莫言

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管謨業
MoYan Hamburg 2008.jpg
2008年撮影
ペンネーム 莫言
誕生 1955年2月17日(61歳)
中華人民共和国の旗 中国 山東省高密市
墓地 北京市
職業 小說家
言語 中国語
国籍 中華人民共和国の旗 中国
最終学歴 北京師範大学
中国人民解放軍芸術学院
活動期間 1981年現在
代表作 『豊乳肥臀』
『酒国』
『生死疲勞』
主な受賞歴 茅盾文学賞(2010年)
ノーベル賞(2012年)
配偶者 杜勤蘭(1979年—)
子供 娘:管笑笑
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莫言
各種表記
繁体字 莫言
簡体字 莫言
拼音 Mò Yán
和名表記: ばく げん
発音転記: モー イェン
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2012年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:「幻覚的なリアリズムによって民話、歴史、現代を融合させた」[1]

莫言(ばく げん、モー・イエン、1955年2月17日 - )は中華人民共和国作家。本名は管謨業(かん ぼぎょう、コワン・モーイエ)。筆名は「言う莫(なか)れ」を意味する。

略歴[編集]

山東省高密市の農村で生まれ育ち、60年代の文化大革命のために小学校中退を余儀なくされた。1976年人民解放軍に入隊。軍に在籍しながら執筆活動をはじめ、1985年の『透明な人参』で注目される。故郷を舞台に抗日戦争を描いた『紅い高粱(コーリャン)』(1988年)は張芸謀(チャン・イーモウ)監督で1987年に映画化され、1988年ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞している。

作風[編集]

ガブリエル・ガルシア=マルケスウィリアム・フォークナーの影響を受け、マジックリアリズムの手法で中国農村を幻想的かつ力強く描く作風。『豊乳肥臀(ほうにゅうひでん)』は「露骨な性的描写が多い」として、中国では一時発売禁止となっていた。その他の作品に『酒国(しゅこく)』『白檀(びゃくだん)の刑』など。2006年には福岡アジア文化賞を受賞。2009年の『蛙鳴(あめい)』では一人っ子政策のタブーに挑み、2011年に同作品で中国文学の最高権威茅盾文学賞を受賞している。

ノーベル文学賞[編集]

2012年10月11日、「幻覚的なリアリズムによって民話、歴史、現代を融合させた」としてノーベル文学賞を受賞。中国系の作家では2000年高行健1987年フランスに亡命)が同賞を受賞しているが、中国籍の作家としては初[2][3][4][5]

発言[編集]

2012年10月12日の記者会見で、莫言はノーベル平和賞受賞者の反体制活動家である劉暁波に関して、「劉氏が健康な状態で可能な限り早期に釈放されることを願う」と述べて釈放を求めた[2][3]。いっぽう、莫言は中華人民共和国検閲中国のネット検閲金盾)を容認するなど「体制側の作家」との批判を受けており、2009年ノーベル文学賞を受賞したヘルタ・ミュラーがノーベル文学賞の受賞を批判した[6][7]

著作[編集]

年は日本語訳の刊行年を記す。

小説[編集]

評論[編集]

台本[編集]

  • 「ボイラーマンの妻」『動乱と演劇 ドラマ・リーディング上演台本』 菱沼彬晁訳、国際演劇協会日本センター〈ITI紛争地域から生まれた演劇 その3〉、2012年3月。 - 平成23年度文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業。

映画化作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ The Nobel Prize in Literature 2012 Mo Yan” (英語). Nobelprize.org (2012年11月10日). 2012年11月10日閲覧。
  2. ^ a b Jasmine Wang; Sandi Liu (2012年10月11日). “Mo Yan Wins 2012 Nobel Prize in Literature, Academy Says” (英語). Bloomberg (Bloomberg). http://www.bloomberg.com/news/2012-10-11/mo-yan-wins-2012-nobel-prize-in-literature-academy-says.html 2012年11月10日閲覧。 
  3. ^ a b Jasmine Wang; Sandi Liu (2012年10月12日). “中国、ノーベル賞に異なる対応-莫言氏は劉暁波氏の釈放求める” (日本語). ブルームバーグ (ブルームバーグ). http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MBRM126TTDSE01.html 2012年11月10日閲覧。 
  4. ^ “ノーベル文学賞に莫言氏 中国国籍の作家で初” (日本語). 中国新聞 (中国新聞社). (2012年10月11日). http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CO2012101101001719.html 2012年11月10日閲覧。 
  5. ^ 内藤泰朗; 川越一 (2012年10月11日). “村上春樹氏また受賞逃す 中国の莫言氏がノーベル文学賞” (日本語). MSN産経ニュース (産経新聞社). オリジナル2012年11月10日時点によるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2012-1110-2211-14/sankei.jp.msn.com/life/news/121011/art12101120080002-n1.htm 2012年11月10日閲覧。 
  6. ^ “莫言氏へのノーベル文学賞は大失敗…独女性作家”. 読売新聞. (2012年11月25日). http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121125-OYT1T00499.htm?from=top 2012年11月25日閲覧。 
  7. ^ “莫言氏への授賞「破滅的」 09年のノーベル賞受賞者 ”. 47NEWS. (2012年11月25日). http://www.47news.jp/47topics/e/236370.php 2012年11月25日閲覧。 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]