調布市ミニバス

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調布市ミニバスの車両 北路線 調布駅北口 日野リエッセCNG車(京王バス東・L20623)※除籍済
調布市ミニバスの車両 西路線 調布駅南口 日野リエッセ(京王バス東・L20407)

調布市ミニバス(ちょうふしミニバス)は、東京都調布市コミュニティバスである。愛称は「鬼太郎バス[1][2][3][4]

2000年平成12年)3月21日に最初の西路線が開業し、現在は調布駅飛田給駅仙川駅を発着する3路線4ルートが運行されている[5][6]

京王バス東調布営業所)、小田急バス狛江営業所)が運行受託している[5][6]

概要[編集]

市内の公共交通不便地域の解消および、高齢者など交通弱者の社会参加促進を目的として運行される[5] [6]

調布市に長年在住し名誉市民にも選ばれた漫画家・水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターが描かれた、1台ごとに色の異なる専用ラッピングバスで運行される[1][2][5](バス事業者の通常カラーの車両が使用されることもある)。

FC東京のホームスタジアムである味の素スタジアム(東京スタジアム)が調布市内に存在し、最寄駅の飛田給駅を発着するため、一部の車両には「鬼太郎も応援しています ガンバレFC東京!」の文字と、サッカーボールを蹴る鬼太郎のイラストが描かれている。

調布市ミニバスの車両に最初に鬼太郎が描かれたのは、2003年(平成15年)開業の東路線(小田急バスが運行担当)であった。その後すべての路線に鬼太郎のラッピングが施され、愛称も「鬼太郎バス」となった[4]

調布市内を走る鉄道路線は、京王電鉄京王線京王相模原線のみである。調布市ミニバスとして、京王電鉄調布駅飛田給駅仙川駅の3駅を発着する路線が運行されている。調布駅および飛田給駅発着の路線は京王バス東・調布営業所、仙川駅発着の路線は小田急バス狛江営業所が運行受託している[5][6]

最初に開業した西路線のみ、調布市と京王バス東の共同運営・京王バス東による運行である。その後開業した北路線・東路線は、各事業者が独自の運営・運行となっている[5][6]

沿革[編集]

  • 2000年(平成12年)3月21日 - 調布市ミニバス開業、西路線運行開始。京王バス東・調布営業所が運行受託[6]。京王バスカラーの日野・リエッセ3台導入。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 東路線運行開始。小田急バス狛江営業所が運行受託[6]。初の鬼太郎ラッピング専用車、三菱ふそう・エアロミディMECNG車)導入[4]
  • 2004年(平成16年) - 京王バスカラーのリエッセ3台導入(後に鬼太郎ラッピング、1台はCNG改造)。
  • 2006年(平成18年)10月9日 - 北路線暫定開業。(調36)柴崎折返場行きとして運行開始[6]。京王バス東に専用車リエッセCNG車1台導入。
  • 2006年(平成18年)- 京王バス東のリエッセ3台(2004年式)も鬼太郎ラッピングが施され、1台はCNG改造される。全ルートで鬼太郎ラッピングバス運行開始、愛称が「鬼太郎バス」となる[4]
  • 2007年(平成19年)6月1日 - 小田急バスの担当する東路線で、PASMOSuicaの利用開始。
  • 2007年(平成19年)7月15日 - 京王バス東の担当する西路線で、PASMO・Suicaの利用開始。
  • 2009年 - 京王バスカラーの日野・ポンチョ1台導入(一般路線バスと共用)。
  • 2010年(平成22年)10月31日 - バス共通カードの取り扱い終了。
  • 2012年(平成24年)1月31日 - 北路線全線開業。(調37)都営深大寺住宅行きが運行開始[6]。京王バス東に専用車としては初の日野・ポンチョ導入。
  • 2012年(平成24年)- 京王バスカラーのポンチョ2台導入。
  • 2012年(平成24年)9月30日 - 北路線暫定区間(調36)および柴崎折返場廃止[6]
  • 2012年(平成24年)10月1日 - 北路線再編により(調36)上ノ原循環にルート変更[6]
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 消費税8%へ増税にともない運賃改定。IC運賃適用開始(調布市内の一般路線バスに準じる)。
  • 2014年(平成26年)12月16日 - 小田急バス担当の東路線に新車導入、エアロミディMEから新デザインのポンチョに変更[5]。ダイヤ改正でCNGガス補填のため設定されていた仙川駅 - 粕谷一丁目の経路が廃止。
  • 2016年 - 京王バス東の北路線用のリエッセCNG車が2台除籍され、CNG車の運行が終了。京王電鉄バス桜ヶ丘営業所よりリエッセ1台転属(元・日野市ミニバス)。京王バスカラーのポンチョ1台導入。
  • 2017年(平成29年)4月17日 - 飛田給駅南口バスロータリーの完成にともない、西路線の起終点が飛田給駅北口から南口へ変更。飛田給駅入口停留所は廃止[7]

運行内容[編集]

運賃は大人210円、PASMOSuicaが利用できる(ICカード運賃:ICカード 大人206円)。小児運賃は半額、全線均一・前払い[5][6]。2010年10月31日まではバス共通カードも利用可能だった。

コミュニティバスではあるが、一般路線バス同様の運賃体系である。東京都シルバーパスでの乗車が可能。各種障害者手帳身体障害者手帳愛の手帳精神障害者保健福祉手帳)の提示により運賃割引あり(小児運賃と同額)[5][6][8][9]

小田急バスの運行する東路線では、小田急バスIC定期券・1日フリーパスが利用できる[10][11]

京王バスの運行する西路線と北路線では、京王バス金額式IC定期券「モットクパス」・IC都区内一日乗車券が利用できる[12][13]

ただし西路線・北路線では、紙式の京王バス全線一日フリー乗車券は利用できない(京王バスグループの日野市ミニバス多摩市ミニバスと同様の扱い)[14]

現行路線[編集]

西路線[編集]

調布駅南口から京王多摩川駅を経て、市内西部の多摩川地区と飛田給駅を結ぶ。調布市ミニバスとして最初に開業した路線。

飛田給駅→調布駅方向のみ、調布市役所停留所(市役所正面入口前・調布市文化会館たづくり前)に停車する[15]。調布駅南口発の最終便は、地域福祉センター止まりとなる。

2007年(平成19年)7月15日より、PASMO・Suicaの利用が可能になった。

2017年(平成29年)4月17日より、起終点が飛田給駅北口から南口へ変更された。飛田給駅北口へは京王線の踏切を渡る経路だったが、南口バスロータリー完成にともない踏切越えのない経路となり、踏切近くの飛田給駅入口停留所(調布駅北口方向のみ停車)は廃止された[7]

北路線(都営深大寺住宅)[編集]

北路線(上ノ原循環)と重なるルートを経て調布駅から北上し、三鷹市との市境付近の都営深大寺住宅へ至る路線。調布駅北口発の最終便は、上ノ原小学校止まりとなる。

東八道路上の都営深大寺住宅停留所には折り返しスペースがないため、都営深大寺住宅方向(諏訪神社 → 航研前 → 都営深大寺住宅)、調布駅北口方向(都営深大寺住宅→深大寺東町八丁目 → 諏訪神社)で経路が異なる[19]

北路線の調36・調37系統は、調布駅北口の同じ停留所からほぼ交互に出発するダイヤが組まれている。いずれも深大寺神代植物公園には停車しない。京王バス・小田急バスの深大寺方面への一般路線バスと停留所を共用しており、調37系統の行先表示が「都営深大寺住宅」であるため、誤乗車防止のため車内入口の運賃箱付近に「このバスは深大寺・神代植物公園へは行きません。」と掲示がある。

北路線(上ノ原循環)[編集]

  • (調36)調布駅北口 → 武蔵野市場 → 佐須交差点 → 原山通り入口 → 上ノ原公園下 → 上ノ原小学校 → 柴崎二丁目 → 上ノ原公園下 → 原山通り入口 → 佐須交差点 → 武蔵野市場 → 調布駅北口[16]

調布駅北口から京王線柴崎駅つつじヶ丘駅北側の上ノ原地区を循環する路線。

上ノ原公園下 → 上ノ原小学校 → 柴崎二丁目 → 上ノ原公園下が循環経路となっている[16]

暫定開業時の柴崎折返場行きの路線については、調布市ミニバス#過去の路線を参照。

東路線(緑ケ丘循環)[編集]

仙川駅から白百合女子大学・緑ケ丘団地を経由して、仙川駅北部の緑ケ丘地区を右回り円状に循環する路線[21]

仙川バスターミナル(小田急バス本社前)は行きのみ経由する。地名は「調布市緑ケ丘」であり「ケ」の字が大きい(「緑ヶ丘」ではない)。

2007年(平成19年)6月1日より、PASMO・Suicaの利用が可能になった。

2014年(平成26年)12月16日より、車両を三菱ふそう・エアロミディMECNG車から日野・ポンチョに変更[5]。それに合わせてダイヤ改正が行われ、CNGガス補填のために設定されていた仙川駅 - 粕谷一丁目の路線が廃止されている。

過去の路線[編集]

北路線暫定区間(柴崎折返場)[編集]

2007年(平成19年)7月15日より、PASMO・Suicaの利用が可能になった。

2012年(平成24年)1月31日の北路線全線開業後も、調布駅北口 - 柴崎折返場の区間便は存続していたが、2012年9月30日に上ノ原循環に再編の上で廃止[5][6][17][18]

調37系統・都営深大寺住宅行きは、柴崎折返場を経由しないルートとされた。調36系統の上ノ原循環への再編にともない、柴崎折返場停留所は廃止された。

柴崎折返場は原山通り入口停留所の付近、柴崎駅より徒歩10分程度の場所に存在していた。折返場廃止後、跡地はセブン-イレブン調布柴崎2丁目店[23]および店舗の駐車場となっている。

車両[編集]

調布市ミニバスの車両 ノンステップバス 日野ポンチョ(京王バス東・L21201)

西路線・北路線(京王バス東)[編集]

  • 現行車両:日野・リエッセ[6]
    • 鬼太郎ラッピング(青色・薄緑色)・京王電鉄ミニバスカラー
    • 車椅子用ステップリフトバス
    • 定員36名(座席14・立席22)
  • 過去の車両:日野・リエッセ(CNG車)
    • 鬼太郎ラッピング(濃ピンク色・黄色)
    • 車椅子用ステップリフトバス
    • 定員36名(座席14・立席22)

東路線(小田急バス)[編集]

  • 現行車両:日野・ポンチョ[6]
    • 鬼太郎ラッピング(深緑色)
    • ノンステップバス
    • 定員35名(座席11・立席24)

『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターが描かれた、一台ずつ色の異なる専用ラッピング(またはバス事業者の通常カラー)の小型車で運行される。

車両の変遷[編集]

2000年の開業当初は、まだ鬼太郎ラッピングの専用車は存在せず、京王電鉄バスグループ通常カラーの車両が使用されていた。

最初の西路線が開業した2000年、京王バス東・調布営業所日野・リエッセ3台が新車導入された。この車両は京王バスカラー(京王バス子会社系の白地に青塗装)であった。開業時導入の初代車両は全車除籍され現存しない。

それに追加して、京王電鉄バス(当時)府中営業所から2台転属した、2002年式のリエッセが使用された時期もあった。この2台は、日野市ミニバスと同じ京王電鉄ミニバスカラー(白地に3色の羽模様、京王百貨店の鳩の包装紙をアレンジしたデザイン)であった。

2004年に京王バスカラーのリエッセを3台新車導入したため、京王電鉄ミニバスカラーの車両は他の営業所へ再度転出した(2台とも末期は京王バス中央・府中営業所へ里帰りして除籍)。

これら京王バスグループ通常カラーのリエッセは、調布市ミニバス専用車ではなく、仙川駅・成城学園前駅を発着する至誠会第二病院無料送迎バス(当時は調布営業所が担当。その後京王バスは撤退、現在は武州交通興業が運行)など、他の用途に使用されることもあった。

2003年の東路線開業時に小田急バスが参入し、調布市ミニバス初の専用車として、三菱ふそう・エアロミディMECNG車)が狛江営業所に導入された。初めて鬼太郎ラッピングが施されたのはこの車両である(小田急バス・D559号車、銀色)[4]。小田急バスカラーのエアロミディME(CNG車)が代用される場合もあった。

2006年の北路線暫定開業時、京王バスにも専用車として、リエッセCNG車(京王バス東・L20623号車、黄色)が導入された。同時期にそれまで使用されていた、京王バスカラーのリエッセ(2代目・2004年式)3台にも、各色の鬼太郎ラッピングが施された。また3台のうち1台はCNG車に後付けで改造された(京王バス東・L20408号車、濃ピンク色)。

2012年に北路線の全線開業に合わせ、調布市ミニバス専用車としては初の日野・ポンチョが導入された(京王バス東・L21201号車、薄ピンク色)。

2014年12月16日、東路線にポンチョが新車導入。小田急バスの専用車は新デザインとなり、従来の車両とは絵柄が変更され、車内にも鬼太郎の装飾が施された(小田急バス・D164号車、ラッピング地色は濃緑)。これによりCNG車は代替され、エアロミディMEでの運行は終了した[5]

その後もCNG車両の代替は続き、京王バスの担当する北路線・西路線でも、2016年に調布営業所在籍のリエッセCNG車2台が除籍。同年その代替として2004年式のリエッセが1台、京王電鉄バス桜ヶ丘営業所より転属して使用されている(日野市ミニバスで使われていた京王電鉄ミニバスカラーの車両)。

2016年をもって、調布市ミニバスにおけるCNG車の運行は終了した。鬼太郎ラッピングのリエッセCNG車が2台除籍された後、北路線・西路線では、通常の京王バスカラーのポンチョが運用に就くことも多くなった。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 市内のゲゲゲ情報 調布市公式Webサイト
  2. ^ a b 市制施行60周年記念要覧「笑顔でつなぐ調布の未来」8-9頁 鬼太郎に会えるまち 調布市公式Webサイト
  3. ^ 市制施行60周年記念要覧「笑顔でつなぐ調布の未来」8-9頁 鬼太郎に会えるまち (PDF)”. 調布市 (2016年4月12日). 2017年9月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e 「2003年3月 調布市ミニバスに鬼太郎が描かれる」市報ちょうふ 平成27(2015)年12月20日 名誉市民水木しげるさん追悼臨時号 (PDF)”. 調布市 (2015年12月20日). 2017年9月9日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 調布市ミニバス(コミュニティバス)概要 調布市公式Webサイト]
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 調布市ミニバス概要 (PDF) 調布市公式Webサイト
  7. ^ a b バスナビ.com「調布市ミニバス(西ルート)経路変更のお知らせ」 (PDF)”. 京王バス・西東京バス (2017年4月4日). 2017年4月21日閲覧。
  8. ^ 路線バスの乗車について(障害者割引について)京王バス公式Webサイト
  9. ^ 障がい者割引運賃について小田急バス公式Webサイト
  10. ^ IC定期券小田急バス公式Webサイト
  11. ^ 1日フリーパス 適用区間小田急バス公式Webサイト
  12. ^ モットクパス(IC定期券)について ご利用可能路線京王バス公式Webサイト
  13. ^ IC都区内一日乗車券 適用路線京王バス公式Webサイト
  14. ^ 全線一日フリー乗車券 適用路線京王バス公式Webサイト
  15. ^ a b 「調布市ミニバス西路線ルート図」調布市公式サイト
  16. ^ a b c 「調布市ミニバス北路線ルート図」調布市公式サイト
  17. ^ a b c 調布市ミニバス北路線 1月31日(火)から全線運行開始 市報ちょうふ 平成24(2012)年1月20日号
  18. ^ a b c 市報ちょうふ 平成24(2012)年1月20日号「調布市ミニバス北路線 1月31日(火)から全線運行開始」 (PDF)”. 調布市 (2012年1月20日). 2017年9月9日閲覧。
  19. ^ 「京王バス路線図 2. 杉並・世田谷・調布エリア」京王バス公式サイト
  20. ^ a b c 平成24年度プレスリリース「(10月1日発表)ミニバス北路線「柴崎折返場行き」を「上ノ原循環」に変更 調布市公式Webサイト 2012年11月7日
  21. ^ a b 「調布市ミニバス東路線ルート図」調布市公式サイト
  22. ^ 「調36 調布駅北口 - 柴崎折返場」暫定区間のルート バスマップ 2017年9月8日閲覧
  23. ^ 店舗検索「調布柴崎2丁目店」 セブン-イレブン公式Webサイト]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]