延命院 (荒川区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Baudanbau20 (会話 | 投稿記録) による 2020年10月15日 (木) 12:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (+新編武蔵風土記稿)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

延命院

延命院
所在地 東京都荒川区西日暮里三丁目10番1号
位置 北緯35度43分41.4秒 東経139度46分4.2秒 / 北緯35.728167度 東経139.767833度 / 35.728167; 139.767833座標: 北緯35度43分41.4秒 東経139度46分4.2秒 / 北緯35.728167度 東経139.767833度 / 35.728167; 139.767833
山号 宝珠山[1]
宗旨 日蓮宗
本尊 大曼荼羅
開山 日長[1]
開基 三沢局[1]
法人番号 7011505000287 ウィキデータを編集
延命院 (荒川区)の位置(東京都区部内)
延命院 (荒川区)
テンプレートを表示

延命院(えんめいいん)は、東京都荒川区にある日蓮宗の寺院。山号は宝珠山。本尊は大曼荼羅。旧本山は大本山妙顕寺[1]。莚師法縁。文化財として東京都指定天然記念物の「延命院の大シイ」がある。また八百屋お七ゆかりの寺として知られる。

歴史

慶安元年(1648年)日長の開山により創建され、江戸幕府旗本小堀政貞の生母で江戸幕府4代将軍徳川家綱乳母三沢局の帰依を得て堂宇が改修された。この寺にある七面大明神(七面天女)は、身延山久遠寺から勧請されたもので慶安3年(1650年)に造られた。寺は慶安4年(1651年)に七面大明神の別当となった。

文化財

  • 延命院の大椎 - 樹齢600年以上(東京都指定天然記念物)
  • 木造七面明神立像 (荒川区登録)

延命院事件

徳川家斉の時代、西の丸大奥の御中臈・梅村の部屋方であった「ころ」という奥女中が、大奥に入る以前から延命院の元歌舞伎役者の僧侶日潤と交際し、日潤が奥女中と密接な関係を作る手助けをした[2]

享和年間この寺に来山した日道は美貌の持ち主で幕府の奥女中らと関係を持ったことから寺社奉行脇坂安董に摘発され、享和3年(1803年)死罪に処せられた。日道は「日月享和政談」(河竹黙阿弥)での延命院「日当」のモデルとなった。「ころ」と日潤の関係も、のちに発覚して捕えられ、「ころ」は大奥を追われた。

脚注

関連資料

外部リンク

寶珠山延命院ホームページ