アリス・マンロー

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アリス・マンロー
Alice Ann Munro
誕生 Alice Ann Laidlaw
アリス・アン・レイドロー
(1931-07-10) 1931年7月10日(88歳)
カナダの旗 カナダ オンタリオ州 ウィンガム
職業 小説家
ジャンル 短篇小説
代表作 『木星の月』(1982年)
『イラクサ』(2001年)
『林檎の木の下で』(2006年)
主な受賞歴 全米批評家協会賞(1998年)
ブッカー国際賞(2009年)
ノーベル文学賞(2013年)
デビュー作 『Dance of the Happy Shades』
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2013年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:現代短篇小説の名手として

アリス・マンローAlice Ann Munro 1931年7月10日 - )はカナダ人の作家。短篇小説の名手として知られる。2013年ノーベル文学賞受賞。

略歴[編集]

オンタリオ州の町ウィンガムの出身。ウェスタンオンタリオ大学にて英文学を専攻。1951年に結婚。大学を中退し、図書館勤務や書店経営を経験しつつ執筆活動をはじめ、初の短篇集 Dance of the Happy Shades(1968年)が同年のカナダ総督文学賞を受賞すると、 Who Do You Think You Are? (1978年)、『愛の深まり』(1986年)でも同賞を受賞した。

その後もカナダの一地方を舞台とする作品を発表し続け、アメリカの雑誌「ニューヨーカー」にも作品が掲載され、国外での評価もすすむ。やがて全米批評家協会賞をはじめW・H・スミス賞ペン・マラマッド賞オー・ヘンリー賞(2006年、2008年、2012年)など多くの文学賞を受賞し、2005年には、「タイム」誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれた。2009年にブッカー国際賞を、2013年にノーベル文学賞を受賞した。

連作短篇集『林檎の木の下で』では、自らのルーツとして、エディンバラからカナダへ移り住んだ一族の物語を3代にわたり描いている。 2013年6月には執筆生活からの引退を表明した[1]

主な著作[編集]

Dance of the Happy Shades (1968年) 日本語訳『ピアノ・レッスン』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2018年

    • 「ウォーカーブラザーズ・カウボーイ」
    • 「輝く家々」
    • 「イメージ」
    • 「乗せてくれてありがとう」
    • 「仕事場」
    • 「一服の薬」
    • 「死んだとき」
    • 「蝶の日」
    • 「男の子と女の子」
    • 「絵葉書」
    • 「赤いワンピース - 一九四六年」
    • 「日曜の午後」
    • 「海岸への旅」
    • 「ユトレヒト講和条約」
    • 「ピアノ・レッスン」
  • Lives of Girls and Women (1971年)
  • Something I've Been Meaning to Tell You (1974年)
  • Who Do You Think You Are? (1978年)
  • The Moons of Jupiter (1982年) 日本語訳『木星の月』横山和子訳、中央公論社1997年
    • 「チャドゥリーとフレミング」
      • 一 繋がり
      • 二 野の石
    • 「ダルス」
    • 「ターキー・シーズン」
    • 「アクシデント」
    • 「バードン・バス」
    • 「プルー」
    • 「レイバー・デイ・ディナー」
    • 「ミセズ・クロスとミセズ・キッド」
    • 「繰り言」
    • 「客」
    • 「木星の月」
  • The Progress of Love1986年)日本語訳『愛の深まり』栩木玲子訳、彩流社2014年
    • The Progress of Love 「愛の深まり」
    • Lichen「コケ」
    • Monsieur les Deux Chapeaux 「ムッシュ・レ・ドゥ・シャポ」
    • Miles City, Montana 「モンタナ州、マイルズ・シティ」
    • Fits 「発作」
    • The Moon in the Orange Street Skating Rink 「オレンジ・ストリート、スケートリンクの月」
    • Jesse and Meribeth 「ジェスとメリベス」
    • Eskimo 「エスキモー」
    • A Queer Streak 「おかしな血筋」
    • Circle of Prayer 「祈りの輪」
    • White Dump 「白いお菓子の山」
  • Friend of My Youth (1990年)
  • Open Secrets (1994年)
  • Selected Stories (1996年)
  • The Love of a Good Woman1998年)日本語訳『善き女の愛』小竹由美子訳、新潮社新潮クレスト・ブックス〉、2014年
    • 「善き女の愛」
    • 「ジャカルタ」
    • 「コルテス島」
    • 「セイヴ・ザ・リーパー」
    • 「子供たちは渡さない」
    • 「腐るほど金持ち」
    • 「変化が起こるまえ」
    • 「母の夢」
  • Hateship, Friendship, Courtship, Loveship, Marriage2001年)日本語訳『イラクサ』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2006年
    • Hateship, Friendship, Courtship, Loveship, Marriage 「恋占い」
    • Floating Bridge 「浮橋」
    • Family Furnishings 「家に伝わる家具」
    • Comfort 「なぐさめ」
    • Nettles 「イラクサ」
    • Post and Beam 「ポスト・アンド・ビーム」
    • What Is Remembered 「記憶に残っていること」
    • Queenie 「クィーニー」
    • The Bear Came over the Mountain 「クマが山を越えてきた」
  • No Love Lost (2003年)
  • Vintage Munro (2004年)
  • Runaway (2004年) 日本語訳『ジュリエット』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2017年
    • 「家出」
    • 「チャンス」
    • 「すぐに」
    • 「沈黙」
    • 「情熱」
    • 「罪」
    • 「トリック」
    • 「パワー」
  • Carried Away: A Selection of Stories (2006年)
  • The View from Castle Rock (2006年) 日本語訳『林檎の木の下で』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2007年
    • 第一部 良いことは何もない
      • 「良いことは何もない」
      • 「キャッスル・ロックからの眺め」
      • 「イリノイ モリス郡区の原野」
      • 「生活のために働く」
    • 第二部 家
      • 「父親たち」
      • 「林檎の木の下で」
      • 「雇われさん」
      • 「チケット」
      • 「家」
      • 「なんのために知りたいのか?
    • エピローグ
      • 「メッセンジャー」
  • Too Much Happiness (2009年) 日本語訳『小説のように』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2010年
    • 「次元」
    • 「小説のように」
    • 「ウェンロック・エッジ」
    • 「深い穴」
    • 「遊離基」
    • 「顔」
    • 「女たち」
    • 「子供の遊び」
    • 「木」
    • 「あまりに幸せ」
  • Dear Life (2012年) 日本語訳『ディア・ライフ』小竹由美子訳、新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉、2013年
    • 「日本に届く」
    • 「アムンゼン」
    • 「メイヴァリーを去る」
    • 「砂利」
    • 「安息の場所」
    • 「プライド」
    • 「コリー」
    • 「列車」
    • 「湖の見えるところで」
    • 「ドリー」
    • 「目」
    • 「夜」
    • 「声」
    • 「ディア・ライフ」

映像化作品[編集]

  • アウェイ・フロム・ハー君を想う』(2007年)「クマが山を越えてきた」(『イラクサ』所収)を映画化。
  • ジュリエッタ』(2016年) 『ジュリエット』所収の連作3編を映画化。
    • この他、「恋占い」(『イラクサ』所収)の映画化を予定。これまでに数作がテレビで映像化されてもいる。

脚註[編集]

  1. ^ Alice Munro announces retirement from writing National Post, 2013年6月19日

外部リンク[編集]