以上の物体ははじき飛ばすことしかできない。本来は危険物を取り扱うために開発されたもの。持ち上げた物体をにして敵の攻撃を防いだり、敵に直接ぶつけて攻撃したり、敵の投げてきた物を逆に投げ返してしまうことも可能。「我が支援者たち」の章では、武器没収システムによって誤って強化される。強化後は効力が生命体にまで及ぶようになる。
SLAM (Selectable Lightweight Attack Munitions)
その場に放り投げて遠隔操作で起爆したり、壁や床などに貼り付けてトリップマインとして使用できる爆弾。シングルプレイモードでは入手できない。『HL2:DM』で使用可能。

なお、開発段階(流出版)においては実在の銃器としてAK-47XM29 OICWH&K MP5KH&K MP7(上記の物とはモデルは別物)、H&K GR9が、また架空銃の「Sniper Rifle」、車への備え付けでないガウスガン、プラズマ照射機が登場していた。

その他[編集]

H.E.V.スーツ マークV
正式名称、マークV(ファイブ)・有害環境用スーツ(The Mark V Hazardous Environment Suit)。主に外的衝撃からの保護、フラッシュライト走行補助、所持弾数の管理、近距離での通信機能、視界のズーム機能、水中での酸素供給、痛み止め・解毒剤・血漿の自動投与、自動診断治療システム、放射線・有害な化学物質の検知等、様々な機能で主人公を補助してくれる。
エアボート
水上を疾走する一人乗りボートだが、地上も走ることが可能。河川および放射性物質に満ちたエリアを縦断するために必要となる。最初は攻撃手段は轢き殺す以外にはないが、途中でボーティガンツの手によりハンターチョッパーの機銃が装備される。
バギー
フレームとロールバーのみで構成された車。乱暴な走りをしても壊れることは無いが、エアボートよりも地形の影響を受けやすく、スピンや横転をしやすい。(横転した場合はグラヴィティガンを使用して起こすことになる。)また、一定以上水に潜ってしまうと停車してしまう。据え付けのタウ粒子砲は無限に撃つことが出来、後方にはサブマシンガンの弾が無限に入った弾薬箱が用意されている。Shiftキーでターボによる急加速が可能。
乗用車
EP2で登場。黄色のスポーツカー。朽ち果てていたものをとりあえず動くように改修したもので、所々外装が欠落してさび付いたフレームが剥き出しになっていたり、運転席の床も抜けていて地面が丸見えであったりと、一見ボロボロの車体である。しかしバギー同様故障することは無く、ターボも可能。助手席にアリックスが搭乗し、共にドライブすることとなる。途中でレーダーが装備され、隠されたアイテムやマグヌッセン装置の位置を知ることが出来る。マグヌッセン装置を一個まで搭載して持ち運びが可能。

MOD[編集]

通称"MOD"(正式名称は "Modification")とは、元のゲームのゲームエンジン(ハーフライフ2ではSourceエンジン)を用いて作られた全く新しいサードパーティー製のゲームのことを言う。大半のMODは無料で公開されており、Half-Lifeシリーズの人気が高い理由もここにある。

現在ではSteamを通して公認MODをDL出来るほか、非公認MODも有志の手によって製作されている。Sourceエンジンのエディターは、特定のゲームを入手した際、一緒にSteam経由でダウンロード出来る"Source SDKキット"であり、これを用いることにより、比較的簡単に製作が可能。人気のある大型MODはValveの公式なサポートを受けられるようになり、正式なソフトとして他のゲームと同じ手順でインストールが出来るようになった。

関連用語[編集]

Steam (スチーム)
VALVe社が開発したゲームコンテンツ配信用プラットフォーム。違法コピーの排除やコンテンツ配信時の負荷を複数のサーバーに肩代わりさせることで配信することが出来る。
Source Engine (ソースエンジン)
2004年2月3日、VALVe社はフランスのゲーム開発会社のARKANE STUDIOS(Arx Fatalisの開発部門)との提携を発表し、すでに開発されていたソースエンジンのライセンス使用を取得し、ハーフライフ2と同梱するカウンターストライク:ソースのエンジンとなった。環境マップ機能や、従来のエンジンにはなかったHDR(HL2リリース当時には搭載されず、HL2EP1でSourceエンジンがアップデートされた際に搭載、同時にHL2本編もバージョンアップされ、一部シチュエーションで使われるようになった)や法線マップによって細密な背景を描写し、またキャラクターの複雑な表情を表現できる新たなフェイシャルシステム。またHavok社製の物理エンジンを搭載した。
Steamによりエンジン自体も逐次アップデートされている。上記のようにリリース当時には搭載されていなかったHDRのサポートや、バグフィックスも自動で行ってくれる。
忍耐
本作の発売がリーク騒ぎで大幅に遅れた上、開発期間を短縮するためにとエピソード形式を取ったはずのEp1も延期が相次ぐ。そしてエピソード2も結局延期を繰り返した挙句、ブラックボックスと呼ばれるEp2+チームフォートレス2+Portalを納めたパッケージが発売中止(グラフィックボードに付属されるOEM版は存在)になるなど、ひたすら待たせられることから言われている。元ネタはゲイブがインタビュー中に「プレーヤーに求める物は何ですか?」という質問に「忍耐」と答えたことから。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]