トンプソンM1短機関銃

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トンプソンM1短機関銃
ThompsonM1A1VWM.jpg
トンプソンM1A1
トンプソンM1短機関銃
種類 短機関銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 オート・オードナンス
サベージ・アームズ
仕様
口径 .45口径(約11.43mm)
銃身長 267mm
使用弾薬 .45ACP弾
装弾数 20発/30発(箱型弾倉
作動方式 シンプル・ブローバック方式
オープン・ボルト撃発
セミ/フルオート切替式
全長 813mm
重量 4,740g
発射速度 約700発/分
銃口初速 280m/秒
有効射程 50m
歴史
設計年 1942年
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トンプソンM1は、トンプソンM1928A1を原型として、1942年米国で開発された短機関銃である。

概要[編集]

第二次世界大戦の勃発とともにトンプソン・サブマシンガンの需要が急増したため、トンプソンM1928A1に以下の省力化を施したタイプが試作された。

アメリカ陸軍では、オート・オードナンス社から847,991丁、サベージ・アームズ社から539,143丁を調達した。トンプソンM1/M1A1は評判の良い短機関銃であったが、当時の標準歩兵銃であったM1ガーランドよりも重量があること、フルオート射撃時の制御が難しいこと、貫通力に欠けていることなどが欠点として指摘されていた[1]

M1[編集]

M1を射撃するアメリカ海兵隊員。1945年5月、沖縄戦での撮影

省略タイプは、1942年4月から制式名称45口径トンプソン・サブマシンガンM1(Thompson submachine gun, caliber .45, M1)として、オート・オードナンス社での生産が開始され、1943年末からサベージ・アームズ社が加わり、大量生産が開始された[1]

トンプソンM1は、主に下士官戦車兵・空挺兵に対して供給されたが、この用途には同年に採用されたU.S.M1カービンも加えられ、M1ガーランドBARと並んで使用された。

M1A1[編集]

M1A1

大量生産に努めたトンプソンM1だったが、MP40ドイツ)・ステンガンイギリス)・PPSh-41ソ連)といった、他国の短機関銃に比べて生産性は低く、最終的に撃針ボルトを固定し、ボルトが前進しきったときに発射されるように改良したM1A1が採用された。

また、鉄板に穴を開けてリベット固定しただけのリアサイトは、左右に三角形のガードを設け、戦場での酷使による変形や脱落が防止された。

その後[編集]

戦後も朝鮮戦争などでトンプソンM1は使用されたが、米国ではM16アサルトライフル)が採用された事で、ベトナム戦争を最後に姿を消すこととなった。

現在でも日本海上自衛隊では、11.4mm短機関銃M1A1として一部の基地の警備部隊(警衛)に配備されているが、9mm機関けん銃への更新が行われている。

脚注[編集]

  1. ^ a b Auto-Ordnance History”. 2014年10月15日閲覧。

関連項目[編集]