閻連科

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閻連科
Yan Lianke 20100328 Salon du livre de Paris 2.jpg
プロフィール
出生: 1958年8月24日
出身地: 中華人民共和国の旗 中国 河南省嵩県田湖鎮
職業: 小説家
各種表記
繁体字 閻連科
簡体字 阎连科
拼音 Yán Liánkē;
和名表記: えん れんか
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閻 連科(えん れんか、1958年8月24日- )は中華人民共和国小説家中国人民大学教授。香港科技大学客員教授。

来歴[編集]

1958年、中国河南省嵩県田湖鎮に生まれる[1]。生年月日については、家が貧しく誕生日を祝う習慣もなく、また所属していた生産大隊にも記録がなく、詳細は不明。幼い頃から食べることに苦労し、麦刈りをしたり、牛を追ったり、出稼ぎに行ったり様々な農作業を手伝ったりした。

1978年10月中国人民解放軍に入隊し、食べることには苦労しない生活が始まり、運命も変わり始めた。軍隊では班長や小隊長、指導員、幹事を歴任し、中国人民解放軍第二砲兵隊創作室の職業作家となった。2005年に『受活』(邦題:『愉楽』)を書いたことで軍隊を追い出され、北京市作家協会の職業作家に移った。

2008年に中国人民大学の教授に就任し今に至り、大学では創作について講義している。2016年香港科学技術大学の客員教授となり、ここでも創作について講義している。2017年香港科学技術大学から文学栄誉博士号を授与される。

作品[編集]

全般[編集]

1979年から現在(2016)まで、小説では、長篇が15編、中篇が50編余り、短篇が40編余り、散文では、長篇が3編、散文集が5冊あり、映画やテレビの連続ドラマの脚本が10本余りあって、字数の総計は1000万字を超える。

しかし中国では、最も論争の的になる、禁書の多い作家ということが原因で、『為人民服務』(邦題『人民に奉仕する』)、『丁庄夢』(邦題『丁庄の夢』)、『四書』、『日熄』などの小説や一部随筆や講演原稿は、いまだ大陸では出版されていない。

作品は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、チェコ語、ギリシャ語、日本語、韓国語、ベトナム語、モンゴル語など三十種類に及ぶ言語に翻訳され、世界各地で広く読まれている。

作品リスト[編集]

(1) 長篇小說[編集]

  • 『情感獄』解放軍文藝出版社1991
  • 『最後一名女知青』百花文藝出版社1993
  • 『生死晶黃』明天出版社1995
  • 『金蓮,你好』中國文藝出版社1997
  • 『日光流年』花城出版社1998/聯經出版事業公司﹙台北﹚2010
  • 『堅硬如水』長江文藝出版社2001/麥田出版﹙台北﹚2009
  • 『夏日落』聯經出版事業公司﹙台北﹚2010
  • 『受活』春風文藝出版社2004/麥田出版﹙台北﹚2007
  • 『丁莊夢』文化藝術出版社﹙香港﹚2006/麥田出版﹙台北﹚2006
  • 『為人民服務』麥田出版﹙台北﹚2005
  • 『風雅頌』麥田出版﹙台北﹚2008/鳳凰出版集團2008
  • 『四書』麥田出版﹙台北﹚2011/明報出版社﹙香港﹚2011
  • 『炸裂志』上海文藝出版社2013/麥田出版﹙台北﹚2013
  • 『日熄』麥田出版﹙台北﹚2015

(2) 作品集[編集]

  • 『鄉里故事』百花文藝出版社1992
  • 『和平寓言』長江文藝出版社1994
  • 『朝着天堂走』中國青年出版社1995
  • 『閻連科文集﹙5卷﹚』吉林人民出版社1996
  • 『閻連科小說自選集』河南文藝出版社1997
  • 『歡樂家園』北京出版社1998 『黄金洞』文學出版社1998
  • 『陰晴圓缺:重說千古淫婦潘金蓮』中國文學出版社1999
  • 『朝著東南走』作家出版社2000 『耙耧天歌』北岳文藝出版社2001
  • 『三棒槌』新世界出版社2002 『鄉村歲月』新疆人民出版社2002
  • 『年月日』新疆人民出版社2002/明報月刊出版社﹙香港﹚2009
  • 『當代作家文庫閻連科卷』人民文學出版社2003
  • 『天宮圖』江蘇文藝出版社2005
  • 『革命浪漫主義:閻連科短篇小說代表作』春風文藝出版公司2006
  • 『母親是條河』大眾文藝出版社2006
  • 『瑤溝人的夢』春風文藝出版公司2007
  • 『閻連科文集﹙12卷﹚』人民日報出版社、云南人民出版社、天津人民出版社2007
  • 『阎连科作品精选集(17卷)』萬卷出版公司2009
  • 『四號禁區』萬卷出版公司2009
  • 『天工图』萬卷出版公司2009
  • 『朝着东南走』万卷出版公司2009
  • 『閻連科小說精選集』新地文化﹙台北﹚2010
  • 『桃園春醒』黃山書社2010
  • 『藝妓芙蓉:閻連科中篇小說編年1988-1990﹙第1輯﹚』浙江文藝出版社2011
  • 『中士還鄉:閻連科中篇小說編年1991-1993﹙第2輯﹚』浙江文藝出版社2011
  • 『耙耬山脉:閻連科中篇小說編年1993-1996﹙第3輯﹚』浙江文藝出版社2011
  • 『桃園春醒:閻連科中篇小說編年1996-2009﹙第4輯﹚』浙江文藝出版社2011
  • 『閻連科短篇小說精選』雲南人民出版社2013
  • 『黑白閻連科——中篇四書﹙四卷﹚』人民文學出版社2014/二魚文化﹙台北﹚2014

(3)散文・随筆・文集[編集]

  • 『褐色桎梏』百花文藝出版社1999
  • 『返身回家』解放軍出版社2002
  • 『巫婆的紅筷子:作家與文學博士對話錄』﹙與梁鴻合著﹚春風文藝出版社2002
  • 『没有邊界的跨越:閻連科散文』長江文藝出版社2005
  • 『土黄與草青:閻連科親情散文』花城出版社2008
  • 『機巧與魂靈:閻連科讀書筆記』花城出版社2008
  • 『拆解與疊拼:閻連科文學演講』花城出版社2008
  • 『閻連科散文』浙江文藝出版社2009
  • 『我與父輩』印刻文學﹙台北﹚2009/雲南人民出版2009
  • 『我的現實,我的主義:閻連科文學對話錄﹙與張學昕合著﹚』中國人民大學出版社2011
  • 『走着瞧』東方出版中心2011
  • 『發現小說』南開大學出版社2011/印刻文學﹙台北﹚2011
  • 『711號園』江蘇人民出版社2012/聯經出版社﹙台北﹚2012
  • 『一派胡言:閻連科海外演講集』中信出版社2012
  • 『閻連科散文』雲南人民出版社2013
  • 『寫作最難是糊塗』中國人民大學出版社2013
  • 『他的話一路散落』中國人民大學出版社2013
  • 『一個人的三條河 感念』二魚文化﹙台北﹚/中国人民大学出版社2012
  • 『走在別人的路上:閻連科語思錄』上海人民出版社2014
  • 『黑白閻連科——散文四書﹙四卷﹚』人民文學出版社2014
  • 『沉默與喘息:我所經歷的中國文學』印刻﹙台北﹚2014
  • 『兩代人的十二月﹙與蔣方舟合著﹚』印刻﹙台北﹚2015

邦訳[編集]

  • 『人民に奉仕する』(原題『為人民服務』)谷川毅訳、2006年、文藝春秋
  • 『丁庄の夢 中国エイズ村奇談』(原題『丁庄夢』)谷川毅訳、2007年、河出書房新社
  • 『愉楽』(原題『受活』)谷川毅訳、2014年、河出書房新社
  • 『父を想う ある中国作家の自省と回想』(原題『我与父輩』)飯塚容訳、河出書房新社、2016年
  • 『年月日』(原題:『年月日』)谷川毅訳、白水社、2016年
  • 『炸裂志』(原題:『炸裂志』)泉京鹿訳、河出書房新社、2016年
  • 『硬きこと水のごとし』(原題:『堅硬如水』)谷川毅訳、河出書房新社、2017年

文学賞[編集]

(1)海外[編集]

  • 2008年『年月日』がフランス国家教育センターが高校生推薦図書に指定;翻訳者 Brigitte Guilbaud が、この作品の翻訳で国家翻訳賞を受賞。
  • 2012年『丁庄夢』が2011年イギリスマン・アジア文学賞最終選考に残る。;イギリス『インディペンデント』の“年度翻訳決戦賞”にノミネート;イギリス『フィナンシャルタイムズ』の世界文学“年度良書”と評される。『四書』:香港紅楼夢賞審査員賞。『四書』がフランス世界文学賞フェミナ賞最終選考に残る。 閻連科『受活』の英訳本《Lenin's Kisses》が2012年『ニューヨーカー』などアメリカメディアの十大良書に選ばれる。
  • 2013年イギリスブッカー国際賞の最終選考に残る。マレーシア花踪世界華文文学大賞。
  • 2014年 チェコ共和国フランツ・カフカ賞。『炸裂志』:香港紅楼夢賞審査員賞。
  • 2015年『受活』が日本でTwitter文学賞で一位を獲得。『堅硬如水』:ベトナム国家翻訳賞を受賞(翻訳:阮氏明商)。
  • 2016年『四書』:イギリスブッカー国際賞の最終選考に残る;『フィナンシャルタイムズ』のThe FT/OppenheimerFunds Emerging Voices Awardsの最終選考に残る。『日熄』:香港紅楼夢賞最優秀賞。

(2)中国国内[編集]

  • 1990年『瑶溝人的夢』が第四回『小説月報』全国百花中篇賞、第四回『十月』文学賞、1990-1991年度『中篇小説選刊』文学賞を受賞。
  • 1992年『夏日落』:全国『中篇小説選刊』賞。
  • 1994年『粑耧山脈』:上海中篇小説大賞。
  • 1996年『黄金洞』:全国第一回中篇鲁迅文学賞。
  • 1997年『年月日』:全国第二回中篇鲁迅文学賞。
  • 1999年『粑耧天歌』:第五回上海中篇小説大賞。 『朝着東南走』:『人民文学』優秀中篇賞。
  • 2001年『堅硬如水』:“九頭鳥”長篇優秀小説賞。
  • 2004年『受活』第二回“21世纪鼎鈞双年文学賞;第三回老舍文学賞。
  • 2005年『丁庄夢』が台湾の“読書人賞”を受賞、;香港の『亜洲周刊』世界華語文学十大良書の栄誉に輝く。
  • 2008年『風雅颂』:『南方周末』年度賞。
  • 2009年『我与父辈』:中国の十以上のメディアからそれぞれ年度優秀作品に選ばれる。
  • 2009年『我与父辈』(邦題『父を想う』):香港『亜洲周刊』“世界華語文学十大優秀作品”賞。
  • 2010年『受活』:『南方周末』“中国30年十大良書”。 『我与父辈』:中国第一回“施耐庵文学賞”。
  • 2013年『炸裂志』:中国の十以上のメディアから年度良書賞に選ばれる。 作者が『中国新聞周刊』から“中国に影響を与える”年度文化人物に選ばれる。

日本の雑誌などに掲載された紹介記事など[編集]

エッセイ[編集]

  • 「遠藤さんごきげんようーー遠藤周作への手紙」(泉京鹿・訳)『すばる』2017年3月号

紹介記事[編集]

  • 「現代中国文学 作家2人が来日」閻連科・余華『日本経済新聞』2017年12月19日
  • 「本よみうり堂 トレンド館」国・言語超える海外文学(沼野充義)『讀賣新聞』2017年11月20日夕刊
  • 「黒い欲望を描く現代の魯迅」(泉京鹿)『AERA』2017年2月20日号
  • 「今、注目の中国人作家、閻連科」(泉京鹿)東方書店広報誌『東方』432号

対談・講演記録[編集]

  • 「時代の混沌を映す物語−−『炸裂志』刊行に寄せて」(閻連科+中島京子:翻訳・泉京鹿/通訳・田原)『早稲田文学』2017初夏号(2017年5月8日)
  • 講演採録「「異中国」の卑小さと文学」(閻連科・和田知久:訳)、「閻連科とは何者か」(王堯・南真理:訳)『中国21vol.45』(2017年2月28日)
  • 「公開対話会「作家閻連科と語る−−『愉楽』(《受活》)はどう読まれたか」報告」徳間佳信『日本中国当代文学研究会会報』第30号(2016年12月)

外部リンク[編集]

閻連科[編集]

『愉楽』関連[編集]

『年月日』関連[編集]

『丁庄の夢』関連[編集]

『人民に奉仕する』関連[編集]

『炸裂志』関連[編集]

『父を想う』関連[編集]

『硬きこと水のごとし』関連[編集]

脚注[編集]