獄医立花登手控え

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獄医立花登手控え』(ごくいたちばなのぼるてびかえ)は、藤沢周平による日本時代小説短編集シリーズ。「青年獄医立花登」(せいねんごくいたちばなのぼる)と題して『小説現代』に連載の後、改題して講談社から1980年より順次刊行された。全4巻。

1982年NHK総合水曜時代劇」にて『立花登 青春手控え』(たちばなのぼる せいしゅんてびかえ)と題して中井貴一主演によりテレビドラマ化、2016年溝端淳平主演によりリメイクされNHK BSプレミアムBS時代劇」にて『立花登青春手控え』(たちばなのぼるせいしゅんてびかえ)と題して放送された[1][2]

あらすじ[編集]

東北の小藩出身の若い医師・立花登は、江戸で活躍するという叔父の医師・小牧玄庵に憧れて江戸へとやってくる。しかし、その叔父は実際には酒に溺れ妻の尻に敷かれた流行らない医者であり、居候した叔父の家では下男扱いで口やかましい叔母とその娘・ちえにこき使われ、さらに叔父が帰郷時に「幕府の御用にあずかる」と吹聴していた小伝馬町の獄医の仕事までも押し付けられることとなる。若き医師・登は、この獄医の仕事を通して出会う「訳あり」の囚人たちにまつわるさまざまな事件を、身につけた起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で次々に解決していく[3]

登場人物[編集]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(1980年6月、講談社
    雨上がり(『小説現代』1979年1月号)
    善人長屋(1979年3月号)
    女牢(1979年5月号)
    返り花(1979年7月号)
    風の道(1979年9月号)
    落葉降る(1979年11月号)
    牢破り(1980年1月号)
  • 風雪の檻 獄医立花登手控え2(1981年3月、講談社)
    老賊(1980年4月号)
    幻の女(1980年8月号)
    押し込み(1980年9月号)
    化粧する女(1980年10月号)
    処刑の日(1980年12月号)
  • 愛憎の檻 獄医立花登手控え3(1982年3月、講談社、ISBN 978-4061308312
    秋風の女(1981年1月号)
    白い骨(1981年2月号)
    みな殺し(1981年5月号)
    片割れ(1981年7月号)
    奈落のおあき(1981年9月号)
    影法師(1982年1月号)
  • 人間の檻 獄医立花登手控え4(1983年4月、講談社、ISBN 978-4062004442
    戻って来た罪(1982年4月号)
    見張り(1982年6月号)
    待ち伏せ(1982年8月号)
    影の男(1982年10月号)
    女の部屋(1983年1月号)
    別れゆく季節(1983年2月号)

文庫本[編集]

文庫本(新装版)[編集]

  • 新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)(2002年12月13日、講談社文庫、ISBN 978-4062735865
  • 新装版 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)(2002年12月13日、講談社文庫、ISBN 978-4062735872
  • 新装版 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三)(2002年12月13日、講談社文庫、ISBN 978-4062735889
  • 新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四)(2002年12月13日、講談社文庫、ISBN 978-4062735896

電子書籍[編集]

  • 獄医立花登手控え 全4冊合本版(2014年12月12日配信、講談社、ISBN 978-4064214771

関連書籍[編集]

  • 週刊藤沢周平の世界 12号 獄医立花登手控えシリーズ(2007年2月1日、朝日新聞出版[4]

テレビドラマ(1982年)[編集]

立花登 青春手控え』(たちばなのぼる せいしゅんてびかえ)と題して、1982年4月14日から1982年9月29日までNHK総合テレビジョンで毎週水曜日20:00~20:50(JST)に放送された。全23話。主演を務めた中井貴一のテレビドラマデビュー作品である[5]

時代劇専門チャンネルにて2007年1月15日から2月14日まで、また2007年9月15日から10月27日まで[注 1]再放送された。時代劇専門チャンネルにて2016年5月16日から6月15日まで、また6月28日から7月29日まで再放送された。

「人を知らずして医はその術を振るえず、心知らずして人はその道を歩めず。明日に向かって生きる青年医、立花登の青春事件帖」 — 冒頭ナレーション

スタッフ(1982年)[編集]

キャスト(1982年)[編集]

サブタイトル[編集]

関連商品(1982年)[編集]

DVD[編集]

  • 立花登 青春手控え 選集 一(2006年11月24日発売、NHKエンタープライズ、NSDS-10429)
    第1話「雨上がり」、第5話「花一輪」、第7話「帰ってきた」収録
  • 立花登 青春手控え 選集 二(2006年11月24日発売、NHKエンタープライズ、NSDS-10430)
    第10話「遠方より来る」、第11話「武士の灯」、第14話「何処へ」収録
  • 立花登 青春手控え 選集 三(2006年11月24日発売、NHKエンタープライズ、NSDS-10431)
    第15話「奈落の夕顔」、第16話「ならず者」、第18話「あばよ」収録
  • 立花登 青春手控え 選集 四(2006年11月24日発売、NHKエンタープライズ、NSDS-10432)
    第20話「しぐれみち」、第22話「めざめ」、第23話「旅立ち」収録
  • 立花登 青春手控え 選集 DVD-BOX 全4枚セット(2006年11月24日発売、NHKエンタープライズ、NSDX-10433)
NHK総合 水曜20時台
前番組 番組名 次番組
立花登 青春手控え

テレビドラマ(2016年)[編集]

立花登青春手控え
ジャンル 時代劇
放送国 日本の旗 日本
制作局 NHK
演出 山下智彦
服部大二
真鍋斎
前原康貴
原作 藤沢周平
『春秋の檻』『風雪の檻』(第1シリーズ)
『風雪の檻』『愛憎の檻』『人間の檻』(第2シリーズ)
脚本 古田求
田村惠
小林政広
出演者 溝端淳平
平祐奈
宮崎美子
マキタスポーツ
正名僕蔵
波岡一喜
鷲尾真知子
石黒賢
古谷一行
ナレーター 篠田三郎
音声 ステレオ放送
字幕 あり
データ放送 あり
立花登青春手控え
放送時間 金曜 20:00 - 20:43
日曜 18:45 - 19:28(再放送)
(43分)
放送期間 2016年5月13日 - 7月1日(8回)
プロデューサー 真鍋斎(NHKエンタープライズ
原林麻奈(NHK)
原克子(松竹
出演者 高畑裕太
外部リンク 公式サイト
立花登青春手控え2
放送時間 金曜 20:00 - 20:43
日曜 18:45 - 19:28(再放送)
(43分)
放送期間 2017年4月7日 - 5月26日(8回)
プロデューサー 原克子(松竹)
吉永証(NHKエンタープライズ)
山本敏彦(NHK)
出演者 渡辺佑太朗
外部リンク 公式サイト
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立花登青春手控え』(たちばなのぼるせいしゅんてびかえ)と題して、2016年5月13日から7月1日までNHK BSプレミアムBS時代劇」にて放送された。全8回[1][2]

続編となる『立花登青春手控え2』(たちばなのぼるせいしゅんてびかえ2)が、2017年4月7日から5月26日までNHK BSプレミアム「BS時代劇」にて放送された。全8回[6]

企画・制作[編集]

34年前の中井貴一主演による同名作品のリメイクであり、主演の溝端淳平は本作にて本格時代劇ドラマ初出演にして初主演を務めた[7][8]。前作に登の従妹・ちえ役で出演した宮崎美子が本作ではちえの母・松江役を演じた[9]。また、前作に同心の平塚源太郎役で出演した篠田三郎が本作では語りを担当した。

撮影は松竹撮影所東映京都撮影所の両方にて、松竹、東映の混成チームによるスタッフで行われた。松竹作品を東映京都撮影所で撮影するのは時代劇の歴史上初となった[10]

キャスト(2016年)[編集]

主要人物[編集]

その他[編集]

ゲスト[編集]

第1シリーズ[編集]
第1回「雨上がり」
第2回「善人長屋」
第3回「女牢(おんなろう)」
第4回「返り花」
第5回「老賊」
第6回「風の道」
第7回「落葉降る」
最終回「牢(ろう)破り」
第2シリーズ[編集]
第1回「片割れ」
第2回「幻の女」
第3回「化粧する女」
第4回「押し込み」
第5回「みな殺し」
第6回「見張り」
第7回「待ち伏せ」
最終回「処刑の日」

スタッフ(2016年)[編集]

  • 語り - 篠田三郎
  • 原作 - 藤沢周平『春秋の檻』『風雪の檻』(第1シリーズ)『風雪の檻』『愛憎の檻』『人間の檻』(第2シリーズ)
  • 脚本 - 古田求、田村惠、小林政広
  • 音楽 - 羽岡佳
  • 制作統括 - 真鍋斎(NHKエンタープライズ)、原林麻奈(NHK)、原克子(松竹
  • 演出 - 山下智彦、服部大二、真鍋斎、前原康貴
  • 制作 - NHKエンタープライズ
  • 制作・著作 - NHK、松竹

放送日程[編集]

第1シリーズ
各話 放送日 サブタイトル 原作 脚本 演出
第1回 2016年5月13日 雨上がり 春秋の檻 獄医立花登手控え 古田求 山下智彦
第2回 5月20日 善人長屋 田村惠
第3回 5月27日 女牢(おんなろう) 古田求 服部大二
第4回 6月03日 返り花
第5回 6月10日 老賊 風雪の檻 獄医立花登手控え 小林政広 真鍋斎
第6回 6月17日 風の道 春秋の檻 獄医立花登手控え 田村惠
第7回 6月24日 落葉降る 古田求 前原康貴
最終回 7月01日 牢(ろう)破り 山下智彦
第2シリーズ
各話 放送日 サブタイトル 原作 脚本 演出
第1回 2017年4月07日 片割れ 愛憎の檻 獄医立花登手控え 古田求 山下智彦
第2回 4月14日 幻の女 風雪の檻 獄医立花登手控え 服部大二
第3回 4月21日 化粧する女 小林政広
第4回 4月28日 押し込み 田村惠 山下智彦
第5回 5月05日 みな殺し 愛憎の檻 獄医立花登手控え
第6回 5月12日 見張り 人間の檻 獄医立花登手控え 古田求 前原康貴
第7回 5月19日 待ち伏せ 小林政広 服部大二
最終回 5月26日 処刑の日 風雪の檻 獄医立花登手控え 古田求 山下智彦

関連商品(2016年)[編集]

CD[編集]

  • 羽岡佳 NHK BS時代劇「立花登青春手控え」オリジナルサウンドトラック(2016年6月29日発売、クリーク)
NHK BSプレミアム BS時代劇
前番組 番組名 次番組
最後の忠臣蔵
(2016年4月1日 - 5月6日)
立花登青春手控え
(2016年5月13日 - 7月1日)
伝七捕物帳
(2016年7月15日 - 9月9日)
五瓣の椿
(2017年3月3日 - 3月31日)
立花登青春手控え2
(2017年4月7日 - 5月26日)
伝七捕物帳(アンコール)
(2017年6月2日 - )

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 1日4話(但し最終放送日の10月27日の5話を放送)。

出典[編集]

  1. ^ a b 藤沢周平原作「立花登青春手控え」制作開始!”. ドラマトピックスブログ. NHK ONLINE (2016年3月7日). 2016年3月7日閲覧。
  2. ^ a b 藤沢周平原作の“伝説の時代劇”がよみがえる!♢BS時代劇「立花登青春手控え」”. NHK_PR. NHK ONLINE (2016年3月7日). 2016年3月7日閲覧。
  3. ^ 堀田純司 (2015年10月26日). “青春の物語だからといって、成長物語とは限らない。安定が稀少な価値となった現代で、ますます愛される若き医師の物語 『新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え』(藤沢周平)”. 今日のおすすめ(コミック/書籍). 講談社BOOK倶楽部. 2016年3月10日閲覧。
  4. ^ 週刊藤沢周平の世界 12号”. 分冊百科. 朝日新聞出版. 2016年5月18日閲覧。
  5. ^ 中井貴一 (2003年1月12日). インタビュー<日曜のヒーロー> ■第345回 中井貴一 オヤジ、38歳から生きるのも大変だよ. インタビュアー:松田秀彦. 日刊スポーツ.. http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/interview/2003/sun030112.html 2016年3月7日閲覧。 
  6. ^ 藤沢周平原作 『立花登青春手控え2』制作開始!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年12月26日). 2017年3月5日閲覧。
  7. ^ “溝端淳平が藤沢周平原作の連続ドラマ「立花登青春手控え」で時代劇に初挑戦!”. インターネットTVガイド (東京ニュース通信社). (2016年3月11日). http://www.tvguide.or.jp/news/20160311/06.html 2016年3月19日閲覧。 
  8. ^ “溝端淳平、本格時代劇初主演 ジュノンGPから10年で芽生えた覚悟”. ORICON STYLE (オリコン). (2016年3月10日). http://www.oricon.co.jp/news/2068237/full/ 2016年3月10日閲覧。 
  9. ^ “宮崎美子 34年ぶり出演にしみじみ「こういう巡り合わせあるんだ」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2016年5月2日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/02/kiji/K20160502012511960.html 2016年5月15日閲覧。 
  10. ^ 溝端淳平Specialインタビュー”. 『藤沢周平「獄医立花登手控え」』特設ページ. 講談社文庫. 2016年7月1日閲覧。
  11. ^ NHK BS時代劇「立花登 青春手控え2」にレギュラー出演!”. NEWS. ソニー・ミュージックアーティスツ (2017年1月5日). 2017年3月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]