「ちかえもん」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
MomijiRoBot (会話 | 投稿記録)
m Bot: * 第34回[​[向田邦子賞]​]…5}}</ref><br /> → * 第34回[​[向田邦子賞]​]…6-04-05}}</ref>, Removed break in list line's end ∵Check Wikipedia #54
62行目: 62行目:
:演 - [[徳井優]]
:演 - [[徳井優]]
:「平野屋」の番頭。
:「平野屋」の番頭。
;天満屋吉兵衛
;吉兵衛
:演 - [[佐川満男]]
:演 - [[佐川満男]]
:「天満屋」の主人。
:「天満屋」の主人。
;佐七
:演 ‐ [[茂山逸平]]
;伊八
;伊八
:演 ‐ [[村上かず]]
:演 ‐ [[村上かず]]
;銀介
;銀介
:演 ‐ [[三谷昌登]]
:演 ‐ [[三谷昌登]]
;鉄
:演 ‐ [[蟷螂襲]]
;[[徳川綱吉]]
;[[徳川綱吉]]
:演 ‐ [[宮川彬良]]
:演 ‐ [[宮川彬良]]

2016年11月26日 (土) 07:42時点における版

ちかえもん
ジャンル 時代劇
原作 近松門左衛門
脚本 藤本有紀
演出 梶原登城
川野秀昭
出演者 松尾スズキ
青木崇高
ほか
ナレーター 松尾スズキ
時代設定 江戸時代(元禄16年〈1703年〉)
製作
プロデューサー 木村明広
制作 NHK大阪放送局
放送
音声形式解説放送(ステレオ2)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2016年1月14日 - 3月3日
放送時間木曜 20:00 - 20:43
火曜 14:05 - 14:48(再放送)
放送枠木曜時代劇 (NHK)
放送分43分
回数8
ちかえもん

特記事項:
木曜時代劇(第2期)最終作品
テンプレートを表示

ちかえもん』は、2016年1月14日から、3月3日までNHK総合テレビジョンで『木曜時代劇』として放送されたテレビ時代劇である。NHK大阪放送局製作。

平成28年度文化庁芸術祭参加作品として、2016年10月19日から10月21日までNHK総合にて再放送された[1]

企画

人形浄瑠璃の名作「曽根崎心中」を書きあげた江戸時代の文学者・近松門左衛門の生涯を、藤本有紀が史実・事実に基づいたフィクションとして描いたもので、「曽根崎心中」を執筆するまではスランプに陥っていた近松が、名作誕生に至るまでの様々な苦悩と、それを取り巻く人間模様をコメディーの要素を交えて描いたヒューマンドラマにしている[2]

あらすじ

元禄16年(1703年)、浄瑠璃作者・近松門左衛門は以前ほど作品が受けなくなり、堂島新地にある遊郭「天満屋」に入り浸っていた。自作を上演していた竹本座の客足は遠のき、座長である竹本義太夫や周囲から不満をぶつけられ、新作の執筆も一向に進まずにいた。そんな折、「不孝糖」なる飴を売り歩く渡世人・万吉と出会い、万吉は門左衛門を勝手に相棒とみなす。2人のまわりで起きるさまざまな出来事をきっかけに、門左衛門は、戦国の世が終わって百年が経ち、大衆の求めるものはこれまで通りの忠義を主題とする歴史物語ではなくなっていたことに気づく。万吉や周囲の人々に振り回されてゆくうち、門左衛門は徐々に創作意欲を取り戻してゆくのだった。

登場人物

近松門左衛門
演 - 松尾スズキ
本作の主人公である文学者。万吉からは「ちかえもん」と呼ばれている。毎回劇中でフォークソングの替え歌を歌う。
万吉
演 - 青木崇高
不孝糖を売り歩いて生計を立てる渡世人。堂島新地の遊郭「天満屋」にて勘定を押し付けられ払えず、居残りとして働く。
お袖
演 - 優香
「天満屋」の年増の遊女。
平野屋徳兵衛
演 - 小池徹平
豪商の放蕩息子で、お初に入れ込む。
お初
演 - 早見あかり
「天満屋」の新入り遊女。島原から流れてきた。
黒田家久平次
演 - 山崎銀之丞
油問屋。
喜助
演 - 徳井優
「平野屋」の番頭。
吉兵衛
演 - 佐川満男
「天満屋」の主人。
佐七
演 ‐ 茂山逸平
伊八
演 ‐ 村上かず
銀介
演 ‐ 三谷昌登
演 ‐ 蟷螂襲
徳川綱吉
演 ‐ 宮川彬良
坂田藤十郎
演 ‐ 瀬川菊之丞
竹本義太夫
演 - 北村有起哉
道頓堀の竹本座座元。
お玉
演 - 高岡早紀
「天満屋」の女将。
忠右衛門
演 - 岸部一徳
豪商「平野屋」の大旦那。
杉森信義
演 ‐ 木内義一
近松の父。
杉森喜里
演 - 富司純子
近松の母。

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 演出 替え歌
第1回 2016年1月14日 近松優柔不断極(ちかまつゆうじゅうふだんのきわみ) 梶原登城 大阪で生まれた女
第2回 2016年1月21日 厄介者初、井守黒焼(やっかいものおはつといもりのくろやき) 悲しくてやりきれない
第3回 2016年1月28日 放蕩息子徳兵衛(あほぼんとくべえ) 学生街の喫茶店
第4回 2016年2月04日 善悪不明九平次(ぜんかあくかくへいじ) 川野秀昭 傘がない
第5回 2016年2月11日 標的、忠右衛門(ターゲットはちゅうえもん) フランシーヌの場合
第6回 2016年2月18日 義太夫些少活躍(ぎだゆうわりとかつやく) 知りたくないの
第7回 2016年2月25日 賢母喜里潔決断(ははうえきっぱりけつだん) 梶原登城 かあさんの歌
よこはま・たそがれ
最終回 2016年3月03日 曽根崎心中万吉心中(そねざきしんじゅうとまんきちのおもい) 我が良き友よ

各放送回ごとに主要登場人物の一人ずつにスポットを当てる構成になっており、サブタイトルにも示されている。

評価

ライターの近藤正高はエキサイトに寄せた第2話のレビューの中で、「万吉が遊郭に居残って奔走する場面が『幕末太陽傳』を思わせる[注 1]。また、近松と万吉のちぐはぐなやり取りは、落語におけるご隠居と与太郎のやり取りを思わせ、」遊女のお初が女将によって木に縛り付けられる場面を取り上げ、「『曾根崎心中』をはじめとする近松門左衛門の作品はやりきれない悲劇が多いにも関わらず、その作者を主人公にした本作がコメディタッチなのは、いつか訪れる悲劇を際立たせるための要素ではないかと思った」と評した[3]

受賞

脚注

注釈

  1. ^ 万吉役の青木崇高は舞台版『幕末太陽傳』で主演を務めた

出典

  1. ^ 再放送情報「ちかえもん」”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年9月30日). 2016年10月19日閲覧。
  2. ^ 名作「曽根崎心中」 文楽演者が初演再現 NHK「ちかえもん」(東京新聞 2016年1月8日、2016年2月4日閲覧)
  3. ^ 近藤正高 (2016年1月28日). “「ちかえもん」は悲しくてやりきれないコメディか”. エキレビ!. エキサイト. 2016年2月4日閲覧。
  4. ^ “向田邦子賞に藤本有紀さんの「ちかえもん」”. スポーツ報知. (2016年4月5日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160405-OHT1T50089.html 2016年4月5日閲覧。 

外部リンク

NHK総合 木曜時代劇
木曜日20:00-20:43
前番組 番組名 次番組
ぼんくら2
(2015.10.22 - 12.3)
ちかえもん
(2016.1.14 - 3.3)
鼠、江戸を疾る2
(2016.4.14 - 6予定)
火曜日14時台
本作品まで木曜時代劇(再放送)
ぼんくら2
(2015.10.27 - 12.8)
ちかえもん
(2016.1.19 - 3.8)
スタジオパークからこんにちは
番組宣伝・トーク番組。13:05-14:55)
<中断時間あり、14時台は第2部として拡大放送>