パイズリ

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パイズリによる狭射精

パイズリ: Mammary intercourse, Titty fuck, titfuck: 乳交)は、乳房を使い男性のペニスを刺激する性行為である。イギリスでは、フレンチ・ファック(French fuck)ともいう[1]

概要[編集]

Mammary intercourse00.JPG

左右の乳房の間にペニスを挟み両乳を上下に動かすのが一般的である。パイズリの大まかな定義は「乳房で男性器を刺激して性的興奮を促す行為」である。近年はアダルトビデオや風俗産業などの影響から、多くの人が思い浮かべるのは、豊かな胸[巨乳や爆乳]の谷間にペニスを挟んで行うプレイである。これによって得られる男性の性的快感は趣向によるところが大きいが、必ずしも乳房の形やサイズなどと相関せず、また一般に様々な体位でのパイズリが可能である。 胸の谷間に挟んだままで射精させることを挟射という。一般的に豊かな胸(巨乳)の持ち主しか行えない。胸フェティシズムと相関性の強いプレイである。

種類と体位[編集]

パイズリの種類は、大きくパイズリとパイズリフェラに分けられる。パイズリは乳房の摩擦によってのみ行うもの、パイズリフェラとは、パイズリしながら亀頭を舐めたり咥えたりしてペニスを刺激する行為である。
パイズリの体位は、男性主導のもの(男性が腰を振って行う)と女性主導のもの(男性は動かず、女性が乳房を揺さぶって行う)とに大別される。男性主導の場合、乳房に対してペニスを垂直に突き刺す突き刺しパイズリ(縦パイズリとも呼ばれる)と、下乳から谷間に向けて挟み込んで行うものとがある。突き刺しパイズリは、膝立ちパイズリの体位でしかできない。突き刺しパイズリは、巨乳の女性では谷間が浅くて満足感が得られない。爆乳以上で乳房の厚みがあることが望ましい。突き刺しパイズリを乳首に対して行うと、乳首ズリとなる。乳首に対してペニスを垂直に突き刺すのではなく、女性の身体に水平な形で乳頭にペニスをこすりつけると、乳頭ズリとなる。女性主導の場合、両方の乳房を同時に弾ませる方法と、左右の乳房を交互に揺さぶって強烈にペニスを摩擦し、射精に導く方法(揺さぶりパイズリと呼ばれる)がある。揺さぶりパイズリはテクニックのある風俗嬢が得意とするプレイである。揺さぶりパイズリは、ほぼどの体位でもできる。スタンダードパイズリでも膝立ちパイズリでも馬乗りパイズリでも、揺さぶりパイズリは可能である。

パイズリの体位は次の通りである。

  • スタンダードパイズリ 風俗で最もスタンダードな方式。仰向けに寝転がった男性に対して女性が正座するような形で臨み、男性の太腿を女性の膝に引き上げて男性の身体を密着させ、両乳で挟んで行う。最もスタンダードであるがゆえに、スタンダードパイズリと称されることが多い。通常は女性が乳房を揺さぶるが、男性が自ら乳房をつかんで揺さぶる場合もある。
  • 膝立ちパイズリ 立っている男性に対して膝立ちの女性がパイズリを行う。変形で、椅子に座っている男性に対して女性が膝を突いて行うものもある。膝立ちパイズリの変形として、突き刺しパイズリがある。
  • 馬乗りパイズリ 仰向けに寝た女性に対して男性が正常位のようにまたがり、男性側が動いて行うもの。寝パイズリや正常位パイズリとも呼ばれる。男性がお腹側からまたがって胸にペニスを挟むのではなく、女性の顔側からまたがってパイズリをし、女性にアナルを舐められるというプレイが、近年エロマンガに描かれるようになっている。

パイズリの体位については、名称の統一が行われていない。ネーミングについては、男性がどのようなポジションにあるか、あるいは女性がどのようなポジションにあるかでつけられているようだが、両者が混同されてネーミングされている場合もある。ごく一部のアダルト雑誌や風俗用語、個人的見解などが顕著であり、辞書(ウィキペディア)として相応ではないと思われるためコメントアウト-->

語源[編集]

かつては「紅葉合わせ」と呼ばれていた。キュウリやナスなどを塩揉みする際、まな板の上に塩をまき押し付けるように転がすことを「板擦り(いたずり)」というが、押し付けるのが板ではなくおっぱいであることから、こう呼ばれると考えられる。「パイズリ」というフレーズを発明したのはお笑いタレント山田邦子である[2]

米川明彦編『日本俗語大辞典』(東京堂出版)には、1998年の用例が掲載されており、すでに98年にはパイズリという言葉が使われていたことが確認されている。1990年発行の『SEX PAL』(データハウス)には、ソープランドテクニックとして、マット洗いの中に「乳房でこするパイずり」が挙げられているが、これが今で言う「胸の谷間にペニスを挟んで行うパイズリ」かどうかは不明である。かつてパイズリは乳房で身体をこするプレイだったものが、乳房でペニスを挟む行為にシフトしていったのではないかという推測を立てることはできるが、詳細は不明である。[独自研究?]

補足[編集]

イギリスのロックバンドオアシスリアム・ギャラガーは、ロッキング・オンのインタビューにおいて、パイズリのことを「ボンベイ・ロール」と表現した。 同じくイギリスのロックバンドザ・シャーラタンズのティム・バージェスは、「シャークス・サンドウィッチ」と表現している。

由来[編集]

日本[編集]

日本では、1752年には既にパイズリが行われていたことが確認されている。遊女向けの指南書に、パイズリとフェラチオの実践方法が記載されている[3]

海外[編集]

英語[編集]

イギリスでは、パイズリはFrench fuckまたはtit wankという。titはオッパイ。wankとは、イギリス英語のスラングで、マスターベーションをすること。オッパイでするマスタベーションという意味で、パイズリ。wankが自慰の意味で使われるのは1900年代に入ってから[4]なので、tit wankが使われだしたのは、早くとも1900年代以降ということになる。French fuckについても使用開始年代は不明だが、French kissも1900年代に使用が確認されている[4]ので、French fuckがパイズリの意味で使われはじめたのは、1900年代以降ではなかろうか。当時イギリスは性道徳が非常に厳しく、それに対してフランスはおおらかであったため、性的なプレイの多くはFrenchと名付けられたのであろう(たとえばフレンチキス)。『我が秘密の生涯』では、パイズリの画面が1度確認されている。『我が秘密の生涯』が出版されたのは19世紀末、著者とされるヘンリー・スペンサー・アッシュビーが生まれたのが1834年なので、19世紀のイギリスではパイズリがプレイとしてあったということだ。ただ、著作にてパイズリがどのように表現されているかは、確認されていない。[独自研究?]

米語[編集]

アメリカでは、パイズリは“titfuck”、“tits fuck”、“tittyfuck”または“titjob”である。“tit”は乳房の俗語。“fuck”は犯す。アメリカで“tits”が乳房の意味で使われ出したのは1800年代から[4]なので、“titsfuck”が使われ出したのは、早くとも1800年代以降であろう。“titjob”は“blow-job”から連想してつくられたものではないかと推測される[独自研究?]。“blow-job”はフェラチオのこと。“blow-job”は1900年代半ばから使われだした言葉[4]なので、“titjob”の使用は恐らくそれ以降ではなかろうか。パイズリは2つの“tits”で行うので、なぜ単数形表現があるのかは不明である。もしかすると、最初は“titsfuck”と複数形で表現されていて、後に“titfuck”と単数形で表現されるようになったのかもしれないが、憶測の範囲であり未確認である。
余談だが、英語で「男性が女性にパイズリしてもらう」と書く場合、
 He titfucks her.
のように記す。日本語では「パイズリをする」と「パイズリをしてもらう」という2つの言い方があるが、英語では「(男性が女性に対して)パイズリする」の1つだけである。
 I had her tits-fucked.
という言い方はできない。「パイズリしてもらう」という日本語の言い方は、英語には無い言い方のようである。
[独自研究?]

ドイツ語[編集]

ドイツ語では、Busen-Sex、あるいはTittenfickというようだが、実際にそのように使われているかどうかは未確認である。由来も不明である。[独自研究?]

台湾語[編集]

台湾語では、“奶炮”である。

中国語[編集]

中国語では、乳交である。

フランス語[編集]

パイズリを指す言葉で、A la Pompadour、すなわちポンパドゥール方式という言葉がある。小松奎文・編著『いろの辞典』(文芸社)にもポンパドゥール方式という項目が見える。元々ルイ15世は重度のロリータ・コンプレックスだったが、それを矯正するために王の愛人、ポンパドゥール夫人が編み出したという噂が元になって生まれた言葉のようである。だが、フランスではパイズリのことをポンパドゥール方式とは言わない。。 なお、現代のフランスでは、パイズリはスペイン方式と呼ぶ。なぜポンパドゥール夫人とパイズリが誤って結びつけられたのかは、不明である。[独自研究?]

脚注[編集]

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  1. ^ Godson, page 96.
  2. ^ 吉田豪・掟ポルシェによる山田本人へのインタビューによる(『CONTINUE vol.20』2005年2月16日発行)。また、こちらの動画では本人が経緯を詳しく語っており、この言葉を広めた人は榎本加奈子だともしている。
  3. ^ 渡辺 信一郎 『江戸の性愛術』 新潮社、2006年5月24日
  4. ^ a b c d リチャード゛・A・スピアーズ編『英語スラング辞典』(研究社、1989)

参考文献[編集]

関連項目[編集]