スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ

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スヴェトラーナ・アレクサンドロヴナ・アレクシエーヴィッチ
Светлана Александровна Алексиевич
Swetlana Alexandrowna Alexijewitsch.jpg
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ(2011)
誕生 (1948-05-31) 1948年5月31日(69歳)
ウクライナイヴァーノ=フランキーウシク
職業 作家ジャーナリスト
言語 ロシア語
国籍 ベラルーシ
主題 ノンフィクション
主な受賞歴 全米批評家協会賞ノンフィクション部門(2005)
ドイツ出版協会平和賞(2013)
メディシス賞エッセイ部門(2013)
ノーベル文学賞(2015)
デビュー作 『戦争は女の顔をしていない』
公式サイト Voices from Big Utopia
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2015年
受賞部門:ノーベル文学賞
受賞理由:我々の時代における苦難と勇気の記念碑と言える多声的な叙述に対して

スヴェトラーナ・アレクサンドロヴナ・アレクシエーヴィッチロシア語: Светла́на Алекса́ндровна Алексие́вич, ベラルーシ語: Святла́на Алякса́ндраўна Алексіе́віч, 英語: Svetlana Alexandrovna Alexievich, Svyatlana Alyaksandrawna Alyeksiyevich、1948年5月31日 - )は、ベラルーシ作家ジャーナリスト。「スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ」、「スベトラーナ・アレクシエービッチ」表記もある。2015年ノーベル文学賞受賞。

略歴・人物[編集]

ウクライナ・ソビエト社会主義共和国に生まれる。ベラルーシ人の父とウクライナ人の母をもつ。父親が第二次世界大戦後に軍隊を除隊すると、ベラルーシ・ソビエト社会主義共和国に移住し、両親は教師となった。

ベラルーシ大学でジャーナリズムを専攻し、卒業後はジャーナリストとして活動。聞き書きを通して、大事件や社会問題を描く。

第1作『戦争は女の顔をしていない』では、第二次世界大戦に従軍した女性や関係者を取材。第2作『ボタン穴から見た戦争』では、第二次世界大戦のドイツ軍侵攻当時に子供だった人々の体験談を集めた。1988年にはソヴィエト連邦の介入下にあるアフガニスタンを取材し、『アフガン帰還兵の証言』でアフガニスタン侵攻に従軍した人々や家族の証言を集めたが、一般のソヴィエト国民に隠されていた事実が次々と明らかにされ、軍や共産党の新聞はアレクシエーヴィッチを一斉に攻撃した。『チェルノブイリの祈り』では、チェルノブイリ原子力発電所事故に遭遇した人々の証言を取り上げているが、ベラルーシでは未だに事故に対する言論統制が敷かれている。2003年に来日し、チェルノブイリを主題に講演を行なった。

『戦争は女の顔をしていない』は舞台化や映画化をされており、劇はソ連各地で上演され、映画はソヴィエト連邦国家賞を、ライプツィヒ国際ドキュメンタリー映画祭では銀の鳩賞を受賞した。『チェルノブイリの祈り』は、講談師神田香織によって講談作品となっている。

1992年には『アフガン帰還兵の証言』の内容をめぐり、一部の帰還兵やその母親から、戦争に従軍した兵士の英雄的名誉を毀損したとして政治裁判に訴えられたが、海外の著名知識人の弁護により一時中断となった。『死に魅入られた人びと』ではソ連崩壊からの急激な体制転換期に生きる支えを失って自殺を試みた人々を取材している。

『チェルノブイリの祈り』は、ロシアの大勝利賞、ライプツィヒのヨーロッパ相互理解賞、ドイツの最優秀政治書籍賞を受賞したが、ベラルーシでの出版は独裁政権による言論統制のために取り消された。1996年スウェーデンPENクラブよりクルト・トゥホルスキー賞受賞。2005年、第30回全米批評家協会賞ノンフィクション部門受賞。2013年ドイツ出版協会平和賞受賞。

ルカシェンコ独裁政権の圧力や言論統制を避けるため、2000年にベラルーシを脱出し、西ヨーロッパを転々としたが、2011年には帰国した。

日本では福島第一原子力発電所事故発生後に起こった脱原発の流れの中、『チェルノブイリの祈り』が岩波現代文庫として再刊されたことをきっかけに名が知られるようになった。

2015年、ジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞した[1]

主要著書[編集]

2015年10月時点で群像社から出版された日本語訳書3冊(3冊の累計で約1万部を発行)については出版権切れのため増刷が不可能となっていたが[2][3]、このうち『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴から見た戦争』の2冊は2016年2月に岩波書店から岩波現代文庫として再刊された[4]日本経済新聞社の『アフガン帰還兵の証言』も既に出版権切れで重版の予定はない[3]。唯一出版権を保持し続けていた岩波書店の『チェルノブイリの祈り』は10月19日に文庫第4刷の重版分の出庫を開始し[3]、2015年12月時点で文庫第7刷、5万部を発行[5]。日本語訳が公刊されていなかった新作『セカンドハンドの時代』は2016年9月に岩波書店から刊行。

  • У ВОЙНЫ НЕ ЖЕНСКОЕ ЛИЦО (1984) - 日本語訳『戦争は女の顔をしていない』 三浦みどり訳、群像社、2008年。
  • ПОСЛЕДНИЕ СВИДЕТЕЛИ (1985) - 日本語訳『ボタン穴から見た戦争』 三浦みどり訳、群像社、2000年。 - 原題は『最後の生き証人』。
  • ЦИНКОВЫЕ МАЛЬЧИКИ (1991) - 日本語訳『アフガン帰還兵の証言』 三浦みどり訳、日本経済新聞社、1995年。 - 原題は『亜鉛の少年たち』。
  • Зачарованные смертью (1994) - 日本語訳『死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録』 松本妙子訳、群像社、2005年。
  • ЧЕРНОБЫЛЬСКАЯ МОЛИТВА. ХРОНИКА БУДУЩЕГО (1997) - 日本語訳『チェルノブイリの祈り』 松本妙子訳、岩波書店、1998年(2011年、岩波現代文庫に収録)。
  • Время секонд хэнд (2013) - 日本語訳『セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人びと』 松本妙子訳、岩波書店、2016年

映像化作品[編集]

  • 『戦争は女の顔をしていない』
  • 『亜鉛の少年たち』

ほか

参照[編集]

  1. ^ The Nobel Prize in Literature 2015 Svetlana Alexievich
  2. ^ 塩原賢「ノーベル文学賞なのに訳書増刷できず 横浜の出版社」、朝日新聞デジタル、2015年10月24日 16:17。
  3. ^ a b c ノーベル賞・ベラルーシ作家の作品 版権消滅で入手困難に東京新聞、2015年10月27日朝刊。
  4. ^ “入手困難のノーベル賞作家訳書、岩波現代文庫で再刊へ”. 朝日新聞. (2015年12月12日). http://www.asahi.com/articles/ASHDC6CRLHDCUCVL021.html 2015年12月13日閲覧。 
  5. ^ チェルノブイリの祈り—未来の物語 [著]スベトラーナ・アレクシエービッチ、朝日新聞、2015年12月27日。

外部リンク[編集]