福祉乗車証
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福祉乗車証(ふくしじょうしゃしょう)とは、地方公共団体がその区域内の住民のうち高齢者や障害者等の一定の条件を有する者の社会参加を促し福祉を増進するために発行する、特定の区域あるいは事業者の鉄道・バス等が利用可能な乗車証である。
多くは発行する団体の事務所等で申請した対象者の資格を確認して発行される。発行する団体や対象により乗車証の名称や様式、発行時や乗車時に別途料金を必要とするか否かには違いがある。
従来は定期券に類似した様式の紙式乗車証が多かったが、近年ではICカードの普及に伴い福祉乗車証にもICカードを導入する例が出てきている。また、はやかけんのように、福祉乗車券(高齢者用カード)・割引カード(通常のIC乗車券に割引設定をする)などと種類分けをする場合もある[1][2][3][4]。
目次
現在発行されている主な福祉乗車証[編集]
北海道地方[編集]
- 札幌市:札幌市福祉乗車証 敬老優待乗車証
- 函館市
- 障がい者用ICAS nimoca、小児障がい者用ICAS nimoca[5]
- 高齢者交通料金助成事業及び函館市障害者等外出支援事業に伴うスターICAS nimocaへの交通料金のポイント助成[6][7]
東北地方[編集]
関東地方[編集]
- 東京都:東京都シルバーパス・都営交通無料乗車券・精神障害者都営交通乗車証
- 川崎市:市バス 特別乗車証
- 横浜市:横浜市敬老特別乗車証・横浜市福祉特別乗車証
- 入間市:入間市シルバー乗車証・入間市福祉乗車証
- 川越市:川越市内循環バス特別乗車証
中部地方[編集]
近畿地方[編集]
- 京都市:京都市敬老乗車証・京都市福祉乗車証
- 大阪市:大阪市敬老優待乗車証
- 神戸市:神戸市敬老優待乗車証・神戸市福祉乗車証
- 尼崎市:尼崎市バス特別乗車証(参照:尼崎市交通局#運賃など) - 尼崎市交通局の阪神バスへの移譲により、定期方式は阪神バスの高齢者定期券「グランドパス65」購入助成(割引)に、乗車払い方式は阪神バスの割引乗車制度に変更となった。
- 和歌山市:和歌山バス・和歌山バス那賀「元気70カード」「障害者福祉カード」(本人用・介護人用)
中国地方[編集]
四国地方[編集]
九州・沖縄地方[編集]
- 福岡市
- 佐世保市 - いずれも佐世保市内の佐世保市営バス・させぼバス・西肥バスを利用可能。
- 佐世保市敬老特別乗車証(敬老パス) - 75歳以上が対象。
- 佐世保市心身障害者(児)福祉特別乗車証 - 障害者が対象(等級等による制限あり)。
- 熊本市:さくらカード - 70歳以上および障害者が対象(等級等による制限あり)。市電・市内バスを割引料金で利用可能。
- 荒尾市:荒尾市福祉乗車証 - 障害者が対象(等級等による制限あり)。市内産交バスを無料で利用可能。
- 鹿児島市 - いずれも鹿児島市内の鹿児島市電・市営バス・民間バス・鹿児島市コミュニティバス「あいばす」・桜島フェリーを利用可能。
- 敬老パス - 70歳以上が対象。料金が3分の1となる。
- 友愛パス - 障害者が対象(等級等による制限あり)。無料で利用可能。
廃止された主な福祉乗車証[編集]
北海道地方[編集]
脚注・出典[編集]
- ^ 割引カードの登録時(または更新時)、福祉乗車券交付時(または更新時)に紙製の福祉割引証を提示する必要がある。
- ^ はやかけんの種類 福岡市交通局 - 2012年6月14日閲覧
- ^ 平成23年度福祉乗車券の交付について 福岡市 - 2012年6月14日閲覧
- ^ 割引対象区間を利用するがICカードを利用しなかったり乗越(例:割引のある福岡市地下鉄と条件によっては割引のないJR筑肥線相互間を姪浜駅で切符を区切って乗り通す場合)や割引設定のないICカードや現金で乗車などを行う場合は乗車(降車)時に福祉乗車証や各種手帳を駅係員やバス運転手に提示して現金やICカードで精算処理をする。
- ^ 障がい者用ICAS nimoca(小児用を含む)は函館バスの運行全路線でも使用可能
- ^ この場合は函館バスの函館市内停留所での乗降車のみ有効。なお、途中の路線上北斗市内を通過して函館市内に戻った上で降車した場合でも有効となる。
- ^ 高齢者は年度間上限6,000円分の半額助成、各障がい者は条件別に上限あり・なしの全額・半額助成となる。