Calcolon

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カルコロン
Calcolon
ジャンル ゲーム番組 / バラエティ番組
出演者 有吉弘行
竹下陽平(フジテレビアナウンサー
ほか
製作
制作 フジテレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2012年6月23日 - 2013年7月13日
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Calcolon』(カルコロン)は、フジテレビで不定期に放送されていたゲームバラエティ番組で、『Numer0n』から派生した番組である。

概要[編集]

Calcolon(カルコロン)は、麻雀をベースにした計算カードゲーム。タイトルはラテン語の「Calcolo(計算)」から取られた造語である。

放送日時[編集]

  • 第1回:2012年6月23日 1:05 - 2:05
  • 第2回:2012年9月28日 0:35 - 2:35
  • 第3回:2012年12月1日 1:05 - 3:05
  • 第4回:2013年1月19日 1:15 - 3:15
  • 第5回:2013年3月16日 1:12 - 3:12
  • 第6回:2013年7月13日 1:15 - 3:30

出演者[編集]

司会
有吉弘行
アシスタント
生野陽子(フジテレビアナウンサー)第1回、第3回-
牧原俊幸(フジテレビアナウンサー)第1回
松村未央(フジテレビアナウンサー)第2回
竹下陽平(フジテレビアナウンサー)第2回-
プレイヤー
Area A Area B 優勝 準優勝
第1回
(1ブロック制)
田中卓志アンガールズ
藤森慎吾オリエンタルラジオ
ビビる大木
いとうあさこ
藤森慎吾 田中卓志
第2回 いとうあさこ
春日俊彰オードリー
小籔千豊
藤森慎吾オリエンタルラジオ
矢口真里
吉村崇平成ノブシコブシ
藤森慎吾 春日俊彰
第3回 田中卓志(アンガールズ)
吉村崇(平成ノブシコブシ)
芹那
藤森慎吾(オリエンタルラジオ)
小籔千豊
白鳥久美子たんぽぽ
吉村崇 藤森慎吾
第4回 吉村崇(平成ノブシコブシ)
小籔千豊
大久保佳代子オアシズ
藤森慎吾(オリエンタルラジオ)
渡部建アンジャッシュ
福田萌
吉村崇 渡部建
第5回 小籔千豊
斉藤慎二(ジャングルポケット
キンタロー。
吉村崇(平成ノブシコブシ)
カンニング竹山
丸高愛実
小籔千豊 吉村崇
第6回
(THE SURVIVAL)
小籔千豊
田中卓志(アンガールズ)
狩野英孝
篠崎愛
後藤輝基フットボールアワー
田中卓志 狩野英孝

ルール[編集]

カード内訳[編集]

以下のカードを使いゲームを進行していく。内訳は以下の通り。
種別 名称 数学上の
役割
外見 第1回 第2-3回 第4回以降
数字カード (特徴無し) 1-9 (特徴無し) 各3 各3 各3
110 2 2 2
0 第2回以降は羽付き 2 2 2
デビルゼロ 0 悪魔付き0 1 1 1
記号カード ソード + 4 4 4
アロー 4 4 3
フレイムアロー 炎付き矢   1
ハルバード × 4 4 4
シールド ÷ 4 4 4
ボウ 括弧 6 6 6
特殊カード トレード1   荷車1台 1 1 1
トレード2   荷車2台   1 1
総計 55 56 56

基本ルール[編集]

  • ゲーム前にカードを引き、×(ハルバード,正面)→ ÷(シールド,右手)→ +(ソード,左手)の順に時計回りの席順番となり、プレイ順もこれに拠る。
    • 1回のゲームで対戦を数回行うのだが、対戦1回を「デュエル」と呼ぶ。2回目のデュエル以降は、席順がデュエル勝者を起点とする。
  • 山札から計算式に必要な数字や記号の書かれたカードを引きながら、計算式を組み立てていくゲーム。カードを山札から引くことを「ドロー」と呼ぶ。
    • ゲーム開始時は、それぞれ4枚のカードを席順に1枚ずつ引く「ファーストドロー」を行う。
    • 引いたカードは相手から見えないように設置する仕組み。ドローしたカードの並べ替えは自由。
  • 自分の順番が来たら、1枚ドローを行い、不要なカードを1枚捨てる。これを繰り返し、3枚の数字カードと2枚の記号カードを使い、下一桁が「0」になる計算式を作る。以下は作成例。
    • 「8」「×」「1」「+」「2」=10
    • 「0」「÷」「6」「÷」「4」=0
    • 「6」「×」「4」「÷」「110」=240
    • 「9」「÷」「110」「÷」「110」=900(最高値)
      • ただし、「9」「0」で「90」にするなど2枚以上の数字を使い2桁以上の数字として使ったり、「−」「1」などのようにマイナス記号を負の数字として使うことはできない。
  • 下一桁が「0」になる計算式を作成できれば勝利条件を満たしうる。これを「コンプリート」と呼ぶ。
    • 「コンプリート」した状態のプレイヤーは、その時点の数字で勝負をかける「アタック」を宣言できる。
      • 捨てられた他人のカードを奪う形で計算式を完成させて、その場で「アタック」をすることもできる。
        • 他人のカードを奪うことを「ロブ」と呼ぶ。“ロブ”の宣言が必要となり、これによるアタックは「ロブアタック」と呼ばれる。
          • 2名以上が同時に「ロブ」した場合、ドロー順が上位のプレイヤー(ロブ対象の次のプレイヤー)に権利が与えられる。
    • 残り1枚でコンプリートができる状態は「ニアコンプリート」と呼ばれるが、デュエルの決着が近いことを示す以外の意味は無い。
  • 誰かがアタックを宣言した場合、他のプレイヤーは「ラストドロー」として2枚カードを引き、1枚を捨てる。
    • ボウカードを引いた場合は、破棄して引き直しができる。
  • アタックしたプレイヤーが「キング」となり、ラストドロー終了後に全員がカードを公開する。
    • 計算式を完成(=コンプリート)したプレイヤー同士で、計算式の結果の数値が大きかった者の勝利。その数値がそのまま得点になる。
      • アタックをした「キング」と、そうでないプレイヤーが、同じ数値だった場合はキングの勝利。
    • コンプリートしても勝利できなかった場合は0点。ただしキングの場合は「キングキリング」となり(第3回以降)、−100点(第3-5回では−30点)。
    • コンプリートに失敗した場合は「バースト」となり−10点。ただしデビルゼロカードを持った状態の場合は−100点(第2回以降)。

特殊カードの詳細[編集]

特殊用途専用のカード[編集]

ボウ
  • ドローしても自分自身では使えず、その時点では何の役にも立たない[1]。捨てる際に“ボウカードです”と宣言して左隣の相手に渡し、受け取った者が初めて使用可能となる。
    • 受け取った者は、手札とは別に所持可能。
      • 1枚でも持っている場合、「フレイムアロー」のカードを特殊な効果として使用できる(後述)。
      • 2枚貯めると「(」「)」、つまり括弧として使える。
        • 「4」「6」「9」「+」「×」のカードのみではコンプリートできないが、ボウカード2枚を組み込み「(」「4」「+」「6」「)」「×」「9」とすることで90になりコンプリートとなる。
        • 最大値の900を作る際に「9」「÷」「(」「110」「×」「110」「)」で作ることも可能。
トレード
  • 捨てる際に、相手1人を指定して、手札のカードを同じ枚数だけ交換できる(カードの効力を発動させず単に捨てることも可能)。枚数はカードに描かれた荷車の数(1もしくは2)となる。
  • 使用者は、交換するカードを自分と相手の両方とも好きなものを選べる。

通常の数字・記号としても使えるカード[編集]

数字の0
  • 捨てる際、スキップを宣言できるようになった(第2回以降)。宣言した場合、次の順番のプレイヤーを1人スキップさせる。
デビルゼロ
  • 捨てる際に、誰かに押し付ける必要がある(=他のカードと同じ捨て方は不可能[1])。ただし「ラストドロー」時に捨てる場合のみ、通常の捨て方が可能(他人に押し付けられない状況のため)。
    • 1回押し付けると、押し付けられたプレイヤーはこのカードを捨てられなくなる上に、カードに手形のクリップ「デビルハンド」が付くため位置を他人に把握される。
      • 押し付けられると必然的に高得点が望めない(最高でも「9」÷「110」「+か−」「0」の90)。
    • このカードがある状態で「バースト」をする状況を、特に「デビルバースト」と呼ぶ[1]
    • このカードがある状態で勝利すると、次のデュエルで特殊ルール「リベリオン」の恩恵を受ける。
    リベリオン
    • デビルゼロカードを使って勝利したプレイヤーが、次のデュエル[2]に受けられる特殊ルール。該当者は目印として赤い旗を自分のフィールドにセットする。
      • 数字の「6」「9」・記号の「+」「×」を自由に回転させて好きに使用可能[3]
      • カードをドローする代わりに、相手1人を指定して、トレードカードなしで1枚トレード可能(第2回以降)。
      • 他人からデビルゼロカードを押し付けられない(第2回以降)。
フレイムアロー
  • 捨てる際にボウカードがあれば、“フレイムアロー”の使用を宣言することで、指定したカードを手札から捨てさせる。捨て札でロブアタックをすることはできない。
    • 好きなカードを指定できるが、使用者自身の手札に該当カードがある場合も捨てられる。
      • デビルゼロカードは指定不可[1]
    • カードを捨てられ手持ちが3枚以下になった場合、自分のターンに1枚ずつ補充する。第5回までは自分のターンに不足分の枚数を一度に補充可能だった。
    • ボウカードとセットで使用された場合、そのフレイムアローはロブできない[1]

スコアの特殊な例[編集]

0勝利
  • 勝者の数値が0だった場合、その勝者が次のデュエルも勝利すれば、その得点が直前のデュエルにも加算される(第2回以降)。
    • 「1回目:0点」「2回目:100点」だった場合、2回目の100点が1回目にも加算されるため、「1回目:100点」「2回目:100点」と扱われる。
    • 勝利できなければ適用されないため、「バースト」「キングキリング」で減点された場合は、直前のデュエルに減点が適用されることはない。
    • 2連続で0勝利した場合、2回目の勝利は100点として換算される。
ダブルスコア
  • 直前の勝者の得点と同じ点数で勝利した場合、その得点を2回加算する(第2回以降[4]
    • 最終デュエルの得点2倍ルールと重なった場合、ダブルスコアの上乗せ分は2倍換算されず、「獲得点×2倍 + ダブルスコアの上乗せ×1倍」=3倍となる。
決勝デュエル
  • 決勝進出者2名による勝負。手札は通常6枚・決着時7枚(数字カード4枚・記号カード3枚)[5]
    • 予選で高得点のプレイヤーが先攻となる。
    • 最高得点は8100。
    • 「9」「×」「9」「÷」「110」「÷」「110」、あるいはボウカード併用で「9」「×」「9」「÷」「(」「110」「×」「110」「)」。
    • 8100点達成者は藤森慎吾(第2回決勝第1デュエル)のみ。

番組内でのルール[編集]

第1回
プレイヤーは4人。
予選は7デュエルで、決勝は獲得ポイント上位2名[6]による1デュエルで、優勝者は自身の予選と決勝の総合得点×100円を賞金として獲得する。最高賞金は (900×7+8100)×100円 = 144万円となる。
第2回
プレイヤーは6人。
予選は、3人ずつ「Area A」と「Area B」に分け、それぞれ6デュエルで、最終デュエルは得点が2倍。決勝は各Areaで獲得ポイント上位1名同士による2デュエルで、予選の得点は引き継がない。今回から「賞金決定チャンス(後述)」が登場し、獲得点をベースに賞金倍率が変動する。最高賞金は (900×12+8100×3)×100 の351万円となる。
第3-5回
プレイヤーは6人。
予選は、3人ずつ「Area A」と「Area B」に分け、それぞれ5デュエルで、最終デュエルは得点が2倍。決勝は獲得ポイント上位2名による2デュエルで、最高賞金は (900×10+8100×3)×100 の333万円となる。
第6回
プレイヤーは5人。「THE SURVIVAL」という副題が付けられ、予選ルールが大きく変更された。
予選は、事前の抽選で1-5の数字を引き、1-3を引いたプレイヤーが先発として最初からゲームに参加(席順は数字の小さいプレイヤー優先)、4・5の数字を引いたプレイヤーは待機として最初は参加できないが、ハンデを埋めるため200点が与えられる[7]
バーストが2回累積すると一時的に脱落し、待機プレイヤーと交代(ゲーム復帰優先順は、事前抽選の数字順・脱落者同士なら先に脱落した者)。
予選は12デュエルで、最終デュエルも通常の得点。決勝は獲得ポイント上位2名による2デュエルで、最高賞金は(900×23+8100×3)×100の450万円となる。
賞金決定チャンス
第2回以降登場した、優勝者の予選と決勝の総合得点をベースに、賞金額を倍率で変動させるくじ引き。第1ブロックに「×」と「÷」の2枚、第2ブロックに「10」「100」「110」の3枚が隠されており、各ブロックから1枚を引く。1100-100倍まで幅広く、端数が発生した場合にどうなるかは説明されていない。
第1ブロック 第2ブロック 賞金倍率 100ポイント時の賞金
× 100 100倍 1万円
× 10 10倍 1000円
÷ 110 10倍 1000円
× 110 0.1倍 10円
÷ 10 0.1倍 10円
÷ 100 0.01倍 1円

ネット局[編集]

主要スタッフ[編集]

  • 編成企画 - 高瀬敦也(フジテレビ)
  • 構成 - 相澤昇
  • プロデューサー - 碓氷陽子
  • ディレクター - 豊嶋隆一
  • 演出 - 横森敦
  • 制作 - フジテレビ
  • 制作著作 - BIG FACE

カードゲーム[編集]

  • 「カルコロン」カードゲーム
    • 発売元は株式会社セアール。
    • カード内容は第4回以降に使用されているセットと同一である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 【公式】カルコロン ルール説明
  2. ^ 第2回までは2デュエル分有効だった。
  3. ^ カードの上側に「Calcolon」のロゴが入っており、上下ひっくり返してもほぼ同じデザインの「6」「9」をこれで通常は見分けることができる。
  4. ^ 第2回のみ、同じプレイヤーが連続で勝利しないと適用されない。
  5. ^ 第1回のみ0上がりが不可能。
  6. ^ 得点が同じなら勝利数の多いプレイヤーを、勝利数も同じなら上がり点の最高記録が高いプレイヤーを優先。
  7. ^ これまでの1デュエルの平均得点が100点という理由。

外部リンク[編集]