エアボート

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エアボート

エアボート: airboat、別名ファンボート)は底が平坦でプロペラのある比較的小型の乗り物で、エアークラフトと同様のプロペラ自動車と同様のエンジンによって前進する。プロペラは金属の部分に保護されており(プロップガード)、障害物による破損や破片の巻き込みによる人的被害を防ぐようになっている。

この平坦な底のデザインの利点は、水面下に一切のスクリューや舵などの推進部や操舵部がないことである。そのため、水面下の岩や瓦礫によるスクリューの破損やビニールや海草などの浮遊漂流物によるスクリューへの巻き込みによる航行不能に陥ることがなく浅い水路や河川・池はもちろん、湿地沼地から凍った湖でも操船が容易にできる。その結果、欧米では氷上や河川氾濫による冠水地域救助活動で理想的乗り物として利用される。また、日本では津波災害における大量の瓦礫漂流海域での救助活動において特に漂流瓦礫に船体を乗り上げて行くといった一般船舶やゴムボート、ホバークラフトなどでは救助活動が困難な状況でのエアボートの利用が注目されつつある。

欠点としてはプロペラ飛行機と同様な推進方法のためにプロペラによる騒音が大きいことである。このため近年では騒音低減のためにカーボンファイバー製の4枚羽以上の低騒音型プロペラの採用やエンジンマフラーの取り付けといった騒音低減対策が取り入れられている。日本の沿岸は人口稠密な地域が多く導入の際にはより徹底した騒音対策が求められる。また救助活動の際にはサイレントタイムの導入などの運用上の工夫が必要である。

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