タラゴン
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タラゴン
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Artemisia dracunculus L. | |||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Tarragon |
タラゴン(Tarragon、学名:Artemisia dracunculus)は、キク科ヨモギ属の多年生植物。ロシア南部や中央アジアにかけて分布する。半耐寒性で、日本のような高温・多湿の気象にはやや弱い。フランス語のエストラゴン (Estragon) の名で知られる。
特徴[編集]
草丈は60cmくらい、茎は直立してよく分枝し、葉は対生で、細長く、先がとがっていて、濃い黄緑色で光沢がある。花は滅多に咲かず、また、不稔性なので、挿し木や株分けで増やす。料理の香味づけによく用いられるが、香りが飛んでしまうので、乾燥させたものではなく生で用いるのが望ましい。アニス様の香気を持ち、主成分はエストラゴールである。
種子が売られているのは、アメリカ原産のロシアン・タラゴン A. dracunculoides である。ロシア産が「フレンチ」で、米国産が「ロシアン」と名づけられているが、マリーゴールドもすべてメキシコ原産にもかかわらずフレンチ(くじゃくそう)、アフリカン(せんじゅぎく)と命名されているという例がある。ロシアンは、草丈1.5m位になる多年草で、性質は強いが風味は落ちるため、料理に利用されることは少ない。
タラゴンは野性的な性質の植物であり、寒さや湿気には弱いが気候が合えば容易に育つ。適度に日の当たる場所で水はけの良い軽い土質を好む。収穫は年に2~3回でき、開花直前が最も香りが高い。同じ株で何度も収穫していると段々と香りが弱くなるので、3~4年ごとに植え替える[1]。
歴史[編集]
BC500年頃からギリシャで薬草として栽培されていた。ヒポクラテスは、蛇や狂犬に噛まれた時の毒消しに用いていたと言う[2]。13世紀の植物学者、薬剤師であるイブン・バイタールは、タラゴンの効能を口臭予防や睡眠導入に効果があるとしている。
用途[編集]
ドレッシングなどサラダの味付けに使用する。フランス料理で広く利用され、タルタルソースなど多くのソースに加えられる。また、鶏肉、魚介、卵料理まで、淡白な味を引き立て[2]、料理の味を劇的に変化させることから「魔法の竜」と呼ばれている。 フランス料理の調味料であるタラゴンビネガーは、タラゴンを白ワインビネガーに漬けて作る[3]。
抗癌作用を主張する研究について[編集]
かつて、タラゴンはデザイナーフーズ計画のピラミッドで3群に属しており、3群の中でも、バジル、タラゴン、カラスムギ、アサツキは共に3群の上位に属する、癌予防効果のある食材であると位置づけられていた[4]。
脚注[編集]
- ^ 武政三男 『スパイス&ハーブ辞典』、文園社、1997年、p41
- ^ a b 北野佐久子『基本ハーブの事典』東京堂出版2005年p91-93
- ^ キッチンハーブ26種の育て方&レシピ 主婦の友社、Google ブックス 4月23日閲覧
- ^ 大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11
参考文献[編集]
- 『ハーブ学名語源事典』東京堂出版。
- 北野佐久子『ハーブ学名語源事典』東京堂出版、2005年。